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冒険者学校編
寮生ハンガーストライキをする
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おれとリリーは、メアリー先生と一緒に来たアンナ監察官に連れられて、調べの間を後にした。
「アンナ監察官」
「ごめんね、今日から、私が寮長になったのよ。アンナ先生でいいわ。私も風魔法が得意だから授業も引き継ぎます」
「先生、うちの居候が無茶やったんです。おれ、あいつが何言っているか全然わかりませんでした。この後、おれの所に質問が来ても答えられません」
「聖獣様ですもんね。何とかするわ。リリーは、国民だって認められたんでしょう。ジャック大臣が推薦状を準備していたし、メアリー様が、後見人になると一筆書いてくださったわ。このまま入国管理局に行きましょう。良かったねリリー」
「ありがとうございます」
おれたちは、この後、王宮に来いとメアリー先生、後の王妃に呼ばれて、ちょくちょくお茶しに行くようになった。メアリー妃が、寮長として使っていたメアリー・ルーン・エルロックは、仮の名前なので、余っちゃったから、使いたかったら使っていいわよと言われた。これは、ギルドカードも発行してもらえるという優れ物の偽名なのだ。
翌日の学校。各クラスの生徒が集まって、メアリー先生が、王族だったことが告げられた。そして、王家の事情で、冒険者学校を辞さなくてはいけなくなったとも告げた。そこで後任人事。アンナ監察官は、全校生徒が良く知っている人物。風魔法でも定評がある。表立っては、スムーズに、人事異動がされた。しかし、メアリー先生を慕っていた寮生は、心穏やかでない。一言も告げれれないで、近くにいると分かっているのに生き別れ状態。アンナ先生は、寮生に、昨晩、随分攻められたようだった。
その日、授業をボイコットしている寮生の所に、リリーと尋ねた。
「やあみんな、おれだよ」
「ユウ、なんか食い物ないか」
「後ろのそれって食い物か?」
「それぐらい準備して、ハンガーストライキしろよ。お前ら食ったことないだろうから、ほっぺた落とすなよ。リリー、弁当をみんなに配ってくれ」
リリーは、男子26人、女子18人分の弁当をふよふよとリビングに置いた。そこに、どっと寮生が詰めかけた。
「おーい、レミア、ダニエル、ブライアン来てくれ。リリーが、お礼を言いたいってさ」
「ユウ、わるいな、夕飯も頼むよ」
「君、バザールの子だろう。エルフってすごいな。あんなにいっぺんに弁当を運べるんだ」
「リリーって言うのね」
「お前ら憶えていないのか?一昨晩、海賊から助けた子だよ」
「皆さん、リリー・メイプル・ポポックルと申します。ご主人様と一緒に私を助けてくれてありがとうございます」
「ご主人様ーーー?」
「リリーこっちにいらっしゃい。ユウに酷いことされなかった?」
「ユウ、見損なったぞ」
「そこかよ。リリーをよく見ろよ。一昨晩のやせ細った体じゃないだろ。彼女は妖精だよ」
「そうです、ご主人様と契約しました」
「エエーーー」×3
これを聞きつけた寮生も集まってきた。
「おいおい、お前ら、弁当持って集まってきてんじゃねぇ」
「ねぇ、このお肉の塊、美味しいね」
「リリーちゃんていうんだ」
「野菜炒めは、もうないのか?」
「エルフにしか見えないぞ」
「サンドイッチって、サンドイッチって。うぅ、美味しい」
「おいおい、弁当か、リリーの話かどっちかにしろ」
「昨日私、サザン王国の国民に認められたんです。それで、ギルドにも登録できるよって言われたけど、ご主人様と一緒がいいなって言ったら。冒険者学校に入れてもらえたんです」
「なんだってー」
「聞いてないぞ」
「そりゃあ、お前らが、学校を休んだからだろ。明日から出席しなよ」
「いやだね」もぐもぐ
「メアリー先生と話をさせてよ」
「おれたちに一言もないなんて嫌だよ」ガツガツ
「だから、食べるか訴えるかどっちかに・・」
「ご主人様!」
「そうだった。うぉほん。みんなに、リルルの何でも屋から依頼だ。今日の依頼は、王宮の草むしりだ。休憩時間に、メアリー先生がお茶をご馳走してくれるそうだぞ。どうする?給料は出ないけど夕飯付だぞ」
わーぁ
「やる」
「行くよ」
「この依頼主は、アンナ先生だぞ。お礼言っとけよ」
この依頼話がきっかけで、寮生がやっと落ち着いた。リリーも、レミアたちに良くお礼を言うことが出来た。異種族が、国民認定されるというのは前代未聞の話。
「へー、大変だったんだ」
「前代未聞だもんな。でも、これで、エルフたちとの交流が進むんじゃないか」
「どうかしら、私たちは、隣国の人たちでさえ良く知らないのよ」
「そういや、レミアに良い情報があるんだ。ドワンゴ王国に、魔法学校があるのを知っているかい」
「知っているけど、そこは、鍛冶屋になりたい人が行くところじゃないの。私そんなの無理よ」
「土魔法科もあるそうなんだ。どっちかって言うと農業系らしいぞ。どうだ、良い情報だろう」
「本当!素敵じゃない。ドワンゴ王国って麦畑が広がって、」ららららー
脳内トリップしちゃったよ。
レミアは、農業大好き娘。
「それは、昨日、魔法省で聞いた話なんだ。で、その後、リリーを国民認定してもらうために、王宮に行っただろ。そこで、大変な話を聞いたんだ。今度は、危なそうな話なんだけど、ダニエル聞くか?」
「オレ?」
「西の中央山脈にあるホームラ王国と友好関係を結ぶために、前段階として、文化交流するそうなんだ。その交渉の為の使節団を近々送る。ホームラ王国は、火属性の国だろ。ダニエルの実家のフォード家は、ホームラ王国と隣接している。その上ダニエルの適性は火属性だろ。ダニエルが、希望したら、その使節に入れるんじゃないか。ただなー、急にそんな話だろ。危なくないか」
「行く。オレの火属性魔法を伸ばせるチャンスじゃないか」ウオーーーー
出たー熱血
「ユウ、おれには、情報ないのか」
「無いよ。そんなのいっぱいあるわけないじゃないか」
「だよな・・・」
ブライアンの希望は、元々セイドン王国の商船学校だ。そのままで問題ない。これで、おれの友達は、周辺国に食い込むことが出来る。
二人を焚きつけちゃったけどこれで良かったのか
― うむ。向こうで友達を作るなら、学生時代が一番だ。こういう人脈が一番強いのだぞ。ユウは、10年も山籠もりしていたから、人脈がない。10年無駄にしたな
今からでも間に合うさ。その分、友達が大変になる気がするけど
― 大喜びで火の中に飛び込むのだ。本人は、本望ではないか、ワハハハ
これは、彼らの成長につながる話さ。おれも期待したい
「アンナ監察官」
「ごめんね、今日から、私が寮長になったのよ。アンナ先生でいいわ。私も風魔法が得意だから授業も引き継ぎます」
「先生、うちの居候が無茶やったんです。おれ、あいつが何言っているか全然わかりませんでした。この後、おれの所に質問が来ても答えられません」
「聖獣様ですもんね。何とかするわ。リリーは、国民だって認められたんでしょう。ジャック大臣が推薦状を準備していたし、メアリー様が、後見人になると一筆書いてくださったわ。このまま入国管理局に行きましょう。良かったねリリー」
「ありがとうございます」
おれたちは、この後、王宮に来いとメアリー先生、後の王妃に呼ばれて、ちょくちょくお茶しに行くようになった。メアリー妃が、寮長として使っていたメアリー・ルーン・エルロックは、仮の名前なので、余っちゃったから、使いたかったら使っていいわよと言われた。これは、ギルドカードも発行してもらえるという優れ物の偽名なのだ。
翌日の学校。各クラスの生徒が集まって、メアリー先生が、王族だったことが告げられた。そして、王家の事情で、冒険者学校を辞さなくてはいけなくなったとも告げた。そこで後任人事。アンナ監察官は、全校生徒が良く知っている人物。風魔法でも定評がある。表立っては、スムーズに、人事異動がされた。しかし、メアリー先生を慕っていた寮生は、心穏やかでない。一言も告げれれないで、近くにいると分かっているのに生き別れ状態。アンナ先生は、寮生に、昨晩、随分攻められたようだった。
その日、授業をボイコットしている寮生の所に、リリーと尋ねた。
「やあみんな、おれだよ」
「ユウ、なんか食い物ないか」
「後ろのそれって食い物か?」
「それぐらい準備して、ハンガーストライキしろよ。お前ら食ったことないだろうから、ほっぺた落とすなよ。リリー、弁当をみんなに配ってくれ」
リリーは、男子26人、女子18人分の弁当をふよふよとリビングに置いた。そこに、どっと寮生が詰めかけた。
「おーい、レミア、ダニエル、ブライアン来てくれ。リリーが、お礼を言いたいってさ」
「ユウ、わるいな、夕飯も頼むよ」
「君、バザールの子だろう。エルフってすごいな。あんなにいっぺんに弁当を運べるんだ」
「リリーって言うのね」
「お前ら憶えていないのか?一昨晩、海賊から助けた子だよ」
「皆さん、リリー・メイプル・ポポックルと申します。ご主人様と一緒に私を助けてくれてありがとうございます」
「ご主人様ーーー?」
「リリーこっちにいらっしゃい。ユウに酷いことされなかった?」
「ユウ、見損なったぞ」
「そこかよ。リリーをよく見ろよ。一昨晩のやせ細った体じゃないだろ。彼女は妖精だよ」
「そうです、ご主人様と契約しました」
「エエーーー」×3
これを聞きつけた寮生も集まってきた。
「おいおい、お前ら、弁当持って集まってきてんじゃねぇ」
「ねぇ、このお肉の塊、美味しいね」
「リリーちゃんていうんだ」
「野菜炒めは、もうないのか?」
「エルフにしか見えないぞ」
「サンドイッチって、サンドイッチって。うぅ、美味しい」
「おいおい、弁当か、リリーの話かどっちかにしろ」
「昨日私、サザン王国の国民に認められたんです。それで、ギルドにも登録できるよって言われたけど、ご主人様と一緒がいいなって言ったら。冒険者学校に入れてもらえたんです」
「なんだってー」
「聞いてないぞ」
「そりゃあ、お前らが、学校を休んだからだろ。明日から出席しなよ」
「いやだね」もぐもぐ
「メアリー先生と話をさせてよ」
「おれたちに一言もないなんて嫌だよ」ガツガツ
「だから、食べるか訴えるかどっちかに・・」
「ご主人様!」
「そうだった。うぉほん。みんなに、リルルの何でも屋から依頼だ。今日の依頼は、王宮の草むしりだ。休憩時間に、メアリー先生がお茶をご馳走してくれるそうだぞ。どうする?給料は出ないけど夕飯付だぞ」
わーぁ
「やる」
「行くよ」
「この依頼主は、アンナ先生だぞ。お礼言っとけよ」
この依頼話がきっかけで、寮生がやっと落ち着いた。リリーも、レミアたちに良くお礼を言うことが出来た。異種族が、国民認定されるというのは前代未聞の話。
「へー、大変だったんだ」
「前代未聞だもんな。でも、これで、エルフたちとの交流が進むんじゃないか」
「どうかしら、私たちは、隣国の人たちでさえ良く知らないのよ」
「そういや、レミアに良い情報があるんだ。ドワンゴ王国に、魔法学校があるのを知っているかい」
「知っているけど、そこは、鍛冶屋になりたい人が行くところじゃないの。私そんなの無理よ」
「土魔法科もあるそうなんだ。どっちかって言うと農業系らしいぞ。どうだ、良い情報だろう」
「本当!素敵じゃない。ドワンゴ王国って麦畑が広がって、」ららららー
脳内トリップしちゃったよ。
レミアは、農業大好き娘。
「それは、昨日、魔法省で聞いた話なんだ。で、その後、リリーを国民認定してもらうために、王宮に行っただろ。そこで、大変な話を聞いたんだ。今度は、危なそうな話なんだけど、ダニエル聞くか?」
「オレ?」
「西の中央山脈にあるホームラ王国と友好関係を結ぶために、前段階として、文化交流するそうなんだ。その交渉の為の使節団を近々送る。ホームラ王国は、火属性の国だろ。ダニエルの実家のフォード家は、ホームラ王国と隣接している。その上ダニエルの適性は火属性だろ。ダニエルが、希望したら、その使節に入れるんじゃないか。ただなー、急にそんな話だろ。危なくないか」
「行く。オレの火属性魔法を伸ばせるチャンスじゃないか」ウオーーーー
出たー熱血
「ユウ、おれには、情報ないのか」
「無いよ。そんなのいっぱいあるわけないじゃないか」
「だよな・・・」
ブライアンの希望は、元々セイドン王国の商船学校だ。そのままで問題ない。これで、おれの友達は、周辺国に食い込むことが出来る。
二人を焚きつけちゃったけどこれで良かったのか
― うむ。向こうで友達を作るなら、学生時代が一番だ。こういう人脈が一番強いのだぞ。ユウは、10年も山籠もりしていたから、人脈がない。10年無駄にしたな
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