勇者の拳士様

星村直樹

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水の王女シレーヌのゆうつ

遥初陣

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 海賊たちは、オタファが最初に雇ったエルフの拡声音を聞きながら海中の観戦をしていた。海上にモームが打ち上げられた時は、東の海賊に歓声が上がったが、直後、引き分けになったとのアナウンス。そして乱闘。これを聞いた東の海賊たちが色めき立った。シャークを潰す絶好のチャンスだと思ったのだ。

 そんな東の海賊の喊声を聞きながらシャーク船長は、「ふん」と、鼻で笑い、横で腕組みしているハイデルに、顎で指示を出した。ハイデルは、ニヤッと笑って船首に向かった。そこに遥が、海中から飛び出してきた。

「船長、開戦よ」
「お嬢ちゃん、ここに居ちゃ危ねえ」
「私、勇者候補だったのよ。水の結界だって破れるようになったのよ」
「そりゃあ、すごい。いやいや、わしがユウに怒られるだろ」
「私は、剣士よ。役に立って見せる」

 そこにリリーが海中から現れた。
「遥さまー、ご主人様が、やめろって・・」
「リリー、ミラの仇が目の前よ。私を援護して」
「そうです、あの黒い船、見たことあります」
「私をサポートして」
「わかりました」

「ねっ、シャーク船長。リリーが守ってくれるわ」
「それならいいか。野郎ども、真っ直ぐ突っ込め」

「へい!」
 ウオーーーー

 海中の戦いの煽りを受けないように大きく迂回している東の海賊船の横っ腹めがけてシャーク船が動き出した。船首の竜の像がそのうちの黒い船に突っ込んだ。

 シャーク船は、とっくに帆をたたんで、オールでの移動になっていた。相手はキャラベル。帆での移動が主な巨大船だ。海底でどんな戦いをしているか知らないが、海上に衝撃波が伝わってくる。シャーク船は、その海の盛り上がりをもろともせず敵船に真っ直ぐ突っ込んだ。


 ゴリアテ海賊団のゴリアテ船長は、力が支配する海で成り上がってきた船長だ。体長は2メートルを超え、未だに衰えぬ筋肉に物を言わせてきた船長で、水魔法は、あまり得意ではない。しかし、水障壁は身を守るために得意だった。ホームラ王国のシャーク船長は、ワイン、つまり通商で成り上がってきた船長。ひょろひょろのサーベルに見たことの無い短銃という武器を使っていると聞く。鉄のイシツブテを一発だけ撃てるその銃に、何の意味がある。そんなの、巨大な魚人には効かないし、自分も水障壁を持っている。海の商人が成りあがりやがってと、目の敵にしていた。

「野郎ども、シャークを殺せ」
「へい!」

 この乱闘に紛れてシャークを殺す。そして、コラグの島々も支配してやると勢い込んだ。
『あそこは、豊かな所だ。対岸のイスタル王国との取引がある。なんで、海上側は、誰もまとめ役がいないんだ。わしがそれを牛耳ってやる。シャークを殺してな』
 ゴリアテは、野望を膨らませた。魚人は、シャークを片わにしたことで手打ちをしている。これ以上焚きつけるのは無理だ。後は、実力行使のみ。今回は、いい機会だ。

 大人しく魚人に、片目を差し出しやがって、腑抜けが

「おい、三叉銛(さんさもり)だ。シャークには、手を出すなよ。わしの獲物だ」
「ハイデルはいいんでしょ」
 副長が、目をぎらつかせる。
「好きにしろ」

 シャーク海賊団に副長はいない。ハイデルが、その格だ。ハイデルは、シャーク船長に冒険者をやりたいと言って、ギルドに入り浸っている。地上に入り浸っている軟弱ものだ。魚人と戦わないで、船長の代わりに自分の足を切れと、自分の左足を差し出している。

 ゴリアテ海賊団は、目をギラギラさせだした。

 シャーク船は、海中で戦闘が行われている真っただ中を突っ切って来たのだ。下手に大砲を撃つと、海中の魚人に攻撃される。ゴリアテ船は、シャーク船が突っ込んでくるのを見ることしかできなかった。もう一艘のゴリアテの友軍は、海底の戦場を大きく迂回していたため、ゴリアテ船に反転した時は、もう、敵船がぶつかった後だった。

 ドスン

 シャーク船独特の船首像の竜が、ゴリアテ戦に食いついた。そこから飛び込んできたのは白いお姫様のような服を着た女の子だった。

「ハイデル!、ハウルカにつけ」
 シャークは、片手で、半分しかない目を覆った。
「ありゃ、お転婆なんてもんじゃねえぞ。一番乗りを決めやがった」


 ハウルカは、黒い船ゴリアテ号の甲板中央に降り立った。上空には、リリー。リリーは、忘れもしないミラを殺したゴリアテをにらんでいる。
 海賊たちは、子供だろうが、殺意を向ける。シャーク海賊団との戦闘が目の前だからだ。

 遥は、シャーク船長から借りた護身用の脇差を構えた。

「イスタルのハウルカよ。死にたい人はかかって来なさい」

「ガキが、そんな獲物でバカにしてんのか」

 近くにいた海賊が、蛮刀を振りかざした。

 その海賊は、ハウルカに近づくことも出来ず片足を切られた。ハウルカの脇差から、レーザービームの様な長い剣が、ボぼぼぼぼぼっと伸びていて、その光剣が、敵の足を切断した。これを見た海賊たちは、ビビるどころか、いきり立ってハウルカに斬りかかっていく。
 しかし、ゴリアテだけは、ハウルカからガタっと一歩下がった。あの小娘、「イスタルのハウルカ」と名乗りやがった。自分が、これから商売をしようと思った国の姫の名前だ。
「それに、光の剣。まちがいねぇ」
 ゴリアテは、ここでハウルカを殺さないと、イスタル王国との取引は、永遠に無いと直感した。あの娘は、ここで殺さなければいけない。今までの苦労が、全部パアになってしまう。「足がー」と床に蹲っている手下を蹴とばし、手下に命令した。

「野郎ども、その子供は絶対殺せ!」
 元々そのつもりだった手下たちの殺意が上がった。ワーと歓声を上げて、ハウルカに、四方から斬りかかっていく。

 ハウルカは、その集中攻撃に、シャーク船側に背を向けて、ゴリアテと対面した。斬りかかってくる前面の敵の小手を切り落とし、それでも向かってくるなら、腕を、それでも、戦意を失わないなら足を切り落とした。なのに全く返り血を浴びていない。海賊たちは、純白のドレスが、死の色に見えて来た。
 ハウルカの後ろの敵は、シャーク船側に吹き飛ばされた。斜め後方からの海賊は、見えない壁に激突し床にしゃがみ込む。これはリリーの仕業だ。

 シャーク団を待ち構えていた海賊以外は、ハウルカを見てしまった。そこに、ハイデルたちが突っ込んだ。2~3人しかいない薄い守りの壁はすぐ破られ、シャーク海賊団が、竜の船首像から雪崩れ込んだ。

― 遥さまー、あんまり切り刻まないでください。ひっつけるのが大変です
「大丈夫よ。この切断面って、光の治癒だったらすぐひっつくの。だからその後をお願い。それより、あの熊みたいな人よね、ミラを殺した人。あの変な槍を切っちゃうから、文句言ってあげなさいよ」

 ハウルカは、10人ほど切り刻んだ。敵に、まともな剣技を使い手はなく、水の魔法攻撃もない。後ろでは、シャーク海賊団とゴリアテ海賊団が乱闘を始めた。

「あなたが船長ね。あなた、エルフの船を襲って、ミラって言うハイエルフを殺したでしょう」

「それがどうした。それより小娘、お前、ハウルカ姫か。なんでここにいる」

 まずいわ、ロトに、居場所がばれちゃう

「あなたバカなの。お姫様が、こんなところにいるわけないじゃない。リリーこの人を殺してもいい?罪を償わさせるのよ」
「ゴリアテ船長。なんで、ミラさまを殺したんですか」

「お前、リリーナか!?」
 ゴリアテ船長は、幽霊を見ている様な顔をした。海賊たちは、恐れるものはないが、幽霊は、恐怖の対象。

「ゴリアテって言うんだ。ゴリアテ、答えなさい」

 遥のこの言葉をきっかけに、ゴリアテがハウルカに斬りかかった。三叉銛で、突き刺せばいい。
 ハウルカは、これをぎりぎり避けて、上から叩き切ろうとしたが、出来ない。力の差で、跳ね飛ばされてしまった。

 なんなの、あの蒼黒い槍
― 海露石じゃないですか
 あんなに大きな?それも、槍の形をした?
― 分からないですけど

 ハウルカは、軽く空中回転して着地。三叉銛の切断を諦め、ゴリアテの小手を狙うことにした。
 ゴリアテは、他の海賊と違い、遥の剣すじについてくる。一合二合と、交える剣。これが槍でなかったら、ハウルカは、何度も吹っ飛ばされていただろう。すごい重圧だ。
 その間も、ハウルカに後ろから斬りかかってくる海賊有。その海賊は、ハイデルが全部叩き切る。
 オリャあ、鞭の方が得意なんだがと思いながら、ハウルカに背中を預ける。そのハイデルに強敵が現れた。ハイデル狙いのゴリアテ海賊団副長が、ハイデルをハウルカから引っぺがした。ハイデルは、「リリー、後は頼む」と、ハウルカから離れて行く。でも、上空のリリーを見て、別のシャーク海賊が、ハウルカのホロウに回る。遥が、ゴリアテと対決している間に、リリーは泣いていた。

「なんで、ミラさまを殺したの?、ゴリアテ船長」

「おっ、お前と契約するためだと言っただろ」
 ゴリアテ船長は、恐怖に歪んだ顔をリリーに向け、その恐怖を打ち払うかのようにハウルカに斬りかかる。

 リリーは、ゴリアテに捕まっている最中、何度も言った質問を又した。そして同じ答え。いくら聞いてもミラは、戻ってこない。
 遥は、リーチの長い三叉銛の性で、ゴリアテの懐に入れない。よくわからない、鬼気迫るゴリアテの三叉銛に、翻弄されていた。

「リリー、私をバインドして。ゴリアテの懐に入りたいの」
「『バインド!』」
 この時リリーは、難しいことを考えられなかった。ゴリアテの三叉銛は、ハウルカを捕らえて突き刺そうとしている。リリーは、そこにハウルカを突っ込ませた。
「キャー、遥さま」
 リリーがいっぺんに、過去の思いから今に戻る。

「プロテクト!」
 この三叉銛に、ハウルカのプロテクトを載せた居合が決まる。プロテクトを掛けた時、初動でちょっと膨らむのを利用したハウルカの技。

 コツッ
 ドバン
 三叉銛は弾かれ、中央の柱に突き刺さった。ゴリアテが、ひざを屈してリリーを見あげる。
「わしは、海中に入ることに、憧れていた。お前は、わしにも見える妖精だ。どうしても契約したかった。契約者を殺せば、わしの方が強い。だから、契約できると思ったんだ」

 言い訳は、子供じみたものだった。妖精の知識が足りない。そんなバカな理由でと、リリーは唖然とした。
 後で、その話をハフマンド王にすると、地上と海を結ばねば、ミラの不幸はこれからも続く。海中には文字がない。口伝では、人の感情が正しい事実の邪魔をする。それを繋いで正すのがリリーだと言われた。

 甲板に膝間づいているゴリアテに光剣が出ている脇差を向け、遥がリリーに聞いた。
「この人、どうしたい」
「もう、・・・いいです」

 そこに、シャーク船長が、先ほどの三叉銛を持って現れた。

「お嬢ちゃんたち、気が済んだかい。わしゃ、こいつに用事がある。代わってくれ」
 そう言って、三叉銛をゴリアテの前に突き刺した。

  シャーク船がつけたゴリアテ船の反対側に、ゴリアテ海賊団のもう一艘が、綱をひっかけて、続々甲板に上がってくる。遥たちは、ここをシャーク船長に任せて、新手にカウンターを仕掛けに行った。

「ゴリアテよう。わしも聞きたいことがある。イスタル王国との取引にゃあコラサ様がいる。お前の出る幕はねぇ。なにが、したかったんだ」

「よう、シャーク。まだ生きてたか。リリーナで気が抜けた。話してやる。光教をお前も知っているだろ。奴らが言ったんだ。人間は、人間と取引がしたいってな。おれがイスタル王国に行けば、口をきいてくれると言った。イスタル王国の市場を牛耳れる話だ。やるしかないだろ」

「ふん、光教は、敵じゃねぇか。バカだろ、お前」

「だが、魚人じゃあねぇ。ザザー王は、陸に興味がないと言った。なら、わしが好きにしてもいいだろ」

「敵の甘言に騙されたお前がバカなんじゃねえのか。それも今更か。決着を付けようぜ」

「わしと勝負?お前がか。笑える。遠慮なく切り刻ませてもらう」

「好きにしな」

 ゴリアテが、三叉銛に手を出した途端、シャークが懐の短銃を取り出した。

 ズドーーーーン

 ゴリアテの眉間に、銃弾が当たり、ゴリアテは、そこにうつ伏した。即死だ。これは、遥でも、リリーでも助けられない。

 これを見た敵味方が凍り付いた。船長同士による決着だ。ゴリアテは、三叉銛を握ったまま、シャーク船長の前で、うつ伏している。まぎれもない決着。ゴリアテ海賊団は、戦意を失った。ただ一組、ハイデルと、ゴリアテ海賊団副長だけは、ボロボロになるまで戦い続けた。結局、シャーク船長が、引き分けを宣言して二人を引き離した。敵の副船長は、ゴリアテ海賊団に引き取られた。その間、遥とリリーは、助けられるだけ負傷者を治療した。
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