196 / 263
第二部七章 帰陣
妻と暇文
しおりを挟む
「甲斐……に御座りまするか?」
本陣宿所の一室に召し出された仙石新八郎は、総大将の武田信繁からの言葉に目を丸くした。
「うむ」
そんな彼に、信繁は顎髭を指で擦りながら小さく頷く。
「仙石殿と竹中殿には、甲斐へ戻る儂らに同道して頂きたい。躑躅ヶ崎館で、我らが主である信玄公と引き合わせたいと思うてな」
「信玄公に……」
信繁の言葉を聞いた久勝は、驚いた顔をした。
そんな彼に、信繁は更に言葉を続ける。
「……まあ、無理にとは言わぬ。ここから甲斐までは遠いし、美濃と信濃の国境の道は険しい。もう、山には雪が降り積もり始める頃合いだしな。だから、信玄公への御目通りは春の雪解けを待ってからでも――」
「あ、いえ……」
久勝は、信繁から気遣いの言葉をかけられた事に少し驚いた顔をしたが、すぐに両手を床につくと、深々と頭を下げた。
「過分の御配慮、痛み入り申す。この仙石新八郎久勝、喜んで典厩様に御同道させて頂き申す!」
「うむ」
信繁は、久勝の弾んだ声を聞いて満足げに頷くと、次いで彼の横に座る半兵衛に目を向ける。
「――竹中殿は、如何なされるかな?」
「あ……」
信繁の問いかけに小さな声を上げたのは、久勝の方だった。
彼は、心配そうな目で傍らの半兵衛をチラリと見ると、おずおずと信繁に言う。
「……拙者は主家が織田に降ったせいで、もう斎藤に身寄りはおりませぬから構いませぬが――そういえば、竹中様にはまだ奥方が……」
「……!」
久勝の言葉にピクリと表情を動かしたのは、信繁の後ろに控えていた武藤昌幸だった。
そんな彼の表情の変化に気付かなかった久勝は、心配そうな顔で言葉を継ぐ。
「ひょっとしたら、竹中様が甲斐に行く事で、殿……いや、斎藤右兵衛大夫 (龍興)殿が、奥方の身に何か良からぬ事をするやも――」
「……いや」
久勝の言葉に、それまで沈黙していた半兵衛が小さく頭を振った。
そして、その整った顔に微笑を浮かべながら、静かな声で答える。
「月……妻の実父は安藤伊賀守 (守就)様だ。たとえ私が武田に降ろうとも、斎藤殿はおいそれと手を出せぬよ」
「確かに、普通に考えればそうですが……」
半兵衛の言葉を聞いた久勝は、それでも表情を曇らせた。
「あの御方が、竹中様に対して抱いている憎悪の感情には並々ならぬものが御座いますから……」
「……たとえ、斎藤殿がそうしようとも構わぬよう、既に手は打ってある」
「手は打ってある……とは?」
「……」
久勝に訊ねられた半兵衛は、ふと目を伏せ、少し間をおいてから静かに答える。
「――月に、暇文 (離縁状)を渡してある」
「……!」
半兵衛の答えに、思わず絶句する久勝。――いや、彼だけではない。その場にいた信繁と昌幸も驚きを隠せぬ様子で目を見開いた。
そんな三人の注目を受ける中、半兵衛は淡々と言葉を継ぐ。
「……私と月は、もう夫婦ではない。故に、たとえ斎藤殿が私に対する脅しとして月を使おうとしても無意味。さしもの斎藤殿も、既に私と月が赤の他人となっていると知れば、無体な真似はすまい」
「……」
「幸い、月はまだ若いし、器量も家柄も良い。今からでも新たな嫁の貰い手はいくらでもあるだろう……」
「そ……」
半兵衛の言葉に、久勝は上ずった声を上げた。
「それで……それでよろしいのですかっ? 竹中様と奥方は、随分と仲睦まじかったではないですか! それなのに、離縁するなど……」
「……」
久勝の言葉に、半兵衛は無言で瞑目する。
「竹中様ッ!」
「……致し方なかろう」
思わず声を荒げる久勝の声に、半兵衛は小さく息を吐きながら、虚ろな笑みを浮かべた。
「今は乱世だ。夫婦といえど、最期まで添い遂げられぬ者などいくらでも居る。……私と月も、そうだったという事だ」
「ですが……!」
半兵衛が口にした答えに納得できぬ様子の久勝だったが、彼が諦め混じりの表情で静かに頭を振ったのを見て、躊躇いながら口を噤む。
ふたりの間を、気まずい沈黙が流れた。
――と、
「……昌幸」
それまで黙ってふたりのやり取りを見ていた信繁が、不意に声を上げる。
「あ……は、はいっ!」
急に名を呼ばれた昌幸は、慌てた様子で返事をした。
そんな彼に顔だけ向けた信繁は、静かな声で訊ねる。
「……斎藤方に、竹中殿の奥方の身柄をこちらに渡してもらうよう交渉する事は出来ぬか?」
「え……っ?」
信繁の問いかけに、昌幸は激しい狼狽を見せた。
いつもの彼らしからぬ反応に、信繁は訝しげな顔をする。
「……どうした?」
「あ……い、いえ……その……」
「……やはり、何事かあるのか? お主が先ほど口にしかけた事が、何か関係しておるのか?」
「そ、それは……あの……」
「――武田様、どうか私の事はお気になさらず」
返事に詰まる昌幸に助け舟を出したのは、半兵衛だった。
彼は、微かに首を横に振ると、その口元に力無い笑みを浮かべ、静かに言う。
「私と妻の事を案じて頂けるのは誠に有難き事ですが、そのような交渉を斎藤方に持ちかけて、今後の戦略の障りになってはいけませぬ。武藤殿も、それを重々解っていらっしゃるから、言葉を濁らせているのです。……これ以上、私事で武藤殿を困らせる訳には参りませぬ」
「い、いや……そういう訳では……」
自分の事を庇う半兵衛に、何とも言えぬ気まずげな表情を浮かべる昌幸。
本当は、斎藤家との外交交渉云々ではなく、半兵衛の妻が既にこの世に居ない事を知っているから返事に詰まっているのだが、それを今ここで正直に話す事も躊躇われる……。
一方の信繁は、「むう……」と唸って、難しい顔で顎髭を擦った。
そして、再び昌幸の方に顔を向け、思いついた新しい策を彼に諮る。
「では……些か乱暴な手段だが、佐助を使って秘かに連れ出させるのはどうだ? まるで拐かしのようだが、この際、手段を選んではおれぬ」
「い、いえ……佐助は……その、今は――」
昌幸は、信繁の言葉に激しく目を泳がせた。
それを見た信繁は、再び怪訝な表情を浮かべるが、つい先ほど彼と交わした会話を思い出し、小さく頷く。
「……ああ、そういえば、佐助には何かの裏取りをさせているのだったな」
「さ、左様に御座ります……ですから、佐助を動かすのは少々……」
「そうか……」
昌幸の答えを聞いた信繁は、少し残念そうな顔をしながら頷いた。
――と、その時、
「御免」
という声と共に、襖が音もなく開く。
その奥に片膝をついて控えていたのは――、
「ただ今戻った」
魚の行商人に変装した佐助であった。
本陣宿所の一室に召し出された仙石新八郎は、総大将の武田信繁からの言葉に目を丸くした。
「うむ」
そんな彼に、信繁は顎髭を指で擦りながら小さく頷く。
「仙石殿と竹中殿には、甲斐へ戻る儂らに同道して頂きたい。躑躅ヶ崎館で、我らが主である信玄公と引き合わせたいと思うてな」
「信玄公に……」
信繁の言葉を聞いた久勝は、驚いた顔をした。
そんな彼に、信繁は更に言葉を続ける。
「……まあ、無理にとは言わぬ。ここから甲斐までは遠いし、美濃と信濃の国境の道は険しい。もう、山には雪が降り積もり始める頃合いだしな。だから、信玄公への御目通りは春の雪解けを待ってからでも――」
「あ、いえ……」
久勝は、信繁から気遣いの言葉をかけられた事に少し驚いた顔をしたが、すぐに両手を床につくと、深々と頭を下げた。
「過分の御配慮、痛み入り申す。この仙石新八郎久勝、喜んで典厩様に御同道させて頂き申す!」
「うむ」
信繁は、久勝の弾んだ声を聞いて満足げに頷くと、次いで彼の横に座る半兵衛に目を向ける。
「――竹中殿は、如何なされるかな?」
「あ……」
信繁の問いかけに小さな声を上げたのは、久勝の方だった。
彼は、心配そうな目で傍らの半兵衛をチラリと見ると、おずおずと信繁に言う。
「……拙者は主家が織田に降ったせいで、もう斎藤に身寄りはおりませぬから構いませぬが――そういえば、竹中様にはまだ奥方が……」
「……!」
久勝の言葉にピクリと表情を動かしたのは、信繁の後ろに控えていた武藤昌幸だった。
そんな彼の表情の変化に気付かなかった久勝は、心配そうな顔で言葉を継ぐ。
「ひょっとしたら、竹中様が甲斐に行く事で、殿……いや、斎藤右兵衛大夫 (龍興)殿が、奥方の身に何か良からぬ事をするやも――」
「……いや」
久勝の言葉に、それまで沈黙していた半兵衛が小さく頭を振った。
そして、その整った顔に微笑を浮かべながら、静かな声で答える。
「月……妻の実父は安藤伊賀守 (守就)様だ。たとえ私が武田に降ろうとも、斎藤殿はおいそれと手を出せぬよ」
「確かに、普通に考えればそうですが……」
半兵衛の言葉を聞いた久勝は、それでも表情を曇らせた。
「あの御方が、竹中様に対して抱いている憎悪の感情には並々ならぬものが御座いますから……」
「……たとえ、斎藤殿がそうしようとも構わぬよう、既に手は打ってある」
「手は打ってある……とは?」
「……」
久勝に訊ねられた半兵衛は、ふと目を伏せ、少し間をおいてから静かに答える。
「――月に、暇文 (離縁状)を渡してある」
「……!」
半兵衛の答えに、思わず絶句する久勝。――いや、彼だけではない。その場にいた信繁と昌幸も驚きを隠せぬ様子で目を見開いた。
そんな三人の注目を受ける中、半兵衛は淡々と言葉を継ぐ。
「……私と月は、もう夫婦ではない。故に、たとえ斎藤殿が私に対する脅しとして月を使おうとしても無意味。さしもの斎藤殿も、既に私と月が赤の他人となっていると知れば、無体な真似はすまい」
「……」
「幸い、月はまだ若いし、器量も家柄も良い。今からでも新たな嫁の貰い手はいくらでもあるだろう……」
「そ……」
半兵衛の言葉に、久勝は上ずった声を上げた。
「それで……それでよろしいのですかっ? 竹中様と奥方は、随分と仲睦まじかったではないですか! それなのに、離縁するなど……」
「……」
久勝の言葉に、半兵衛は無言で瞑目する。
「竹中様ッ!」
「……致し方なかろう」
思わず声を荒げる久勝の声に、半兵衛は小さく息を吐きながら、虚ろな笑みを浮かべた。
「今は乱世だ。夫婦といえど、最期まで添い遂げられぬ者などいくらでも居る。……私と月も、そうだったという事だ」
「ですが……!」
半兵衛が口にした答えに納得できぬ様子の久勝だったが、彼が諦め混じりの表情で静かに頭を振ったのを見て、躊躇いながら口を噤む。
ふたりの間を、気まずい沈黙が流れた。
――と、
「……昌幸」
それまで黙ってふたりのやり取りを見ていた信繁が、不意に声を上げる。
「あ……は、はいっ!」
急に名を呼ばれた昌幸は、慌てた様子で返事をした。
そんな彼に顔だけ向けた信繁は、静かな声で訊ねる。
「……斎藤方に、竹中殿の奥方の身柄をこちらに渡してもらうよう交渉する事は出来ぬか?」
「え……っ?」
信繁の問いかけに、昌幸は激しい狼狽を見せた。
いつもの彼らしからぬ反応に、信繁は訝しげな顔をする。
「……どうした?」
「あ……い、いえ……その……」
「……やはり、何事かあるのか? お主が先ほど口にしかけた事が、何か関係しておるのか?」
「そ、それは……あの……」
「――武田様、どうか私の事はお気になさらず」
返事に詰まる昌幸に助け舟を出したのは、半兵衛だった。
彼は、微かに首を横に振ると、その口元に力無い笑みを浮かべ、静かに言う。
「私と妻の事を案じて頂けるのは誠に有難き事ですが、そのような交渉を斎藤方に持ちかけて、今後の戦略の障りになってはいけませぬ。武藤殿も、それを重々解っていらっしゃるから、言葉を濁らせているのです。……これ以上、私事で武藤殿を困らせる訳には参りませぬ」
「い、いや……そういう訳では……」
自分の事を庇う半兵衛に、何とも言えぬ気まずげな表情を浮かべる昌幸。
本当は、斎藤家との外交交渉云々ではなく、半兵衛の妻が既にこの世に居ない事を知っているから返事に詰まっているのだが、それを今ここで正直に話す事も躊躇われる……。
一方の信繁は、「むう……」と唸って、難しい顔で顎髭を擦った。
そして、再び昌幸の方に顔を向け、思いついた新しい策を彼に諮る。
「では……些か乱暴な手段だが、佐助を使って秘かに連れ出させるのはどうだ? まるで拐かしのようだが、この際、手段を選んではおれぬ」
「い、いえ……佐助は……その、今は――」
昌幸は、信繁の言葉に激しく目を泳がせた。
それを見た信繁は、再び怪訝な表情を浮かべるが、つい先ほど彼と交わした会話を思い出し、小さく頷く。
「……ああ、そういえば、佐助には何かの裏取りをさせているのだったな」
「さ、左様に御座ります……ですから、佐助を動かすのは少々……」
「そうか……」
昌幸の答えを聞いた信繁は、少し残念そうな顔をしながら頷いた。
――と、その時、
「御免」
という声と共に、襖が音もなく開く。
その奥に片膝をついて控えていたのは――、
「ただ今戻った」
魚の行商人に変装した佐助であった。
16
あなたにおすすめの小説
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
電子の帝国
Flight_kj
歴史・時代
少しだけ電子技術が早く技術が進歩した帝国はどのように戦うか
明治期の工業化が少し早く進展したおかげで、日本の電子技術や精密機械工業は順調に進歩した。世界規模の戦争に巻き込まれた日本は、そんな技術をもとにしてどんな戦いを繰り広げるのか? わずかに早くレーダーやコンピューターなどの電子機器が登場することにより、戦場の様相は大きく変わってゆく。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる