【第一部】没落令嬢は今宵も甘く調教される

真風月花

文字の大きさ
55 / 247
四章

11、鏡の前で

 仄かな行灯あんどんの明かりと、部屋に差し込む月光に照らされて、翠子さんの肌はより白さを増して見える。
 その素肌には、少し色あせたが俺がつけた痕がいくつも残っている。

 彼女の弱い部分は、もう良く知っている。
 柔らかな胸の膨らみを撫でながら、時おり胸の尖りをきつく抓む。翠子さんが短く喘いだ。

「痛い……です」
「痛いのも嫌いじゃないだろう?」

 翠子さんは瞼を伏せて、小さくうなずいた。

「だ、旦那さまが与える痛みなら……嫌ではありません」
「素直によく言えた。いい子だ」
「翠子は、いい子ですか?」

 伏し目がちなまま、背後に立つ俺に頭をもたれさせて尋ねる姿に、ぞくりとする。

「どうしてほしい?」
「鏡は……嫌です」
「それは翠子さんのお願いでも聞けないな」

 俺は翠子さんを支えたままで、畳に腰を下ろした。ちょうど俺の膝に彼女が座る形になる。
 翠子さんは行儀よく、ワンピースの裾からのぞく足を揃えて座っている。
 
 俺は彼女の服を脱がせ、膝の裏に手を入れて両足を開かせた。
 抵抗はあったが、残念ながら俺の力の方が断然強い。

「さぁ、ちゃんと見るんだ」

 そう命じても、翠子さんは首を振るだけだ。

「お願い、虐めないで」
「虐めてなどいない。あなたが俺に愛されているところを、ちゃんと見ていてほしいんだ。どれほど、俺があなたを好きなのかを知ってほしい」
「わたくしを……?」

 説得と言えばおかしいが。俺の囁きを聞いて、翠子さんは恐る恐る顔を上げた。
 膝を曲げた状態で足を開かされ、常なら隠されている部分が鏡に映っている。
 翠子さんが慌てて顔を背けようとするから、「駄目だよ」と優しく諭す。

 指先で、花弁のような襞に触れると、翠子さんはびくっと身をすくませた。

「あなたの弱い部分に触れるよ。まだ乱れないように」
「は、はい」

 花弁を左の指で左右に大きく広げ、その奥でひっそりと赤らんでいる部分を見せる。
 自分のそんな処を目にするのは、初めてなのだろう。翠子さんは眉根を寄せている。

「まずは、ここだ」
「ひゃ……あぁ、ん」

 指でつまんでやると、突然の強い刺激に、翠子さんは背中をそらせた。俺の肩で、彼女の首がのけぞっている。
 
「や、だめ、です」
「うん。これは少しきついだろうな。それなら、この方が好きかな」

 翠子さんの薄い耳朶を噛みながら、指先で花芯を撫でてやる。痛みと快感を同時に与えられ、彼女は俺の手に爪を立てた。
 純粋無垢だったあなたに、俺が……俺だけが、こうして触れることができるそして、あなたもそれを許してくれる。
 買われたという諦めからではなく、初恋の男として受け入れてくれている。

 それは陶酔にも似た心地だった。

 俺の身体にもたれかかる翠子さんの息遣いが荒くなる。翠子さんは素肌をさらしているのに、俺は服を着たままだ。
 あなたの肌をもっと感じたい。全身で触れたい。

「ふ、あぁ……や……ぁっ」

 彼女の呼吸の感覚が短くなった時、俺は指を離した。
 あともう少しで達する、その状態で放置された翠子さんが見上げてくる。黒い瞳は潤み、俺に続きをねだるような表情だ。

「どうしてほしい?」

 尋ねても、ただ彼女は首を振るだけだ。長くまっすぐな黒髪が、しっとりと汗ばんだ胸にかかっている。俺はその髪を手ですくい、そっとくちづけた。

「髪……じゃなくて」
「うん。髪じゃなくてどこがいいのか、口にしないと俺には分からない」

 縁側に面した簾を巻き上げてあるから、室内には月の光が満ちている。白皙はくせきの肌を照らす月光は、彼女を妖艶に見せている。
 翠子さんは俺の手に指を添えると、そっと自分の胸に触れさせた。そして切なそうに俺を見つめた。

「悪くはないが。正直ではないね」

 指摘すると、翠子さんの顔が朱を散らしたように赤くなる。俺は両手の指で彼女の乳首をもてあそびながら「本当のことを言ってごらん」と囁いた。
 滑らかでやわやわとした胸は、俺のてのひらに吸いつくようだ。
感想 10

あなたにおすすめの小説

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

お隣さんはヤのつくご職業

古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。 残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。 元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。 ……え、ちゃんとしたもん食え? ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!! ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ 建築基準法と物理法則なんて知りません 登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。 2020/5/26 完結

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

「職場では隙のない完璧な先輩が、家ではゆるニットで甘えてくる。それでも彼女は、まだ俺の恋人じゃない」

まさき
恋愛
会社では完璧で、誰も近づけない先輩。 そんな彼女と、俺は同じ部屋で暮らしている。 「…おかえり」 ゆるニット姿の彼女は、家でだけ甘い声を出す。 近い。甘い。それでも―― 「ちゃんと付き合ってから」 彼女は知っている。自分が好きになりすぎることを。 嫌われるのが怖くて、迷惑になるのが怖くて。 だから一歩手前で、いつも笑って止まる。 最初から好きなくせに、言えない彼女と。 気づいているのに、待っている俺の話。