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五章
5、お仕置き【2】
翠子さんが家に戻ることを、俺は許していない。
なんてひどいことを命じるのだろうと、彼女は思っているかもしれないが。
笠井家が傾いた直接の原因は、あの達比古とかいう叔父の道楽だ。そして弟の放蕩を甘やかす翠子さんの母親に、会社の為ならば娘を手放す父親。
社員を救うため、泣いて娘を売ったとしても、そんなのは美談でも何でもない。
なぜ、くだらない叔父の趣味のために、翠子さんが犠牲になる必要があるんだ。この人は、あんたらの道具じゃない。
女の子に生まれたからか? もしまた会社の経営が傾いたら、翠子さんの幼い弟を売り飛ばすのか?
そんなことは絶対にしないだろうに。
俺は彼女の浴衣の間から手を入れて、膝に触れた。湯上りの肌は滑らかで、腿に手を這わせると、翠子さんは息を呑んで身を固くした。
目隠しのせいで何も見えないから、感覚が過敏になっているのだろう。
「そういえば明日は美術があるんだったな」
「……はい」
「ふぅん」
俺の問いが何を意味するのか、翠子さんには分からないだろう。立ち上がって文机に向かい、俺は真新しい書道の筆を手にした。
寝間着の浴衣の帯は簡単に解けるのでいい。するりと結び目を解いてやると、翠子さんの胸や臍が露わになった。
湯上りの肌はまだ上気していて、普段よりも体温が高いようだ。
「先生……何をなさるの?」
「教えたら、お仕置きにならないだろう? それに、名前で呼べと言ったはずだが」
「……旦那、さま」
まぁ、その呼び方でも仕方ないか。ため息交じりに諦める。
翠子さんを立たせて、縁側近くの柱にもたれさせる。
「しっかりと立っていなさい。もし膝を床についたら、その分お仕置きの時間が延びると思った方がいい」
「は……い」
目隠しをして、後ろ手に縛られたまま、翠子さんは顔をそむけている。ぞっとするほどに艶麗な姿に、俺は思わず息を呑んだ。
筆の穂先の柔らかさを指先で確認し、それを翠子さんの胸に当てる。ぴくりと彼女の身体が反応した。
筆を動かすと、それに応じて翠子さんが悶えるように体を動かす。
だが、決定的な快感には程遠い。胸の頂きへの仄かな刺激が続くせいで、翠子さんは身をよじらせた。
「旦那さま……」
「どうした?」
「苦しい、です」
「それはそうだろう。苦しくなければ、お仕置きにならない。だが、痛くはないだろう?」
俺は翠子さんの前にひざまずくと、彼女の腿に手をかけた。そして秘された部分にくちづける。
「いや、ぁ……っあ、ん」
急に与えられた強い刺激に洩れる声。舌先で形をなぞっていると、翠子さんの息が上がってきた。
「ふ……ぁ、あぁ……っあ……」
立っているのもつらいだろう。彼女の膝が、小さく震えている。だが、座らせはしない。俺は彼女の腿をしっかりと握ったまま柱に固定した。
そして唇を離す。
俺に弄ばれたそこは、赤く染まり存在を主張している。
「旦那……さまぁ」
「そんな甘えた声でねだっても駄目だ」
俺は胡坐をかいて座ったままで、腕を組んだ。
昇りつめる途中で放置された翠子さんは、肩で息をしている。視界を塞がれて、音しか頼るものがないから、風に揺れる木の葉の音にも敏感だ。
音のする庭へ顔を向けると、目隠しの帯がひらりと揺れた。
「やっ、あぁ!」
予告もなしに、彼女の濡れそぼった部分に触れる。それも強く。
そして無理に指を入れた。
悲鳴に似た声を翠子さんは上げる。
「だめ、そんなの、あぁ」
「指が二本だけだ」
なんてひどいことを命じるのだろうと、彼女は思っているかもしれないが。
笠井家が傾いた直接の原因は、あの達比古とかいう叔父の道楽だ。そして弟の放蕩を甘やかす翠子さんの母親に、会社の為ならば娘を手放す父親。
社員を救うため、泣いて娘を売ったとしても、そんなのは美談でも何でもない。
なぜ、くだらない叔父の趣味のために、翠子さんが犠牲になる必要があるんだ。この人は、あんたらの道具じゃない。
女の子に生まれたからか? もしまた会社の経営が傾いたら、翠子さんの幼い弟を売り飛ばすのか?
そんなことは絶対にしないだろうに。
俺は彼女の浴衣の間から手を入れて、膝に触れた。湯上りの肌は滑らかで、腿に手を這わせると、翠子さんは息を呑んで身を固くした。
目隠しのせいで何も見えないから、感覚が過敏になっているのだろう。
「そういえば明日は美術があるんだったな」
「……はい」
「ふぅん」
俺の問いが何を意味するのか、翠子さんには分からないだろう。立ち上がって文机に向かい、俺は真新しい書道の筆を手にした。
寝間着の浴衣の帯は簡単に解けるのでいい。するりと結び目を解いてやると、翠子さんの胸や臍が露わになった。
湯上りの肌はまだ上気していて、普段よりも体温が高いようだ。
「先生……何をなさるの?」
「教えたら、お仕置きにならないだろう? それに、名前で呼べと言ったはずだが」
「……旦那、さま」
まぁ、その呼び方でも仕方ないか。ため息交じりに諦める。
翠子さんを立たせて、縁側近くの柱にもたれさせる。
「しっかりと立っていなさい。もし膝を床についたら、その分お仕置きの時間が延びると思った方がいい」
「は……い」
目隠しをして、後ろ手に縛られたまま、翠子さんは顔をそむけている。ぞっとするほどに艶麗な姿に、俺は思わず息を呑んだ。
筆の穂先の柔らかさを指先で確認し、それを翠子さんの胸に当てる。ぴくりと彼女の身体が反応した。
筆を動かすと、それに応じて翠子さんが悶えるように体を動かす。
だが、決定的な快感には程遠い。胸の頂きへの仄かな刺激が続くせいで、翠子さんは身をよじらせた。
「旦那さま……」
「どうした?」
「苦しい、です」
「それはそうだろう。苦しくなければ、お仕置きにならない。だが、痛くはないだろう?」
俺は翠子さんの前にひざまずくと、彼女の腿に手をかけた。そして秘された部分にくちづける。
「いや、ぁ……っあ、ん」
急に与えられた強い刺激に洩れる声。舌先で形をなぞっていると、翠子さんの息が上がってきた。
「ふ……ぁ、あぁ……っあ……」
立っているのもつらいだろう。彼女の膝が、小さく震えている。だが、座らせはしない。俺は彼女の腿をしっかりと握ったまま柱に固定した。
そして唇を離す。
俺に弄ばれたそこは、赤く染まり存在を主張している。
「旦那……さまぁ」
「そんな甘えた声でねだっても駄目だ」
俺は胡坐をかいて座ったままで、腕を組んだ。
昇りつめる途中で放置された翠子さんは、肩で息をしている。視界を塞がれて、音しか頼るものがないから、風に揺れる木の葉の音にも敏感だ。
音のする庭へ顔を向けると、目隠しの帯がひらりと揺れた。
「やっ、あぁ!」
予告もなしに、彼女の濡れそぼった部分に触れる。それも強く。
そして無理に指を入れた。
悲鳴に似た声を翠子さんは上げる。
「だめ、そんなの、あぁ」
「指が二本だけだ」
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