迷宮アドバイザーと歩む現代ダンジョン探索記~ブラック会社を辞めた俺だが可愛い後輩や美人元上司と共にハクスラに勤しんでます

秋月静流

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5日目①

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「ここが第二階層……通称【草原】か」

 ジャイアントリザードが守護していた大扉を開けると階段があった。
 俺と楓が意を決して階段に踏み入れ、下り切った先――
 そこは広大な草原が広がっていた。

「先輩……
 ここ、空があるんですけど?」

 茫然と楓が呟くのも無理はない。
 膝丈くらいの草が生えた草原の頭上には先程の洞窟エリアとは打って変わって燦々と太陽が輝いている。
 まるで別世界のようだ。

「事前にアイに聞いていたとはいえ、確かに驚くな」
「ええ」
「チュートリアルダンジョンは6階層構造になっています。
 ここで貴方達はレベルを上げるだけでなく集団戦やその対応を学びます。
 特にこの草原エリアは獣型モンスターが群れを成してくるので注意が必要です。
 しばらくは階段があるこの崖近辺を背に戦った方が良いでしょう。
 階段は階層を分ける境。
 モンスターが侵入出来ない一種の安全地帯……セーフティゾーンになります。
 何かあっても撤退しやすいので」
「了解した。
 勿論アイの助言は理解してるけど、実際目にすると驚いただけだ」
「慣れです、臥龍。
 第三階層【森林】。
 第四階層【城塞】。
 第五階層【火山】。
 第六階層【魔城】。
 階層はそれぞれが独立した世界といっても過言ではありません。
 モンスターや地形が及ぼす効果もそれに準じます」
「ちゃんと分かってるさ……な?」
「もちのロンっす。
 ここのモンスターは狼【ダイアウルフ】でしたっけ?
 群れで来るのが脅威、落ち着いて対処せよっすね」
「そうです。
 では楓、意識を研ぎ澄まして下さい。
 クラスレベル上昇に伴い、おそらく索敵範囲が広がっている筈です」
「あ、本当っすね!
 敵です、臥龍先輩。
 前方300メートル先。
 5匹の狼型がこちら目掛けて急接近中」
「早速お客様か……
 ならば丁重におもてなししてやるとするか」
「誠心誠意を見せて殺りましょう!」

 物騒な台詞を吐く楓と共に各々得物(スコップと小太刀)を構える。
 第二階層初戦闘が始まった。

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