7 / 38
運命の人 七
しおりを挟む
「奏、本当におめでとう。私、奏が新人賞とれて、自分のことのように嬉しい。だってずっと奏、頑張ってきたもんね。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。奈美がいなかったら、僕はここまで、やって来れなかった気がする。本当に感謝してるよ。ありがとう。そして、これからもよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「それと、僕が大賞を取った、『第○回小説大賞』のホームページ、一応印刷しておいたんだ。一応、記念のためにね。それでその紙、額縁に入れて飾りたいくらいだよ。もちろん、実際にそこまではしないけどね。」
「そっか。奏がそうしたいなら、額縁買って来るよ?
もちろん冗談。でも、それだけ嬉しいってことだよね。今日は、奏の笑顔が見られて良かった。
ところでその、『未来からの使者』って、どんな話なの?前にも訊いたけど、奏は『完成するまで秘密』って言ってたよね?そろそろ、教えて欲しいな。」
「もちろん。これは、ある家庭崩壊寸前の家族が、再生していく話なんだ。
主人公は、今まで家庭を顧みず、仕事ばかりしてきたサラリーマン。そのせいで、結婚していた妻とも、離婚することになってしまった。それでも、主人公はその元妻を顧みず、仕事ばかりしていた。
そんな状態から数年経った後、その元妻から、主人公のもとへ連絡が来る。その内容は、『実は、あなたと私の間には、子供がいるの。連絡しようか迷ったけど、決めた。養育費、払ってちょうだい。もちろん、あなたに子供を会わせる気はないから。』
というものであった。最初はその連絡を、気にも留めなかった主人公だったが、徐々に、子供の存在が気になってくる。そして、主人公の中で、自分の子供の存在が、大きくなっていく。
そして主人公は、
『やっぱり、子供に会わせて欲しい』
って、元妻に頼むんだ。でも、その頼みは元妻に断られてしまう。
『そんな権利、あなたにはないわよ。』
って、言われてね。それでも主人公は、元妻に食い下がる。
それで、元妻は、主人公を子供に会わせることを了承するんだけど、そこに、条件をつけるんだ。それは、
『今私の子供は、未来の冒険漫画に、ハマっているの。だから、そうね、あなたは、未来から来た人、ってことで、私の子供と接して欲しいの。もちろん、自分が子供の父親だ、ってことは隠してね。それで、未来から来た、っていう嘘と、自分が子供の父親だ、っていうことがバレたら、アウト。その時点で、私は子供とは会わせないから。あなたにそれが、できる?』
というものだった。
それは、半分冗談で、また主人公に子供と会うことを諦めさせることを目的にして元妻が提案したものだったんだけど、それでも子供に会いたい主人公は、その条件を呑んで、子供に会うことにした。そして、自分は『未来からの使者』だと名乗り、子供に会うことになった。
その後、子供はその嘘を信じ、主人公に質問するんだ。
『おじさんは、タイムマシンに乗ってきたの?未来の世界は、どうなっているの?』
とかね。
その質問に、主人公はあの手この手で答えていく。そして、子供の期待に、応えていこうと努力する。そうして、主人公、また元妻の心境に、変化の兆しが見える―。
ざっとこんな感じかな。結末は、読んでからのお楽しみね。一応奈美のために、小説のUSBメモリー、持ってきたんだ。」
「ありがとう。へえ~。家族愛の話なのかな?面白そう!また、読んで感想伝えるね。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。奈美がいなかったら、僕はここまで、やって来れなかった気がする。本当に感謝してるよ。ありがとう。そして、これからもよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「それと、僕が大賞を取った、『第○回小説大賞』のホームページ、一応印刷しておいたんだ。一応、記念のためにね。それでその紙、額縁に入れて飾りたいくらいだよ。もちろん、実際にそこまではしないけどね。」
「そっか。奏がそうしたいなら、額縁買って来るよ?
もちろん冗談。でも、それだけ嬉しいってことだよね。今日は、奏の笑顔が見られて良かった。
ところでその、『未来からの使者』って、どんな話なの?前にも訊いたけど、奏は『完成するまで秘密』って言ってたよね?そろそろ、教えて欲しいな。」
「もちろん。これは、ある家庭崩壊寸前の家族が、再生していく話なんだ。
主人公は、今まで家庭を顧みず、仕事ばかりしてきたサラリーマン。そのせいで、結婚していた妻とも、離婚することになってしまった。それでも、主人公はその元妻を顧みず、仕事ばかりしていた。
そんな状態から数年経った後、その元妻から、主人公のもとへ連絡が来る。その内容は、『実は、あなたと私の間には、子供がいるの。連絡しようか迷ったけど、決めた。養育費、払ってちょうだい。もちろん、あなたに子供を会わせる気はないから。』
というものであった。最初はその連絡を、気にも留めなかった主人公だったが、徐々に、子供の存在が気になってくる。そして、主人公の中で、自分の子供の存在が、大きくなっていく。
そして主人公は、
『やっぱり、子供に会わせて欲しい』
って、元妻に頼むんだ。でも、その頼みは元妻に断られてしまう。
『そんな権利、あなたにはないわよ。』
って、言われてね。それでも主人公は、元妻に食い下がる。
それで、元妻は、主人公を子供に会わせることを了承するんだけど、そこに、条件をつけるんだ。それは、
『今私の子供は、未来の冒険漫画に、ハマっているの。だから、そうね、あなたは、未来から来た人、ってことで、私の子供と接して欲しいの。もちろん、自分が子供の父親だ、ってことは隠してね。それで、未来から来た、っていう嘘と、自分が子供の父親だ、っていうことがバレたら、アウト。その時点で、私は子供とは会わせないから。あなたにそれが、できる?』
というものだった。
それは、半分冗談で、また主人公に子供と会うことを諦めさせることを目的にして元妻が提案したものだったんだけど、それでも子供に会いたい主人公は、その条件を呑んで、子供に会うことにした。そして、自分は『未来からの使者』だと名乗り、子供に会うことになった。
その後、子供はその嘘を信じ、主人公に質問するんだ。
『おじさんは、タイムマシンに乗ってきたの?未来の世界は、どうなっているの?』
とかね。
その質問に、主人公はあの手この手で答えていく。そして、子供の期待に、応えていこうと努力する。そうして、主人公、また元妻の心境に、変化の兆しが見える―。
ざっとこんな感じかな。結末は、読んでからのお楽しみね。一応奈美のために、小説のUSBメモリー、持ってきたんだ。」
「ありがとう。へえ~。家族愛の話なのかな?面白そう!また、読んで感想伝えるね。」
0
あなたにおすすめの小説
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
【完結】こっち向いて!少尉さん - My girl, you are my sweetest! -
文野さと@書籍化・コミカライズ
恋愛
今日もアンは広い背中を追いかける。
美しい近衛士官のレイルダー少尉。彼の視界に入りたくて、アンはいつも背伸びをするのだ。
彼はいつも自分とは違うところを見ている。
でも、それがなんだというのか。
「大好き」は誰にも止められない!
いつか自分を見てもらいたくて、今日もアンは心の中で呼びかけるのだ。
「こっち向いて! 少尉さん」
※30話くらいの予定。イメージイラストはバツ様です。掲載の許可はいただいております。
物語の最後の方に戦闘描写があります。
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
半年間、俺の妻になれ〜幼馴染CEOのありえない求婚から始まる仮初の溺愛新婚生活〜 崖っぷち元社畜、会社が倒産したら玉の輿に乗りました!?
とろみ
恋愛
出勤したら会社が無くなっていた。
高瀬由衣(たかせゆい)二十七歳。金ナシ、職ナシ、彼氏ナシ。ついでに結婚願望も丸でナシ。
明日までに家賃を用意できなければ更に家も無くなってしまう。でも絶対田舎の実家には帰りたくない!!
そんな崖っぷちの由衣に救いの手を差し伸べたのは、幼なじみで大企業CEOの宮坂直人(みやさかなおと)。
「なぁ、俺と結婚しないか?」
直人は縁談よけのため、由衣に仮初の花嫁役を打診する。その代わりその間の生活費は全て直人が持つという。
便利な仮初の妻が欲しい直人と、金は無いけど東京に居続けたい由衣。
利害の一致から始まった愛のない結婚生活のはずが、気付けばいつの間にか世話焼きで独占欲強めな幼なじみCEOに囲い込まれていて――。
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる