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運命の人 七
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「奏、本当におめでとう。私、奏が新人賞とれて、自分のことのように嬉しい。だってずっと奏、頑張ってきたもんね。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。奈美がいなかったら、僕はここまで、やって来れなかった気がする。本当に感謝してるよ。ありがとう。そして、これからもよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「それと、僕が大賞を取った、『第○回小説大賞』のホームページ、一応印刷しておいたんだ。一応、記念のためにね。それでその紙、額縁に入れて飾りたいくらいだよ。もちろん、実際にそこまではしないけどね。」
「そっか。奏がそうしたいなら、額縁買って来るよ?
もちろん冗談。でも、それだけ嬉しいってことだよね。今日は、奏の笑顔が見られて良かった。
ところでその、『未来からの使者』って、どんな話なの?前にも訊いたけど、奏は『完成するまで秘密』って言ってたよね?そろそろ、教えて欲しいな。」
「もちろん。これは、ある家庭崩壊寸前の家族が、再生していく話なんだ。
主人公は、今まで家庭を顧みず、仕事ばかりしてきたサラリーマン。そのせいで、結婚していた妻とも、離婚することになってしまった。それでも、主人公はその元妻を顧みず、仕事ばかりしていた。
そんな状態から数年経った後、その元妻から、主人公のもとへ連絡が来る。その内容は、『実は、あなたと私の間には、子供がいるの。連絡しようか迷ったけど、決めた。養育費、払ってちょうだい。もちろん、あなたに子供を会わせる気はないから。』
というものであった。最初はその連絡を、気にも留めなかった主人公だったが、徐々に、子供の存在が気になってくる。そして、主人公の中で、自分の子供の存在が、大きくなっていく。
そして主人公は、
『やっぱり、子供に会わせて欲しい』
って、元妻に頼むんだ。でも、その頼みは元妻に断られてしまう。
『そんな権利、あなたにはないわよ。』
って、言われてね。それでも主人公は、元妻に食い下がる。
それで、元妻は、主人公を子供に会わせることを了承するんだけど、そこに、条件をつけるんだ。それは、
『今私の子供は、未来の冒険漫画に、ハマっているの。だから、そうね、あなたは、未来から来た人、ってことで、私の子供と接して欲しいの。もちろん、自分が子供の父親だ、ってことは隠してね。それで、未来から来た、っていう嘘と、自分が子供の父親だ、っていうことがバレたら、アウト。その時点で、私は子供とは会わせないから。あなたにそれが、できる?』
というものだった。
それは、半分冗談で、また主人公に子供と会うことを諦めさせることを目的にして元妻が提案したものだったんだけど、それでも子供に会いたい主人公は、その条件を呑んで、子供に会うことにした。そして、自分は『未来からの使者』だと名乗り、子供に会うことになった。
その後、子供はその嘘を信じ、主人公に質問するんだ。
『おじさんは、タイムマシンに乗ってきたの?未来の世界は、どうなっているの?』
とかね。
その質問に、主人公はあの手この手で答えていく。そして、子供の期待に、応えていこうと努力する。そうして、主人公、また元妻の心境に、変化の兆しが見える―。
ざっとこんな感じかな。結末は、読んでからのお楽しみね。一応奈美のために、小説のUSBメモリー、持ってきたんだ。」
「ありがとう。へえ~。家族愛の話なのかな?面白そう!また、読んで感想伝えるね。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。奈美がいなかったら、僕はここまで、やって来れなかった気がする。本当に感謝してるよ。ありがとう。そして、これからもよろしくね!」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「それと、僕が大賞を取った、『第○回小説大賞』のホームページ、一応印刷しておいたんだ。一応、記念のためにね。それでその紙、額縁に入れて飾りたいくらいだよ。もちろん、実際にそこまではしないけどね。」
「そっか。奏がそうしたいなら、額縁買って来るよ?
もちろん冗談。でも、それだけ嬉しいってことだよね。今日は、奏の笑顔が見られて良かった。
ところでその、『未来からの使者』って、どんな話なの?前にも訊いたけど、奏は『完成するまで秘密』って言ってたよね?そろそろ、教えて欲しいな。」
「もちろん。これは、ある家庭崩壊寸前の家族が、再生していく話なんだ。
主人公は、今まで家庭を顧みず、仕事ばかりしてきたサラリーマン。そのせいで、結婚していた妻とも、離婚することになってしまった。それでも、主人公はその元妻を顧みず、仕事ばかりしていた。
そんな状態から数年経った後、その元妻から、主人公のもとへ連絡が来る。その内容は、『実は、あなたと私の間には、子供がいるの。連絡しようか迷ったけど、決めた。養育費、払ってちょうだい。もちろん、あなたに子供を会わせる気はないから。』
というものであった。最初はその連絡を、気にも留めなかった主人公だったが、徐々に、子供の存在が気になってくる。そして、主人公の中で、自分の子供の存在が、大きくなっていく。
そして主人公は、
『やっぱり、子供に会わせて欲しい』
って、元妻に頼むんだ。でも、その頼みは元妻に断られてしまう。
『そんな権利、あなたにはないわよ。』
って、言われてね。それでも主人公は、元妻に食い下がる。
それで、元妻は、主人公を子供に会わせることを了承するんだけど、そこに、条件をつけるんだ。それは、
『今私の子供は、未来の冒険漫画に、ハマっているの。だから、そうね、あなたは、未来から来た人、ってことで、私の子供と接して欲しいの。もちろん、自分が子供の父親だ、ってことは隠してね。それで、未来から来た、っていう嘘と、自分が子供の父親だ、っていうことがバレたら、アウト。その時点で、私は子供とは会わせないから。あなたにそれが、できる?』
というものだった。
それは、半分冗談で、また主人公に子供と会うことを諦めさせることを目的にして元妻が提案したものだったんだけど、それでも子供に会いたい主人公は、その条件を呑んで、子供に会うことにした。そして、自分は『未来からの使者』だと名乗り、子供に会うことになった。
その後、子供はその嘘を信じ、主人公に質問するんだ。
『おじさんは、タイムマシンに乗ってきたの?未来の世界は、どうなっているの?』
とかね。
その質問に、主人公はあの手この手で答えていく。そして、子供の期待に、応えていこうと努力する。そうして、主人公、また元妻の心境に、変化の兆しが見える―。
ざっとこんな感じかな。結末は、読んでからのお楽しみね。一応奈美のために、小説のUSBメモリー、持ってきたんだ。」
「ありがとう。へえ~。家族愛の話なのかな?面白そう!また、読んで感想伝えるね。」
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