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Geekに恋した2人 二
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2人なら、他愛もない会話、そして傍から見れば恥ずかしくなるような会話でも、続けることができた。それが、その小説のせいで、こんなことになるなんて…。今の奏は、自分が新人賞をとったこと、いや小説を書いていること自体、そのことを恨みこそすれ、とてもそれを喜んだり、楽しんだりする気には、なれなかった。気づいたら、降っていた雨は上がり、空には虹がかかっていた。奏はそれを部屋の窓から見て、今の自分にも、今日の日の空のように、晴れやかな気持ちになれる日が来るのだろうか、ふとそんなことを思った。
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