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第14話 「氷雷ノ禍」
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第14話「氷雷ノ禍」
俺の名前は天城譲介
俺達はジュリエットにより、仲間割れをしてしまうが、和解ができた。
俺達は夏祭りから帰っていた。帰り道あるものをみつける。
問馬「おい剣!俺たちが写ってるぜ!有名人だぜ!」
剣「な、なんやこれ!?」
遊馬「待て!それは!」
そこには俺達が殺し合ってる映像が写っていた。
----------------------------------------------—-------------------
遊馬「アコンシャスってどういうことだよ!」
剣「…………」
譲介「変身!」
問馬「落ち着けって!」
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譲介「誰がこんな動画を…」
実は俺たちが殺し合ってる時。影から覗いてる奴らがいた。
ジュリエット「あなたアコンシャスと人間のハーフなのね」
YouTuber「やべぇ…なんか四騎士がでてきたからとってたら、SRがすごい修羅場になってんぞ!」
YouTuber2「これ投稿したら大物YouTuberだな!」
そして一部始終を取ってやがった。
YouTuber「全部とれたぜ!早速アップだ!タイトルは…『【釣り無し!】SR剣は実はアコンシャスだった!』だな!」
そしてその動画は一瞬で拡散された。
一般人「SR剣が!まじか!」
Xやtiktok、facebook、Instagram、この衝撃的事実は様々なところで拡散された。
そしてニュースでも報道されていた。
百合香「みんな!これ!」
ニュースキャスター「速報です。SR剣さんが実はアコンシャスだったという情報が拡散されています。VTRをどうぞ。」
ジュリエット「アコンシャスのようね」
遊馬「アコンシャスだったのかよ!なんとかいえよ!」
剣「…………」
シャキン!
譲介「再生した…!やっぱり間違いないな!」
ニュースキャスター「SNSでこのような動画が拡散されました。街頭インタビューでも様々な意見をいただきました。」
一般人「いや~SRの人達ね。頑張ってアコンシャス倒してくれたんだけどね。剣さんいい人だと思ってたのに衝撃ですよこれは。」
一般人2「剣さんすごいいい人だったのにねぇ。この前の野球観戦なんてキャリーっていうアコンシャスを倒してくれたじゃない。」
ニュースキャスター「準四騎士のⅣであるキャリーをはじめ様々なアコンシャスを倒してきたSR。SR本部も対策をとっているということです。」
遊馬「なんだこれ…」
このニュースが広まった時、SR本部も動いていた。
唐澤「ほう…これは…」
レイナ「いかがいたしましょう。鏡を動かしますか?」
唐澤「いや。また台湾にアコンシャスがでてはならん。ここは『笹川』が適任だ。剣の処刑を執行させろ。」
レイナ「かしこまりました。」
人が少ないところに来た。その時俺達は悪寒を感じた。
田蔵「!?」
田蔵(殺気!)
シャキン!
田蔵「フン!」
シュンッ!
???「よくかわしましたね。田蔵さん。ダルい相手だ。」
田蔵「お前は…!」
遊馬「笹川!」
譲介(なんだこの闘気は…ただものじゃない!)
ジュリエットを経験してなければこの威圧に耐えられなかったかもしれない。
譲介「誰だ!?」
笹川「名乗る名なんてないよ」
そこに現れたのは俺と同い年くらいの女だった。
田蔵「あいつはSRの最高地位である『禍(まが)』の一人…『笹川雪乃(ささがわゆきの)』じゃ。」
バンッ!
やつが銃をうってきた!
その銃は問馬さんの腹を捉えた
問馬「がはっ…」
問馬(まったく反応できなかった…いてぇ…しかも電気で痺れる…腹筋に力が…)
譲介「問馬さん!」
剣「問馬!貴様ぁ!」
遊馬「待て!」
だが遊馬さんが剣さんを静止する。
遊馬「いきなり剣を振るい、銃を発砲したが、何の目的だ?俺達は同じSRのはずだ。何故攻撃する。」
田蔵(そうじゃ。遊馬の判断はただしい。話をすれば無駄な争いをする必要はないぞい。)
遊馬さんと田蔵さんは話をしようとしていた。
笹川「いや。目的もなにもニュース見てないんですか?そいつアコンシャスですって」
遊馬「知っている。剣はアコンシャスだ。」
田蔵「じゃがな。剣は違う。剣はみんなを助けていた。わかっとるじゃろ!」
笹川「何を言うかと思えば、アコンシャスを庇うとは。同じSRとして恥ずかしいですよ。まあどちりにせよ本部からの命令だ。やるしかないんですよ。」
田蔵「本部…唐澤か!」
笹川「それ以上はいえません。まあ、死ぬんだしアンタらには関係ないですよ。」
遊馬(戦うしかないのか…コイツと…勝ち目があるというのか?)
そうコイツは本部から命令を受けていた。
田蔵「お前ほどの実力者を前にしてもワシの意見は変わらんぞ。」
笹川「ハァ…。大人しくついてきてくれればいいんですって。」
田蔵「唐澤の元にか…?」
笹川「そうですよ。」
田蔵「向こうで…処刑する気じゃろ?」
笹川「知らないですね。そこまで聞いてません。まあ多分そうじゃないですか?」
田蔵「ならばやはり討つしかない。剣は命に変えてでも守るんじゃ」
笹川「そうっすか。じゃあ死ね。」
譲介(悪寒が…とまらない…いややるしか…ない!)
全員が武器を抜いた
ベルト「Set!DragonNight!!」
譲介「へんし…」
バンッ!
譲介「うっ!」
田蔵「譲介!」
俺が変身しようとした瞬間、俺の肩に電撃が走る。
剣「変身中に卑怯やで!」
バンッ!
剣「ちっ、」
剣さんが弾丸を刀で防ぐ
剣「変身!」
ポイズンソード「Poisonsowrd!Turn The Scorpion!」
ベルト「Burn it with dragon fire and tear it apart with sharp claws!」
俺と剣さんがやつへときりかかろうと前に出た。
バゴンッ!
剣「えっ、」
だがあまりに早すぎた
笹川「霆殞直閃…」
凄まじい電撃がやつの両手からでてきた。そしてそれにより剣さんが白目をむいた。
田蔵「剣!!」
田蔵(まずい!剣の意識が!)
田蔵「ハァァッ!」
田蔵さんの三節棍からエネルギー派が飛ぶ。
田蔵「とった!」
バゴン!
田蔵さんの鎖鉄球と俺の槍が笹川を貫いた…はずだった
笹川「凍霧幻身…」
譲介「!?」
譲介(しまった!分身!)
ブオオオ!
俺の炎がやつを攻撃する!
しかし笹川は体勢を低くし、それを完全に躱す。
そして俺は下から上へ逆袈裟に切り裂かれてしまう。
シャキン!
譲介「がはっ!」
切り裂かれた部分から激しく血が舞い、低温火傷と電撃で負傷する。
更に繋がるように腹を深くさされる
グサッ!
譲介「ゴフッ!」
譲介(クソ…攻撃が早すぎる…)
遊馬「Alash Slash!」
遊馬さんの風攻撃が飛ぶ!
笹川「氷壁雷盾」
パキパキ!
だが瞬間、笹川の目の前に氷の壁が現れる。
遊馬「ならば。溶かす。」
義鋼刀「不知火・突風!」
炎と風を織り交ぜた斬撃が氷の壁を襲う。
しかし…
ビリビリ…
遊馬「!?」
電磁波が風と炎を錯乱させる!
笹川「距離。詰めましたよ…」
遊馬(早い!備えろ!)
遊馬「不知火居合斬!」
キン!
笹川「なるほど。」
しかしそれは氷刃に抑えられる。
そのまま遊馬さんの刀を掴む
ビリビリ!
遊馬「なっ!」
刀を伝って、手に電撃が走る
カラン…
意志とは無関係に遊馬さんの手から刀が落ちた。
田蔵(まずい!)
田蔵さんが鎖鉄球を飛ばす。
それは笹川の剣を絡めた
キン!
笹川「あっ、」
笹川(刀が)
鎖により剣が折れる
その隙に遊馬さんが攻撃を仕掛ける!
遊馬「フン!」
シャキン!
だがそれすら完全に外された。
そして田蔵さんの鎖鉄球の拘束も
笹川(これも外せる)
完全に回避された。
だが背後からこの男が迫っていた
問馬「馬コンビの相方をやらせるか!だぁ~ぜぇ~!」
ブンッ!
笹川「おっと」
笹川(すごい筋肉だ。)
笹川「だけどさ。筋肉があってもこれは避けようがないんだよ。」
バギンッ!
やつが問馬さんの股間を蹴り上げる
問馬「いてぇ…!」
問馬(金的だぁ…ぜぇ……)
問馬さんの動きが止まった!
遊馬「炎斬!」
シャキン!
遊馬さんの刀が笹川の背中に向かい、袈裟に落ちようとするも。
シャキン!
遊馬「何!?」
逆に切り裂かれる!
それを斬り裂いたのは分身!
遊馬(こんな使い方もできるのか!)
遊馬「台風斬!」
遊馬さんが風をまといながら1回転する。
それは分身を捉えるも笹川はなんと
問馬「いてぇ…!」
遊馬「なんだと…」
問馬さんを盾にしやがった!
田蔵「貴様!」
シャキン!シャキン!
田蔵さんの三節棍が飛ぶ!
しかしそれも正確に外される
笹川「氷闇雷葬」
辺りが真っ黒な氷の霧で包まれる。
遊馬「どこだ…」
問馬「ここか!?」
シュンッ!
問馬「!?」
遊馬「ここ!」
シャキン!
遊馬「!?」
二人の攻撃は当たらない
そして突如問馬さんの悲鳴が響き渡る
問馬「がはぁぁっ!」
遊馬「問馬!」
そう問馬さんは白い稲妻をまとった槍に貫かれ、気絶してしまっていた。
問馬(なんて電撃の量だ…意識が…)
義鋼刀「Storm・Scraper!」
遊馬(だめだ…この風を持ってしても霧を錯乱させられない…!)
そしてその時が訪れる
ビリビリ…!
遊馬「が…は!」
遊馬さんの全身に電撃が走る。それは音もなかった。
そして霧が晴れる
田蔵「な、なんじゃこれは…」
田蔵さんの視界に入ったのは笹川によって無力化された俺たちの姿だった。
笹川(目的は剣だ。田蔵を出し抜いて剣を殺す。)
笹川の照準が剣さんに向く!
田蔵「やめろ!」
シュバン!
笹川「おっと」
シュンッ!
田蔵さんが剣さんの前にでてくる!
田蔵「剣を…若いもんをやらせるか…!!!」
ジャラジャラ!
バゴン!
田蔵さんの鎖鉄球が飛ぶ!
笹川に辺りはしなかったが近くにあった街頭を破壊した。
笹川「いい破壊力だ田蔵さん。だが俺には勝てない。」
シュンッ!
笹川「スピードが足りないんだよ」
田蔵「速い!」
雷を纏った神速で空間が潰される!
田蔵「はーっ!」
シュバン!シュバン!
田蔵さんが三節棍を振り回す!
だがこの女の本領は動体視力。
笹川(見える。ここだ)
シャキン!
田蔵「がはっ!」
田蔵さんの胸が一瞬で切り裂かれる。
田蔵さんに凍傷と電撃が襲う。
田蔵(じゃが…)
田蔵「こんなところで倒れられるかぁ…!!」
シャキン!
だが田蔵さんは笹川と切り合っていた。
田蔵さんだけが血飛沫を上げる、
笹川「かわさないと死にますよ?」
田蔵「ぐぅぅ…!」
更に斬撃の中に重い攻撃を入れてくる
笹川「ここ入るな」
シャキン!
田蔵「チィィィイ!」
田蔵(まずい一旦距離を…)
笹川「距離をとったら銃がくるに決まってるじゃないですか」
バンッ!
田蔵「がはっ!」
体の中心に近い…田蔵さん…やべぇよ…
田蔵(それでも…)
田蔵「引く理由にはならんのじゃ…!!!」
田蔵さんはそういいながら、三節棍の突きを放つ。
笹川(ギリギリで外す。)
だがやつはその動体視力でギリギリまで引き付けて躱す。
田蔵(まずい!体勢が!)
それにより体勢が崩れる
笹川「哀れですよ」
グサッ!
田蔵「ゴフッ…!」
田蔵さんの腹がつきさされた!
田蔵「それで…も…!」
笹川「何故だ…理解できない…。なんでアコンシャスなんかのためにそこまで命を懸ける?アコンシャスは敵でしょう?」
田蔵「剣は…違うんじゃぁ!」
譲介「田蔵…さ…ゴフッ!」
田蔵「譲介…動くな…傷が開く…」
田蔵(あの傷…開けば致命傷になる可能性がある…譲介…動くな…ワシが…ワシがやらんといかんのじゃ…)
ガシッ!
だが田蔵さんは気づけば手を掴まれていた。
笹川「ほら…もう限界なんすよ」
田蔵「…!」
ゴキゴキッ!
田蔵さんの手首の骨が折れた
田蔵(手首がいかれた…)
更にそのまま合気の投げをされる
バゴン!
田蔵さんの背中がコンクリートにたたきつけられる。
田蔵さんの頭がかち割れた。
笹川「じゃあな。じいちゃん。」
笹川(剣を確保する)
田蔵「待て…!」
笹川「何…」
田蔵「こんなもんで…この平野田蔵が死ぬか…」
笹川「まじで死にますよ?霆殞直閃!」
バゴン!
紫の稲妻が田蔵さんを襲う
本来ならここで気絶するのだろう。
田蔵「それがどうしたんじゃ!」
ゴンッ!
だが田蔵さんは構わず鎖鉄球を討つ!
バンバン!
雷を纏った銃弾が飛ぶ
田蔵「こんなの関係あるか…!」
大量の弾丸が田蔵さんを切り裂く。
だが笹川は狡猾だった。
笹川(この爺さん。意地でも倒れないな。だけど出血しすぎだ。こうやって遠距離から攻めればいずれか勝手に倒れる。)
だが田蔵さんも歴戦の経験から思考を回す。
田蔵(落ち着け…笹川の目的はあくまで剣の討伐。ワシの殺害ではない…なら!)
田蔵「遊馬!動けるか!」
遊馬「田蔵さん!」
田蔵「火薬を全てつかぇぇぇ!」
遊馬「でも…田蔵さんが…!」
田蔵「いいからつかぇえ!」
遊馬「……!」
遊馬さんが電撃でしびれた体を動かす
遊馬(動け…俺の体!)
田蔵さんは備えていたのだ。万が一のための大量の火薬を用意して。
そして遊馬さんが大量の火薬を投げる!
遊馬「うぉー!!」
バゴン!
笹川「氷壁雷…」
田蔵「そうくると思っとったぞい!」
だが田蔵さんは笹川をおさえる!
そして爆発が起きる!
田蔵「今じゃあ!遊馬ぁぁ!剣を逃がせぇぇ!」
バコンッ!
田蔵さんがそういうと大爆発が起きる!
遊馬(田蔵さんの願いだ。やるしかない!)
恐らく笹川は剣以外殺す気はないだろう。
遊馬「剣…!」
遊馬さんは剣さんを担いで逃げる。
バコンッ!
だが後ろから電撃が走る。
遊馬「ば…か…な…!」
笹川「中々の覚悟ですね。やられた。」
あの大爆発を持ってしても、こいつを仕留めきれなかった。
遊馬「ハァ…ハァ…」
遊馬(ダメだ…強すぎる…!)
笹川「折角なので聞きます。遊馬さん。何故アコンシャスなんかかばうんですか。」
遊馬「アコンシャス…だと…?違う…剣は…剣は違うんだ…みんなを助けてたんだよ…」
笹川「アンタもそれか。もう聞き飽きた。さよなら。」
笹川の凶刃が遊馬さんへ向く!
遊馬「不知火居合斬!」
笹川「遅い!」
遊馬さんが放った不知火居合斬も完全に見切られる。
遊馬「クソ…」
遊馬(田蔵さんが折角身を呈したのに…!)
遊馬「なっ…」
だがそれを食らったのは遊馬さんではなかった。
そうそれは…
遊馬「百合香ぁぁぁ!」
百合香「剣さんを…やらせるわけには…!」
百合香さんだった?
笹川「っ…!」
遊馬「貴様ぁぁぁ!」
シャキン!シャキン!
遊馬さんの斬撃が飛ぶ!
だがそれすらも隙を縫われ
バンッ!
遊馬さんは打たれる
遊馬「がはっ…!」
譲介「遊馬さぁぁぁん!!!」
譲介(致命傷とか言ってらねぇ!)
俺はそれを見て立ち上がる!
譲介「がは…」
譲介(足が…痺れる…こんなの…回避できるか…!)
遊馬(だめだ…感情的になっては…。だがどうする田蔵さんの指示に従ったとして百合香の傷が…深すぎる…!譲介もだ…!こんなのどうしようも…)
だが遊馬さんも考えてる暇はなかった。
笹川「霆殞直閃」
遊馬「がはっ!」
シャキン!シャキン!
十字の傷が遊馬さんの胸に刻まれる。
遊馬(だめだ…俺も…げんか…)
ドサッ!
ついに全員が倒れた。
笹川「終わったか。」
6人をもってしても勝てなかった。俺達6人はこの女を前に初めて敗北した。
その時ある人物が現れる。
???「笹川さん。今回は殺害ではなく、確保ですからね。」
笹川「わかってます麗華さん。じゃあ拘束しますか。」
それは赤い薔薇の文様が入った、服を着た女。
やつも禍の一人「神代麗華」
麗華と笹川は俺達を拘束し、麗華の能力で俺達の傷を治していた。
麗華が遅れてやってきたのもやつらの戦略だった。
唐澤「笹川には容赦がない。故に笹川に先にいかせ、麗華に後から治療させれば。死なせず、重症で動けない状態のまま連れていける。」
レイナ「流石です。」
そして俺達は車に積まれる。行き先も分からぬまま。
・次回予告
唐澤「これより禍会議を行う。」
田蔵「剣は違うんじゃ!」
問馬「剣は俺達とたたかうぜ!」
笹川「しかし遊馬さん、田蔵さんどういうつもりっすか?」
遊馬「…………」
次回「禍集結」
俺の名前は天城譲介
俺達はジュリエットにより、仲間割れをしてしまうが、和解ができた。
俺達は夏祭りから帰っていた。帰り道あるものをみつける。
問馬「おい剣!俺たちが写ってるぜ!有名人だぜ!」
剣「な、なんやこれ!?」
遊馬「待て!それは!」
そこには俺達が殺し合ってる映像が写っていた。
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遊馬「アコンシャスってどういうことだよ!」
剣「…………」
譲介「変身!」
問馬「落ち着けって!」
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譲介「誰がこんな動画を…」
実は俺たちが殺し合ってる時。影から覗いてる奴らがいた。
ジュリエット「あなたアコンシャスと人間のハーフなのね」
YouTuber「やべぇ…なんか四騎士がでてきたからとってたら、SRがすごい修羅場になってんぞ!」
YouTuber2「これ投稿したら大物YouTuberだな!」
そして一部始終を取ってやがった。
YouTuber「全部とれたぜ!早速アップだ!タイトルは…『【釣り無し!】SR剣は実はアコンシャスだった!』だな!」
そしてその動画は一瞬で拡散された。
一般人「SR剣が!まじか!」
Xやtiktok、facebook、Instagram、この衝撃的事実は様々なところで拡散された。
そしてニュースでも報道されていた。
百合香「みんな!これ!」
ニュースキャスター「速報です。SR剣さんが実はアコンシャスだったという情報が拡散されています。VTRをどうぞ。」
ジュリエット「アコンシャスのようね」
遊馬「アコンシャスだったのかよ!なんとかいえよ!」
剣「…………」
シャキン!
譲介「再生した…!やっぱり間違いないな!」
ニュースキャスター「SNSでこのような動画が拡散されました。街頭インタビューでも様々な意見をいただきました。」
一般人「いや~SRの人達ね。頑張ってアコンシャス倒してくれたんだけどね。剣さんいい人だと思ってたのに衝撃ですよこれは。」
一般人2「剣さんすごいいい人だったのにねぇ。この前の野球観戦なんてキャリーっていうアコンシャスを倒してくれたじゃない。」
ニュースキャスター「準四騎士のⅣであるキャリーをはじめ様々なアコンシャスを倒してきたSR。SR本部も対策をとっているということです。」
遊馬「なんだこれ…」
このニュースが広まった時、SR本部も動いていた。
唐澤「ほう…これは…」
レイナ「いかがいたしましょう。鏡を動かしますか?」
唐澤「いや。また台湾にアコンシャスがでてはならん。ここは『笹川』が適任だ。剣の処刑を執行させろ。」
レイナ「かしこまりました。」
人が少ないところに来た。その時俺達は悪寒を感じた。
田蔵「!?」
田蔵(殺気!)
シャキン!
田蔵「フン!」
シュンッ!
???「よくかわしましたね。田蔵さん。ダルい相手だ。」
田蔵「お前は…!」
遊馬「笹川!」
譲介(なんだこの闘気は…ただものじゃない!)
ジュリエットを経験してなければこの威圧に耐えられなかったかもしれない。
譲介「誰だ!?」
笹川「名乗る名なんてないよ」
そこに現れたのは俺と同い年くらいの女だった。
田蔵「あいつはSRの最高地位である『禍(まが)』の一人…『笹川雪乃(ささがわゆきの)』じゃ。」
バンッ!
やつが銃をうってきた!
その銃は問馬さんの腹を捉えた
問馬「がはっ…」
問馬(まったく反応できなかった…いてぇ…しかも電気で痺れる…腹筋に力が…)
譲介「問馬さん!」
剣「問馬!貴様ぁ!」
遊馬「待て!」
だが遊馬さんが剣さんを静止する。
遊馬「いきなり剣を振るい、銃を発砲したが、何の目的だ?俺達は同じSRのはずだ。何故攻撃する。」
田蔵(そうじゃ。遊馬の判断はただしい。話をすれば無駄な争いをする必要はないぞい。)
遊馬さんと田蔵さんは話をしようとしていた。
笹川「いや。目的もなにもニュース見てないんですか?そいつアコンシャスですって」
遊馬「知っている。剣はアコンシャスだ。」
田蔵「じゃがな。剣は違う。剣はみんなを助けていた。わかっとるじゃろ!」
笹川「何を言うかと思えば、アコンシャスを庇うとは。同じSRとして恥ずかしいですよ。まあどちりにせよ本部からの命令だ。やるしかないんですよ。」
田蔵「本部…唐澤か!」
笹川「それ以上はいえません。まあ、死ぬんだしアンタらには関係ないですよ。」
遊馬(戦うしかないのか…コイツと…勝ち目があるというのか?)
そうコイツは本部から命令を受けていた。
田蔵「お前ほどの実力者を前にしてもワシの意見は変わらんぞ。」
笹川「ハァ…。大人しくついてきてくれればいいんですって。」
田蔵「唐澤の元にか…?」
笹川「そうですよ。」
田蔵「向こうで…処刑する気じゃろ?」
笹川「知らないですね。そこまで聞いてません。まあ多分そうじゃないですか?」
田蔵「ならばやはり討つしかない。剣は命に変えてでも守るんじゃ」
笹川「そうっすか。じゃあ死ね。」
譲介(悪寒が…とまらない…いややるしか…ない!)
全員が武器を抜いた
ベルト「Set!DragonNight!!」
譲介「へんし…」
バンッ!
譲介「うっ!」
田蔵「譲介!」
俺が変身しようとした瞬間、俺の肩に電撃が走る。
剣「変身中に卑怯やで!」
バンッ!
剣「ちっ、」
剣さんが弾丸を刀で防ぐ
剣「変身!」
ポイズンソード「Poisonsowrd!Turn The Scorpion!」
ベルト「Burn it with dragon fire and tear it apart with sharp claws!」
俺と剣さんがやつへときりかかろうと前に出た。
バゴンッ!
剣「えっ、」
だがあまりに早すぎた
笹川「霆殞直閃…」
凄まじい電撃がやつの両手からでてきた。そしてそれにより剣さんが白目をむいた。
田蔵「剣!!」
田蔵(まずい!剣の意識が!)
田蔵「ハァァッ!」
田蔵さんの三節棍からエネルギー派が飛ぶ。
田蔵「とった!」
バゴン!
田蔵さんの鎖鉄球と俺の槍が笹川を貫いた…はずだった
笹川「凍霧幻身…」
譲介「!?」
譲介(しまった!分身!)
ブオオオ!
俺の炎がやつを攻撃する!
しかし笹川は体勢を低くし、それを完全に躱す。
そして俺は下から上へ逆袈裟に切り裂かれてしまう。
シャキン!
譲介「がはっ!」
切り裂かれた部分から激しく血が舞い、低温火傷と電撃で負傷する。
更に繋がるように腹を深くさされる
グサッ!
譲介「ゴフッ!」
譲介(クソ…攻撃が早すぎる…)
遊馬「Alash Slash!」
遊馬さんの風攻撃が飛ぶ!
笹川「氷壁雷盾」
パキパキ!
だが瞬間、笹川の目の前に氷の壁が現れる。
遊馬「ならば。溶かす。」
義鋼刀「不知火・突風!」
炎と風を織り交ぜた斬撃が氷の壁を襲う。
しかし…
ビリビリ…
遊馬「!?」
電磁波が風と炎を錯乱させる!
笹川「距離。詰めましたよ…」
遊馬(早い!備えろ!)
遊馬「不知火居合斬!」
キン!
笹川「なるほど。」
しかしそれは氷刃に抑えられる。
そのまま遊馬さんの刀を掴む
ビリビリ!
遊馬「なっ!」
刀を伝って、手に電撃が走る
カラン…
意志とは無関係に遊馬さんの手から刀が落ちた。
田蔵(まずい!)
田蔵さんが鎖鉄球を飛ばす。
それは笹川の剣を絡めた
キン!
笹川「あっ、」
笹川(刀が)
鎖により剣が折れる
その隙に遊馬さんが攻撃を仕掛ける!
遊馬「フン!」
シャキン!
だがそれすら完全に外された。
そして田蔵さんの鎖鉄球の拘束も
笹川(これも外せる)
完全に回避された。
だが背後からこの男が迫っていた
問馬「馬コンビの相方をやらせるか!だぁ~ぜぇ~!」
ブンッ!
笹川「おっと」
笹川(すごい筋肉だ。)
笹川「だけどさ。筋肉があってもこれは避けようがないんだよ。」
バギンッ!
やつが問馬さんの股間を蹴り上げる
問馬「いてぇ…!」
問馬(金的だぁ…ぜぇ……)
問馬さんの動きが止まった!
遊馬「炎斬!」
シャキン!
遊馬さんの刀が笹川の背中に向かい、袈裟に落ちようとするも。
シャキン!
遊馬「何!?」
逆に切り裂かれる!
それを斬り裂いたのは分身!
遊馬(こんな使い方もできるのか!)
遊馬「台風斬!」
遊馬さんが風をまといながら1回転する。
それは分身を捉えるも笹川はなんと
問馬「いてぇ…!」
遊馬「なんだと…」
問馬さんを盾にしやがった!
田蔵「貴様!」
シャキン!シャキン!
田蔵さんの三節棍が飛ぶ!
しかしそれも正確に外される
笹川「氷闇雷葬」
辺りが真っ黒な氷の霧で包まれる。
遊馬「どこだ…」
問馬「ここか!?」
シュンッ!
問馬「!?」
遊馬「ここ!」
シャキン!
遊馬「!?」
二人の攻撃は当たらない
そして突如問馬さんの悲鳴が響き渡る
問馬「がはぁぁっ!」
遊馬「問馬!」
そう問馬さんは白い稲妻をまとった槍に貫かれ、気絶してしまっていた。
問馬(なんて電撃の量だ…意識が…)
義鋼刀「Storm・Scraper!」
遊馬(だめだ…この風を持ってしても霧を錯乱させられない…!)
そしてその時が訪れる
ビリビリ…!
遊馬「が…は!」
遊馬さんの全身に電撃が走る。それは音もなかった。
そして霧が晴れる
田蔵「な、なんじゃこれは…」
田蔵さんの視界に入ったのは笹川によって無力化された俺たちの姿だった。
笹川(目的は剣だ。田蔵を出し抜いて剣を殺す。)
笹川の照準が剣さんに向く!
田蔵「やめろ!」
シュバン!
笹川「おっと」
シュンッ!
田蔵さんが剣さんの前にでてくる!
田蔵「剣を…若いもんをやらせるか…!!!」
ジャラジャラ!
バゴン!
田蔵さんの鎖鉄球が飛ぶ!
笹川に辺りはしなかったが近くにあった街頭を破壊した。
笹川「いい破壊力だ田蔵さん。だが俺には勝てない。」
シュンッ!
笹川「スピードが足りないんだよ」
田蔵「速い!」
雷を纏った神速で空間が潰される!
田蔵「はーっ!」
シュバン!シュバン!
田蔵さんが三節棍を振り回す!
だがこの女の本領は動体視力。
笹川(見える。ここだ)
シャキン!
田蔵「がはっ!」
田蔵さんの胸が一瞬で切り裂かれる。
田蔵さんに凍傷と電撃が襲う。
田蔵(じゃが…)
田蔵「こんなところで倒れられるかぁ…!!」
シャキン!
だが田蔵さんは笹川と切り合っていた。
田蔵さんだけが血飛沫を上げる、
笹川「かわさないと死にますよ?」
田蔵「ぐぅぅ…!」
更に斬撃の中に重い攻撃を入れてくる
笹川「ここ入るな」
シャキン!
田蔵「チィィィイ!」
田蔵(まずい一旦距離を…)
笹川「距離をとったら銃がくるに決まってるじゃないですか」
バンッ!
田蔵「がはっ!」
体の中心に近い…田蔵さん…やべぇよ…
田蔵(それでも…)
田蔵「引く理由にはならんのじゃ…!!!」
田蔵さんはそういいながら、三節棍の突きを放つ。
笹川(ギリギリで外す。)
だがやつはその動体視力でギリギリまで引き付けて躱す。
田蔵(まずい!体勢が!)
それにより体勢が崩れる
笹川「哀れですよ」
グサッ!
田蔵「ゴフッ…!」
田蔵さんの腹がつきさされた!
田蔵「それで…も…!」
笹川「何故だ…理解できない…。なんでアコンシャスなんかのためにそこまで命を懸ける?アコンシャスは敵でしょう?」
田蔵「剣は…違うんじゃぁ!」
譲介「田蔵…さ…ゴフッ!」
田蔵「譲介…動くな…傷が開く…」
田蔵(あの傷…開けば致命傷になる可能性がある…譲介…動くな…ワシが…ワシがやらんといかんのじゃ…)
ガシッ!
だが田蔵さんは気づけば手を掴まれていた。
笹川「ほら…もう限界なんすよ」
田蔵「…!」
ゴキゴキッ!
田蔵さんの手首の骨が折れた
田蔵(手首がいかれた…)
更にそのまま合気の投げをされる
バゴン!
田蔵さんの背中がコンクリートにたたきつけられる。
田蔵さんの頭がかち割れた。
笹川「じゃあな。じいちゃん。」
笹川(剣を確保する)
田蔵「待て…!」
笹川「何…」
田蔵「こんなもんで…この平野田蔵が死ぬか…」
笹川「まじで死にますよ?霆殞直閃!」
バゴン!
紫の稲妻が田蔵さんを襲う
本来ならここで気絶するのだろう。
田蔵「それがどうしたんじゃ!」
ゴンッ!
だが田蔵さんは構わず鎖鉄球を討つ!
バンバン!
雷を纏った銃弾が飛ぶ
田蔵「こんなの関係あるか…!」
大量の弾丸が田蔵さんを切り裂く。
だが笹川は狡猾だった。
笹川(この爺さん。意地でも倒れないな。だけど出血しすぎだ。こうやって遠距離から攻めればいずれか勝手に倒れる。)
だが田蔵さんも歴戦の経験から思考を回す。
田蔵(落ち着け…笹川の目的はあくまで剣の討伐。ワシの殺害ではない…なら!)
田蔵「遊馬!動けるか!」
遊馬「田蔵さん!」
田蔵「火薬を全てつかぇぇぇ!」
遊馬「でも…田蔵さんが…!」
田蔵「いいからつかぇえ!」
遊馬「……!」
遊馬さんが電撃でしびれた体を動かす
遊馬(動け…俺の体!)
田蔵さんは備えていたのだ。万が一のための大量の火薬を用意して。
そして遊馬さんが大量の火薬を投げる!
遊馬「うぉー!!」
バゴン!
笹川「氷壁雷…」
田蔵「そうくると思っとったぞい!」
だが田蔵さんは笹川をおさえる!
そして爆発が起きる!
田蔵「今じゃあ!遊馬ぁぁ!剣を逃がせぇぇ!」
バコンッ!
田蔵さんがそういうと大爆発が起きる!
遊馬(田蔵さんの願いだ。やるしかない!)
恐らく笹川は剣以外殺す気はないだろう。
遊馬「剣…!」
遊馬さんは剣さんを担いで逃げる。
バコンッ!
だが後ろから電撃が走る。
遊馬「ば…か…な…!」
笹川「中々の覚悟ですね。やられた。」
あの大爆発を持ってしても、こいつを仕留めきれなかった。
遊馬「ハァ…ハァ…」
遊馬(ダメだ…強すぎる…!)
笹川「折角なので聞きます。遊馬さん。何故アコンシャスなんかかばうんですか。」
遊馬「アコンシャス…だと…?違う…剣は…剣は違うんだ…みんなを助けてたんだよ…」
笹川「アンタもそれか。もう聞き飽きた。さよなら。」
笹川の凶刃が遊馬さんへ向く!
遊馬「不知火居合斬!」
笹川「遅い!」
遊馬さんが放った不知火居合斬も完全に見切られる。
遊馬「クソ…」
遊馬(田蔵さんが折角身を呈したのに…!)
遊馬「なっ…」
だがそれを食らったのは遊馬さんではなかった。
そうそれは…
遊馬「百合香ぁぁぁ!」
百合香「剣さんを…やらせるわけには…!」
百合香さんだった?
笹川「っ…!」
遊馬「貴様ぁぁぁ!」
シャキン!シャキン!
遊馬さんの斬撃が飛ぶ!
だがそれすらも隙を縫われ
バンッ!
遊馬さんは打たれる
遊馬「がはっ…!」
譲介「遊馬さぁぁぁん!!!」
譲介(致命傷とか言ってらねぇ!)
俺はそれを見て立ち上がる!
譲介「がは…」
譲介(足が…痺れる…こんなの…回避できるか…!)
遊馬(だめだ…感情的になっては…。だがどうする田蔵さんの指示に従ったとして百合香の傷が…深すぎる…!譲介もだ…!こんなのどうしようも…)
だが遊馬さんも考えてる暇はなかった。
笹川「霆殞直閃」
遊馬「がはっ!」
シャキン!シャキン!
十字の傷が遊馬さんの胸に刻まれる。
遊馬(だめだ…俺も…げんか…)
ドサッ!
ついに全員が倒れた。
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その時ある人物が現れる。
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そして俺達は車に積まれる。行き先も分からぬまま。
・次回予告
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田蔵「剣は違うんじゃ!」
問馬「剣は俺達とたたかうぜ!」
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遊馬「…………」
次回「禍集結」
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