咎禍

Yuta

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第15話 「禍会議」

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俺の目が開く…

譲介「………。ハッ…!!!」

動こうとすると体が拘束されていた。

周りを見渡すと遊馬さん、問馬さん、剣さん、百合香さんが拘束されている。

譲介「みんな…!」

そして正面には…………禍達が立っていたのだ。

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第15話「禍集結」

俺の名前は天城譲介

俺達はジュリエットに剣さんがアコンシャスということを暴露され、仲間割れを起こすも、和解し、その証として夏祭りでかき氷を食べた。しかしその裏で影が動いていた。剣さんがアコンシャスという事実がSNS上に拡散され、SR本部から剣さんを殺すべく「笹川雪乃」が派遣されてきた。俺達6人は初めて敗北した。あの男を前に。

ブーン!

車が俺達をのせて走っていた。

麗華が無線を取り出す。

レイナ「事態を聞きつけ、既に禍達が中国に集まっている。麗華、笹川無事に連れて行くんだぞ。」

麗華「了解です。」

俺達は意識不明のままただただ連れてかれていた。

そして麗華と笹川が目的地につく。

麗華「着きましたね」

笹川「はい」

すると3人の男が迎えに来る。

羽場「麗華さん。笹川さん。手伝いに来ました!」

彼は禍の次に称号が高い「牙謀(がぼう)」と呼ばれる者。

羽場は禍の次に有望とされている。

麗華「ご苦労。感謝します。どうぞ。」

彼らは俺達を担いで進んだ。

俺達の身柄はレイナに渡される。

レイナ「よくやった。そこに置いておけ。田蔵さんと唐澤福会長、黒栖会長がくるまで待機だ。」

そして禍達が集まる中、俺の目が開かれる。

譲介「こ、ここは…」

譲介(体が拘束されて動けない…!みんな…!!!)

俺が目を覚ました途端。目にはいった者は…

譲介(だ、誰だ…?)

凄まじいオーラを持つ者達だ。

俺の視界に牙謀の羽場が入る。

羽場「あっ、起きましたよ!皆さん!」

レイナ「うむ。これより禍会議を開始する。田蔵さんと上層部がまもなく来る。」

譲介「あ、貴方達は…」

問馬「うおぉぉぉ!なんだこりゃぁぁ!」

その時耳に入ったのは問馬さんの大声。

問馬「う、動けねぇ!」

レイナ「静粛に。」

遊馬「問馬!騒ぐな!」

問馬「だってこんなのびっくりだぁ~ぜぇ~!」

遊馬「禍の前だぞ!!!」

譲介「禍…?」

遊馬「SRの武闘派・最高称号のことだ!!SRの中で最も強い!」

譲介「な、なんですって…!?」

前には椅子の上に縛られている剣さんがいた。

剣「譲介…遊馬…問馬…百合香…すまん…」

譲介「剣さん…!」

笹川「目覚めたかな?」

譲介「笹川…!」

・【氷雷ノ禍】(ひょうらいのまが)「笹川雪乃」(ささがわ ゆきの)

レイナ「禍に向かってその口の利き方!気をつけろ!」

笹川「いや。言っても分かりませんよ。アコンシャスを匿うようなバカどもに」

俺はあの女への怒りを抑えるのに必死だった。

問馬「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだよ!」

麗華「笹川さん。確かにそうです。アコンシャスを匿うような人達。さっさと処刑するべきですよね。」

・【霞ノ禍】(かすみのまが)神代麗華(かみしろ れいか)

笹川「そのとおりです。処刑が最適かと。」

鏡「うん。やっぱり私は美しい!そして貴様は美しくないアコンシャス!!断罪の時がこの美顔の前にある!」

・【光ノ禍】(ひかりのまが)「鏡京介」(かがみ きょうすけ)

秤「そうだな!俺も処刑がいいと思うぜ!」

・【電子ノ禍】(でんしのまが)「秤雅人」(はかり まさと)

秤「てっ!おい!起きろ!」

一ノ瀬「ああ…!寝てたでヤンスゥ!」

・【岩ノ禍】(いわのまが)「一ノ瀬哲平」(いちのせ てっぺい)

すると派手な髪型の男が俺に歩み寄る

日ノ下「水を飲んだほうがいいぞ!」

譲介「は、はい…」

日ノ下「元気ハツラツになるからな!」

・【爆破ノ禍】(ばくはのまが)「日ノ下爆人」(ひのした ばくと)

日ノ下「君、名はなんという?」

譲介「『天城譲介』です!」

日ノ下「うむ!良い名だ!」

笹川「日ノ下さん。何アコンシャスに馴れ馴れしくしてるんすか?」

日ノ下「笹川…お前…」

笹川「何が目的か知りませんが、こいつらはただの馬鹿ですよ。」

日ノ下「笹川…俺はアコンシャスに育てられた!アイツラは敵じゃない!彼は人を命を懸けて守った少年だ!死刑にすべきではない!」

笹川「酒…飲みすぎましたか?かなりズレてますよ。一旦冷蔵庫にでも入って頭冷やしたほうが良さそうです。」

日ノ下「お前…!」

麗華「確かに人を救ったという事実は存在します。どちらの意見も納得できる考えです。ですが一旦冷静になって事実と憶測を分けたほうがいいですよ。」

笹川「いや…?俺は冷静ですよ。日ノ下さんが脳の血管ピキピキさせてるだけです。」

日ノ下(コイツ……!)

ゴンッ!

槍が地面をたたく音が響く

凌駕「もうよい!上層部が来るまで勝手な議論は許さん!」

・【水刻ノ禍】(すいこくのまが)「神代凌駕」(かみしろ りょうが)

麗華「お兄様…!」

日ノ下「凌駕さん…すみません……」

笹川「ハァ…」

レイナ「静粛に!」

レイナの声が響く

レイナ「唐澤福会長、黒栖会長、そして田蔵さんが参られた!」

唐澤「…………」

黒栖「…………」

田蔵「…………」

その瞬間禍を含むSRの構成員が頭を下げる。

俺と百合香さんもそれをみて瞬時に頭を下げた

だが問馬さんは状況が理解できず

問馬「?」

羽場「頭…下げろ…!」

ガシッ!

問馬「いてぇ!何すんだ!」

羽場「馬鹿野郎!でかい声を出すな!上層部の前だぞ!」

羽場に無理矢理頭を下げさせられていた。

唐澤「では話を始めますか。」

黒栖「…ああ。まずは田蔵。今回の件どういうつもりだ…?お前のことは武闘派を束ねるということで一目置いていた。だがアコンシャスを庇うなど言語道断だぞ。」

田蔵「勿論…わかってます。混乱をまねき申し訳ありません…」

黒栖「何故剣を庇った」

田蔵「それは…」

黒栖を前にしても田蔵さんの意見は変わらなかった。

田蔵「剣は違う。人間を助けていた。その目にはいつだって正義がありました。」

禍達「!?」

その言葉に禍達が驚く

黒栖「皆は…いかが思うか…?」

笹川「くだらない妄言を吐き散らさないでください田蔵さん。アコンシャスが人間を襲わないって保証がどこにあるんだ。」

秤「そのとおりだぜ!アコンシャスとかアブねぇよ!田蔵さん!」

日ノ下「いや。彼らは大丈夫だ。俺は確かにニュースで見た。彼らがアコンシャスを助けている様子を」

鏡「美しい私は処刑に賛成だ!」

黒栖「剣よ…主張を述べよ」

剣「ワイは…アコンシャスや。みんなに言えとらんかったし、最低なことをしたわ。せやけど、ワイは本気で救おうとしとる!みんなを!」

譲介「そうだ…その通りです!彼の信念は間違いない!」

一ノ瀬「秤~さっきから話がムズイでやんすぅ…」

秤「わかる…本音言うと帰りてぇよな…」

一ノ瀬「デヤンスゥ…」

黒栖「凌駕…主張を述べよ。」

凌駕「うむ。これまでの主張を踏まえ…」

凌駕がそういいかけた瞬間…凌駕の目が見開かれる

凌駕「待て…お前は…」

譲介「えっ…まさか…」

凌駕の脳裏によぎったのは、8年前の記憶。

凌駕「まずい緊急だ。急ぐぞ麗華!」

麗華「はい!」

凌駕と麗華は緊急任務により走っていた。

だがそこで凌駕の目にある光景が映る。

凌駕「!?」

そうそれこそ

アコンシャス「ウワァ~!」

真由美「キャァ~!」

アコンシャスに食われそうになっていた俺と母さん。

凌駕「フン!」

シャキン!

考えるより先に凌駕は動いていた。

凌駕「そこの女性と少年!早く逃げろ!」

真由美「ありがとうございます!譲介いくわよ!」

譲介「お兄ちゃん!ありがとう!」

凌駕「緊急任務へ向かっていたのに…俺は馬鹿だな。でもな目の前の命を見捨てるなんて絶対ありえないんだよ。」

麗華「いいえ。素晴らしい判断ですよ。いきましょう。」

凌駕「ああ」

凌駕の意識がゆっくりと現実に戻る。

凌駕「少年よ…覚えているか…」

譲介「えっ、あっ、」

譲介(こんなこと…あるのか…)

譲介「もちろんです!!あれから忘れたことは一度もない…!貴方の広い背中を追いかけてここまで来た…!」

凌駕「そうか…私はあの時感じたのだ。歴戦の勘だろうか。お前の"将来"を」

そういう凌駕さんの顔は無表情ながらどこかうれしそうだった。 

凌駕(この少年の目にはあの時と変わらない"正義”が宿っている。剣や遊馬、他の者もそうだ。)

それを見た麗華も思い出す。

麗華(そうか…あのときの…お兄様…なんという記憶力…)

日ノ下「凌駕さん…」

凌駕「わかってる…。黒栖会長…」

黒栖「なんだ…?」

凌駕「私は…この少年達へ未来を感じます。どうかこの少年達の…剣、譲介、問馬、遊馬の死刑を撤廃していただけませんか?」

唐澤「凌駕…お前…」

黒栖「凌駕…お前ほどのものがそういうとはな…」

秤「ま、まじかよ…」

神代凌駕…彼はSR最強と名高い、禍の最年長の剣士。そんな彼の言葉に全員が驚愕した。

麗華「私も…死刑撤廃を望みます。」

日ノ下「俺もだ。断固死刑を拒否する。」

譲介「みんな…」

遊馬「黒栖会長…お願いします…!剣は悪いやつじゃないです!」

問馬「そうだぜ!誰だか知らねぇけどよ!おっさん!剣は悪いやつじゃねぇって!」

百合香「そうです…剣さんは…いつも命懸けだった!」

譲介「剣さんは…大丈夫です…!」

日ノ下「みんな。これを見ろ。」

ポチッ!

日ノ下がスイッチを押すと、モニターに映像が映る。

剣「いくでぇ!」

シャキン!シャキン!

ドラゴナイト「ぐあー!」

剣「無駄ちゃうわ!行くで譲介!」

譲介「はい!」

シャキン!ブオーッ!

アトラ「完敗だ…」

遊馬「行くぞ!」

シャキン!

問馬「倒すぜ!」

ブオン!

UFOアコンシャス「が、ガハァ!!!」

バコンッ!

田蔵「逃がすか!」

剣「往生際が悪い!」

問馬「観客席投げだぜ!」

遊馬「不知火居合斬!」

譲介「うおー!」

シャキン!

キャリー「ばかな…」

選手と観客達「うおー!ヒーロー!!!!ありがとう!!!」

李選手「SRのみんなには感謝しかない。」

映像が終わると日ノ下さんはこういった。

日ノ下「みんな。助けられたんだ。剣に。その事実は変わらない。例え剣が何であろうとな。」

全員が静まり返った。

唐澤「黒栖会長…いかがなさいますか?」

黒栖「うむ…わかった。剣が人間を救っていた事実は確かにある。それに日ノ下の前例もある。よい。許そう。ただし様子見だ。もし暴れたら即斬首だ。」

問馬「よっしゃぁぁぁぁ!」

日ノ下「よかったな…!」

凌駕「天城譲介…」

譲介「はい…!」

凌駕「名乗り遅れていた。私の名は『神代凌駕』だ。これから宜しく頼むぞ。」

麗華「よろしくお願いします。」

譲介「勿論です。証明してみます!この6人で!」

鏡「なるほど。エレガントな会長が決めたならばこの鏡様は認めるしかない!」

秤「応!そうだな!俺もそう思うぜ!」

一ノ瀬「ん…?話聞いてなかった…。まあそれでいっかwww」

羽場「ガチで通ったぞ…すごいことになったな…」

佐俣「………」

だが一人納得してないやつがいた

笹川「………」

笹川(また歴史を繰り返すのか…俺は断じて認めない。)

黒栖「これより禍会議を終える。みなの者。解散!」

笹川は一目散に消えた。まるで俺達を拒絶するように。

俺達は拘束を解かれた。

譲介「凌駕さん…ありがとうございます。」

凌駕「譲介よ。俺は誰が何と言おうとお前を信じてるぞ。分かるんだ。この目が体がお前は大丈夫だと」

日ノ下「天城少年。認めぬ者も今後出るだろう。だが俺だけは認めるからなッ!」 

そういうと日ノ下さんは笑顔でガッツポーズをした。

こうしてこの件は一件落着という形で終わった。

・次回予告

カフティー「騎士を集めるのは久しぶりだな。」

ジュリエット「来たわね…」

次回 「四騎士会議・開幕」
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