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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第90話 hiroshi様、始動
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体育祭、凄く盛り上がりました。
我らが鬼ごっこ同好会、部活動対抗リレーで堂々の一位。
陸上部男子ぶっちぎり、男子バスケット部お話になりません。
サッカー部?知らない子ですね~。
”ひろし様”全盛の女子たちからも黄色い声援飛びまくり、これだよこれ、ザ青春。
特に洋一君への声援がすごかった。
例のミュージックビデオとミニドラマ、女子たちの間でかなり出回ってるらしいです。
石川生徒会長、今や我が校の芸能人って扱い。
この前色紙にサイン頼まれてました。
そんな事よりヨウツーベの配信収益どうしたかって?
やっぱ気になりますよね、大きな金額だし。
結論から言えば学校に寄付する形にしました。
演者やスタッフの頭割りで、それぞれで確定申告するって事も出来たんだけど、せっかくの部活だしね~。そういう事は大人になってからでいいんじゃないかと。
それで一旦学校側へ全額寄付し、そこから部活動資金として分配してもらうと言う事が、学校側、生徒会、映像研究会、鬼ごっこ同好会合同の話し合いで決まりました。
映像研究会が最初ごねそうだったんだけど、優先的に機材買っちゃるって言ったらコロッと手のひら返しやがった。
本当、金持ち争わずの精神で行きましょうよ、皆さん。
まあ、鬼ごっこ同好会としてはユニホームやらシューズやら夏の合宿費用やらを考えてもそこまで使わないしね。
難しい事は大人に丸投げです。
で、本日わたくし、校長室に呼び出されております。
あっれ~、最近はすっかり大人しくしてたんだけどな~。
バレるとヤバい事なんてやってないんだけど?
あれかな、学校からの帰りに公園でがきんちょ相手にイキってた俺様を背後からサクッて締めて病院送りにした奴かな?
でもあれは目撃者がきんちょだけだし、カロリーバーで懐柔しといたから大丈夫なはずだけど…。
”コンコンコン“
「失礼します。一年C組佐々木です。」
「はい、入って来て下さい。」
校長室に入ると正面に加藤校長先生。
左手ソファーに佐藤先生。
右手ソファーに見知らぬ女性と不機嫌な表情の康太君。
ん?康太君!?
何でこんな所にいるの?
「じゃあ、佐々木君は佐藤先生の隣に座ってくれるかしら?」
加藤校長はそう言うと席を立ち、こちらのソファーに座りなおした。
「紹介するわね、こちら私立桜泉学園のマネジメント部の方で吉川さん。」
「吉川です。本日は面会いただきありがとうございます。」
「そしてお隣が同じ私立桜泉学園の生徒さんで高木康太君。こちらは佐々木君の方がよく知っているわよね。先ほど小学校時代の事を少しお伺いしたわ。」
「・・・・はぁ、久しぶり、なんかこんな形で訪れて済まなかったな、親友。」
「お、おう、五月ぶり。んで今日は一体何なんよ?えらく機嫌が悪いようだけど。」
うゎ、眉間にしわが寄ってるよ。
マジイラついてんじゃん、本当どうしたのよ親友。
我らが鬼ごっこ同好会、部活動対抗リレーで堂々の一位。
陸上部男子ぶっちぎり、男子バスケット部お話になりません。
サッカー部?知らない子ですね~。
”ひろし様”全盛の女子たちからも黄色い声援飛びまくり、これだよこれ、ザ青春。
特に洋一君への声援がすごかった。
例のミュージックビデオとミニドラマ、女子たちの間でかなり出回ってるらしいです。
石川生徒会長、今や我が校の芸能人って扱い。
この前色紙にサイン頼まれてました。
そんな事よりヨウツーベの配信収益どうしたかって?
やっぱ気になりますよね、大きな金額だし。
結論から言えば学校に寄付する形にしました。
演者やスタッフの頭割りで、それぞれで確定申告するって事も出来たんだけど、せっかくの部活だしね~。そういう事は大人になってからでいいんじゃないかと。
それで一旦学校側へ全額寄付し、そこから部活動資金として分配してもらうと言う事が、学校側、生徒会、映像研究会、鬼ごっこ同好会合同の話し合いで決まりました。
映像研究会が最初ごねそうだったんだけど、優先的に機材買っちゃるって言ったらコロッと手のひら返しやがった。
本当、金持ち争わずの精神で行きましょうよ、皆さん。
まあ、鬼ごっこ同好会としてはユニホームやらシューズやら夏の合宿費用やらを考えてもそこまで使わないしね。
難しい事は大人に丸投げです。
で、本日わたくし、校長室に呼び出されております。
あっれ~、最近はすっかり大人しくしてたんだけどな~。
バレるとヤバい事なんてやってないんだけど?
あれかな、学校からの帰りに公園でがきんちょ相手にイキってた俺様を背後からサクッて締めて病院送りにした奴かな?
でもあれは目撃者がきんちょだけだし、カロリーバーで懐柔しといたから大丈夫なはずだけど…。
”コンコンコン“
「失礼します。一年C組佐々木です。」
「はい、入って来て下さい。」
校長室に入ると正面に加藤校長先生。
左手ソファーに佐藤先生。
右手ソファーに見知らぬ女性と不機嫌な表情の康太君。
ん?康太君!?
何でこんな所にいるの?
「じゃあ、佐々木君は佐藤先生の隣に座ってくれるかしら?」
加藤校長はそう言うと席を立ち、こちらのソファーに座りなおした。
「紹介するわね、こちら私立桜泉学園のマネジメント部の方で吉川さん。」
「吉川です。本日は面会いただきありがとうございます。」
「そしてお隣が同じ私立桜泉学園の生徒さんで高木康太君。こちらは佐々木君の方がよく知っているわよね。先ほど小学校時代の事を少しお伺いしたわ。」
「・・・・はぁ、久しぶり、なんかこんな形で訪れて済まなかったな、親友。」
「お、おう、五月ぶり。んで今日は一体何なんよ?えらく機嫌が悪いようだけど。」
うゎ、眉間にしわが寄ってるよ。
マジイラついてんじゃん、本当どうしたのよ親友。
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