47 / 58
第47話 【海洋モンスター初戦】
しおりを挟む
船が傾いた。
海面から巨大な影が近づいている。
五体だ。
* * *
第30日目の午後。
俺、アクセルは船首に立っていた。
曇り空。
波がやや高い。
アクアベル沖30キロ。
訓練海域を越えた実戦海域だ。
「アクセルさん」
セレナが舵を取りながら声をかけてきた。
「そろそろ、来ますよ」
「何が?」
「シャークマンタです」
エイとサメの特徴を持つ海洋モンスター。
全長5メートル。
群れで行動する。
「……何体くらい?」
ミラが杖を握った。
指先が少し震えている。
「五体、かな」
セレナの目が海面を追う。
「あくまで予測ですけど」
ダリウスが船尾で腕を組んでいる。
「五体か。まあ、なんとかなる」
「……本当に?」
「なるって言ってんだろ」
水面が揺れた。
波のパターンが変わる。
船が小さく跳ねる。
「来た」
セレナが船を止めた。
エンジン音が消える。
波の音だけが響く。
ザバァッ!
右舷から飛び出した。
平たい体。
鋭い牙。
黒い目が船を見つめている。
「うわ……でかい」
ミラの声が裏返る。
次々と姿を現す。
一体、二体、三体、四体、五体。
完全に囲まれた。
「ちょっと、これ」
セレナの声が低くなった。
「思ったより近い」
「逃げるか?」
ダリウスが訊く。
「……無理です。もう囲まれてるし」
五体が一斉に距離を詰める。
水飛沫が上がる。
船が大きく揺れた。
「アクセルさん!」
セレナが振り返った。
「お願い、します!」
わかった。
俺は手を前に突き出す。
五体全てを視界に入れる。
「【範囲弱体化】!」
魔法陣が展開した。
青白い光が五体を包む。
シャークマンタの動きが鈍る。
明らかに速度が落ちた。
「……え」
セレナが目を見開く。
「これ、すごくないですか」
「防御力も落ちてるはずだ」
「マジか」
ダリウスが剣を抜いた。
「じゃあ、今のうちに」
セレナが両手を掲げる。
「【アクアランス】!」
水の槍が海面から立ち上がった。
一本、二本、三本。
鋭い穂先がシャークマンタを貫く。
ギャアアアッ!
悲鳴が響いた。
一体が沈む。
海が赤く染まる。
「よし」
ダリウスが剣を投げた。
回転しながら飛ぶ刃。
二体目の胴体に突き刺さる。
残り三体。
「もう一発」
セレナが再び手を掲げた。
「【アクアランス】!」
水の槍が連射される。
一体が身を捩って避けた。
だが、もう一体に命中。
残り二体。
船が大きく揺れる。
「下!」
ミラが叫んだ。
ドンッ!
船底に何かがぶつかった。
二体が下を潜り抜けている。
「くそ」
ダリウスが舌打ちした。
「上下から挟まれる」
セレナが慌てて海面を見た。
「これ、マズいです」
「……何が」
「船底に、穴を開けられる」
水面下の影が動く。
船を下から狙っている。
「任せろ」
俺は海面に手をかざした。
「【範囲弱体化】!」
光が海中に広がる。
水を透過して、二体を包んだ。
動きが止まる。
水中で足掻くような動作。
泥の中を泳いでいるような鈍さだ。
「今です」
セレナが海に飛び込んだ。
「セレナ!?」
だが、彼女は水中で自在に動いた。
両手から青い光が放たれる。
「【アクアブレード】!」
水の刃が二体を切り裂いた。
赤い血が広がる。
セレナが浮上する。
「残り、二体」
ザバァッ!
最後の二体が飛びかかってきた。
船に向かって突進する。
「させるか」
ダリウスが剣を構えた。
ミラが詠唱を始める。
「【火炎弾】!」
炎の玉が海面に着弾。
水蒸気が爆発した。
一体が怯む。
ダリウスが跳躍。
空中で剣を振り下ろす。
「喰らえ」
刃が深々と食い込んだ。
シャークマンタが沈む。
残り一体。
最後の一体が方向を変えた。
逃げようとしている。
「逃がさない」
セレナが追いかける。
「【アクアランス】!」
水の槍が背中を貫通した。
最後の悲鳴。
そして、静寂。
波の音だけが響く。
「……終わった?」
ミラの声が震えている。
セレナが船に戻ってきた。
ずぶ濡れ。
だが、笑顔。
「やりました、ね」
「……ああ」
ダリウスが肩を叩いてきた。
「アクセルのデバフ、マジですげえ」
「速度も防御力も、一気に」
セレナが興奮気味に言う。
「あれがあれば、海洋モンスターとも十分、戦える」
ミラが海面を見下ろした。
「素材……回収しないと」
「そうですね」
セレナが魔法を使う。
「【アクアリフト】」
海中から五体の死骸が浮上した。
シャークマンタの皮、牙、ヒレ。
全部、売れる素材。
「これ、けっこうな額に」
セレナが目を輝かせる。
「シャークマンタの皮は丈夫で」
「鎧の素材になるのか?」
「はい。牙も短剣の材料に」
俺たちは協力して素材を回収した。
船の上に並べる。
けっこうな量だ。
「……今日は大漁だな」
ダリウスが満足そうに頷く。
セレナが舵を取った。
「アクアベルに、戻りましょう」
船が港に向かって動き出す。
波が穏やかに揺れる。
さっきの激戦が嘘みたいだ。
ミラが隣に来た。
「アクセルさん」
「ん?」
「……すごかったです」
彼女の頬が少し赤い。
「デバフ、あんなに効くなんて」
「ああ。海でも有効だった」
俺は海を見つめる。
デバフは水中の敵にも届く。
範囲攻撃なら、複数の敵も問題ない。
これなら、レヴィアスとも戦える。
その時だった。
セレナが急に船を止めた。
「……どうした?」
「ちょっと、待ってください」
彼女の顔が青ざめている。
「これ……おかしい」
「何が?」
ダリウスが船尾に来た。
セレナが海面を指差す。
「潮の流れが、変わりました」
「……それって」
「普通じゃないです。こんな急激な変化」
海面が波立ち始めた。
さっきまでの穏やかさが嘘のように。
「まさか」
セレナの声が震える。
「レヴィアスが……動いた?」
波が高くなる。
風が強くなる。
空が暗くなった。
遠くで、巨大な水柱が上がった。
「……嘘だろ」
ダリウスが呟く。
俺たちは、その光景を見つめていた。
封印が、弱まっている。
レヴィアスが、目覚めつつある。
時間が、残されていない。
海面から巨大な影が近づいている。
五体だ。
* * *
第30日目の午後。
俺、アクセルは船首に立っていた。
曇り空。
波がやや高い。
アクアベル沖30キロ。
訓練海域を越えた実戦海域だ。
「アクセルさん」
セレナが舵を取りながら声をかけてきた。
「そろそろ、来ますよ」
「何が?」
「シャークマンタです」
エイとサメの特徴を持つ海洋モンスター。
全長5メートル。
群れで行動する。
「……何体くらい?」
ミラが杖を握った。
指先が少し震えている。
「五体、かな」
セレナの目が海面を追う。
「あくまで予測ですけど」
ダリウスが船尾で腕を組んでいる。
「五体か。まあ、なんとかなる」
「……本当に?」
「なるって言ってんだろ」
水面が揺れた。
波のパターンが変わる。
船が小さく跳ねる。
「来た」
セレナが船を止めた。
エンジン音が消える。
波の音だけが響く。
ザバァッ!
右舷から飛び出した。
平たい体。
鋭い牙。
黒い目が船を見つめている。
「うわ……でかい」
ミラの声が裏返る。
次々と姿を現す。
一体、二体、三体、四体、五体。
完全に囲まれた。
「ちょっと、これ」
セレナの声が低くなった。
「思ったより近い」
「逃げるか?」
ダリウスが訊く。
「……無理です。もう囲まれてるし」
五体が一斉に距離を詰める。
水飛沫が上がる。
船が大きく揺れた。
「アクセルさん!」
セレナが振り返った。
「お願い、します!」
わかった。
俺は手を前に突き出す。
五体全てを視界に入れる。
「【範囲弱体化】!」
魔法陣が展開した。
青白い光が五体を包む。
シャークマンタの動きが鈍る。
明らかに速度が落ちた。
「……え」
セレナが目を見開く。
「これ、すごくないですか」
「防御力も落ちてるはずだ」
「マジか」
ダリウスが剣を抜いた。
「じゃあ、今のうちに」
セレナが両手を掲げる。
「【アクアランス】!」
水の槍が海面から立ち上がった。
一本、二本、三本。
鋭い穂先がシャークマンタを貫く。
ギャアアアッ!
悲鳴が響いた。
一体が沈む。
海が赤く染まる。
「よし」
ダリウスが剣を投げた。
回転しながら飛ぶ刃。
二体目の胴体に突き刺さる。
残り三体。
「もう一発」
セレナが再び手を掲げた。
「【アクアランス】!」
水の槍が連射される。
一体が身を捩って避けた。
だが、もう一体に命中。
残り二体。
船が大きく揺れる。
「下!」
ミラが叫んだ。
ドンッ!
船底に何かがぶつかった。
二体が下を潜り抜けている。
「くそ」
ダリウスが舌打ちした。
「上下から挟まれる」
セレナが慌てて海面を見た。
「これ、マズいです」
「……何が」
「船底に、穴を開けられる」
水面下の影が動く。
船を下から狙っている。
「任せろ」
俺は海面に手をかざした。
「【範囲弱体化】!」
光が海中に広がる。
水を透過して、二体を包んだ。
動きが止まる。
水中で足掻くような動作。
泥の中を泳いでいるような鈍さだ。
「今です」
セレナが海に飛び込んだ。
「セレナ!?」
だが、彼女は水中で自在に動いた。
両手から青い光が放たれる。
「【アクアブレード】!」
水の刃が二体を切り裂いた。
赤い血が広がる。
セレナが浮上する。
「残り、二体」
ザバァッ!
最後の二体が飛びかかってきた。
船に向かって突進する。
「させるか」
ダリウスが剣を構えた。
ミラが詠唱を始める。
「【火炎弾】!」
炎の玉が海面に着弾。
水蒸気が爆発した。
一体が怯む。
ダリウスが跳躍。
空中で剣を振り下ろす。
「喰らえ」
刃が深々と食い込んだ。
シャークマンタが沈む。
残り一体。
最後の一体が方向を変えた。
逃げようとしている。
「逃がさない」
セレナが追いかける。
「【アクアランス】!」
水の槍が背中を貫通した。
最後の悲鳴。
そして、静寂。
波の音だけが響く。
「……終わった?」
ミラの声が震えている。
セレナが船に戻ってきた。
ずぶ濡れ。
だが、笑顔。
「やりました、ね」
「……ああ」
ダリウスが肩を叩いてきた。
「アクセルのデバフ、マジですげえ」
「速度も防御力も、一気に」
セレナが興奮気味に言う。
「あれがあれば、海洋モンスターとも十分、戦える」
ミラが海面を見下ろした。
「素材……回収しないと」
「そうですね」
セレナが魔法を使う。
「【アクアリフト】」
海中から五体の死骸が浮上した。
シャークマンタの皮、牙、ヒレ。
全部、売れる素材。
「これ、けっこうな額に」
セレナが目を輝かせる。
「シャークマンタの皮は丈夫で」
「鎧の素材になるのか?」
「はい。牙も短剣の材料に」
俺たちは協力して素材を回収した。
船の上に並べる。
けっこうな量だ。
「……今日は大漁だな」
ダリウスが満足そうに頷く。
セレナが舵を取った。
「アクアベルに、戻りましょう」
船が港に向かって動き出す。
波が穏やかに揺れる。
さっきの激戦が嘘みたいだ。
ミラが隣に来た。
「アクセルさん」
「ん?」
「……すごかったです」
彼女の頬が少し赤い。
「デバフ、あんなに効くなんて」
「ああ。海でも有効だった」
俺は海を見つめる。
デバフは水中の敵にも届く。
範囲攻撃なら、複数の敵も問題ない。
これなら、レヴィアスとも戦える。
その時だった。
セレナが急に船を止めた。
「……どうした?」
「ちょっと、待ってください」
彼女の顔が青ざめている。
「これ……おかしい」
「何が?」
ダリウスが船尾に来た。
セレナが海面を指差す。
「潮の流れが、変わりました」
「……それって」
「普通じゃないです。こんな急激な変化」
海面が波立ち始めた。
さっきまでの穏やかさが嘘のように。
「まさか」
セレナの声が震える。
「レヴィアスが……動いた?」
波が高くなる。
風が強くなる。
空が暗くなった。
遠くで、巨大な水柱が上がった。
「……嘘だろ」
ダリウスが呟く。
俺たちは、その光景を見つめていた。
封印が、弱まっている。
レヴィアスが、目覚めつつある。
時間が、残されていない。
0
あなたにおすすめの小説
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる