その結末、書き換えます。 ~黄昏迷宮図書館の「物語」修復記録~

チャビューヘ

文字の大きさ
19 / 20

第19話 全ての文字を愛する者

しおりを挟む
 光が、グリムを包み込んだ。

 肌が焼けるように熱い。
 骨が軋む。
 筋肉が、内側から作り変えられていく。

 痛い。
 だが、嫌な痛みじゃない。

「うおおおっ」

 グリムは咆哮した。
 声が、自分のものじゃないみたいに響く。

 背中が裂けた。
 いや、違う。
 そこから何かが生えてきている。

 銀色の光が、翼の形を取った。

「これ、は」

 グリムは自分の手を見た。
 ガントレット。
 白銀の鎧が、全身を覆っている。
 右手には、光を纏った剣。
 左腕には、翼を模した盾。

 背中の銀翼が、ゆっくりと広がった。

「へっ」

 グリムの口元が、獰猛に歪んだ。

「今度は随分と派手だな」

 風を受けて、体が浮き上がる。

「悪くねぇ」

 一気に、空へ舞い上がった。

          ◆

 朔は、空を見上げた。

 銀色の軌跡が、赤黒い空を切り裂いている。
 グリムが、翼を広げて飛んでいた。

「見事な姿です」

 朔の唇が、かすかに動いた。

 巨人が腕を振り上げた。
 グリムを叩き落とそうとしている。

 だが、銀翼の動きは速い。

 グリムは巨人の腕をすり抜け、肩を蹴って跳躍した。
 そのまま、巨人の顔面へと突進する。

「灰燼!」

 グリムの叫びが、空に響いた。

「目を覚ませ!」

 剣が閃く。
 巨人の頬を、光の刃が切り裂いた。

「お前の物語は、まだ終わっちゃいねぇんだ!」

 巨人が咆哮した。
 両腕を振り回し、グリムを捕えようとする。

 だが、翼を持つ者に追いつけない。

 グリムは急上昇し、巨人の死角へ回り込んだ。
 背後から、首筋を狙う。

「喰らえッ!」

 剣が深々と突き刺さった。
 黒い靄が噴き出す。

 巨人が悲鳴を上げて振り向く。
 その瞬間、グリムは翼を畳んで急降下した。

 膝を狙う。
 足首を狙う。
 一撃離脱。
 蜂のように刺し、風のように消える。

「どうだ、でくの坊!」

 グリムが吠えた。

「空の上じゃ、俺が最強だ!」

 巨人の動きが鈍っていく。
 再生が、追いついていない。
 傷口から流れる黒い靄が、少しずつ灰色に変わっている。

「今です」

 朔が、ペンを構えた。

ト書きシーン・ノート

 赤い光が、宙を走る。

「『勇者の剣は、闇を祓う』」

 グリムの剣が、眩く輝いた。

「いくぞ、灰燼!」

 グリムは翼を広げ、巨人の正面へ躍り出た。
 全身全霊の突進。

「これで、終わりだ!」

 巨人の胸に、深々と剣が突き刺さった。

          ◆

 その時だった。

 笑い声が、響いた。

 くすくす、くすくす。
 どこからともなく聞こえてくる。
 背筋が凍るような、穏やかな笑い声。

「素晴らしいね」

 巨人の影が、蠢いた。

「やっと、本気を見せてくれた」

 黒い靄が、人の形を取ろうとしている。
 輪郭がぼやけて、定まらない。

 朔は、息を呑んだ。

 影の中から現れたのは、顔のない人影だった。
 体は無数の文字でできている。
 ばらばらの言葉。
 繋がらない文章。
 意味を成さない断片の集合体。

「待ちくたびれたよ、朔くん」

 声だけが、穏やかだった。

「やはり」

 朔の声が、低くなった。

「あなたでしたか」

「そうだよ」

 編集者は、顔のない頭部を傾けた。

「ずっと君を見ていた。声だけで、姿を見せずに」

 その体が、ゆらりと揺れた。

「だって、顔がないんだもの。君が描いてくれなかったから」

          ◆

 グリムは、巨人の胸に剣を突き立てたまま硬直していた。

 眼下で、朔と編集者が対峙している。

 編集者には、顔がなかった。
 のっぺらぼうの頭部。
 体を構成する文字が、ざわざわと蠢いている。

「僕が何か、わかるかい」

 編集者の声が響く。

「君が書きかけて、捨てたもの。形にならなかった言葉。名前すらもらえなかったキャラクターたち」

 その体が、一瞬だけ人の形を取ろうとした。
 だが、すぐに崩れる。

「顔も、名前も、何もない。君が与えてくれなかったから」

          ◆

 朔は、編集者を見つめていた。

 顔のない存在。
 自分が生み出し、自分が捨てた可能性たち。

 没にしたアイデア。
 書きかけて放棄したプロット。
 形にならなかった言葉たち。

「答えてくれよ、朔くん」

 編集者の声が、震えた。

「僕たちは、なんのために生まれたんだ」

 朔は、ゆっくりとペンを下ろした。

 ひび割れた軸。
 もう、長くは持たない。

 だが、今は戦う時じゃない。

「あなたに、謝らなければなりません」

 朔の声は、静かだった。

「私は、あなたたちを見捨てました」

 編集者の体が、びくりと震えた。

「怖かったんです」

 朔は、自分の胸に手を当てた。

「形にならない言葉を、世に出すのが。笑われるのが。否定されるのが」

 だから、燃やした。
 消した。
 なかったことにした。

「それは、私の弱さでした」

 朔は、編集者に向かって頭を下げた。

「申し訳ありませんでした」

          ◆

 沈黙が、落ちた。

 編集者は、微動だにしなかった。
 顔がないから、表情は読めない。

 やがて。

「それで終わりかい」

 声は、まだ穏やかだった。
 だが、その穏やかさが、かえって恐ろしい。

「謝罪で、何が変わるんだろうね」

 編集者の体から、黒い靄が噴き出した。

「僕たちはもう、形になれない」

 黒い靄が、触手のように伸びた。
 朔を取り囲もうとしている。

「君を憎んでいるわけじゃないよ」

 穏やかな声が、続く。

「でも、許せるわけでもないんだ」

 編集者の体が、膨れ上がった。

「せめて、一緒に消えてくれないかな」

 触手が、朔に襲いかかった。

          ◆

 銀色の閃光が、割って入った。

「させねぇよ!」

 グリムが、翼を広げて朔の前に立った。
 剣で触手を切り払う。

「メガネ、下がってろ!」

「グリム」

 朔は、首を横に振った。

「いいんです」

「いいわけあるか!」

 グリムが叫んだ。

 だが、朔の目を見て、言葉が止まった。

 覚悟を決めた目だ。
 こいつがこういう目をした時、何を言っても無駄だと知っている。

「……くそ」

 グリムは、剣を握りしめたまま動けなかった。
 信じるしかない。この眼鏡を。

「私が、受け止めます」

 朔は、グリムの横をすり抜けた。
 編集者に向かって、一歩を踏み出す。

「あなたの怒りは、正当です」

 朔は、胸の前で拳を握った。
 逃げない。目を逸らさない。

「だから、受け止めます」

 黒い触手が、朔の体に絡みついた。

          ◆

 冷たかった。

 氷のような冷たさが、全身を蝕んでいく。
 触手を通じて、何かが流れ込んでくる。

 声だ。

 無数の声。
 書かれなかった言葉たち。
 形にならなかった想いたち。

『なぜ捨てた』
『なぜ燃やした』
『なぜ愛してくれなかった』

 朔は、歯を食いしばった。

「聞こえています」

 声が震える。
 それでも、逃げなかった。

「全部、聞こえています」

 触手が、さらに締め付けてくる。
 息が苦しい。
 視界が暗くなっていく。

「でも」

 朔は、目を開いた。

「価値がないなんて、誰が決めたんですか」

          ◆

 編集者の動きが、止まった。

「あなたがいたから、私は悩んだ」

 朔の声が、触手を通じて編集者に伝わっていく。

「あなたがいたから、私は苦しんだ」

 冷たさの中に、温かいものが混じり始めた。

「迷った時間も」

 朔は、一度言葉を切った。
 息を整える。

「選ばなかった道も」

 また、一拍。

「全部が、私を作ったんです」

 触手が、緩んだ。

「あなたがいなければ、今の私はいません」

「嘘だ」

 編集者の声が、震えていた。

「そんな都合のいい話が」

「嘘じゃありません」

 朔は、編集者に手を伸ばした。

「あなたは、最初から私の一部でした」

 その手が、編集者の胸に触れた。

「敵じゃない。失敗でもない」

 朔の目から、涙が一筋、頬を伝った。

「私が歩んできた道の、全てです」

 編集者の体が、震えた。

「道」

「ええ」

 朔は、静かに頷いた。

「だから、一緒に完成させましょう」

 朔は、ペンを構えた。
 ひびだらけの軸が、淡い光を放ち始めた。

「この物語を」

          ◆

ト書きシーン・ノート

 赤い光が、宙に文字を描く。

「『全ての試練は、勇者を強くするためにあった』」

 光が、編集者を包んだ。

「これは」

 編集者の体が、ほどけていく。
 文字がばらばらに解けて、空へと舞い上がる。

「消すんじゃない」

 朔の声が、響いた。

「物語の一部にするんです」

 光の粒子となった言葉たちが、巨人へと吸い込まれていく。

「試練として。経験として。勇者を成長させた、大切な要素として」

 編集者の体が、完全に光に変わった。
 顔のなかった頭部に、うっすらと輪郭が浮かぶ。

 口元だけが、見えた。
 笑っていた。

「そうか」

 穏やかな声だった。
 今度は、本当の穏やかさだった。

「僕たちも、意味があったんだね」

「ええ」

 朔は、静かに頷いた。

「最初から、ずっと」

 光が、巨人の中へと消えていった。

          ◆

 巨人の体が、内側から光り始めた。

 黒い靄が消えていく。
 灰色の殻に、無数の亀裂が走る。
 その隙間から、金色の光が漏れ出していた。

 グリムは剣を引き抜き、空へ飛び退いた。

「来るぞ、メガネ!」

 巨人が、天を仰いで咆哮した。
 だが、それは怒りの叫びではなかった。
 解放の、産声だった。

 朔が、最後の力を振り絞った。

ト書きシーン・ノート

 ペンが、悲鳴を上げる。
 軸の亀裂から、赤い光が漏れ出した。

「『そして勇者は、呪いを打ち破った』」

 パキン。

 乾いた音が、響いた。

 ペンが、砕けた。
 赤い破片が、朔の手から飛び散る。
 指の間を、欠片が滑り落ちていく。

 司書になってから、ずっと共に歩んできた相棒。

 朔の唇が、かすかに震えた。
 だが、後悔はなかった。

 同時に、巨人の体が弾けた。

 灰色の欠片が、空に舞う。
 その中心から、一筋の光が立ち昇った。

 光が晴れた先に。

 一人の青年が、立っていた。

 ボロボロのマントは、純白に変わっている。
 錆びた大剣は、光り輝く聖剣になっている。
 顔の火傷は、薄れていた。
 完全には消えていない。
 白い線となって、頬に残っている。

 戦い抜いた証。
 乗り越えた痛みの記憶。

「灰燼」

 朔の口から、その名が零れた。

 灰燼がゆっくりと振り返る。
 その瞳には、怒りも悲しみもなかった。

 ただ、深い疲労と、かすかな安堵があった。

「終わった、のか」

 灰燼の声は、掠れていた。

「ええ」

 朔は、崩れ落ちそうになる体を必死に支えた。

「あなたは、勝ちました」

          ◆

 世界が、変わっていた。

 赤黒い空の端から、青が滲み始めている。
 灰色の大地に、ぽつぽつと緑が顔を出している。
 焦土だった荒野に、風が吹いていた。

 冷たい風ではない。
 どこか温かい、春の予感を含んだ風。

 グリムが、朔の隣に降り立った。
 銀翼の鎧が光の粒子となって消え、元のパーカー姿に戻っていく。

「メガネ、手」

 グリムが、朔の掌を見た。
 砕けたペンの破片で、切り傷ができている。

「大丈夫です」

 朔は、かすかに笑った。

「終わりましたから」

 灰燼が、二人の前に歩み寄った。
 その体が、淡く光り始めている。

「消えるのか」

 グリムの声が、硬くなった。

「ああ」

 灰燼は、自分の手を見つめた。
 指先が、透けている。

「物語が終われば、役者は舞台を降りる。そういうもんだろ」

          ◆

 灰燼は、空を見上げた。

 青と赤が混じり合う空。
 夜明け前のような、曖昧な色。

「なあ、創造主」

「はい」

「正直に言っていいか」

 灰燼が、朔を見た。
 その目には、複雑な光があった。

「消えたくねぇよ」

 朔の息が、詰まった。

「やっと会えた。やっと話せた。なのに、もう終わりだ」

 灰燼の声が、震えた。

「理不尽だろ。こんなの」

 朔は、何も言えなかった。
 言葉が、見つからなかった。

「でも」

 灰燼が、笑った。
 泣きそうな顔で、それでも笑った。

「満足してる。不思議だけど、そうなんだ」

 その体が、さらに透けていく。

「復讐者として終わるより、勇者として終われる。それだけで、十分だ」

          ◆

 灰燼が、朔に手を伸ばした。

「創造主」

「朔です」

 朔は、その手を取った。
 温かかった。消えかけているのに、温かい。

「朔」

 灰燼が、その名を噛みしめるように呟いた。

「ありがとう。最後まで、書いてくれて」

「私こそ」

 朔の目から、涙が溢れた。

「あなたを、放り出して。ごめんなさい」

「いいさ」

 灰燼が、朔の手を握り返した。

「帰ってきてくれた。それで、十分だ」

 光が、強くなっていく。
 灰燼の輪郭が、ぼやけ始めた。

「なあ、朔」

「はい」

「また、書いてくれるか」

 灰燼の声が、遠くなっていく。

「俺じゃなくていい。新しい物語を。新しい奴らを」

 朔は、涙を拭わずに頷いた。

「書きます」

「約束だぞ」

 灰燼が、笑った。

「今度は、最後まで」

 光が、弾けた。

          ◆

 灰燼の姿が、無数の光の粒子となって空へと舞い上がる。
 その一粒一粒が、文字の形をしていた。

 彼を構成していた、全ての言葉。
 朔が書いた、全ての物語。

 それが今、空に溶けていく。

 朔は、空を見上げた。

 青い空だった。
 赤黒さは消え、澄み切った青が広がっている。
 その中を、光の文字が舞っている。

 まるで、祝福のように。

「メガネ」

 グリムが、朔の隣に立った。

「泣いてんじゃねぇよ」

「泣いていません」

 朔は、眼鏡を外した。
 レンズが曇っている。涙で。

「目にゴミが入っただけです」

「嘘つけ」

 グリムは、笑わなかった。
 ただ、朔の隣に立っていた。
 肩が触れるくらいの距離で。

「帰るぞ」

「ええ」

 朔は、砕けたペンの破片をそっと拾い上げた。
 掌の中で、赤い欠片が鈍く光っている。
 もう書くことはできない。
 この世界での、朱入れは。

「帰りましょう」

 空に、一筋の光が走った。
 帰還の扉が、開こうとしている。

「図書館に」

 二人の体が、光に包まれていく。

 青い空の下。
 緑が芽吹き始めた大地の上。

 勇者の物語は、幕を閉じた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

後宮祓いの巫女は、鬼将軍に嫁ぐことになりました

由香
キャラ文芸
後宮で怪異を祓う下級巫女・紗月は、ある日突然、「鬼」と噂される将軍・玄耀の妻になれと命じられる。 それは愛のない政略結婚―― 人ならざる力を持つ将軍を、巫女の力で制御するための契約だった。 後宮の思惑に翻弄されながらも、二人は「契約」ではなく「選んだ縁」として、共に生きる道を選ぶ――。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、謂れのない罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました

深水えいな
キャラ文芸
明琳は国を統べる最高位の巫女、炎巫の候補となりながらも謂れのない罪で処刑されてしまう。死の淵で「お前が本物の炎巫だ。このままだと国が乱れる」と謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女として四度人生をやり直すもののうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは後宮で巻き起こる怪事件と女性と見まごうばかりの美貌の宦官、誠羽で――今度の人生は、いつもと違う!?

処理中です...