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オリジナル
⑤うたた寝クラスメイトの話(美形×平凡)
しおりを挟む夜更かしばっかりするから毎日寝不足気味の平凡(陸)。放課後になると家に帰らず、まずは……と教室で一眠りする日々。
そんな陸、いつからか誰かに、頭を撫でられてるような感覚を覚えるように。
意識が覚醒するかしないかの時だから確証はない。でもそんな気がする。
そんな不思議な思いをしていたある日のこと。その日は体調が悪くて上手く寝れない。
(今日は帰るか……)
なんて思っていたら、クラスメイトのイケメン(正樹)が
「あれ?今日は起きてるじゃん。珍しい」
って声をかけてくる。
陸が教室で寝てるのはみんな知ってるから、そう言われるのは不思議じゃないけど、今までろくに話したこともなかったから驚く陸。
体調が悪いことを伝えると
「大丈夫か?1人で帰れるか?」
ってめちゃめちゃ心配してくれる。
「大丈夫」って立ち上がったけど、思いっきりフラついてしまい、結局正樹が家までついてきてくれることに。
家路を歩きつつぼんやりしている陸。
(さっき支えてくれた手、いつも撫でられてる手に似てたな……)
今も背中をさすってくれているその手のひらに、なぜだか覚えがある気がして。
あれ夢じゃなかったのか、あの手はもしかしてこいつだったのか。色々考えてるうちに家にたどり着く。
別れ際
「しっかり休めよ」
って言って陸の頭を正樹が雑に撫でる。
「あ」
やっぱり間違いない、そう思ったけどもう正樹は歩き出してて。
仕方ないから明日学校で、どうして頭を撫でるのか聞こうと思うんだけど、本格的に体調崩してそれから数日寝込んでしまう。
それから週明けになってやっと学校に。
正樹に話しかけたいけど、ほとんど喋ったことないからどうしていいか分からず放課後に。休んでる間たくさん寝たからか、今日はちっとも眠くない。でも帰るのも……とウダウダやってると、誰かが教室に近づいてくる気配がする。
なぜかは分からないが咄嗟に寝たフリをする陸。
入ってきた誰かは陸の前の席に座ったようで、
(小山?)
って前の席の生徒かと思うんだけど
「……今日も可愛い」
って声が聞こえたと同時に頭を撫でられて、
(!!??)
ってめちゃめちゃ驚きまくる。
陸が起きてることに気づいてない相手は、手を止めることなく独り言を呟き続けてて、
「元気になってよかった」
「1週間ぶりに会えて嬉しい」
「今日は午後の授業も起きてたな」
とか、めちゃめちゃ陸のこと好きっぽい発言に、いたたまれなくなって飛び起きる。そしたら目の前にいたのは案の定、正樹。
陸が起きたことに驚いたようで、目を見開いて固まっている。
「あの、道下?」
って陸が声をかけたら、
「あ、えっと、あの、おはよう??」
って何事も無かったように挨拶してくる。でもさっきまでの独り言聞いてる陸は理由が知りたいから、
「おはよう。あのさ……」
って思いっきりつっこむ。
そしたら途端に顔を真っ赤にして慌て出す正樹。
「うそ、起きてた!?なんで、いつも起きないのに!」
とかって墓穴掘ってくれて
(やっぱり今までのもコイツだったんだなぁ)
となる陸。
なんで頭を撫でるのか、さっきの独り言はなんだ、とグイグイ追及すると、正樹は逃げ出してしまう。
まぁそれから放課後の2人の攻防戦が始まるわけで。
どうしても理由が知りたくて、寝てる場合じゃないけど寝たふりして待ち構える陸と、
自分の恋心バレて嫌われたと思って放課後寄ってこなくなる正樹。
なんやかんやで思い悩んで寝不足になった正樹が、いつもと反対で放課後うたた寝したところを陸に捕まって、洗いざらい吐かされたあとくっつくとかそんな話。
陸がここまでグイグイいくのは、単純に撫でられて気持ちよかったのと、独り言喋ってる時の声がめちゃめちゃ優しくて、思わずキュンとしちゃったから。
両思いっぽいのに逃げるなんて許さない。
CP名:道下正樹×岩瀬陸
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