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オリジナル
⑥ぽやぽや×世話焼き(美形×平凡)
しおりを挟むお金持ちのおうちに生まれて、一人っ子で可愛がられて育ったイケメン幼なじみ(光希)。家庭環境ゆえかぽやぽやおっとりな性格に。
かたや平凡くん(あつし)はというと、5人兄妹の長男として生まれ、共働きの両親にかわり下の子たちの面倒をよく見る世話焼きに育つ。
子供の頃からあつしが光希の面倒をよく見てて、女の子たちにもみくちゃにされそうなら助け出してくれるし、朝が弱くてぼんやりしてたら準備とかササッと終わらせてくれる。
あつしは
「全く俺がいないとなんも出来ないんだから」
って思ってるし、
光希も
「あっくんいなきゃ生きてけない~」
って思ってる。
そんな2人も高校生に。相も変わらず光希の世話を焼くあつし。
「しっかり起きろ」
「ほらネクタイ曲がってんぞ」
「次移動教室だから間に合うように行くぞ」
と、周囲から「母ちゃんか!」とツッコまれるほど甲斐甲斐しい。
そんなあつしの姿にイラついているのが、クラスの女子たち。
普段から陰口で
「お前は藤原くんの何だっつーの」
「彼女気取りか?キモ」
とか言われてるが、あつしは特に気にしてなかった。
自分が面倒見なきゃ光希がダメなのは明らかだし、なんなら光希の親からも頼まれてたから。
そんなある日。
いつも一緒に帰ってるのに
「女の子に呼ばれてるから~」
と先に帰るように言われる。仕方なく1人で帰っていると、忘れ物に気づいて学校に戻る事に。
教室の前まで来た時中で話し声が。
「なんでいつも中原なんかといるの?」
「だって幼なじみだし」
聞こえてきたのは光希と女子の声。自分の話されてる……と思ってコッソリ聞いてると話は続く。
「幼なじみだからってそんなに一緒にいなくていいじゃん」
「それはそうかもだけど」
「ウチらだって光希くんと遊びたいのに、いっつもあの子といるからそれも出来ないし」
「それはごめん……」
「ホントはあの子が居なくても大丈夫なんでしょ?だってあの子が休んでる時、光希くんが授業に遅れてるのも見たことないし、ネクタイだってちゃんとしてるの知ってるよ?」
やっぱり押しには弱いよな光希……と思っていたところ、最後に女子が放った言葉に衝撃を受けるあつし。
自分がそばにいて何でもしてあげないとと思っていたけど、そんなことはなくて、ちゃんと自分のことは自分で出来るようになっていたのか、と。
自立できてるなら、これで自分も世話係から解放されると嬉しい気持ちと同時に、自分は彼にとって本当は必要なかった?と存在意義が足元から崩れていくような怖さに襲われる。
忘れ物も取らずにそこから逃げ出し家に帰ると、それから光希と距離をとるように。
登校時間もずらすし、学校で会って
「ネクタイして~」
て言われても
「じぶんでしろよ」
って拒否する。今までは小言を言いながらも直してやってたけど、それもしない。
そんな風にしてたら光希は女子に囲まれるし、いままであつしがやってたこと全部女子がしてくれるように。
「やっぱり自分なんてあいつの傍にはいらなかったんだ」
って自嘲してると、女子の悪口が聞こえる。
「ホントあの平凡、やっと身の程を弁えたみたいね」
「光希くんに釣り合ってないって理解するのが遅いんだよ」
「今まで付きまとわれて、藤原くんも迷惑だっただろうな~」
と。
ほんとその通り……ってあつしがうなだれた瞬間。
「いい加減にしなよ?」
って鋭い言葉が。見ればそこには怖い顔した光希。
「光希……?」
ってあつしも驚くけど光希は止まらない。
「いつもずっとそばに居てくれて、ダメな僕を支えてくれてたのはあっくんなのに、なんでそんなこと言うわけ?だいたい君たちは僕の何を知ってるの?君たちが見てるのは僕の上っ面だけでしょ?学校で見せてない本当にダメな姿もあっくんは知ってる。それでも呆れもせずにずっとそばに居てくれたのに。あっくんのこと悪くいうのは、僕が許さない。絶対にだ」
って初めて見る顔で言う。
クラスメイトたちもビックリして固まってる中、光希に腕を引かれて教室から出るあつし。
空き教室に連れ込まれてそこで痛いくらいに抱きしめられる。
それから光希の熱い気持ちをぶつけられるあつし。いかにあつしがいないとダメか、離れてる間あつし不足で死にそうだったか、世話を焼かれるのはあつし以外イヤか、抱きしめられたまま告げられて、泣きながら喜んじゃうあつし。
それから、周りからあつしが嫌味を言われないで済むようにもっとしっかりする!と決めた光希が、スパダリに進化して、あつしをベッタベタに甘やかしてくっつきまくってイチャイチャするようになる。
ぽやぽやおっとり美形×世話焼きおかん平凡のお話。
CP名:藤原光希×中原あつし
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