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リクエスト
⑬理系×平凡(美形×平凡)
しおりを挟む「好きだ、付き合ってくれ」
「……は」
今朝、下駄箱に入れられていた手紙……所謂ラブレターだが、それに書かれていた通りに放課後教室に残っていれば、何故か知らないがクラスメイトの知的メガネ美形(理)に告白された。
「えっ、あの?ラブレターくれたのって、もしかして……」
「俺だ。だからこうして告白してる」
「そう、だよな……」
突然のことに驚く平凡(叶和)。
そもそも自分とこの理、ほとんど接点がない。クラスメイトではあるが、喋ったことなどほぼなく、つるむ友達もタイプが違う。
一体全体何でだ??と思っていれば
「それで、返事を聞かせてくれないか」
「あっ、ああ……。あの、俺のどこが好きなんだ……?」
すげなく断るのもどうかと思って、とりあえず自分のどこが好きなのか訊ねてみる叶和。すると理は考え込んで、それからゆっくり口を開いた。
「……うまく、言葉に出来ないんだ」
「は?」
「気がついたら目で追っていた。○○が休みでその声が聞こえないと、寂しく感じる。友人たちと楽しそうに話していると、羨ましくなる。その髪に頬に、触れたいと感じる。……客観的に見て、これは恋愛感情なのだと判断した」
「お、おう……?」
なんかめっちゃ熱烈なことを言われてないか?とドギマギしていれば、理は続ける。
「だが、どこが好きかと聞かれると……。気がついたら好きになっていた、というか。上手く話せなくて、すまない」
すこし気まずそうというか、複雑な顔をする理。
(理系は感情を表現するのが苦手って、どっかで聞いたことあるけど……)
理を観察して思う叶和。なんだかちょっと彼に興味が湧いてしまって。
「……とりあえず、お試しでもいい?」
「っ、ああ!もちろんだ」
お試しの付き合いを提案していた。それからお付き合い(仮)が始まる。
下校を一緒にしたり、休みの日に遊んだり。家にお邪魔した時は料理を振舞ってくれた。めちゃめちゃ凝ってて上手くて、なんでか聞いたら「ちゃんと計算(計量)したら答え(美味い飯)が出るから楽しい」といかにも理系らしい答えが返ってきた。
文系な自分とまったく違った彼との日々は、良くも悪くもとても刺激的だった。
気がついたら自分の方も彼のことを好きになっていた。
でも不満もある。
「ねえ、日野原って、俺に触りたいっていってたよね?」
「あ、ああ」
「なんで触んないの?」
そう。とても健全なお付き合いをしていること。付き合っているのなら、アレやソレやをしたいものでは無いのだろうか?
「それは、だって、俺たちはお試しで付き合ってるだけだろう?それなのに……」
「じゃあ、ちゃんと付き合おう?俺、日野原のこと好きだから問題ないよね?」
「え、好き……?本当に?」
「嘘つくわけないじゃん。ちゃんと好きだよ」
ここに来て叶和から告白すると、理は顔を赤らめて、それから視線を逸らす。どうやら喜んでいるらしい。
「そ、うか……うん。わかった」
「なら、今日からちゃんとした恋人同士ね?だから、はい」
「……?」
「ちゅー、しないの?俺に触りたいんでしょ?」
「っ!!」
って理を煽っちゃう叶和なのだった。
これから理は、押せ押せになる叶和に振り回される。感情表現が苦手だけど、叶和が「俺の事どう思う?」「好きって言って?」とかって聞いてくるので、嫌でも思いを伝えるはめになる。好きなことには没頭するタイプの理、浮気などせず一途に叶和を愛するので、末永く幸せになる2人でした!
CP名:日野原理×都築叶和
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