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オリジナル
㊾双子×幼なじみ(美形×平凡)
しおりを挟む赤ん坊の頃から兄弟みたいに育ってきた平凡(遊磨)と幼なじみの美形双子(夏葉・秋穂)。成長してもどの友達より一緒にいてベッタリ。学校でも休日の家でも三人でいる。
「なーなー。ナツとアキは好きな人とか居ないの?」
ある日の休日。遊磨の部屋で三人でゴロゴロ過ごしている時のこと。暇つぶしにと付けっぱなしにしていたテレビから流れる、学園ドラマを見ていた遊磨が呟く。
「なに急に」
「えー?別に気になっただけ」
「そういうユウは?好きな子いるの?」
「あー……」
質問に質問で返されて、遊磨は思わず口ごもる。
「え、なにいるの好きな人」
「誰、どこのどいつ?俺たちが知ってる人?」
「え、ちょっ、近い近い!!」
先程までベッド上でダラダラしていた双子が、急に起き上がって遊磨に詰め寄ってくる。
「いいから答えろよ。誰」
「正直に言って」
「なんでそんな気になるんだよ……。好き……っていうか、気になってるだけなんだけど、その。隣のクラスの小野さん……」
最近いいな、と思っている隣のクラスの女子の名前を照れながら告げると、「ふーん」と低い声で相槌を打つ双子。
「なんだよ適当な返事だなぁ!」
「ユウは、そいつのどこが好きなわけ?」
「だから好きとかじゃないって!……まぁ、強いて言うなら、誰に対しても優しくて、笑顔が可愛くて、見てるだけで癒されるっていうか……」
彼女の顔を思い浮かべながら話す遊磨。
にへ、とだらしなく緩む顔をしていると、「ッチ」と隣から舌打ちが聞こえた。
「へ……?いま舌打ち……」
「その女さぁ、清楚っぽい雰囲気だけど、尻軽だからな?」
「……は?」
「顔がいい男にならすぐ股開くビッチだぞ」
「…………なに?なんて?」
「ユウの好きそうなタイプだと思ってたけど、ビンゴだったな夏葉」
「ああ。あんな女にユウが引っかかる前に先手打てて良かったわ」
双子の口から語られる衝撃の事実に頭がついて行かない。呆然とする遊磨をよそに、双子は更に二人で盛り上がっていく。
「今までは恋より友情って感じで俺たち優先だったけど、変に色気づいてきたらどうなるかわかんねーよなぁ」
「俺ら目当てで近づくクソ女とか多そうだし、ユウの童貞食われちゃたまんねーしな」
「童貞は……まぁ。この先も捨てさせてやれねーけど、他人にくれてやる気もねぇし。先に処女だけ奪うか」
「だな」
頷き合う双子。
「え、え?なに??は??」
「ってことでユウ」
「今から俺たちに抱かれような」
「………………はぁ!?」
綺麗な顔で微笑む双子。混乱している遊磨をベッドに押し倒すと、そのまま覆い被さる。
「好きだよ遊磨。ずーーーっと昔から♡」
「女になんて渡さない。一生一緒にいような♡」
「や、やだ……やめっ」
「嫌なら殴って逃げな?」
「本気で抵抗しなきゃダメだよ?まぁ、逃がす気ないけど」
……子供の頃から兄弟のように育ってきて、一番近くにいて一番仲が良くて大好きな幼なじみ。
そんな彼らを殴れるわけが無い。
暴れるけれど、双子を傷つけないようにと思えば、どうしたって手加減してしまう。
ーーそうして。
二人から積もり積もった愛と欲とを、時間をかけてたっぷり分からせられた遊磨。
「俺たちのこと好きだよな?愛してる??」
「ぅ、ん。しゅき……」
「付き合うよね?」
「つきあぅ」
「俺たち以外いらないでしょ?小野とか、どうでもいいよな?」
「うん。夏葉と秋穂だけでいい……」
ヘロッヘロで頭も回らない中言わされた言葉をバッチリ録音されており、言質を取られた遊磨は、それをネタに若干脅されつつも、嫌いになれない双子にデロデロに甘やかされて愛されていくのでした。
美形双子×幼なじみ平凡
CP名:塔矢夏葉・塔矢秋穂×石渡遊磨
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