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爆発は突然に
日常×変化=またここに来る
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教室の窓際で、長身で細身の男と背が低く太り気味の男が、昨日配られた進路希望の紙を見ながら、話し合っている。
「将来を決めろと言われても、俺達には明るい未来は待っていないよな」
「うん、僕達みたいな下から2番目のCランクは、良いところに就職出来るわけないよ」
「そもそも、能力を中心に作られたランクだからな」
「能力は努力をすれば強くなるらしいけど、その努力が大変らしいよね」
「噂では、5,6年間死ぬ気で頑張ってようやく強化されるらしい」
「ムリムリ、僕は楽して強くなりたい」
「分かる」
「やばい、急がないと」
俺は銀色の高級感のある腕時計を見ながら、教室に続く学校の階段を駆け上がっていた。
「待ってよ、司」
幼なじみの茜は息を切らしながら、俺を呼び止めた。
茜は才色兼備で、綺麗で長い黒髪が特徴のまさに絵に書いたような美少女だ。
そんな茜と俺は一緒に住んでいる、お互い両親が居らず、俺が困っているところに茜の叔父さんが拾ってくれた。
それ以来、一緒に住んでいる。
茜は俺が日課のトレーニングを終わらせるまで待っていてくれるから、茜も俺と同じく遅い時間に登校している。
だけど、今日は特に遅い。
今日は調子が良く、集中してしまい、トレーニングが長引いてしまったのだ。
これで、茜が遅刻したら謝っても謝りきれない、思わず天を仰ぐ。
茜と俺では将来の重みが違うのだから。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ってしまった…
普段なら、終わりだと諦めるだろう。
だけど、今日は違った。
先生は全員、1階の会議室で、朝の会議をしてから来るので、3階にある、まだほんの少しの猶予が残っている。
俺は、自分が風になったのかと勘違いをする程速く学校の廊下を走った。
茜も頑張って着いてきているのを足音から察する。
教室を次々と通り過ぎていく、目的の教室は真ん中にある、両端のどちらの階段を上っても距離は遠い。
この学校で唯一のSランクである茜が最低ランクのDランクの俺と接している時点で学校中の注目の的になっているのに。
今日の廊下を走っている姿はまた話題になるなと教室を横目で見ながら、思った。
「間に合った」
「ハァハァ、もう、ちょっと、ゆっくり走って」
上目遣いで、息を切らしながら、しかも夏服が少しはだけている状態で俺に訴えてきた。
この状況を誰かに見たら、変な勘違いをされそうだとありもしない他人の目を気にして、少し目を泳がせた。
そして、
「ごめん」
俺は茜に謝りながら、扉に手をかけた。
ガラガラ
ドクンッ
次の瞬間、学校中に爆発音が響いた。
「将来を決めろと言われても、俺達には明るい未来は待っていないよな」
「うん、僕達みたいな下から2番目のCランクは、良いところに就職出来るわけないよ」
「そもそも、能力を中心に作られたランクだからな」
「能力は努力をすれば強くなるらしいけど、その努力が大変らしいよね」
「噂では、5,6年間死ぬ気で頑張ってようやく強化されるらしい」
「ムリムリ、僕は楽して強くなりたい」
「分かる」
「やばい、急がないと」
俺は銀色の高級感のある腕時計を見ながら、教室に続く学校の階段を駆け上がっていた。
「待ってよ、司」
幼なじみの茜は息を切らしながら、俺を呼び止めた。
茜は才色兼備で、綺麗で長い黒髪が特徴のまさに絵に書いたような美少女だ。
そんな茜と俺は一緒に住んでいる、お互い両親が居らず、俺が困っているところに茜の叔父さんが拾ってくれた。
それ以来、一緒に住んでいる。
茜は俺が日課のトレーニングを終わらせるまで待っていてくれるから、茜も俺と同じく遅い時間に登校している。
だけど、今日は特に遅い。
今日は調子が良く、集中してしまい、トレーニングが長引いてしまったのだ。
これで、茜が遅刻したら謝っても謝りきれない、思わず天を仰ぐ。
茜と俺では将来の重みが違うのだから。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ってしまった…
普段なら、終わりだと諦めるだろう。
だけど、今日は違った。
先生は全員、1階の会議室で、朝の会議をしてから来るので、3階にある、まだほんの少しの猶予が残っている。
俺は、自分が風になったのかと勘違いをする程速く学校の廊下を走った。
茜も頑張って着いてきているのを足音から察する。
教室を次々と通り過ぎていく、目的の教室は真ん中にある、両端のどちらの階段を上っても距離は遠い。
この学校で唯一のSランクである茜が最低ランクのDランクの俺と接している時点で学校中の注目の的になっているのに。
今日の廊下を走っている姿はまた話題になるなと教室を横目で見ながら、思った。
「間に合った」
「ハァハァ、もう、ちょっと、ゆっくり走って」
上目遣いで、息を切らしながら、しかも夏服が少しはだけている状態で俺に訴えてきた。
この状況を誰かに見たら、変な勘違いをされそうだとありもしない他人の目を気にして、少し目を泳がせた。
そして、
「ごめん」
俺は茜に謝りながら、扉に手をかけた。
ガラガラ
ドクンッ
次の瞬間、学校中に爆発音が響いた。
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