幼い頃から虐げられた、彼女の流転の物語。

中谷 獏天

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第1章 婚姻。

第1話  最初の結婚。

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『君は、マリエでは』
「先に言わせて頂きます、私の名はクロエ、姉の名はマリエ。代わりに嫁げと命じられココへ来ました」

 本当の事を言っても信じて貰えないかも知れない、けれども後でバレて拷問されるより、殺されるより。
 不誠実さの罰として身1つで追い出されるより、修道院行きの方がずっと良い筈だ。

 そう思い、私は正直に話した。

『なら、君は、あの娼婦よりも淫らとされる』
「私を社交界で見た事が無い時点でお察し下さい、姉が私の名を騙っていたに過ぎません。そして侍女のミアの表情を良く見て下さい、彼女は私に付けられた監視者なのです」

《私は、お嬢様が、粗相を》
「では仮初めの旦那様、この手を、爪を良くご覧下さい。コレが長年手入れをされた女の手、爪に見えますか」

《お嬢様は爪を噛む癖が》
「この白い部分を見て下さい、見比べて下さい長さを、本当のご令嬢の爪と良く見比べてみて下さい。肌を触り比べてみて下さい」

 身代わりが決まり、急に私は手入れをされる様になった。
 けれども髪質は変えられずボサボサのまま、爪の白い部分も姉やミアよりも長いまま、デコボコしたまま。

 そして何より、少女のままの体は、急に大きくなるワケでもなく。
 やっと普通の量が食べられる様になったのは、ほんの1ヶ月前。

《お嬢様は少し自信の無い》
「どう取り繕ってもお前の様な者は令嬢にすらなれないのよ、そう言ったお姉様の横でニヤニヤしてらっしゃったじゃないですか」

《アナタ、見て》
「いえ、直接顔は見てませんよ、顔を上げたら鞭で打たれますから。磨いたガラス越しに見てたんです、お腹が空いたと思いながら、アカギレの軟膏1つ貰えないなと思いながら」

《お嬢様は妄想癖が》
「侯爵ともなれば何が真実かお分かりになりますよね、どうして私がこんな事を言うのか、分かって下さいますよね」

『その女を拷問に掛けろ』
《違っ、私は何もっ》

「どうか私を家に帰す事だけはお止め下さい、離縁が叶うまで出来るだけココでも働かせて頂きますので、せめて修道院送りにして下さい、お願いします」

 いつもの様に床にへばり付き、許しを得られるまで粘ろうと思いました。
 鞭で打たれたくない、食事を抜かれたく無い、その思いだけで頭を床に付け続けていました。

 そうしていると。

『事情が分かるまで部屋を分ける、君は好きにしてくれていて構わない』
「寛大なる侯爵様に感謝致します」

 それから私は本当に、好きにさせて頂いた。
 初めて触る刺繍道具で、ココの侍女に刺繍を教えて貰いながら、ひたすらに刺繍を練習し続けた。

《奥様》
「どうかクロエとお呼び下さい、私は単なる居候ですから」

《クロエ様、どうしてそこまで刺繍を練習なさっているのですか?》
「修道院では刺繍でお金を集めていると聞きました、なので身に付けておきたいんですが、やはり働くべきでしょうか」

《いいえ、とんでもない。では、旦那様へ刺繍を》
「いずれ本物の奥様になられる方がいらっしゃるんです、物を残すだなんて私には出来ません」

 姉は直ぐに私は捨てられるだろう、と。
 なら、せめて痕跡は残すな、恨まれるぞと。

《ですが》
「それでも、何か贈り物をすべきですか?」 

《外聞も御座いますので、いざとなれば私達が処分致します》

「では、1つお願いが有ります」

 私が思い付いた事は、蝋燭を作る事でした。
 そして工房へお願いし。

《クロエ様、良く思い付かれましたね、私蝋燭を贈るだなんて初めて聞きましたよ》
「使えば無くなる物をと、使用人用に寄せ集めを作らされていたので、それを思い出しただけです。皆さんの分もお配りするので、もしもの場合、この蝋燭に関して次の本物の奥様へ補佐をお願いします。恨まれて殺されたくはないので」



 そもそもコチラの調査不足で、願いとは違う者が嫁ぎにと来てしまった。
 けれども本来の願いが叶わなかった事で、僕は難を逃れた。

《相当な方ですね、マリエ様は》
『調査員まで抱き込むとは、僕には難しい相手の様だ』

 調査員だと分かって抱き込んだのかは不明だけれど、他の調査員は無事に戻って来て、報告してくれた内容は。
 クロエと侍女の言う通りだった。

 マリエは男を手玉に取る淫売、高額な性病の薬とドレス、装飾品の購入で家の財政は逼迫。
 領地経営でも、領民から不満が湧いている、要は負債の塊。

 だと言うのに。

《勝手ながら追加調査をお願いしておりまして、どうぞ》

『評判が悪く無いのは、娘を使っての事、か』
《奥様はもしかすれば、幸福を齎して下さったのかも知れませんね》

『あぁ、そうかも知れない。様子はどうだい?』
《ご自分でご確認いた》

 セバスチャンの声に被さる様に、ノックの音がし。

「あの、クロエですが」

 多分、彼女が訪ねて来る事は、初めての筈。

《お話し合いもオススメ致します》
『そうだな。入ってくれ、クロエ』

「失礼致します、贈り物を届けに参りました。では、失礼い」
『少し待ってくれないか、話し合いたい』

 彼女は体調が悪い中で届けてくれたのか、真っ青になり震え出し。

「すみません、体調が悪くて、出来ればお手紙で頂けますでしょうか」
『いや、呼び止めて悪かった、直ぐに下がってくれて構わないよ』

「すみません、ありがとうございます、失礼致します」

 彼女が籠に入れ持って来た物は。

《刺繍では無く蝋燭、ですか》
『変わった品物だけれど、コレは手書きだろうね』

《はい、お気持ちが籠もっているのかも知れませんね》

 彼が言いたい事は良く分かっている。
 僕は彼女に会わないまま、既に半年が経っていた。

 どうしたいか、と。
 彼女と向き合い、改めて話し合う必要が有る。



『君は、どうしたい』

「修道院送りでお願いします、どうか実家に送り」
『送り返す事は無い、それ以外に、どうしたいかを聞きたい』

 私は、きっと、試されているに違いない。

「修道院に行く事以外、考えてはおりません」

 大昔、姉に願いは無いかと尋ねられ、幼かった私は素直に言った事が有る。

 それからは願った事自体を謗られ、願いを罵られ。
 鞭で打たれ食事を抜かれ、何日も庭の雑草抜きをさせられた。

 こんな真冬の寒い中。
 無駄に丈夫だと嘲笑われ、何の事だか良く分からなかったけれど、今なら分かる。

 私に死んで欲しかったのだと。

『正直に言ってくれて良いんだよ、些細な事でも』
「いえ、私に望みは御座いません」

 姉にも言われた、正直に言って構わない、と。
 そして少なくとも姉には正直に言うべきでは無い、と理解させられた。

 そもそも答えは別に有る。
 こうして望みは無いと言えば、何もされない。

『この家で不自由は無いだろうか』
「御座いません」

『必要な物は』
「御座いません」

《少し失礼致します、ご実家のご報告を、なされては》
『あぁ、そうだねセバスチャン』

 私の言葉に嘘は無い、と。
 そう信じるので、どうか要望を聞かせてくれないか、と。

「私にも幼い頃、侍女らしき何かが居たんです、サーニャと名乗っていました。サーニャにも同じ事を言われ、全て正直に言った後、私はどうなったか知っていますか?」

『いや』
「お前が醜く愚かだからだよ、そう言って姉の侍女になり、可愛がられ、何処かの男爵家に嫁いで行きました」

『僕は君に、すまない、君の家の事を調べ終えるまでは関わるべきじゃないと思っていただけで。君を醜いとも愚かだとも』
「ですが姉に惚れて婚約を申し込んだんですよね、私は似てませんよ、何も。姉からのお墨付きです、何1つ似ていない愚かで醜い妹だ、と」



 この半年間、放置せず彼女と関わるべきだった、彼女を見守るべきだった。
 僕は憎む程度では収まらない程の相手に求婚した者、でしか無かったと気付けなかった。

『この前、あんなに真っ青になり震えていたのは、実家に送り返される話だと思ったんだね』

「修道院送りでお願い致します」
『頭を下げなくて良いんだ、本当に』

 そう言っても彼女は頭を上げず。

《旦那様、正式に実家には送らぬ書類を》
「頂いても困ります、字が読めませんから、金持ちの愛人にする為にと読み書きを覚える間も無かったので本当です。草むしりと洗い物に、雑用に、それと行儀見習いだけなんです、本当に」

 真っ青な顔で、恐怖を噛み殺し必死に訴える幼い少女が、僕の妻。

『すまない、信じるよ。顔色が悪いね、休んでくれ』
「すみません、ありがとうございます、失礼致します」

 労働者の手と同じ触り心地、傷跡、クロエが言った通り爪の白い部分の長さ。
 従兄弟や友人夫婦の手を見せて貰ったけれど、確かに白い部分は短い。

 そして何よりも髪質、彼女の髪の毛は老人や病人と同じく、どう手入れをしても細く弱く。
 栄養も手入れも不十分だった証が、彼女の端々に見受けられると言うのに、僕はクロエを直ぐには信じられなかった。

 マリエ嬢を信じてしまっていた。

 どうして僕は彼女の姉なんかに、婚約を申し込んでしまったんだろうか。

『僕は、何も言って貰う事も出来無いんだろうか』
《先ずは信用を築き上げる所から、かと》



 次の日、朝食を共にと。
 私は、何を試されているんでしょうか。

「修道院へいつ行けるのでしょうか」
《ご朝食の際にお尋ねしては?》

「断ると問題が有りますか」
《いえ、体調が優れませんか?》

「いえ、ですが本当の奥様になる方に悪いので断らせて下さい、それと伝言をお願いします」



 私はいつ修道院へ行けるのでしょうか。

《と》

『体調は』
《いえ、青くもならず、本当の奥様になる方に失礼なので、と》
 
『彼女への恩返しにも、何か出来ればと、けれど』
《諦めても構いませんが、もう他に出来る事は、本当に無いのでしょうか》

 悪運から救ってくれた彼女に、せめて恩返しをしたい、その気持ちから彼女に関わろうと決めた。
 けれどもココまで女性に拒絶された事が無く、どうしたら良いのか。

 本分は、ある意味で彼女は領地と領民を救ってくれた、その功績に報いるべきで。
 どうにか、せめて幸せになって欲しい。

 なら、僕が出来る事は。

『修道院を、回ろうと思う、彼女と一緒に』
《先ずはご提案から致しましょう》

 提案はしてみた、けれど。

「本当の奥様になる方に悪いので無理です」

『確かに君を、クロエを望んではいなかったけれど、慎ましい君なら』
「物を知らないだけです、私はこの生地の素材も色の名も知りませんでした、侯爵様の妾にすら置くべきでは無い無知な人間です。どうか一刻も早く離縁し、立派な奥方をお迎え下さい」

『そんなに修道院に行きたいのかい』
「神のいらっしゃる修道院でも酷い目に遭うなら、死を選ぶだけです」

『ならココの方が安全だよ、君を鞭打つ者は居ない、字も教えるし』
「私の出す損害を家は何も保障しないと思います、姉にも言われましたので、置くだけ損かと」

『構わない、君は恩人なんだ、悪運を退けてくれた恩人。マリエ嬢が嫁いで来なくて本当に良かったと思っているんだ、家の者も僕も、どうか信じてくれないだろうか』
「勿論信じております」



 嫁いだとしても、精々可哀想だと同情される為の人形になるだけだ。
 またも姉が言った通りになってしまった、私は同情される為の人形。

 可哀想だと見下げられ蔑まれる為、私は嫁がされ、まだ離縁されないまま。

 けれど修道院の情報はくれる様になった、ただ暫くは調査が必要だから、と。
 それに離縁するにしても、もう少し時間を開けた方が良い、とも。

『おはよう』
「おはようございます」

 朝食を共に、と再び尋ねられ、受け入れた。
 可哀想な私を眺め食べる朝食は、美味しく感じるのだろうか。

『字の習得が早いそうだね』
「幼子と比べて、でしょうか」

『いや、同じ年の平民と比べて、だと思うよ』
「そうなんですか」

 早く出て行け、と言う事だろうか。

『好きな色は何色なんだろうか』
「特に有りません。あの、私は常に荷造りは済ませているので、修道院に送り届けて頂くだけで構わないのですが、何か問題が有るのでしょうか」

《侯爵家の外聞にも関わりますので、出来ればお子様が出来ず、離縁とする場合は凡そ3年の月日を要しますので。そうした頃合いまで、ココでお過ごし頂ければ、と》

「では病気や怪我を隠して嫁ぎ、発覚したので離縁、では」

《それでは我々の調査不足となりますので、穏便にとなれば》
「では怪我を負えば」
『そんな事はしないでくれ、僕が嫌ならそう言ってくれないか』

「嫌も何も、私はマリエに」
『もう僕はマリエ嬢は大嫌いなんだ』

「なら妹も」
『君は全然違うじゃないか』

「そうですね、何も良い所は」
『君は正直だ』

「いえ、嘘を、嘘は」



 またしても彼女は泣き出しもせず、青くなり震え出し、息苦しそうに。

『すまない、君を責める気は無かったんだ』
「いえ、すみません、どうか許して下さい、実家だけは」

『実家には何も連絡はしないし、送り返す事も無い、正式な書類を作るから。僕の事は気にせず、どうかココで過して欲しい』
「すみません、ありがとうございます、失礼します」

 僕は女性とこんなにも会話が不自由だっただろうか、それこそあのマリエ嬢にも。
 いや寧ろ、だから、だろうか。

『もし、あの家を僕が潰したら、彼女は喜んでくれるだろうか』

《少なくとも、もう、怯える事は無いかと》
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