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将来のライバル。主人公へ想いを馳せていたら、どうやらいつの間にか立ち止まって居たらしく、俺は佳子ちゃんの呼びかけで意識を現じつへと帰還させた。
「ごめんごめん」
「もう~。ゆぅくんってたまにへんなかおしてとまるんだもん!ニヘラッてわらったらつぎはギュッってこわいかおしたり……」
と佳子ちゃんは俺が妄想中の表情を言葉と同時に自分の顔で表現する。
俺の妄想中の表情ってそんなに不細工なのか?いや、別に佳子ちゃんが不細工って言ったわけじゃないぞ?あくまでも想像した俺の表情だからな!
「ほらまた~わたしのことむししちゃヤー!」
おおぅ……どうやらまた俺は妄想の世界に入ってしまっていたらしい。
「はは。佳子ちゃんを無視なんてする訳ないでしょ?ほら機嫌直して?」
俺はプンプン!と頬を膨らませて抗議する佳子ちゃんの頭を優しく撫でると、パンパンに膨らませた頬はまたたく間に萎み、佳子ちゃんははにかんだ笑みを浮かべる。
うんかわいいかわいい。
こうして時間を浪費した俺達は、なんとか何時もの電車に乗ると、いつも通りの時間に学校に着く事が出来た。
俺達がゆっくりと校門に近づくと、校門前に黒い高級車が停まっているのが見えた。
ま、私立だしな。坊っちゃん嬢ちゃんの送り迎えもあるよな?と俺と佳子ちゃんは高級車の横を通り抜けようとした時──
「お、おお、おはにょーごじゃります!ゆーやさま!」
バタッ!と車の扉が開き現れたのは十条雫。
俺は雫ちゃんに近付き朝の挨拶を交わす。
「おはよう雫ちゃん。今日もよろしくね」
「はわわわわわ……よろよろっ!し!」
「ぶー!ゆぅくん!いくよ!」
雫ちゃんと挨拶を交わしていると、突然俺の腕をガシッ!と掴んで凄い力で引っ張って行く佳子ちゃん。なんだか怒りのオーラ力を感じる……俺はただ雫ちゃんに笑顔で挨拶しただけだと言うのに……女子の独占欲とは幼女であっても恐ろしいね。
俺はズルズルと引き摺られつつも、なんとか雫ちゃんに「あとでね~」と声を掛けて手を振った。
ああ!佳子ちゃん!怒りのオーラ力でハイパー化しちゃダメー!
そして教室に着いた俺達は、ランドセルを掛けると佳子ちゃんはすかさず俺の前に来る。
正直女の子の友達も作った方がいいと思うんだ……
そして横には雫ちゃんが現れて、ランドセルを掛けると果敢に佳子ちゃんに挑んでいる。
「ゆーやさま!か、かえりは、わたしといっしょに!その……かえりませんか?」
手を組んでお願いのポーズを取る雫ちゃん。ゲームでは考えられないようなあざと愛らしい仕草で俺を誘惑してくる。
しかし鉄壁な佳子ちゃんの前には通用しない。
「ゆぅくんはわたしとでんしゃでかえるの!だからだめー!」
「そ……そんにゃぁぁ……」
「ゆぅくんはわたしのだんなさまになるの!ゆうわくしないで!」
「ぅぇぇぇぇぇん!」
こら佳子ちゃん!そんな言葉、一体何処で覚えたんですか!え?ママが教えてくれた?
可愛い女の子が近付いて来たらそう言って威嚇するのよって?何教えてるんですか佳子ちゃんのママ!雫ちゃん泣いちゃったじゃないか!
「あの、雫ちゃん。俺は佳子ちゃんを毎日送って行くって約束しちゃってるから、良かったら駅まで三人で帰らない?」
「グスッ……さんにん?」
「そう。俺と、雫ちゃんと、佳子ちゃんの三人」
俺はそう言って指で自分、雫ちゃん、佳子ちゃんの順に指差した。
佳子ちゃん、雫ちゃんを睨みつけるの止めなさい。ほら、雫ちゃんプルプルと生まれたての小鹿のようになっちゃってるよ!
「うぅ……よしこちゃんこわいよぉ……」
「……佳子ちゃん、雫ちゃん怖がっちゃったから謝ってあげて?クラスの仲間と仲良く出来ないなんて佳子ちゃんらしくないよ?」
俺がそう優しく諭すように説得すると、雫ちゃんを睨みつけていた佳子ちゃんは、低く唸ったあと観念したのか雫ちゃんを睨みつけるのを止めて謝った。
「うぅ……ごめん……なさい」
「ほら、これで仲直り!三人は友達ね!」
「グスッ……はい!ゆーやさまがいうなら!」
「ともだちでも、ゆぅくんはあげないからね!」
「ぅぇ……」
「もぅ!佳子ちゃん!雫ちゃんも佳子ちゃんは別に怒ってる訳じゃないから泣かないの」
「グスッ……ぁい……」
まるで託児所の従業員の気分だな。
俺はひっそりとため息を吐くのだった。
そして鐘の音とともに授業が始まった。
最初は国語だった。
私立と言えども小学校一年生よな……ひらがなの書き方からスタートとは……俺はサクッとノートを埋めると机の中に手を入れて掌をグーパーして握力を鍛える。目立たずにトレーニングするのはこれが限界だろう。
そして音楽の時間。
でんでんむしの歌www
皆先生の歌を必死に真似て歌っている。可愛らしいのだが、俺は精神年齢的にどうにも小っ恥ずかしい。
ブリピュア歌って踊ってる奴がなに言ってんだって?馬鹿野郎!あれは俺のソウルソングだ!最近だとブリピュアと人気を二分したアイガクも歌とダンスはマスターしたぜ?
動画はどうしたって?勿論コスプレして踊ってるのがあんよ!ちくしょう!
コメントの奴ら──
ブリピュアから飛んで来ました!
アイガクまでマスターとはwww
連邦の幼女はバケモノか?!
俺、ハイエース買ったぜ
↑通報www
息女さん逃げてーw
だから重力先生の仕事ぶりw
計算しつくされたターン!
男の娘のスパッツはぁはぁ……
↑通報!
うん。最早危険なのしか残ってねーな。
細マッチョ目指してないで太マッチョになった方がいいかもしれんねこれ。
母親も俺が女装に目覚めたらどう責任取るつもりなんですかね。え?きっと喜んで手術代出してくれるって?いやだよwww
そして算数の授業。
まずは数字を覚える事からスタートですか……
俺は国語同様にサクサクと書き終え、手持ち無沙汰になってしまい、何気なく横に座る雫ちゃんを見ると、バチン!と視線がぶつかる。
雫ちゃんはアワアワと慌てて視線を逸すと必死に数字を書き始めた。
その姿が微笑ましく、俺はクスリと小さく笑った時──斜め前からもの凄い殺気!
こら佳子ちゃん。授業中だから前を向いて!俺と雫ちゃんに殺気を飛ばさない!ほら、先生が直ぐ目の前まで来てるよ!
そして体育の授業。
俺が鍛えた自分のステータスを存分に発揮する時間だ。
って縄跳びかよ!最初こそ先生の説明通りにゆっくりとピョンピョン跳んでいたが、途中から面倒になり速飛びから二重飛び、背面二重にクロス、果ては伸身捻り飛び等勝手に跳んでいた。
ふと周りを見ると誰一人縄跳びをしておらず、皆ポカーンと口を広げて俺を見ていた。
「すごい!」
「かっこいい!」
「何処の縄跳び選手権だ……」
男子がキラキラした瞳を向け、女子からは「ほぅ……」となにやら熱い吐息が聞こえ、先生に至っては目のハイライトが消えていた。
先生!教えるのを諦めないで!
「ごめんごめん」
「もう~。ゆぅくんってたまにへんなかおしてとまるんだもん!ニヘラッてわらったらつぎはギュッってこわいかおしたり……」
と佳子ちゃんは俺が妄想中の表情を言葉と同時に自分の顔で表現する。
俺の妄想中の表情ってそんなに不細工なのか?いや、別に佳子ちゃんが不細工って言ったわけじゃないぞ?あくまでも想像した俺の表情だからな!
「ほらまた~わたしのことむししちゃヤー!」
おおぅ……どうやらまた俺は妄想の世界に入ってしまっていたらしい。
「はは。佳子ちゃんを無視なんてする訳ないでしょ?ほら機嫌直して?」
俺はプンプン!と頬を膨らませて抗議する佳子ちゃんの頭を優しく撫でると、パンパンに膨らませた頬はまたたく間に萎み、佳子ちゃんははにかんだ笑みを浮かべる。
うんかわいいかわいい。
こうして時間を浪費した俺達は、なんとか何時もの電車に乗ると、いつも通りの時間に学校に着く事が出来た。
俺達がゆっくりと校門に近づくと、校門前に黒い高級車が停まっているのが見えた。
ま、私立だしな。坊っちゃん嬢ちゃんの送り迎えもあるよな?と俺と佳子ちゃんは高級車の横を通り抜けようとした時──
「お、おお、おはにょーごじゃります!ゆーやさま!」
バタッ!と車の扉が開き現れたのは十条雫。
俺は雫ちゃんに近付き朝の挨拶を交わす。
「おはよう雫ちゃん。今日もよろしくね」
「はわわわわわ……よろよろっ!し!」
「ぶー!ゆぅくん!いくよ!」
雫ちゃんと挨拶を交わしていると、突然俺の腕をガシッ!と掴んで凄い力で引っ張って行く佳子ちゃん。なんだか怒りのオーラ力を感じる……俺はただ雫ちゃんに笑顔で挨拶しただけだと言うのに……女子の独占欲とは幼女であっても恐ろしいね。
俺はズルズルと引き摺られつつも、なんとか雫ちゃんに「あとでね~」と声を掛けて手を振った。
ああ!佳子ちゃん!怒りのオーラ力でハイパー化しちゃダメー!
そして教室に着いた俺達は、ランドセルを掛けると佳子ちゃんはすかさず俺の前に来る。
正直女の子の友達も作った方がいいと思うんだ……
そして横には雫ちゃんが現れて、ランドセルを掛けると果敢に佳子ちゃんに挑んでいる。
「ゆーやさま!か、かえりは、わたしといっしょに!その……かえりませんか?」
手を組んでお願いのポーズを取る雫ちゃん。ゲームでは考えられないようなあざと愛らしい仕草で俺を誘惑してくる。
しかし鉄壁な佳子ちゃんの前には通用しない。
「ゆぅくんはわたしとでんしゃでかえるの!だからだめー!」
「そ……そんにゃぁぁ……」
「ゆぅくんはわたしのだんなさまになるの!ゆうわくしないで!」
「ぅぇぇぇぇぇん!」
こら佳子ちゃん!そんな言葉、一体何処で覚えたんですか!え?ママが教えてくれた?
可愛い女の子が近付いて来たらそう言って威嚇するのよって?何教えてるんですか佳子ちゃんのママ!雫ちゃん泣いちゃったじゃないか!
「あの、雫ちゃん。俺は佳子ちゃんを毎日送って行くって約束しちゃってるから、良かったら駅まで三人で帰らない?」
「グスッ……さんにん?」
「そう。俺と、雫ちゃんと、佳子ちゃんの三人」
俺はそう言って指で自分、雫ちゃん、佳子ちゃんの順に指差した。
佳子ちゃん、雫ちゃんを睨みつけるの止めなさい。ほら、雫ちゃんプルプルと生まれたての小鹿のようになっちゃってるよ!
「うぅ……よしこちゃんこわいよぉ……」
「……佳子ちゃん、雫ちゃん怖がっちゃったから謝ってあげて?クラスの仲間と仲良く出来ないなんて佳子ちゃんらしくないよ?」
俺がそう優しく諭すように説得すると、雫ちゃんを睨みつけていた佳子ちゃんは、低く唸ったあと観念したのか雫ちゃんを睨みつけるのを止めて謝った。
「うぅ……ごめん……なさい」
「ほら、これで仲直り!三人は友達ね!」
「グスッ……はい!ゆーやさまがいうなら!」
「ともだちでも、ゆぅくんはあげないからね!」
「ぅぇ……」
「もぅ!佳子ちゃん!雫ちゃんも佳子ちゃんは別に怒ってる訳じゃないから泣かないの」
「グスッ……ぁい……」
まるで託児所の従業員の気分だな。
俺はひっそりとため息を吐くのだった。
そして鐘の音とともに授業が始まった。
最初は国語だった。
私立と言えども小学校一年生よな……ひらがなの書き方からスタートとは……俺はサクッとノートを埋めると机の中に手を入れて掌をグーパーして握力を鍛える。目立たずにトレーニングするのはこれが限界だろう。
そして音楽の時間。
でんでんむしの歌www
皆先生の歌を必死に真似て歌っている。可愛らしいのだが、俺は精神年齢的にどうにも小っ恥ずかしい。
ブリピュア歌って踊ってる奴がなに言ってんだって?馬鹿野郎!あれは俺のソウルソングだ!最近だとブリピュアと人気を二分したアイガクも歌とダンスはマスターしたぜ?
動画はどうしたって?勿論コスプレして踊ってるのがあんよ!ちくしょう!
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ブリピュアから飛んで来ました!
アイガクまでマスターとはwww
連邦の幼女はバケモノか?!
俺、ハイエース買ったぜ
↑通報www
息女さん逃げてーw
だから重力先生の仕事ぶりw
計算しつくされたターン!
男の娘のスパッツはぁはぁ……
↑通報!
うん。最早危険なのしか残ってねーな。
細マッチョ目指してないで太マッチョになった方がいいかもしれんねこれ。
母親も俺が女装に目覚めたらどう責任取るつもりなんですかね。え?きっと喜んで手術代出してくれるって?いやだよwww
そして算数の授業。
まずは数字を覚える事からスタートですか……
俺は国語同様にサクサクと書き終え、手持ち無沙汰になってしまい、何気なく横に座る雫ちゃんを見ると、バチン!と視線がぶつかる。
雫ちゃんはアワアワと慌てて視線を逸すと必死に数字を書き始めた。
その姿が微笑ましく、俺はクスリと小さく笑った時──斜め前からもの凄い殺気!
こら佳子ちゃん。授業中だから前を向いて!俺と雫ちゃんに殺気を飛ばさない!ほら、先生が直ぐ目の前まで来てるよ!
そして体育の授業。
俺が鍛えた自分のステータスを存分に発揮する時間だ。
って縄跳びかよ!最初こそ先生の説明通りにゆっくりとピョンピョン跳んでいたが、途中から面倒になり速飛びから二重飛び、背面二重にクロス、果ては伸身捻り飛び等勝手に跳んでいた。
ふと周りを見ると誰一人縄跳びをしておらず、皆ポカーンと口を広げて俺を見ていた。
「すごい!」
「かっこいい!」
「何処の縄跳び選手権だ……」
男子がキラキラした瞳を向け、女子からは「ほぅ……」となにやら熱い吐息が聞こえ、先生に至っては目のハイライトが消えていた。
先生!教えるのを諦めないで!
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