ギャルゲーの脇役、情報通な彼に転生してしまった!~こうなったらヒロインの一人位は絶対に確保する!~

GARUD

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 今日は1月1日、いわゆる新年を迎えたというやつだね。
 俺は佳子ちゃんと約束していた初詣に行く準備をしていた。
 と言っても、普通に外用の私服に着替えているだけなのだが。
 暫くして家の前に車が停まる音が聞こえた。
 佳子ちゃんかな?と思ったら案の定インターホンが鳴り、母親が佳子ちゃんが来たのを伝えてくる。

「ゆぅくん、あけまして、おめでとー!」
「佳子ちゃん、あけましておめでとう。おじさんも、おばさんも、あけましておめでとうございます」
「やぁ、裕也くん。明けましておめでとう」
「おめでとう。今年も佳子と仲良くしてね?」
「はい!」

 俺たち佐藤一家は、それぞれが新年の挨拶を終えると、早速佳子ちゃんの家の車に乗り込みいざ神社へと出発。
 車は大きなバンで、運転は双方の父親が行き帰りで交代して運転するらしい。
 俺と佳子ちゃんは、車の中で向かい合って座ると、年末なにした?とか冬休みの宿題の進捗などを確かめ合った。

「えぇ~。ゆぅくんもうしゅくだいおわってるの?」
「うん」
「それじゃそれじゃ!これからまいにちあそべるね!」
「佳子ちゃんは宿題終わってるの?」
「まだッ!」
「……宿題終わったらね?」
「え~……しゅくだいおわったらあそんでくれる?」
「うんうん」
「ぶー……よしこ!がんばる!ゆぅくんとおままごとしてあそぶの!」
「おままごと……」
「ゆぅくんがパパで~、わたしがママ!……あなた~おふろにする?ごはんにする?それとも~わ・た・し?」

 ガタッ!キキーーッ!
「うわっ!」「っと……」「あなた?」

 何かが滑った音の後、突然の急ブレーキに後部座席で歓談していた俺たちはガクン!と体を揺らされて何事か?と運転席を見ようと視線を向けると、運転中の佳子パパが慌てた顔で後部に身を乗り出して来る。

「よよよ!佳子?!」
「まぁまぁ、笠谷さん。落ち着いて……」
「あらあら……佳子ったら……」

 どうやら佳子ちゃんの『おままごと』が大変気になったらしく、運転どころではなかったらしい。
 しかし佳子ちゃんよ、お前は何処でそのセリフを……ってこの感じからして普通に家で行われている光景を真似たんだろうな。お盛んですことオホホホホ。

「ゆぅくんはだんなさまなの!パパだったらいつもママをえらんでるよ!」
「……えっと……ママのご飯ってことだよね?」
「?」

 自信満々に爆弾発言をする佳子ちゃん。俺はなかば半笑いでご飯の話しだよね?と聞くが、佳子ちゃんは『こいつ何言ってるのかわからね~』って顔で頭上に『?』マークを浮かべて首を傾げている。

「佳子ーーー!」
「佳子ちゃん~~~~」
「まぁ~良いわね~笠谷さんは元気で~」
「ママ?俺だってまだまだ元気で……」

 あ~あ……佳子ちゃんの爆弾が爆発して、色々な形で誘爆し始めちゃったよ……ほら佳子ちゃん。君のパパは真っ赤になって固まっちゃっるよ?ママの方は頬に手を当ててイヤンイヤンと首を振ってるけども……
 それを羨む俺の母親と俺だってまだまだ現役だ!と力説する父親ェ……なんたるカオス……
 ええぃ!仕方ない!ここは俺が無知な振りをして誤魔化さねば!

「それじゃ、俺も佳子ちゃんにするね!」
「やったー!えへへ~ゆぅくんだいすきー!」
「まったく、ご飯一つでなんなんだか……佳子ちゃんはおままごともいいけど、遊ぶ前に宿題全部やらなきゃね?」
「は~い!」
「ほらほら!おじさん!何時までも停まってると怒られるよ?」
「お……そうだった……ご飯ご飯っと……」
「は……初詣が終わったら何か美味しい物を食べますか!」
「い、いいですな!実はファミリー向けのレストランの経営もしてましてな。宜しければ味見も兼ねて食べて頂けますかな?」
「お!よろしいんですか?」
「あなた、一席予約しておくわね~」

 そうして動き出した車と、なんとか和んだ空気に俺は軽く息を吐く。
 ここ最近佳子爆弾が炸裂してなかったから油断してたぜ。油断大敵!注意一秒怪我一生!

 それから神社で御参りを終えた俺達は、佳子パパが経営するファミリーレストランへと向かった──

「ここが笠谷グループが経営するレストラン。Pureシャロットです」

 その言葉に俺の中で、二つの線が一つに重なったのだった──
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