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喜雨【7月長編】
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おやつを食べ終え、空飛ぶ車に新鮮な驚きと反応を見せ、しらたきとちびすけを撫でくりまわした後。おみはようやく落ち着いたのか旅のしおりを開いていた。
文字が苦手なおみのためにたくさんの写真が使われているのは、おいちさんの優しさなんだろう。宗像の美しい海、晴れ渡った空、そしてたくさんの。
「おしゃかにゃ……!」
「おみ、ヨダレ出てるぞ」
「じゅるり……!」
魚、肉、野菜に果物。とにかくたくさんの食べ物が載っている。これ、全部宗像で作られているのかな。もちろんお米も美味しいし、本当にいい所だなぁ。
そういえば、一日目は海に行くんだった。前回は冬で、すごく寒かったけど。今回はきっと暑いんだろうな。
「おみ、たくさんあそぶから、おひるねする!」
「そ、そうか」
「いっぱいたべて、いっぱいあそぶの!」
「頼もしいなぁ」
しらたきとちびすけを抱きしめたまま、おみがくふくふ笑う。きっといい夢を見るんだろうな。宗像に着くまであと三時間。
雲の中を走る車は、ぐんぐん風をきって進んでいた。
文字が苦手なおみのためにたくさんの写真が使われているのは、おいちさんの優しさなんだろう。宗像の美しい海、晴れ渡った空、そしてたくさんの。
「おしゃかにゃ……!」
「おみ、ヨダレ出てるぞ」
「じゅるり……!」
魚、肉、野菜に果物。とにかくたくさんの食べ物が載っている。これ、全部宗像で作られているのかな。もちろんお米も美味しいし、本当にいい所だなぁ。
そういえば、一日目は海に行くんだった。前回は冬で、すごく寒かったけど。今回はきっと暑いんだろうな。
「おみ、たくさんあそぶから、おひるねする!」
「そ、そうか」
「いっぱいたべて、いっぱいあそぶの!」
「頼もしいなぁ」
しらたきとちびすけを抱きしめたまま、おみがくふくふ笑う。きっといい夢を見るんだろうな。宗像に着くまであと三時間。
雲の中を走る車は、ぐんぐん風をきって進んでいた。
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