31 / 62
3章
3-2
それから三日、最低限の休憩を挟んでポルテベラに到着した。ポルテベラは港町であり、貿易で栄えている街だ。
ベルリアンと違い漁業も盛んで、魚介料理が有名だ。最後の峠を越えて海が見えた時、その広さと青さに感動したことを思い出す。そういえば生まれてずっとベルリアンを出たことがなかった俺たちは初めて海を見たのだ。
書物でしか知らなかったものを実際に見ると、こんなにも胸が高まるのかと感慨深くなった。しかしそんな俺たちをよそに、ノア様はさっそく宿を探すように言った。本当に時間が足りないのだろう。とりあえず三日三晩走らせてきた馬たちを休ませ、俺たちも汚れを落とすことにした。
この後、すぐにポルテベラの領主と面会をする。埃と土まみれのまま会うのは流石に憚られる。
「よかったですね、すぐに泊まれる宿屋が見つかって」
「そうだね。三部屋しか空いてなかったから僕以外は相部屋になっちゃったけど」
「だとしてもゆっくり横になって眠れるだけで十分です。領主のところに向かうのはいつにしますか?」
流石に今日は一日休んで、明日にでも行けばいいかと考えていた。しかしノア様は「二時間後」と言い始める。何か焦っているかのような口調に、俺は疑問を抱いた。そして伯爵様から言われた言葉を思い出す。
あの時、俺は伯爵様に呼ばれて耳打ちをされた。ノア様は外に出ていて、ドアも閉まっていたから普通に話しても聞かれることはないはずなのに。念には念を入れたのか、伯爵様は俺にしか聞こえない小さな声で俺に命を与えた。
『ノアが本当に信じるに足る人間か。ノアに気づかれないよう、お前が見張っていてくれ』
つまり密命だ。伯爵様はまだノア様を信じていない。これまでのことは全て偶然で、もしかしたらノア様が全て裏で手を引いている可能性がある。だとしたら全て辻褄が合うし、ここまで的確な情報を出せていることも納得できる。
だから、もしノア様が本当にこの先のことを知っていて、ベルリアンのために動いているかどうか。それを見極めてこいと俺に命じたのだ。もっとも近くにいる俺に。ノア様を見張れと言われたのだ。俺が伯爵様に「ノア様は信じるに値する人です」と言えば済む話だった。しかし、実際に俺はまだノア様のことを心から信じきれていない。まだ心のどこかに疑う気持ちが残っている。
この遠征は俺にとっても重要な旅になるだろう。
そう思って黙々とノア様の支度を始める。面会用に持ってきた上質なジャケットとシャツを着せて、なるべく良い印象を与えるために明るい色のタイを選んだ。軽く沐浴をした後だから汚れは落ちているが、疲れまでは取りきれなかったようだ。表情からは疲れが滲んで見えたが、それでも面会を早くしようとする姿は自分よりもベルリアンを優先しているという印象を受けた。
これも全てノア様の策略だとしたら。俺は伯爵様にノア様のことを報告しなければならない。でもその一方で、そんなことしたくないという気持ちもある。俺は、心のどこかでノア様のことを信じたいと願っているのだ。ノア様のしていること、言っていることは全て心からベルリアンのためを思ってのことだと、俺は信じたいのだ。
しかし上司である伯爵様の命令に逆らうこともできない。自分の気持ちと立場に板挟み状態だった。
「領主のところへは僕とジョシュアだけで行こう」
「よろしいのですか?」
「みんな疲れているだろうしね。それに彼らにはこの後してもらうことがあるんだ」
どうやらノア様にはこの先何が起きるか見えているようだ。俺にはよくわからないが、ここで反論する理由もない。それに、伯爵様からの密命をこなすためには周りに人が少ない方が都合もいい。
慣れない長旅にぐったりしていたレオたちに声をかけて、さっそく俺とノア様は領主の待つ屋敷へと向かった。事前に手紙は送っていたから事情はわかっているはずだ。しかし、だからと言ってすんなり事が進むとも思えない。
今まで何百年も各都市は不干渉条約を結んでいた。これは王都からの勅令であり、結束して反旗を翻すことのないようにという意図で出されていた。それを破ったのは間違いなく王都の方であり、今更その勅令を素直に守り続ける義理はない。
これがノア様の言い分だった。確かに筋は通っている。だが、人の気持ちというのはそう簡単に動かない。長い間守ってきた命令を本当に破っていいのか。その疑いは間違いなく生まれるだろう。それに対してノア様はどうやって反論するのだろうか。
伯爵様の密命のことは忘れていないが、純粋に楽しみにしている自分がいた。今までとは違い、自分の足で立ち、自分の意見を堂々と伝えるノア様が眩しく思えていたのだ。まるで理想とも言える主人の姿に酔いしれている自分がいた。
「参りましょう、ノア様」
「うん。よろしくね、ジョシュア」
宿屋を後にして領主の屋敷へと向かう。湿度を纏った潮風が心地よく吹いていた。ベルリアンとは違う風の香りに、どこか胸が躍るような気がした。
ポルテベラの道はベルリアンと違い石畳で舗装されていた。革靴で歩くとコツコツ小気味よい音がする。これだと馬は走りにくそうだと思っていると、なるほど荷物は全て車輪のついた台車で運んでいるらしい。台車を運ぶ馬たちはのんびりとした足取りで闊歩していた。
山や畑が広がっているベルリアンとは全く違う風景だ。
「これが観光だったらよかったのにね」
「そんな時間はありませんよ」
「僕じゃなくて、ジョシュアがだよ。興味深そうに周りを見ている」
「そんなことは……少しだけ、ありますけど」
ううん、やはりバレてしまったか。初めて来た場所に好奇心がくすぐられるのは仕方がないことだと思う。ノア様も同じはずなのに全くよそ見もせず、まっすぐと歩いていた。俺だけがはしゃいでいるみたいでなんだか恥ずかしい。
先日からどうも調子が狂っている気がした。この三日間はずっと馬を走らせることしか考えていなかったからよかったけれど、こうして少し落ち着くともうだめだ。やっぱりあのことを思い出して動悸が激しくなる。流石に今回の宿はレオと同室だし、いくら部屋が違うといっても壁は薄そうだったからあんなことはしないだろう。
って、どうして俺は次があるかも、なんて考えているんだ!
あれきりのはずだと何度も言い聞かせているだろう!
「そうだ、ジョシュア」
「な、なんですか?」
「ちょっとごめんね」
「はぇ!?」
徐に、ノア様は俺のシャツに手を伸ばしてきた。そして躊躇いもなくシャツの襟元をくつろげてきた。突然のことに変な声が出た。本当なら避けられたはずなのに、またしても懐に入られてしまった。しかもネクタイを緩められ、シャツのボタンまで外されている。
なんという早技だ。
「うーん……まあこんなものか」
「な、なに、何がですか!?」
「いや。こっちの話。じゃあ行こうか」
「はぁ!? ちょ、待ってください! ノア様!」
勝手に服を脱がせておいてどうしてそう平然と出発しようとするんだ。せめてここが部屋だったらよかった。いや、よくはないが。決してよくはないけれど! 少なくとも街のど真ん中でされるようなことではない。
ああもう、ずっとノア様に振り回されてばかりだ。
仕方なく歩きながらネクタイを整え、急いでノア様を追いかける。とにかく今はこの案件をうまく片付けるしかない。自分のことはその次だ。混乱する頭を必死に整理させながら石畳を歩き続けた。
ベルリアンと違い漁業も盛んで、魚介料理が有名だ。最後の峠を越えて海が見えた時、その広さと青さに感動したことを思い出す。そういえば生まれてずっとベルリアンを出たことがなかった俺たちは初めて海を見たのだ。
書物でしか知らなかったものを実際に見ると、こんなにも胸が高まるのかと感慨深くなった。しかしそんな俺たちをよそに、ノア様はさっそく宿を探すように言った。本当に時間が足りないのだろう。とりあえず三日三晩走らせてきた馬たちを休ませ、俺たちも汚れを落とすことにした。
この後、すぐにポルテベラの領主と面会をする。埃と土まみれのまま会うのは流石に憚られる。
「よかったですね、すぐに泊まれる宿屋が見つかって」
「そうだね。三部屋しか空いてなかったから僕以外は相部屋になっちゃったけど」
「だとしてもゆっくり横になって眠れるだけで十分です。領主のところに向かうのはいつにしますか?」
流石に今日は一日休んで、明日にでも行けばいいかと考えていた。しかしノア様は「二時間後」と言い始める。何か焦っているかのような口調に、俺は疑問を抱いた。そして伯爵様から言われた言葉を思い出す。
あの時、俺は伯爵様に呼ばれて耳打ちをされた。ノア様は外に出ていて、ドアも閉まっていたから普通に話しても聞かれることはないはずなのに。念には念を入れたのか、伯爵様は俺にしか聞こえない小さな声で俺に命を与えた。
『ノアが本当に信じるに足る人間か。ノアに気づかれないよう、お前が見張っていてくれ』
つまり密命だ。伯爵様はまだノア様を信じていない。これまでのことは全て偶然で、もしかしたらノア様が全て裏で手を引いている可能性がある。だとしたら全て辻褄が合うし、ここまで的確な情報を出せていることも納得できる。
だから、もしノア様が本当にこの先のことを知っていて、ベルリアンのために動いているかどうか。それを見極めてこいと俺に命じたのだ。もっとも近くにいる俺に。ノア様を見張れと言われたのだ。俺が伯爵様に「ノア様は信じるに値する人です」と言えば済む話だった。しかし、実際に俺はまだノア様のことを心から信じきれていない。まだ心のどこかに疑う気持ちが残っている。
この遠征は俺にとっても重要な旅になるだろう。
そう思って黙々とノア様の支度を始める。面会用に持ってきた上質なジャケットとシャツを着せて、なるべく良い印象を与えるために明るい色のタイを選んだ。軽く沐浴をした後だから汚れは落ちているが、疲れまでは取りきれなかったようだ。表情からは疲れが滲んで見えたが、それでも面会を早くしようとする姿は自分よりもベルリアンを優先しているという印象を受けた。
これも全てノア様の策略だとしたら。俺は伯爵様にノア様のことを報告しなければならない。でもその一方で、そんなことしたくないという気持ちもある。俺は、心のどこかでノア様のことを信じたいと願っているのだ。ノア様のしていること、言っていることは全て心からベルリアンのためを思ってのことだと、俺は信じたいのだ。
しかし上司である伯爵様の命令に逆らうこともできない。自分の気持ちと立場に板挟み状態だった。
「領主のところへは僕とジョシュアだけで行こう」
「よろしいのですか?」
「みんな疲れているだろうしね。それに彼らにはこの後してもらうことがあるんだ」
どうやらノア様にはこの先何が起きるか見えているようだ。俺にはよくわからないが、ここで反論する理由もない。それに、伯爵様からの密命をこなすためには周りに人が少ない方が都合もいい。
慣れない長旅にぐったりしていたレオたちに声をかけて、さっそく俺とノア様は領主の待つ屋敷へと向かった。事前に手紙は送っていたから事情はわかっているはずだ。しかし、だからと言ってすんなり事が進むとも思えない。
今まで何百年も各都市は不干渉条約を結んでいた。これは王都からの勅令であり、結束して反旗を翻すことのないようにという意図で出されていた。それを破ったのは間違いなく王都の方であり、今更その勅令を素直に守り続ける義理はない。
これがノア様の言い分だった。確かに筋は通っている。だが、人の気持ちというのはそう簡単に動かない。長い間守ってきた命令を本当に破っていいのか。その疑いは間違いなく生まれるだろう。それに対してノア様はどうやって反論するのだろうか。
伯爵様の密命のことは忘れていないが、純粋に楽しみにしている自分がいた。今までとは違い、自分の足で立ち、自分の意見を堂々と伝えるノア様が眩しく思えていたのだ。まるで理想とも言える主人の姿に酔いしれている自分がいた。
「参りましょう、ノア様」
「うん。よろしくね、ジョシュア」
宿屋を後にして領主の屋敷へと向かう。湿度を纏った潮風が心地よく吹いていた。ベルリアンとは違う風の香りに、どこか胸が躍るような気がした。
ポルテベラの道はベルリアンと違い石畳で舗装されていた。革靴で歩くとコツコツ小気味よい音がする。これだと馬は走りにくそうだと思っていると、なるほど荷物は全て車輪のついた台車で運んでいるらしい。台車を運ぶ馬たちはのんびりとした足取りで闊歩していた。
山や畑が広がっているベルリアンとは全く違う風景だ。
「これが観光だったらよかったのにね」
「そんな時間はありませんよ」
「僕じゃなくて、ジョシュアがだよ。興味深そうに周りを見ている」
「そんなことは……少しだけ、ありますけど」
ううん、やはりバレてしまったか。初めて来た場所に好奇心がくすぐられるのは仕方がないことだと思う。ノア様も同じはずなのに全くよそ見もせず、まっすぐと歩いていた。俺だけがはしゃいでいるみたいでなんだか恥ずかしい。
先日からどうも調子が狂っている気がした。この三日間はずっと馬を走らせることしか考えていなかったからよかったけれど、こうして少し落ち着くともうだめだ。やっぱりあのことを思い出して動悸が激しくなる。流石に今回の宿はレオと同室だし、いくら部屋が違うといっても壁は薄そうだったからあんなことはしないだろう。
って、どうして俺は次があるかも、なんて考えているんだ!
あれきりのはずだと何度も言い聞かせているだろう!
「そうだ、ジョシュア」
「な、なんですか?」
「ちょっとごめんね」
「はぇ!?」
徐に、ノア様は俺のシャツに手を伸ばしてきた。そして躊躇いもなくシャツの襟元をくつろげてきた。突然のことに変な声が出た。本当なら避けられたはずなのに、またしても懐に入られてしまった。しかもネクタイを緩められ、シャツのボタンまで外されている。
なんという早技だ。
「うーん……まあこんなものか」
「な、なに、何がですか!?」
「いや。こっちの話。じゃあ行こうか」
「はぁ!? ちょ、待ってください! ノア様!」
勝手に服を脱がせておいてどうしてそう平然と出発しようとするんだ。せめてここが部屋だったらよかった。いや、よくはないが。決してよくはないけれど! 少なくとも街のど真ん中でされるようなことではない。
ああもう、ずっとノア様に振り回されてばかりだ。
仕方なく歩きながらネクタイを整え、急いでノア様を追いかける。とにかく今はこの案件をうまく片付けるしかない。自分のことはその次だ。混乱する頭を必死に整理させながら石畳を歩き続けた。
あなたにおすすめの小説
第十王子は天然侍従には敵わない。
きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」
学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
声を失った悪役令息は北の砦で覚醒する〜無詠唱結界で最強と呼ばれ、冷酷侯爵に囲われました〜
天気
BL
完結に向けて頑張ります
5月中旬頃完結予定です
その後は、サイドストーリーをちょこちょこ投稿していこうと思ってます
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら最強辺境伯に拾われました
マンスーン
BL
現代日本人・東堂裕太が目を覚ますと、そこは異世界。クズな婚約者に魔力を限界まで搾取され、ボロボロになって森に捨てられる悲惨な青年・ルカに転生していた。
死を覚悟した裕太だったが、そんな彼を拾い上げたのは、帝国最強の武力を誇り「氷の死神」と恐れられる辺境伯・ラーク。
冷淡彼氏に別れを告げたら溺愛モードに突入しました
ミヅハ
BL
1年前、困っていたところを助けてくれた人に一目惚れした陽依(ひより)は、アタックの甲斐あって恩人―斗希(とき)と付き合える事に。
だけど変わらず片思いであり、ただ〝恋人〟という肩書きがあるだけの関係を最初は受け入れていた陽依だったが、1年経っても変わらない事にそろそろ先を考えるべきかと思い悩む。
その矢先にとある光景を目撃した陽依は、このまま付き合っていくべきではないと覚悟を決めて別れとも取れるメッセージを送ったのだが、斗希が訪れ⋯。
イケメンクールな年下溺愛攻×健気な年上受
※印は性的描写あり