我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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50 ジェンダリービール・ドリーム

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 生まれてくる子供に関する話。


 私が1人目を妊娠し、安定期に入る直前くらいに、母がこんな話をした。

「こないだ、あんたが夫さんと女の子連れて、3人でうちに遊びに来る夢を見たよ」

「へえ、正夢になるかな? まだ性別分からないんだけどね。どっち似?」

「覚えてないよ。ただ女の子っていうのだけ印象に残ってる。…そうそう、あんたがお腹に居る時に、女の子の声を聞いた事あるよ」

「え、どういう事?」

「悪阻酷くてゲーゲーしてたら、女の子の声で頭上から『お腹空いてるのに!』って涙声聞こえてさ」

 その体験談に、私は驚愕した。

「何それ。私の声だったの?!」

「分かんない。その時まだ性別は分かってなくて。『吐き悪阻だから、そりゃあ何にも胃には無いよね~、ごめんねぇ』って感じだったよ」

 あっけらかんと話す母に私は更に質問した。

「実際に私が生まれて育ったけど、何歳頃の声に似てた?」

「分かんない。言葉は覚えてても声は覚えてられないしね」

 確かにそうだ。
 4人産んだ母だが、『子の声?』を聞いたのはその時だけだったらしい。


 その2日後。当時はまだ小説の投稿をしておらず、夢日記だけつけていた。
 面白い夢を見たのでメモを取り、何気なく以前のメモを読み返していた。

 ある夢のメモにくぎ付けになった。

 日付は結婚する2年前。ある夢で、私が赤子を抱いて逃げるのだが、『娘』と書いてあったのだ。

(この頃は結婚はおろか、夫とも出会ってないよね。夢とは言え娘か)


 その後、妹からもこんな事を言われた。

「そう言えば姉ちゃんが結婚する前の年に、4歳くらいの『姪っ子』と遊ぶ夢見たよ」

 こちらも女子の夢。さあ、実際はどうなるか。


 妊娠初期から、エコー検査時はそっぽを向いてたわが子だが、妊娠7ヵ月目の健診で医師に訊くと。

「性別ですか? 股間に何も付いて無さそうに見えますね」

 誕生したわが子は、医師の見立て通り『娘』だった。



 その後、母から言われた話。

「娘ちゃん1歳になる頃かな? 私が男の赤ちゃんを抱っこしてあやす夢見たんだよね。『あれ、この子誰だ?弟?末弟?いや私の息子じゃない、タクマ(仮)だ!』って感じでハッとするの」

 私も妹も男子誕生の夢は見ておらず、男子は生まれてない。勿論、タクマという名の男子も、血縁関係では誕生していない。

 母が見た夢はただの願望か、予知なのか。

 でも私は、いつかタクマに逢えるのを楽しみにしている。

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感想 1

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