我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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123 発見者 ※人の死、死体の状態の表現あり

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 『特異体質』や『超能力者』の様なものを持った人に、出会った事はあるだろうか。

 予知夢をよく見る人(第18話)も居れば、何でも逆になっちゃう人(第54話)、不幸体質の人(第52話)…。
 このホラーエッセイでも取り上げて来たが、ガッツリ霊感があるならとかく、案外世の中にはプチ能力者以上超能力者未満の人が、割と居るものだ。


 知人:サダキチさんが、初めて『それ』に遭遇したのは、高校生の時だったという。原付を使い家から通学していたのだが、ある時の走行中、自分の前方を中型バイクが走っていた。

(あ、俺が乗りたいと思ってた型式のやつだ!)

 見ながら走っていると、それは起きた。

 そのバイクの前を走っていた大型ダンプカーが急に左折、バイクは運転手もろとも大きなタイヤに巻き込まれ、目の前で交通事故に。
 バイクの運転手は即死。事故の瞬間をまともに見てしまったサダキチさんは、3日3晩悪夢にうなされる事となった。


 学校を出たサダキチさんが金属加工会社に就職し、数年後のある日。喫煙室で一服中、何気なく窓の外を見たサダキチさんは、妙な物を発見した。

(あの人、あそこで何をしてるんだ?)

 窓は会社の裏山に面してるのだが、茂みの中にジャンパーを着た男が居た。こちらに背を向けて俯いて全く動かず、木にもたれかかる様に立っているのだ。
 結論から言うとそれは、近隣住民の首吊り自殺だった。

 更にアラサーの頃、友人と海へ行ったら溺死体を発見した。

 30代後半のある日の勤務中、隣の持ち場で異音と警報が鳴ったので見ると、後輩が機械に挟まれ死んでいた。

 40代半ばのある時は、立ち寄った駅のトイレで倒れている人を発見。救急車を呼んだが、既に亡くなっていた。

 サダキチさんは、何故か人の臨終現場に居合わせてしまうのだ。

「気味悪いって言うより、落ち込むんだよな。『もしかして、もっと俺が早く気づいてたら、助かったんじゃないか?』なんて、考えちゃうタイミングの時もあるし。まるで呪われてるみたいだよ」

 サダキチさんは、悲愴感より自虐的な笑みを浮かべて私に話してくれた。

「最後に死体を見つけたのは、震災の時だな。住んでた場所に津波被害は無かったけど、消防団入ってたから、捜索活動をしたんだ。沢山見つけ出せたよ。俺の呪われた能力も役立ったって訳だ」

 最後に死体を見つけてから10年以上経つが、あれからサダキチさんは、1回も死体を見つけていないという。

 能力を捜索活動へ注ぎ込み、枯渇したのか。それとも『来たるその時のために』と神から与えられた、期間限定の能力だったのか。


 呪われた力?も、考え方次第では誰かの役に立てるかもしれない、という話。

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感想 1

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