きみよ奇跡の意味を知れ 【本編完結・番外プチ連載5/14完結】

桜以和果

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56 騎士のいない騏驥

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◇ ◇ ◇



「はい、終了」


 声と共にぽんぽんと肩を叩かれ、ルーランはゆっくりと身体を起こした。
 相変わらず、診療所の牀は寝心地が悪い。
 薬草の匂いも嫌いだ。身体中にぱかぱか付けられている、様々な石も。
 ルーランは憮然とした顔のまま、裸の腕や脚や足に付けられているなんだかよくわからない石を外していく。

「ああっ! 駄目だよ勝手に触っちゃ!」

 途端、ニコロ悲鳴のような声が聞こえた。
 手を掴まれ、「大人しくしててよね」と諫められる。

「終わったんじゃないのかよ」

 ルーランはむっとしたものの、特に抵抗することなく指示に従った。
 薄い単衣一枚で何時間もぼーっとしていると、苛立つ気力もなくなってくるのだろうか?
 いや、違う。

 この、何をしても浮かない気分の理由なんてわかっている。
 検査が面倒なせいだけじゃない(それもあるけど)。
 
 ルーランはふっと息をついた。
 リィが「ルーランは怪我をしている」という扱いにしたために、彼は遠征に行かない「真っ当な」理由ができた。
「騎士の騎乗を断った騏驥」という、処分されても文句は言えない立場は回避できたというわけだ。一旦は。

 だがその温情は、却ってルーランを苦しめてもいた。
 自分のしでかしたことを考えれば、即廃用にされた方がふさわしいぐらいだと思っているし、そうなることで今のこの鬱々とした状況から逃れたいとも思っていたからだ。

 時間があると、余計なことばかり考えてしまう。
 碌でもないことばかりを考えてしまう。
 それが辛くてたまらなかった。

「もうどうでもいい」—-と。
 そんなふうに思っているからだろう。
 
 ほぼ唯一の楽しみだった食事だって美味しいとも思えなくなった。
 馬房にいたくないから、仮病がバレないように人気のないところへ逃げるように行って、隠れるだけ隠れて時間が過ぎるのを待つ。
 そんな毎日だ。
 じわじわと腐っていくかのように。
 
 こんな自分はらしくないと思っていても、事態は改善せず、相変わらずぐだぐだし続けているのだった。こうして、検査に出てくる以外は。
 

 この検査だって、本当はしなくてもいいと思っている。
 騏驥が定期的に受ける全身のチェック。けれど自分はもう、騏驥としての役になんか立たないから。
 
 それでも面倒な検査に応じているのは、辛うじてまだ生きているなら、その間に何かルシーについて聞けないだろうかと期待してのことだ。
 
 騎士を拒み続ければ、やがて「処分」される。けれどその裁定が下るまでは騏驥としていられる。そうなれば医師たちともこうして会うことが出来るし、他の騏驥や厩務員や調教師たちとも会える。彼らの話を耳にすることも出来る。
 それが、ルーランには大事だったのだ。
 
 未だ、「その後」どうなったのかわからない彼女の情報が、少しでもほしくて。


(つってもな……)


 ルシーの状況が決して良くないだろうことは、ルーランにも簡単に想像がつく。
 まだ命があるとしても「役に立たなくなった騏驥」扱いだろうし、ひょっとしたらもう「処分」されているかも知れない。ルーランが知らないだけで。そして、誰も知らないだけで。
 使えなくなった驥騏が処分されることは決して珍しい事じゃないのだから、そんな「当たり前のこと」が誰かの口の端に「わざわざ」昇ることなんかあるのだろうか?

 ルーランだって、いつの間にかいなくなった騏驥の話なんかわざわざしない。
 知らないうちにいなくなった奴だって大勢いるだろう。今まではそうだったのだ。

 今回は「たまたま」ルシーがそういう境遇になったせいで、気にしているけれど、今までは考えたこともなかった。
 騏驥ですらそうなのだから、医師や厩務員たちは尚更かもしれない。

 それでも、情報を得ようとすれば、ここしかないのだ。
 そして騏驥で居続けるためには検査を受ける義務を果たさないわけにはいかず、今日も今日とて、ルーランはひたすら退屈な検査の時間に耐えたのだった。


「いいよルーラン。服着て」


 身体から全ての石が除けられると、服が手渡される。
 ルーランはそれをのろのろと着ると、牀に座ったままぐるりと診療室の中を見回した。
 相変わらずよくわからない部屋だ。
 あの魔術師の部屋ほどではないが……いや、似たようなものか。
 検査の器具とおぼしき謎の形をした物体の数々が並べられているのはわかるが、得体の知れない草といい(しかもなんだか栽培? してるものもある)、やけに色々な色の液体といい、見ていると不安になってくる。
 何らかの薬とか役に立つものなのだろうが……なんであの液体からは煙が出て、あの液体は泡立ってるんだ? 
 匂いも様々なものが混じり合っているし、混沌としていることこの上ない。
 他の医師の診療所もこうなのだろうか?
 考えるようなぼうっとするような心境で座ったままでいると、

「どうしたの。ぼうっとして」

 不思議そうにニコロが尋ねてきた。

「具合悪い? もう少し休んでいく?」

「ああ——いや……」

 ルーランは首を振った。

「別に具合は普通だよ。ただ、変な部屋だなと思ってただけ」

 思ったままを言うと、ニコロは「えー」と眉を寄せた。

「変? そうかなあ。診療所はみんなこんなものだよ。でもどうしたの、まるで初めて来たみたいに」

「ん……まあ……なんか、そう思ったっていうか……」

 気のない返事をしたとき、ふと思い出した。
 少し前、ジァンが言っていたことを。

「なあ、そう言えばさ」

 ルーランは改めてニコロに切り出した。

「騏驥を無理矢理言うこときかせるみたいな薬って、ある?」

「……!」

 唐突だったからだろう。
 片づけをしていたニコロの手が止まる。
 彼は目を丸くしていた。

「……突然の質問、だね」

「ん? ちょっと小耳に挟んだからさ。俺も育成場にいたときは似たようなの使われた覚えがあるけど……。やっぱそういうの、あるんだよな」

 言うと、ルーランは薬草や石が納められているキャビネットに向けて顎をしゃくる。
 ニコロは暫く黙っていたが、やがて「まあね」と頷いた。わざとのような、軽い口調だった。

「あるかないかで言えば、あるよ。といっても、誰でも作れるものじゃないし、作るのにも使うのにもあれこれと許可が必要だけど」

「あんたは作れる?」

「作れるものも、ある」

「色々あるんだ?」

「まあね。範囲、深度、持続時間、使用方法に作用させる方法……。どういう騏驥をどんなふうにどれぐらいどうしたいかによって組み合わせは無数だから。——で? なんでそんなことを?」

「——アンタさ」

 ルーランはニコロの質問には答えずに言った。
 ニコロは訝しげに眉を寄せたが、構わなかった。

「騏驥、好きなんだっけ」

「? う、うん。好きだけど」

 またも意図していない質問だったのだろうか。
 ニコロは目を白黒させる。
 幼い顔立ちでそんな表情をすると、とてもではないが彼が優れた医師には思えない。
 よくよく考えれば、それも魔術師の怖いところだ。
 
(ほんと、得体が知れないんだよな)

 思いながら、ルーランは続けて問う。

「じゃあなんで騎士にならなかったんだよ。魔術師で騎士なら、怖いものなしだろ。しかもアンタって相当な魔術師なんだろ?」

 ニコロを見上げて、ルーランは言う。
 普段はルーランの方が背が高いから、こんな風に彼を見ることはない。
 こんな風に見上げることはない。
 ——なかった。
 こんな風に、まるで縋るみたいに見ることは。
 
 ニコロだけじゃない。誰かに縋ったことなんかなかったつもりだ。今までは。
 むしろ他人の手など借りたくないと思っていたし、誰かの導きを必要としたこともなかった。
 ルシー以外は。

 でも、今は。

 今は。

 ルーランはニコロを見つめる。
 この医師が自分に何かを与えてくれるとは思っていない。
 けれど。
 それでも「与えてくれる『かもしれない』」と思ってしまう。

 彼は察しているだろう。何も言わないけれど、リィが厩舎地区に姿を見せず、けれどルーランはそこに居続けているという現実が、何を意味しているのかは。
 騏驥でも騎士でもない、けれどその二つの立場に寄り添うものとして。
 だから縋りそうになってしまうのだ。
 それほど、自分は弱っている。
 赤の他人に、自分のしたことを肯定されたがっている。
 無様にも。

「……ルーラン――」

 そんなルーランに向け、微かに悲しそうな顔をしたニコロが口を開きかけたとき。


「——伝令です!」


 不意に、見習いの医師が駆け込んできた。
 焦っている。慌てている。それが一目でわかる。
 彼は突然入ってきた非礼を詫びることもなく、

「『塔』からの伝令です。詳細はここに。大至急、最優先で対処を、と」

 息せき切ってそう言うと、持っていた符をニコロに渡す。

「……?」

 気になって、ルーランもニコロの側に近寄った。
 すると、ニコロは渡されたものを見るや否や大きく顔を顰める。
 そしてその符を懐に収めると、

「わかった」

 それまでとは別人のような毅然とした声で言った。

 次いで伝令に、他の見習いたちや手の空いている医師たちを急いで集めるように告げると、自らは、近くにあった籠を取り、そこらにある石や薬草、薬瓶を次から次へと突っ込み始めた。

「お、おい……なんだよ!? なにが起こって……」

 一人、取り残された格好になったルーランは食い下がるように尋ねる。
 ただ事じゃないことが起こったのはわかる。けれどこんなに大騒ぎになるなんて……いったい何だ?
 嫌な感じがする。けれどそれがなんだかわからず戸惑っていると、

「騏驥が保護された」

 張りつめた表情で手を動かしながら、ニコロは言った。
 独り言のような口調だった。

「遠方の村で、騏驥が保護された。酷い傷を負ってる。だから至急近隣の魔術師の力を借りて王都に移動させることになった」

 そしてニコロはルーランを振り返った。

「騏驥は、鞭を持ってた。『華雫』——リィの鞭だ」

「!?」

「でも騎士は、いなかった」

「…………」

「だから緊急事態なんだよ」

 ニコロは続けると、石や薬を詰め込んだ籠を両手に抱え、ルーランを押しのけるようにして診療所を飛び出していく。
 大勢の声と足音が行き来している。俄に周囲が騒がしくなる。
 けれどそれらの音は全て遠くに聞こえるようだった。
 あまりのショックに、ルーランは微動だに出来ない。

 リィの鞭?
 騏驥が保護?
 どうして。 

「!!」

 我に返ったのは、どこからか誰かの大声が聞こえたためだった。
 気づけば、辺りは一層騒がしくなっている。
 ルーランは慌てて診療所から飛び出した。
 周囲はそれまでとはまるで違う気配が漂っている。

 どんな遠征から帰ってきたときでもこんな騒ぎにはなっていなかった。
 それこそ、多くの馬や騏驥が傷ついて帰ってきたときでさえ。
 なのに……。

「っ…そうだ……あいつ……あいつどこ行ったんだよ——」

 ニコロ。
 まずニコロを探さなければ。
 彼はどこに行ったのか。
 彼の向かったところが、彼がいるところが、きっとこの騒ぎの始まりで終わりになっているはずだ。

 行き交う人を縫うようにして、あの医師の姿を探す。
 けれどどれほどうろつきまわり、首を巡らせてみても、ニコロの影も形も見えない。
 もうこの辺りにはいないのだろうか。
 ではどこへ? 

 ルーランは全神経を集中して、香りと音でニコロの姿を探す。
 人の姿のままでは馬ほど鼻も耳もきかないが、まさかこの人でごった返しているところで馬の姿になるわけにはいかない。 

(くそ……)

 ルーランは厩舎地区中を駆け回りながら、大きく顔を歪ませた。

 
 リィの鞭を持った騏驥が保護された——。
 それはつまり、リィが騏驥を逃がしたということだ。
 おそらくは、ルーランの代わりに遠征に連れて行った騏驥を。

 騎士が鞭を渡すのがどういうことかは、ルーランのような「決まり事」などろくに覚える気のない騏驥ですら知っている。

 騏驥は通常、騎士や調教師といった責任を負う付き添いなしでは厩舎地区から出られない。
 人の姿のときでも勝手気ままに出歩くことは出来ないし、もしその決まりに反して逃げ出せば、重い処罰を受ける。
 脱走を疑われ、下手をすれば即座に「処分」の対象になる。この国に反逆する意思ありと見なされる、というわけだ。
 ただ。
 唯一、騎士の鞭を持っているときは例外だった。


 それは「騎士が自ら騏驥を放した」証になり、だから鞭を持っている騏驥は単独でいても絶対に罰を受けないことになっているし、むしろ「事情あり」で保護されることになっている。
 なっている……が——。
 つまりそれは、「騎士が自分の安全を犠牲にして騏驥を助けた」証でもあるのだ。
 もし何かアクシデントがあったとしても、本来なら騎士は騏驥といた方が安全なのだから。
 人よりも馬よりも遥かに強く、また早く走れるものをどうして手放す必要があるだろう?
 にもかかわらず騏驥が鞭を持っていたということは——リィは……。


「っ……ああくそっ!!!」


 ルーランは声を荒らげると、立ち止まり、傍らの壁に自身の拳を叩きつけた。
 運悪く通りがかった数人が、びくりと身を竦ませる。
 だがルーランはそちらに目も向けなかった。

 
 なにがどうなっているのかわからない。
 なんでリィがそんなことに?
 何かの間違いじゃないのか? 脱走した騏驥がたまたまどこかでリィの鞭を拾ったとか、実はリィの鞭ではなかったとか……。

 そんなわけがないという思いと、そうであってほしいという思いで、頭の中も胸の中もぐちゃぐちゃになっている。
 だがなにもかも、その騏驥とやらに会ってみなければ話にならない。
 そのためにも、早くニコロを見つけたいのに。


「なんでいないんだよ!」


 もどかしさに歯ぎしりしながら、ルーランが怒鳴ったとき。
 そこに、見覚えのある見習いの医師が通りがかった。確か遠征の馬体検査の時、ニコロの補佐をしていた男だ。

「! ——おい!!」

 すかさず、ルーランはその男の行く手を阻むように立ち塞がる。
「ひっ」と息を呑んだ男の胸倉を掴み、顔を寄せ、早口で訊いた。

「おい、ニコロはどこだ。ニコロだ。あの医者だよ! どこだ!!」

「ど……」

 急いでいた足を止められただけでなく理不尽にも詰問され、男は恐怖に声も出ない。
 それに苛立ち、ルーランは男を揺さぶった。

「どこだって訊いてるんだ! なんでこんなに探してるのに見つからないんだよ!? どこ行ったんだよ! あの医者は!」

 苛立ちをぶつけるように叫んで揺さぶると、男が持っていた符や石や草がばらばらと落ちる。
 人の姿とはいえ、大柄で乱暴な――しかも三つ輪の騏驥に間近から凄まれ、男は涙目だ。
 答えたくても答えられない、といった素振りに、ルーランが「やりすぎた」と気付いて手を放す。すると、男は咳き込みながら喉元を抑え、

「奥です……」

 弱々しい声で言った。

「ニコロ医師なら、多分奥に……もっと奥に行かれたはずです。僕たちはここで薬の準備をしておくように言われて……」

「奥!? 奥ってどこだよ!?」

 重ねてルーランが尋ねると、男は説明しようと口を開きかけて止め、代わりに、震える指でとある方向を指す。

 それを見るや否や、ルーランはすぐさまそちらへ駆け出した。
 胸の中では男への詫びの言葉とお礼の言葉が巡っているが、そんなものは全部後だった。
 もしあとでなにか罰を受けるとしても、そんなことより今はニコロを見つけたかった。

 騏驥に何が起こったのか——リィに何があったのかだけがルーランの全部だった。
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