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21 男として意識する
しおりを挟む「アリアちゃん。朝ごはん…えっと?」
『ちちち』
「お、落ち着いて、昨日からそんな感じだよ?」
『あ、あのっ』
「ん?」
そうあの話を聞いてから、急にシルさんを意識した私。
キスだって出来ず何度も何度も魔力補充でほっぺにキスをしているが、その度に緊張が走る。
今までのなんとなくしていたのと、感じが違う。
明らかに私を好きなんだと自覚して、キスをされるのは、動揺するのだった。
『わ、私壊れちゃったんでしょうか?それとも病気?』
「え?」
『だ、だって、シルさんがわ、わわわ…』
「うん、ちょい落ち着こうね」
『スーハー』
「っぷ、可愛い」
『ひゃわいい!?』
「どんだけだよ。可愛すぎるでしょ…」
ケラケラと笑いながらシルさんは笑顔になる。
私はシルさんの顔をチラッと見た。
私は今意識をしてる。
改めてシルさんを見ると、とても肌が綺麗で色香のあるお姉さんに間違えてもおかしくない容姿をしてる。
ショートヘアでは有るが、綺麗な黒髪。
体は細身に見えて筋肉質。
細マッチョさんだ。
私の目に初めてはっきりと男性として、写ったシルさん。
『や、やっぱり可笑しいのかな私』
「アリアちゃんは、意識するとそんな感じになるんだね。可愛い。俺の事を男だと思ったんでしょ?」
『…』
「ねぇ、アリアちゃん。今からもう一度言うよ。俺の彼女でも良い。奥さんにまだならなくてもいい。お試しでも構わない。俺と付き合いませんか?」
『つ、つつつつ』
「あははは、大丈夫急がない。返事をもらうまでここから出さないだけだから?」
『…え?』
「だって、恋人ならないのに出したらよその男がついてくるでしょ?」
『…私そんなにモテないですよ?シルさんとロウさん…ぐらい…、あ』
「あー、あのクソガキね?」
私はしまったと思った瞬間島から爆発音が聞こえる。
流石にわかる。
今のはシルさんがしたんだ。
「アリアちゃん、他の男の名前は…だすな?」
『は、はい…』
「で、どうするの?」
イライラ気味に言うシルさん。
私は戸惑いながらも思った。
こんなに私の事を好きになってくれる人居るのだろうか?
好きかどうかわからない。
だけど、シルさんが他の女性を口説くのは嫌だ。
『シルさん、正直に言います』
「良いよ」
『シルさんが好きか分かりません。…だけど、シルさんに冷たくされたり嫌われたくはない。でもこれはもしかして刷り込みなのかも知らない。この世界で優しくしてくれたから…』
「怒ってないから…続けて?」
『私は恋をした事が無いから分かりません』
「うん」
『だけど、だけど…シルさんと離れたく無い。他の人の所に行ったら嫌です』
「…っ」
『だ、だから』
「もぅ…いい。伝わったから。まじ可愛い」
『だ、ダメですっ!ちゃんと伝えないと。…こんな私で良かったら彼女にして下さいっ!』
「あ~、だめだ」
『…え。だ、だめでした?』
突然言われた言葉に私は愕然とする。
やっぱり都合の良い告白は意味をなさなかったのか。
「分かっていた事だけど、俺アリアちゃんに振られたら、狂うかも」
『ん?』
「アリアちゃん、俺の事を受け入れてくれて有難う。いつもでも俺は君を想って愛しているよ」
『はいっ』
シルさんは手を広げて笑顔で私に言う。
「おいで?」
『…はいっ』
勇気を出して私はシルさんの胸に飛び込んだ。
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