男島〜familiar〜

冬愛Labo

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23 イルダ

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私達は求め合う様にキスをした後だった。
シルさんの家から足音が聞こえた。
人が入ってきている?
私は不思議に思うと、シルさんは笑顔で私を見る。

「彼らも我慢が出来なかったみたいだね」
『彼ら?』
「俺達は恋人になったんだ。だから俺が落ち着いたって事だよアリアちゃん」
『??』

どう言う事だろ?
そう思うと、ドアが開いた先にはイルダさんが立っていた。

「へぇー、じゅん君がくると思ったらイルダ君が我慢できなかったんだ?」
「あれ以上は無理だ」
「あ~ぁ、アリアちゃんとの愛しき時間が終わっちゃう」
「どんだけだ。4日も監禁してただろ」
『…4日?ってもう男性は大丈夫なんですか?シルさん』
「うん、恋人になったら安定するからね。また蜜月が来たらもっと閉じ込めるけど」
『また!?』

シルさんはクスクスと笑いいつも通りに見える。
まるでこの数日が嘘みたいだったみたいだ。
どうして、そんなに違うのだろ?

『なんで、恋人になると落ち着くんですか?』
「俺のものになったから。俺の女って言えるほどマーキングをしたから。そして、君が答えてくれたから」
『こ、こここ』
「ぷっ。落ち着いて。はい、深呼吸」
『すーはー』
「うんうん、良いよ」
『あの。私はどうなるのですか?』
「アリアちゃん、イルダ君の目を見て?」

シルさんはの言葉にイルダさんを見ると、瞳が金色に変わっていた。

『もしかして、求愛期?』
「そう、そして、ここにいるって事は?相手は?」
『わ、私?』
「はい、正解」

イルダさんは近寄ると、私の手を掴んで引っ張る。

「アリア、我慢してる。そろそろ限界。シルとは話さないで」
『あ…』
「アリア…」
『はい』

私はイルダさんの切ない顔に頷いた。
きっと、辛いのだろう。

『行きます。一緒に…。でもイルダさん、私は色々お話が聞きたいのです。イルダさんの事を知りたいから教えてください』
「分かった」

頷くイルダさんに満足すると、シルさんは出かける準備をしている。

「アリアちゃん、愛しているよ。だけどちょっと島を壊しすぎたから部下がギャーギャー文句を言っているの。だから、顔出しに行ってくるよ」
『は、はい』
「俺の恋人。いってらっしゃいが欲しい」
『いってらっしゃいですっ』

私が照れた顔で言うと満足したシルさんは消えていった。
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