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第一章 催眠の愛
8話 時が来る
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マスター達のアジトから出て一年が過ぎた。
私はアルシアさんと仲慎ましく暮らしている。
村人はもう夫婦だと言われているし、その、身体の関係もアルシアさんは結構求めて来る事が多く私は断る事なく応じている。
本当に幸せな毎日だった。
しかし、その日常が一変した。
「ナナちゃん、ごめん。先に謝っておくよ。俺には止めれないから頑張ってね」
私はアルシアさんの元にお弁当を届けるのが日課で外に出ていた。
私は出会したアーロンさんの言葉に不思議に思うと苦笑いをされて彼は後ろを振り返った。
あまりの驚きで持っていたお弁当を地面に落としてしまった。
『ま、マスター??エイン様…、フェル様??』
そう私の目の前には捨てられたと思っていたマスター達がそこに立っていた。
それも包帯があちらこちらに撒かれ怪我をしている様だった。
「ユリカ、待たせたね。早くうちに帰るよ?」
『ま、マスター…わ、私は…。その、催眠はもう掛かっていないから…用無しのおもちゃなのでは無いのですか?』
私の言葉にエイン様がこちらに近づき突然抱き締めた。
「何をバカな事を言っているのですか!!私達がこの一年どれだけ苦しかったか。逃げる事は許さないと言ったでしょ?嘘だと思ったのですか?」
『エイン様…。でも、私はただのおもちゃとして…』
「ただのおもちゃの為にここまで必死になる程私は暇では無いんですよ。良いから早く帰りますよ。これからは逃げない様に足に鎖を巻いてあげます。自由になる時は私達と一緒にいる時だけです」
「それはやりすぎだろエイン。ユリカ、俺もスッゲェ心配した。死にそうなぐらい…てか本当に誰かさんの所為で死にそうになったけど…。それでも求めて止まない程愛しているぜ」
フェル様の言葉に私は戸惑うとマスターが手を差し出した。
「さぁ帰ろう。我が家に、ユリカのいる場所はここじゃなくて俺達の居場所だ」
私は沈黙の後唾を飲み込み首を振った。
『い、いいえ。私には愛している人がいます。ですから、おもちゃの私はもういないのです。それに催眠も解けてしまっているから、従順ではありませんし…。どうかお引き取り下さい』
「…そうかい、…………じゃあ仕方ないね。催眠を掛け直してでも連れて帰る。その愛していると言う男はユリカの目の前で八つ裂きにしてあげるよ」
『ま、マスター!!』
「何?人のものを奪っておいてそんな簡単に納得出来るわけないだろ?俺がそんな事を許すと思うの?ユリカは俺のおもちゃだ。それも大事に大事にしてきた宝物なんだ。…それなのに心変わりだって?この俺が許すわけ無いだろ」
マスターは冷たい瞳で私を刺す様な眼差しで見る。
戸惑っている私の背後から足音が聞こえ振り返るとそこにはアルシアさんが立っていた。
「ユリカさんどうしたのって…ゼル。どうしてここに?」
「あらら、俺の大事なおもちゃを取り上げたのは兄さんだったんだ」
『に、兄さん!?』
私は唖然としているとアルシアさんは険しい表情をして私を腕を捕まえて引き寄せた。
「ゼル、帰ってくれ。ユリカさんは俺の大切な人だ」
「へー、俺の大切な人…?横取りしといてなんて言い草なんだろうね」
二人は一色触発の事態に私は声も出せないでいた。
私はアルシアさんと仲慎ましく暮らしている。
村人はもう夫婦だと言われているし、その、身体の関係もアルシアさんは結構求めて来る事が多く私は断る事なく応じている。
本当に幸せな毎日だった。
しかし、その日常が一変した。
「ナナちゃん、ごめん。先に謝っておくよ。俺には止めれないから頑張ってね」
私はアルシアさんの元にお弁当を届けるのが日課で外に出ていた。
私は出会したアーロンさんの言葉に不思議に思うと苦笑いをされて彼は後ろを振り返った。
あまりの驚きで持っていたお弁当を地面に落としてしまった。
『ま、マスター??エイン様…、フェル様??』
そう私の目の前には捨てられたと思っていたマスター達がそこに立っていた。
それも包帯があちらこちらに撒かれ怪我をしている様だった。
「ユリカ、待たせたね。早くうちに帰るよ?」
『ま、マスター…わ、私は…。その、催眠はもう掛かっていないから…用無しのおもちゃなのでは無いのですか?』
私の言葉にエイン様がこちらに近づき突然抱き締めた。
「何をバカな事を言っているのですか!!私達がこの一年どれだけ苦しかったか。逃げる事は許さないと言ったでしょ?嘘だと思ったのですか?」
『エイン様…。でも、私はただのおもちゃとして…』
「ただのおもちゃの為にここまで必死になる程私は暇では無いんですよ。良いから早く帰りますよ。これからは逃げない様に足に鎖を巻いてあげます。自由になる時は私達と一緒にいる時だけです」
「それはやりすぎだろエイン。ユリカ、俺もスッゲェ心配した。死にそうなぐらい…てか本当に誰かさんの所為で死にそうになったけど…。それでも求めて止まない程愛しているぜ」
フェル様の言葉に私は戸惑うとマスターが手を差し出した。
「さぁ帰ろう。我が家に、ユリカのいる場所はここじゃなくて俺達の居場所だ」
私は沈黙の後唾を飲み込み首を振った。
『い、いいえ。私には愛している人がいます。ですから、おもちゃの私はもういないのです。それに催眠も解けてしまっているから、従順ではありませんし…。どうかお引き取り下さい』
「…そうかい、…………じゃあ仕方ないね。催眠を掛け直してでも連れて帰る。その愛していると言う男はユリカの目の前で八つ裂きにしてあげるよ」
『ま、マスター!!』
「何?人のものを奪っておいてそんな簡単に納得出来るわけないだろ?俺がそんな事を許すと思うの?ユリカは俺のおもちゃだ。それも大事に大事にしてきた宝物なんだ。…それなのに心変わりだって?この俺が許すわけ無いだろ」
マスターは冷たい瞳で私を刺す様な眼差しで見る。
戸惑っている私の背後から足音が聞こえ振り返るとそこにはアルシアさんが立っていた。
「ユリカさんどうしたのって…ゼル。どうしてここに?」
「あらら、俺の大事なおもちゃを取り上げたのは兄さんだったんだ」
『に、兄さん!?』
私は唖然としているとアルシアさんは険しい表情をして私を腕を捕まえて引き寄せた。
「ゼル、帰ってくれ。ユリカさんは俺の大切な人だ」
「へー、俺の大切な人…?横取りしといてなんて言い草なんだろうね」
二人は一色触発の事態に私は声も出せないでいた。
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