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第一章 催眠の愛
9話 新事実
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「さてと、兄さん今から殺し合いを始めようか?もちろん死ぬのは兄さんだよ」
「ゼル…、そんなに怪我をしているのに俺に勝てるとでも思っているのか?」
「は??怪我なんてして無いよ。むしろハンデをあげていぐらいだから感謝をして欲しいね」
マスターの言葉に私は戸惑いアーロンさんを見た。
アーロンさんはため息をつくと私達に近寄りマスターを蹴り飛ばした。
「ぐはっ!!」
「アホ弟子、だから暴走だけはすんなって言っただろ?なんで約束を守らないかな~。あとね、アホ弟子の部下君達も殺意を消してくれる?俺に勝てるとでも思ってんの?次はマジでやるよ?」
「「…」」
エイン様とフェル様は黙っていると私は慌ててマスターの元に駆け寄った。
『マスターっ!マスターっ!!大丈夫ですか!?アーロンさんなんて事をするんですかっ!!』
「ナナちゃんが困っていたから助けただけなのにぃ~。ちぇ~」
『マスターどうか帰って下さい。もう私はあなたのユリカは居ないのです。私はアルシアさんのものです。だから…、これ以上…』
「や…だよ。なんで…俺が引かないと…いけないわけ??ユリカは俺達のものだ。誰にもやるつもりは無いんだよ!」
『マスター…』
戸惑う私にアルシアさんが近づいてマスターに話しかける。
「ゼル、彼女はもう俺の妻になる予定なんだ。悪いが引き下がってくれ」
「っ!!ふざけるなっ!!流罪の刑にされた元王族がっ!!俺をここでも俺を見下して楽しいか!?今はなんの力も権力も無いただの男の癖に俺に指図をするなっ!!」
『元王族!?え……??アルシアさんが…ですか??』
私は唖然としているとアーロンさんがため息を付いてマスターにチョップをする。
「っぐぁ!!」
「あーほ弟子、勝手にバラすなよ。ナナちゃんが混乱するだろ?…たく、仕方ないね。アルシアの家で話をしようか?部下君達も全く引かなみたいだし?」
「そう…ですね。ユリカさんには知ってもらう必要があります…」
アルシアさんは納得をすると指を鳴らした。
『ま、魔法!?』
「まぁ、元王族だから結構魔法も得意だよ。剣術よりは負けるけどね…」
苦笑いをするアルシアさんだったが、その後私達全員は瞬間移動をした。
◯◯◯◯
外に居た私達は気がつくとアリシアさんの家に居た。
いつもの見慣れた風景、ついさっきまで生活をしていた所だった。
アリシアさんはマスター達を見ると声をかける。
「ゼル、長い話になるだろうからゆっくり座って」
『あのっ、マスター、怪我は大丈夫ですか?』
私が聞くと不貞腐れた態度で頷き勢いよく近くの椅子に座った。
そしてエイン様とフェル様に目線を向けると二人も頷いて座った。
『あの、私はお茶の準備をしてきます。マスター、包帯は変えますか??』
「いい…それより早くユリカのお茶が飲みたい」
『…っ!!はいっ!!!』
私はアルシアさんが居るのも忘れて嬉しくなり笑顔でマスターに返事をした。
それに満足したのか少し表情を緩くするマスター達。
『では、アルシアさんちょっとだけ席を外します』
「…うん、ごめんねユリカさん。お茶楽しみにしているよ」
『はい…』
私は微笑んで皆のいる場所から離れ台所に向かう。
その時アーロンさんの独り言が耳に入った。
「まさか兄弟で好きな女が一緒だなんて修羅場だな~」
す、好きな女…。
私の事なんだろうか?それとも過去の…?
頭がぐるぐるしながら台所のドアを開けた。
「ゼル…、そんなに怪我をしているのに俺に勝てるとでも思っているのか?」
「は??怪我なんてして無いよ。むしろハンデをあげていぐらいだから感謝をして欲しいね」
マスターの言葉に私は戸惑いアーロンさんを見た。
アーロンさんはため息をつくと私達に近寄りマスターを蹴り飛ばした。
「ぐはっ!!」
「アホ弟子、だから暴走だけはすんなって言っただろ?なんで約束を守らないかな~。あとね、アホ弟子の部下君達も殺意を消してくれる?俺に勝てるとでも思ってんの?次はマジでやるよ?」
「「…」」
エイン様とフェル様は黙っていると私は慌ててマスターの元に駆け寄った。
『マスターっ!マスターっ!!大丈夫ですか!?アーロンさんなんて事をするんですかっ!!』
「ナナちゃんが困っていたから助けただけなのにぃ~。ちぇ~」
『マスターどうか帰って下さい。もう私はあなたのユリカは居ないのです。私はアルシアさんのものです。だから…、これ以上…』
「や…だよ。なんで…俺が引かないと…いけないわけ??ユリカは俺達のものだ。誰にもやるつもりは無いんだよ!」
『マスター…』
戸惑う私にアルシアさんが近づいてマスターに話しかける。
「ゼル、彼女はもう俺の妻になる予定なんだ。悪いが引き下がってくれ」
「っ!!ふざけるなっ!!流罪の刑にされた元王族がっ!!俺をここでも俺を見下して楽しいか!?今はなんの力も権力も無いただの男の癖に俺に指図をするなっ!!」
『元王族!?え……??アルシアさんが…ですか??』
私は唖然としているとアーロンさんがため息を付いてマスターにチョップをする。
「っぐぁ!!」
「あーほ弟子、勝手にバラすなよ。ナナちゃんが混乱するだろ?…たく、仕方ないね。アルシアの家で話をしようか?部下君達も全く引かなみたいだし?」
「そう…ですね。ユリカさんには知ってもらう必要があります…」
アルシアさんは納得をすると指を鳴らした。
『ま、魔法!?』
「まぁ、元王族だから結構魔法も得意だよ。剣術よりは負けるけどね…」
苦笑いをするアルシアさんだったが、その後私達全員は瞬間移動をした。
◯◯◯◯
外に居た私達は気がつくとアリシアさんの家に居た。
いつもの見慣れた風景、ついさっきまで生活をしていた所だった。
アリシアさんはマスター達を見ると声をかける。
「ゼル、長い話になるだろうからゆっくり座って」
『あのっ、マスター、怪我は大丈夫ですか?』
私が聞くと不貞腐れた態度で頷き勢いよく近くの椅子に座った。
そしてエイン様とフェル様に目線を向けると二人も頷いて座った。
『あの、私はお茶の準備をしてきます。マスター、包帯は変えますか??』
「いい…それより早くユリカのお茶が飲みたい」
『…っ!!はいっ!!!』
私はアルシアさんが居るのも忘れて嬉しくなり笑顔でマスターに返事をした。
それに満足したのか少し表情を緩くするマスター達。
『では、アルシアさんちょっとだけ席を外します』
「…うん、ごめんねユリカさん。お茶楽しみにしているよ」
『はい…』
私は微笑んで皆のいる場所から離れ台所に向かう。
その時アーロンさんの独り言が耳に入った。
「まさか兄弟で好きな女が一緒だなんて修羅場だな~」
す、好きな女…。
私の事なんだろうか?それとも過去の…?
頭がぐるぐるしながら台所のドアを開けた。
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