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第一章 催眠の愛
一章最終話 催眠の愛
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皆さんに愛の証明をしてもらった後私はぐっすり眠り、気付いた時は次の日は夕方になっていました。
ドアの方から音がして振り返るとマスターが立っていました。
「おや?起きたかい、ご飯にするから出ておいで」
『は、はい』
「身体は綺麗にしているからね。所で今日師匠が旅立つようだよ。最後に挨拶をしたいんなら声を掛けてあげな」
『アーロンさんが…。分かりました』
私は頷いてベッドから降りると自分の格好をみました。
ワンピースを着ており、体も綺麗になっています。
魔法って本当に凄いんですね…。
感心しながらリビングにマスターと向かいました。
◯◯◯◯
リビングにはエイン様とフェル様、そして、アルシアさんとアーロンさんが食事をしていました。
『えっと…』
私が戸惑っているとアルシアさんに呼び止められ席を用意して下さいました。
「ユリカさん、身体は大丈夫ですか?昨日はぐったりしていましたから」
「兄さんの言える事じゃないよね?昨日一番無理をさせたのは兄さんだろ?」
「……っぐ!!」
『ふふっ』
二人のやり取りが楽しくって私は思わず笑ってしまいました。
『この食事はフェル様がお作りになったんですか?』
「おう!やっぱり大人数は作りがいがあるよな~。なぁなぁ、ユリカもたくさん食えよ」
『はい、有難うございます』
私は微笑んで頷くとフェル様は楽しそうに笑っています。
そしてエイン様は食事に集中している様でしたが、こちらを向いて話しかけて来ます。
「おや、なんですか?その物欲しそうな顔は??私に虐められたいんですか?」
『えっと……』
戸惑う私を舐める様に見たエイン様は足で私の脹脛をさすって来ます。
すすっと足先を動かし股まで行こうとした所ですアルシアさんに蹴られた。
「ゼルの部下君!うちの奥さんに変なちょっかいはやめて欲しいな」
『あ、アルシアさん…』
「ちょっかいですって?これは愛の行為ですよ!」
「へぇ~」
二人は一色触発状態で私がオロオロしているとアーロンさんが笑っていました。
「こいつら仲が良いよな~、俺も安心して旅立つことが出来るぜ」
アーロンさんの言葉にマスターが反応し話しかけます。
「師匠はまた旅ですか。……嫁探しはいつ終わるんですか?本当の愛を見つけるまで解けない呪いでしたっけ?」
「そうそう、俺は歴代で一番長いんだよね~。まぁ不老だからジジィにならずに済んで良いけど」
『えっと…不老??』
「うん、そうだよ。まぁ詳しい事は説明するのが面倒だからはぶくね」
アーロンさんはご飯をかき込んで茶碗を置くと周りを見て言いました。
「さてと、弟子もアルシアも幸せそうだから俺は行くよ。もし何かあったらコレあげるから連絡してユリカちゃん」
『アーロンさん、今まで有難うございましたっ!!あのまた会いにきて下さいっ!』
「おっけ~、では皆の衆さらばだ~」
アーロンさんは私に石のついたネックレスを渡すと一瞬で姿を消しました。
『………アーロンさん、行ってしまいましたね』
「そうだね、師匠は忙しくてからね」
マスターは飲み物を飲みながら返答をして私で頭を撫でてくれました。
「さてユリカ、愛の証明は終わったけど愛の囁きは終わっていないよ」
『あ、あの??』
「おや、あれで終わりだと思ったのかい?もちろん続くに決まっているだろ?ユリカに今度は愛の囁きを始めるよ。……次は愛の…」
『待って、待って、待って下さいっ!!もしかして、その愛はずっと続くのですかマスター?』
戸惑う私が聞くエイン様・フェル様・アルシアさん・マスターの皆さん大きく頷きました。
そして全員が立ち上がると私の前にしゃがみ指輪を出しました。
「ユリカ、異世界では婚約を申し込む時に指輪を贈るのだろう?俺達全員から愛を込めて大切な宝物に指輪を贈る。もちろん受け取ってもらえるね?」
マスターの言葉に私は歓喜極まって大きく頷きました。
『はいっ!!私のようなおもちゃでよろしければどうかよろしくお願いしますっ!』
涙が溢れてくるのをなんとか手で押さえながら皆さんに言うと笑顔で返事を返してくれました。
「愛していますよユリカ」
『エイン様…私も愛しています』
「俺も愛しているぜっ!ユリカ!!ほっんとうに可愛いよな、マジで今からでもやりたい」
『ふ、フェル様…、えっと私も愛しています』
私は顔を赤らめながら伝えるとアルシアさんが近寄ってきました。
「俺は一生あなたのものですユリカさん。どうか一生共にいて下さい」
『はいっ!私もアルシアさんとずっと一緒にいます』
「おやおや、最後は俺かな?ユリカ……、俺は君を拾って本当に良かったと思っているよ。本当に愛している」
マスターの言葉に私は涙が止まらなくなり戸惑ってしまいました。
ため息をついてマスターに抱きしめられた私に尋ねてきます。
「俺への返事は無いのかい?」
『私も…私も…愛してますっ!!』
「そう…良かった、じゃあ今から愛の囁きをしようか」
私は抱きしめられてそのまま皆さんと一緒に寝室に逆戻りしました。
それから毎日毎日愛の証明や愛の囁きをしてもらう事になったのです。
神様に異世界に召喚された日こんなに幸せな生活を送れるとは思いませんでした。
マスターに催眠をかけて貰ってこんなに愛されるなんて…。
今日も催眠をかけられた私は皆さんに溢れんばかりの愛を頂きます。
ドアの方から音がして振り返るとマスターが立っていました。
「おや?起きたかい、ご飯にするから出ておいで」
『は、はい』
「身体は綺麗にしているからね。所で今日師匠が旅立つようだよ。最後に挨拶をしたいんなら声を掛けてあげな」
『アーロンさんが…。分かりました』
私は頷いてベッドから降りると自分の格好をみました。
ワンピースを着ており、体も綺麗になっています。
魔法って本当に凄いんですね…。
感心しながらリビングにマスターと向かいました。
◯◯◯◯
リビングにはエイン様とフェル様、そして、アルシアさんとアーロンさんが食事をしていました。
『えっと…』
私が戸惑っているとアルシアさんに呼び止められ席を用意して下さいました。
「ユリカさん、身体は大丈夫ですか?昨日はぐったりしていましたから」
「兄さんの言える事じゃないよね?昨日一番無理をさせたのは兄さんだろ?」
「……っぐ!!」
『ふふっ』
二人のやり取りが楽しくって私は思わず笑ってしまいました。
『この食事はフェル様がお作りになったんですか?』
「おう!やっぱり大人数は作りがいがあるよな~。なぁなぁ、ユリカもたくさん食えよ」
『はい、有難うございます』
私は微笑んで頷くとフェル様は楽しそうに笑っています。
そしてエイン様は食事に集中している様でしたが、こちらを向いて話しかけて来ます。
「おや、なんですか?その物欲しそうな顔は??私に虐められたいんですか?」
『えっと……』
戸惑う私を舐める様に見たエイン様は足で私の脹脛をさすって来ます。
すすっと足先を動かし股まで行こうとした所ですアルシアさんに蹴られた。
「ゼルの部下君!うちの奥さんに変なちょっかいはやめて欲しいな」
『あ、アルシアさん…』
「ちょっかいですって?これは愛の行為ですよ!」
「へぇ~」
二人は一色触発状態で私がオロオロしているとアーロンさんが笑っていました。
「こいつら仲が良いよな~、俺も安心して旅立つことが出来るぜ」
アーロンさんの言葉にマスターが反応し話しかけます。
「師匠はまた旅ですか。……嫁探しはいつ終わるんですか?本当の愛を見つけるまで解けない呪いでしたっけ?」
「そうそう、俺は歴代で一番長いんだよね~。まぁ不老だからジジィにならずに済んで良いけど」
『えっと…不老??』
「うん、そうだよ。まぁ詳しい事は説明するのが面倒だからはぶくね」
アーロンさんはご飯をかき込んで茶碗を置くと周りを見て言いました。
「さてと、弟子もアルシアも幸せそうだから俺は行くよ。もし何かあったらコレあげるから連絡してユリカちゃん」
『アーロンさん、今まで有難うございましたっ!!あのまた会いにきて下さいっ!』
「おっけ~、では皆の衆さらばだ~」
アーロンさんは私に石のついたネックレスを渡すと一瞬で姿を消しました。
『………アーロンさん、行ってしまいましたね』
「そうだね、師匠は忙しくてからね」
マスターは飲み物を飲みながら返答をして私で頭を撫でてくれました。
「さてユリカ、愛の証明は終わったけど愛の囁きは終わっていないよ」
『あ、あの??』
「おや、あれで終わりだと思ったのかい?もちろん続くに決まっているだろ?ユリカに今度は愛の囁きを始めるよ。……次は愛の…」
『待って、待って、待って下さいっ!!もしかして、その愛はずっと続くのですかマスター?』
戸惑う私が聞くエイン様・フェル様・アルシアさん・マスターの皆さん大きく頷きました。
そして全員が立ち上がると私の前にしゃがみ指輪を出しました。
「ユリカ、異世界では婚約を申し込む時に指輪を贈るのだろう?俺達全員から愛を込めて大切な宝物に指輪を贈る。もちろん受け取ってもらえるね?」
マスターの言葉に私は歓喜極まって大きく頷きました。
『はいっ!!私のようなおもちゃでよろしければどうかよろしくお願いしますっ!』
涙が溢れてくるのをなんとか手で押さえながら皆さんに言うと笑顔で返事を返してくれました。
「愛していますよユリカ」
『エイン様…私も愛しています』
「俺も愛しているぜっ!ユリカ!!ほっんとうに可愛いよな、マジで今からでもやりたい」
『ふ、フェル様…、えっと私も愛しています』
私は顔を赤らめながら伝えるとアルシアさんが近寄ってきました。
「俺は一生あなたのものですユリカさん。どうか一生共にいて下さい」
『はいっ!私もアルシアさんとずっと一緒にいます』
「おやおや、最後は俺かな?ユリカ……、俺は君を拾って本当に良かったと思っているよ。本当に愛している」
マスターの言葉に私は涙が止まらなくなり戸惑ってしまいました。
ため息をついてマスターに抱きしめられた私に尋ねてきます。
「俺への返事は無いのかい?」
『私も…私も…愛してますっ!!』
「そう…良かった、じゃあ今から愛の囁きをしようか」
私は抱きしめられてそのまま皆さんと一緒に寝室に逆戻りしました。
それから毎日毎日愛の証明や愛の囁きをしてもらう事になったのです。
神様に異世界に召喚された日こんなに幸せな生活を送れるとは思いませんでした。
マスターに催眠をかけて貰ってこんなに愛されるなんて…。
今日も催眠をかけられた私は皆さんに溢れんばかりの愛を頂きます。
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