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逃亡姫は負けヒロイン
三話
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迷宮58階層 昼 ルヴァン視点
「こいつって見た目の割に玉は小さいんだよなぁ。これで絶倫とか言われても説得力ねぇ。まあ、弱点をわざわざ大きくする馬鹿はいねえか」
剥ぎ取った玉を水の入った試験管に入れ俺は観察しながらそう呟いた。
オークキングの巨大な身体に見合わず、玉はビー玉程度のサイズ。明らかに不釣り合いだが、これが異世界クオリティ。変に考えてツッコむのは野暮というものだろう。
異世界に何故サンドウィッチという同じ食べ物が存在するのか?とか、飛行魔法でマッハの速度を出して飛んでるのに首がもげないのか?とか気にしてたらキリがない。
その辺は頭空っぽにして読むのがお約束ってやつだ。
「異常事態のおかげで目的の物は手に入ったし帰りますか」
背中に背負っている中が空間魔法で拡張されているマジックリュック…ではなくその辺で買った背負い袋に香草で包んだ肉とタマタマを入れ、もと来た道を戻り始める。
クソ怠い。
転移魔法や転移石とかあればささっと迷宮から帰れるのだが、生憎魔法の方は適性がなかったから習得出来ねえし、転移石は一枚金貨五枚(日本円だと五百万くらい)の値段がする。
そこそこ稼いではいるが緊急事態の時以外は使いたくない。
だから、えっちらおっちら重い荷物を持って帰らなければならないのだ。
「今日は帰ってどうしようか。っても、飯食って風呂入って、寝るくらいしかすることねぇんだよな。…朝から昼で仕事が終わってるのに、社畜みたいな生活送ってんな俺」
せっかく前世とは違って金はあるのに、彼女がいるわけでも娼館に行くわけでもないから使う場所が飯と服くらいしかない。
「彼女かぁ~。今の俺ってフツメンだけど高収入だから出来なくはなさそうだが、相手がユナさんくらいしか思いつかねぇ。けど、あの人競争率高いからなぁ~。行ける気がしねぇや」
スペックがある程度上がっても、自分には彼女が出来ないという事実。
かなり凹む。
だが、せっかくある程度の強さがあるのだから妥協なんてしたくない。
おっぱいが大きくて、お淑やかで、料理が得意。
この三つを満たす美少女、美女と結婚したい。
そんなことを考えて歩いていると、俺はいつの間にか下の階層へと続く階段の前に来ていた。
どうやら、上の空で歩いたせいか何処かの別れ道を間違えたらしい。
正規ルートに戻ろうと、振り返ったところでパタンと何かが倒れる音がした。
音をした方を見てみると、身体の殆どが血まみれの美少女が倒れている。
「うっ、私は……まだ、…………まだ…………こんな…………………ところで」
「息はしてるか。…傷は何箇所か抉れてるな中級回復ミドルヒール」
近づいて容体を確認してみると、意識は僅かに残っており苦しそうな呻き声を上げている。
息は乱れているが対処するほどではなかったが、外傷の方なかなか酷く見るに堪えない状態だったので回復魔法を使ってすぐに塞ぐ。
すると、少女の方は安心したのか脱力し意識を手放した。
「相当無茶したんだなこの子。剣の摩耗がすざましい。もう一振りでもしたら折れてるぞ、これ。ここで倒れて俺に見つけてもらえてラッキーだったなってこの子何処かで見たことがある気がする?誰だっけな…」
血では汚れているが綺麗な透き通るような銀色の長い髪。まだ幼さは残っているが美人と言っても差し支えない目鼻立ちに豊かな胸。そして、何より剣に刻まれている竜の紋章を知っていると俺の記憶が訴えてきている。
誰だ?多分知り合いの子ではないはず。銀髪の知り合いなんて俺には居ない。染めていると線も考えたが、この世界の髪染めの技術は拙くここまで綺麗な銀髪は作るのは不可能。
てことは何で知ってるんだ?
……………………………………………………………………………あっ!思い出したこの子!この国の第二王女アリエス・ピルア・ノシュタルム。主人公ハーレムの一人じゃないか!道理で綺麗なわけだ。
…って、そうじゃなくて何で王女様がこんな場所に?
原作だと後に何になったかは描かれていなかったから、何も分からないぞ。
放置は論外としてどうするのが正解なんだ?これ。
今日の新聞に王女が迷宮に潜るなんて、書かれていなかったってことはお忍びで来ているはず。
だとすると、ギルドに届けられるのを彼女は望んでいないだろう。
じゃあ、王城に届ける?
いや、違うな。これも彼女は望んでいない気がする。
あるはずだ。お淑やかで戦いではいつも後衛にいた彼女が剣を持ち、身体をボロボロにしてまでレベルを上げようとする理由が。
あー分からん!
「まぁ、家にとりあえず連れて帰るか」
今の彼女は凄く危なっかしい目の届く範囲に置いておくのがとりあえずいいだろう。
そんわけで、俺は姫様をお米様抱っこし迷宮を脱出することにした。
「こいつって見た目の割に玉は小さいんだよなぁ。これで絶倫とか言われても説得力ねぇ。まあ、弱点をわざわざ大きくする馬鹿はいねえか」
剥ぎ取った玉を水の入った試験管に入れ俺は観察しながらそう呟いた。
オークキングの巨大な身体に見合わず、玉はビー玉程度のサイズ。明らかに不釣り合いだが、これが異世界クオリティ。変に考えてツッコむのは野暮というものだろう。
異世界に何故サンドウィッチという同じ食べ物が存在するのか?とか、飛行魔法でマッハの速度を出して飛んでるのに首がもげないのか?とか気にしてたらキリがない。
その辺は頭空っぽにして読むのがお約束ってやつだ。
「異常事態のおかげで目的の物は手に入ったし帰りますか」
背中に背負っている中が空間魔法で拡張されているマジックリュック…ではなくその辺で買った背負い袋に香草で包んだ肉とタマタマを入れ、もと来た道を戻り始める。
クソ怠い。
転移魔法や転移石とかあればささっと迷宮から帰れるのだが、生憎魔法の方は適性がなかったから習得出来ねえし、転移石は一枚金貨五枚(日本円だと五百万くらい)の値段がする。
そこそこ稼いではいるが緊急事態の時以外は使いたくない。
だから、えっちらおっちら重い荷物を持って帰らなければならないのだ。
「今日は帰ってどうしようか。っても、飯食って風呂入って、寝るくらいしかすることねぇんだよな。…朝から昼で仕事が終わってるのに、社畜みたいな生活送ってんな俺」
せっかく前世とは違って金はあるのに、彼女がいるわけでも娼館に行くわけでもないから使う場所が飯と服くらいしかない。
「彼女かぁ~。今の俺ってフツメンだけど高収入だから出来なくはなさそうだが、相手がユナさんくらいしか思いつかねぇ。けど、あの人競争率高いからなぁ~。行ける気がしねぇや」
スペックがある程度上がっても、自分には彼女が出来ないという事実。
かなり凹む。
だが、せっかくある程度の強さがあるのだから妥協なんてしたくない。
おっぱいが大きくて、お淑やかで、料理が得意。
この三つを満たす美少女、美女と結婚したい。
そんなことを考えて歩いていると、俺はいつの間にか下の階層へと続く階段の前に来ていた。
どうやら、上の空で歩いたせいか何処かの別れ道を間違えたらしい。
正規ルートに戻ろうと、振り返ったところでパタンと何かが倒れる音がした。
音をした方を見てみると、身体の殆どが血まみれの美少女が倒れている。
「うっ、私は……まだ、…………まだ…………こんな…………………ところで」
「息はしてるか。…傷は何箇所か抉れてるな中級回復ミドルヒール」
近づいて容体を確認してみると、意識は僅かに残っており苦しそうな呻き声を上げている。
息は乱れているが対処するほどではなかったが、外傷の方なかなか酷く見るに堪えない状態だったので回復魔法を使ってすぐに塞ぐ。
すると、少女の方は安心したのか脱力し意識を手放した。
「相当無茶したんだなこの子。剣の摩耗がすざましい。もう一振りでもしたら折れてるぞ、これ。ここで倒れて俺に見つけてもらえてラッキーだったなってこの子何処かで見たことがある気がする?誰だっけな…」
血では汚れているが綺麗な透き通るような銀色の長い髪。まだ幼さは残っているが美人と言っても差し支えない目鼻立ちに豊かな胸。そして、何より剣に刻まれている竜の紋章を知っていると俺の記憶が訴えてきている。
誰だ?多分知り合いの子ではないはず。銀髪の知り合いなんて俺には居ない。染めていると線も考えたが、この世界の髪染めの技術は拙くここまで綺麗な銀髪は作るのは不可能。
てことは何で知ってるんだ?
……………………………………………………………………………あっ!思い出したこの子!この国の第二王女アリエス・ピルア・ノシュタルム。主人公ハーレムの一人じゃないか!道理で綺麗なわけだ。
…って、そうじゃなくて何で王女様がこんな場所に?
原作だと後に何になったかは描かれていなかったから、何も分からないぞ。
放置は論外としてどうするのが正解なんだ?これ。
今日の新聞に王女が迷宮に潜るなんて、書かれていなかったってことはお忍びで来ているはず。
だとすると、ギルドに届けられるのを彼女は望んでいないだろう。
じゃあ、王城に届ける?
いや、違うな。これも彼女は望んでいない気がする。
あるはずだ。お淑やかで戦いではいつも後衛にいた彼女が剣を持ち、身体をボロボロにしてまでレベルを上げようとする理由が。
あー分からん!
「まぁ、家にとりあえず連れて帰るか」
今の彼女は凄く危なっかしい目の届く範囲に置いておくのがとりあえずいいだろう。
そんわけで、俺は姫様をお米様抱っこし迷宮を脱出することにした。
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