ダンボール無双~実家を追放されたホームレスの俺が、ダンボールの妖精に導かれて鬼畜ゲーム世界で英雄やってるけど質問ある?~

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第48話 ホームレス、準備を整える

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 俺たちは要塞の防備を固めるために、休日返上で準備を整えていた。
 要塞の防備が薄い箇所は、ダンボールで補強する。このダンボール防御の頑丈さはアール砦で証明済みだ。俺の魔力によって、すぐに補強できるから中央から物資を取り寄せなくてもいいのが楽だ。

 俺も少しだけ要領をつかんだのか、この前よりも長く魔力を維持できるようになっていた。
 
「クニカズ少佐。将軍が呼んでいます。どうやら、中央からの使いが来たようですね」
 アルフレッドの副官に俺は「すぐに行きます」と返事した。

 ※

「リーニャ!! 来てくれたのか!?」
 アルフレッドの部屋には、俺の同級生が待っていた。どうやら、中央からの使者とは彼女だったらしい。

「ええ、クニカズ少佐。この前振りです。まさか、こんなに早く一緒に仕事ができるとは思いませんでした」

 たしかに、彼女は大貴族の家柄だし、女王陛下と親戚関係だったはず。女王陛下の意思を伝えるには適任ということだろう。

「こちらにしばらく残ってくれるのか? たしか、今は……」
 彼女は中央の軍務省に勤めていた。彼女の事務能力を考えると適任だろうな。

「軍務省法務局国際法務課係長です。もし、最前線で戦闘が発生した場合、国際法の知識が必要になるだろうからと、私が派遣されたわけです。もちろん、クニカズ少佐との相性も考えてでしょうけどね?」

「本当に心強いよ。よろしく頼む」

 俺と彼女が握手すると、胸に眠っているダンボールの妖精が怒りだす。頭に直接、イライラした声が……

『ねぇ、センパイ? 前から思っていたんですが、彼女、距離近すぎません?? あと、どんだけ先輩のことが好きなんですかね? わざわざ、安全な後方から、センパイのために前線に来るなんて……どんだけ、あなたセンパイのことが好きなのか。いや、むしろ愛が重すぎるんじゃないですか。そんなことされても、センパイは渡さないというか。そもそも、私とセンパイは愛とか恋とかそういう次元じゃないというか……』

 などと供述していた。
 うん、めんどくさいから無視しよう。

「それで、女王陛下は、どんな反応だった??」

「はい、陛下は『クニカズ少佐の推測は理にかなっている』とおっしゃっていました」
 よし、ならば俺たちに賛同してくれたんだろう。
 なら、話が早い。

「よかった、今回の件は中央と連携しなくてはいけないからな」

「ですが、一つだけ問題があります。援軍は残念ながら、こちらに回すことはできないようです」

「えっ!?」
 最悪の場合は限られた戦力で、最強の陸軍国家に挑まないといけないのか。

「ですから、陛下はアルフレッド閣下とクニカズ少佐を信用するそうです。こちらにおける全権は、あなたたち二人に任せるそうです」
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