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第65話 ホームレス、空中戦を挑まれる
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俺はダンボールの翼でなんとかニコライの攻撃を防ぎきった。
ニコライはゆっくりと地面に落下していく。
すごい跳躍力と剣の腕だ。下手に撤退しようとするものなら、間違いなく狩られる。
やはり、味方が撤退するまで俺がこいつを引き止めないといけない。
しかし、妖精の加護というチートを持っている俺と互角に撃ち合えるやつがいるとはな。
ゲーム最強クラスの武将はここまで強いのか。
「なるほど、魔力を利用して空中浮遊か。お主は、よほどの魔力キャパシティーを持っているんだろうな。ならば、私も覚悟を示さなければいけないだろうな」
ニコライは、そういうと再び俺に向かってとびかかってくる。
だが、あいつの攻撃は直線的だ。俺の翼のような自由はない。
当たらなければ問題はないぜ。
俺は敵の曲線に入らないように避けた。
しかし……
「甘い!!」
やつは俺を空中で追跡してきた。
「なんだと!?」
「空を飛べるのが自分だけだと思ったか、小童!」
ダンボールの翼と剣がぶつかり合った。
「空を飛べるのか!?」
「お前たちのように無制限とは言わないが、時間を制限すれば可能だ! 帝国をなめるな?」
「ちぃ!!」
俺は翼でニコライを弾き飛ばすが、やはりすぐに姿勢を戻してくる。完全に浮遊していた。
「その謎の紙のようなものは、おそらくマジックアイテムだな。ザルツ公国との国境紛争の時の報告書には目を通している。魔力を増強する効果があるんだろうな。そして、その魔力は強度にも及んでいる。違うかな?」
さすがの洞察力だぜ、本物の英雄さんよ。
俺みたいに妖精に下駄をはかせてもらっている偽物とは違うプレッシャーだ。
まいったな。唯一の空中というアドバンテージさえも奪われてしまった。
「さあ、どうかな?」
「ふん、だが防御力は有限のはずだ。はたして、いつまで俺の攻撃に耐えることができるかな?」
そう言うと、いくつもの強力な魔力が俺に襲いかかる。それらは、ターニャの加護で何とかしのげるがこれはいつまでもつのだろうか。俺は限界が分からないから、とても怖くなる。
俺ってここで死ぬのか?
今までこんなに危険な目にあったことがなかったからそんな風に考えてしまう自分がいた。
ひたすら防御に回る俺に対して、本物の英雄は嬉々として攻撃を続けていく。
逃げることも攻めることもできない。
ただ守るだけの場当たり的な行動しかできない。
力が欲しい。自分の居場所だけじゃない。女王陛下やアルフレッド、リーニャやクリスタ、大主教様が待っている居場所を守れるほどの力が必要なんだ。
こんなニートの俺を必要としてくれる皆に報いるために……
「うおおおぉぉぉぉおおおおおお」
俺は自分の力をすべて開放するために叫ぶ。
『大丈夫ですよ、センパイ! あなたならできます』
妖精の声が、聞こえた。
ニコライはゆっくりと地面に落下していく。
すごい跳躍力と剣の腕だ。下手に撤退しようとするものなら、間違いなく狩られる。
やはり、味方が撤退するまで俺がこいつを引き止めないといけない。
しかし、妖精の加護というチートを持っている俺と互角に撃ち合えるやつがいるとはな。
ゲーム最強クラスの武将はここまで強いのか。
「なるほど、魔力を利用して空中浮遊か。お主は、よほどの魔力キャパシティーを持っているんだろうな。ならば、私も覚悟を示さなければいけないだろうな」
ニコライは、そういうと再び俺に向かってとびかかってくる。
だが、あいつの攻撃は直線的だ。俺の翼のような自由はない。
当たらなければ問題はないぜ。
俺は敵の曲線に入らないように避けた。
しかし……
「甘い!!」
やつは俺を空中で追跡してきた。
「なんだと!?」
「空を飛べるのが自分だけだと思ったか、小童!」
ダンボールの翼と剣がぶつかり合った。
「空を飛べるのか!?」
「お前たちのように無制限とは言わないが、時間を制限すれば可能だ! 帝国をなめるな?」
「ちぃ!!」
俺は翼でニコライを弾き飛ばすが、やはりすぐに姿勢を戻してくる。完全に浮遊していた。
「その謎の紙のようなものは、おそらくマジックアイテムだな。ザルツ公国との国境紛争の時の報告書には目を通している。魔力を増強する効果があるんだろうな。そして、その魔力は強度にも及んでいる。違うかな?」
さすがの洞察力だぜ、本物の英雄さんよ。
俺みたいに妖精に下駄をはかせてもらっている偽物とは違うプレッシャーだ。
まいったな。唯一の空中というアドバンテージさえも奪われてしまった。
「さあ、どうかな?」
「ふん、だが防御力は有限のはずだ。はたして、いつまで俺の攻撃に耐えることができるかな?」
そう言うと、いくつもの強力な魔力が俺に襲いかかる。それらは、ターニャの加護で何とかしのげるがこれはいつまでもつのだろうか。俺は限界が分からないから、とても怖くなる。
俺ってここで死ぬのか?
今までこんなに危険な目にあったことがなかったからそんな風に考えてしまう自分がいた。
ひたすら防御に回る俺に対して、本物の英雄は嬉々として攻撃を続けていく。
逃げることも攻めることもできない。
ただ守るだけの場当たり的な行動しかできない。
力が欲しい。自分の居場所だけじゃない。女王陛下やアルフレッド、リーニャやクリスタ、大主教様が待っている居場所を守れるほどの力が必要なんだ。
こんなニートの俺を必要としてくれる皆に報いるために……
「うおおおぉぉぉぉおおおおおお」
俺は自分の力をすべて開放するために叫ぶ。
『大丈夫ですよ、センパイ! あなたならできます』
妖精の声が、聞こえた。
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