12 / 17
十二話
しおりを挟む
汗を流しながらやっと見つけたシルビア上級生寮に近い茂みで本を投げている
見た目は落ち込んでいる様子も無い
むしろ少し苛立っているようにみえる
こちらにも気づいていないようだ
「やっぱり嘘か」
予想通りだな
「早くくっついてくれないとこっちが困るってのに。本当、二人してグズなんだから」
まだ気づいていないのかベラベラ喋ってくれる
まだ『魔法属性確認』をしているのか、シルビア以外の人影はない
上級生寮は文字通り上級(貴族)生寮で上級生から受けているから早いかと思ったが、お付き合いで遅いのだろう
シルビアが本を撒き終わったのかどこかに行ってしまう
見えなくなってからシルビアが立っていた所で撒いていた本を確認した
「私の教科書」
本当に虐め?作戦?
あの状況でどうやって盗んだ?
先走って墓穴を掘りたくないので誰にも気づかれない間に本を回収した
人が居なくなったタイミングで戻しに行くとシルビアが居て教科書を回収している
ダミーを置いていたのかと気づいた
姑息なシルビアに腹を立てながら、空いている空間に自分の本を戻した
次の日
シルビアの『教科書事件』の噂がながれてきた
誰もいなかった筈が流れる噂
噂の犯人は十中八九あの女に間違いがない
同寮の下級貴族の何人かから心配そうに声をかけられたので、訂正しておいた
「そのような噂、誰からお聞きになられたのですか?」
「え、学園内で噂されておりますわ」
「まあ。私の教科書はこちらにございますわ。」
昨日拾ってから元に戻して置いたのを見せる
ダメ押しで名前も見せておく
「別の方からもご心配頂きましたので確認もしております。その噂は間違いです。それにしても、根も歯もない噂が広がるなんてシルビア様が可哀想です」
根も歯もない訳ではないが、同時に証拠もない
信じてもらえるように泣きまねをする
泣きまねのせいか、教室内でこちらに意識を向けている生徒が何にかいる気がする
これを使わずになんとするか
「シルビア様は何かと私に気を遣って頂いているだけです。それを、、、。も、申し訳ございませんが、もし皆様のまわりで噂をお聞きになられたら、その噂は嘘だった』訂正いただけませんか」
「わかりました。お任せください」
下級貴族は胸を張る
「ありがとうございます」
泣きまねのつもりだったが本当に少しだけ涙が出て来てしまった
そして昼休みになるとシルビアが来た
予想通りである
「ちょっとお聞きしたい事がありますわ」
「はい、なんでしょうか?」
「学園内で言われも無い噂を聞いたのだけど、ご存じかしら?」
「はい。シルビア様を貶めんとする、卑劣な噂です。やはり殿下にご相談されては」
する訳ないだろうけどね
「その必要はありませんわ」
でしょうね
でもここで話をしたのは失敗
シルビアの冤罪の証人に皆んながなってくれる
「ですが、今までの事も、、、」
「何をおっしゃっておられますの?噂はさておき、私は貴族としてやるべき事をやるだけです。私が必要と判断したら、何としてもあなたを追い出すわ。ただそれだけ。噂も未来の事かも知れなくてよ。どちらにせよこの程度の逆恨みに時間を割くなど愚の骨頂。おわかり?」
否定しているのか認めているのか、シルビア本人も何が言いたいのかわかっていないのだろう
「はあ。ですが、殿下はシルビア様の婚約者です」
「くどいですわ」
又シルビアは敵前逃亡
頭も根性も無いのによくやる
見た目は落ち込んでいる様子も無い
むしろ少し苛立っているようにみえる
こちらにも気づいていないようだ
「やっぱり嘘か」
予想通りだな
「早くくっついてくれないとこっちが困るってのに。本当、二人してグズなんだから」
まだ気づいていないのかベラベラ喋ってくれる
まだ『魔法属性確認』をしているのか、シルビア以外の人影はない
上級生寮は文字通り上級(貴族)生寮で上級生から受けているから早いかと思ったが、お付き合いで遅いのだろう
シルビアが本を撒き終わったのかどこかに行ってしまう
見えなくなってからシルビアが立っていた所で撒いていた本を確認した
「私の教科書」
本当に虐め?作戦?
あの状況でどうやって盗んだ?
先走って墓穴を掘りたくないので誰にも気づかれない間に本を回収した
人が居なくなったタイミングで戻しに行くとシルビアが居て教科書を回収している
ダミーを置いていたのかと気づいた
姑息なシルビアに腹を立てながら、空いている空間に自分の本を戻した
次の日
シルビアの『教科書事件』の噂がながれてきた
誰もいなかった筈が流れる噂
噂の犯人は十中八九あの女に間違いがない
同寮の下級貴族の何人かから心配そうに声をかけられたので、訂正しておいた
「そのような噂、誰からお聞きになられたのですか?」
「え、学園内で噂されておりますわ」
「まあ。私の教科書はこちらにございますわ。」
昨日拾ってから元に戻して置いたのを見せる
ダメ押しで名前も見せておく
「別の方からもご心配頂きましたので確認もしております。その噂は間違いです。それにしても、根も歯もない噂が広がるなんてシルビア様が可哀想です」
根も歯もない訳ではないが、同時に証拠もない
信じてもらえるように泣きまねをする
泣きまねのせいか、教室内でこちらに意識を向けている生徒が何にかいる気がする
これを使わずになんとするか
「シルビア様は何かと私に気を遣って頂いているだけです。それを、、、。も、申し訳ございませんが、もし皆様のまわりで噂をお聞きになられたら、その噂は嘘だった』訂正いただけませんか」
「わかりました。お任せください」
下級貴族は胸を張る
「ありがとうございます」
泣きまねのつもりだったが本当に少しだけ涙が出て来てしまった
そして昼休みになるとシルビアが来た
予想通りである
「ちょっとお聞きしたい事がありますわ」
「はい、なんでしょうか?」
「学園内で言われも無い噂を聞いたのだけど、ご存じかしら?」
「はい。シルビア様を貶めんとする、卑劣な噂です。やはり殿下にご相談されては」
する訳ないだろうけどね
「その必要はありませんわ」
でしょうね
でもここで話をしたのは失敗
シルビアの冤罪の証人に皆んながなってくれる
「ですが、今までの事も、、、」
「何をおっしゃっておられますの?噂はさておき、私は貴族としてやるべき事をやるだけです。私が必要と判断したら、何としてもあなたを追い出すわ。ただそれだけ。噂も未来の事かも知れなくてよ。どちらにせよこの程度の逆恨みに時間を割くなど愚の骨頂。おわかり?」
否定しているのか認めているのか、シルビア本人も何が言いたいのかわかっていないのだろう
「はあ。ですが、殿下はシルビア様の婚約者です」
「くどいですわ」
又シルビアは敵前逃亡
頭も根性も無いのによくやる
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる