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十三話
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昨日はシルビアに完全勝利だったが、今日は負けそうだ
ただ相手はシルビアにではなく世間
聖女の噂が王族内や学園内だけでなく平民の間にも広がってしまった
おかげで学園の外には人々が押し寄せている
落ち着くまでは貴族の嫡男以外は外出を禁止
嫡男の外出も自宅で執務する為だけで、それ以外は退学のみ
全てあの男たちのせいなのに生徒たちから逆恨みを受けている
そして筆頭がシルビアだ
隠れてしている設定で虐めている
このままでは、、、
仕方なくあの男に助けを求める
元凶に助けを求めるのも悔しいが背に腹はかえられない
「で、殿下にご相談したいことが」
「シルビアの事か」
「は?」
つい本音が出てしまった
「聞いている。シルビアが君に酷いことをしていると」
「は?」
「その事では無いのか?」
シルビアから確かに虐められているが、あんなあからさまなものを虐めに入れないでほしい
シルビアの思う壺だ
「え?ば、、、いいえ。シルビア様の事ではございません」
危うく本音がでてしまう所だった
なんとかと鋏は使い様
不敬発言をする前に
「そうか。それで、相談とは?」
「はい。先日検査していただいたおかげで大役を仰せ遣ったのですが、他の方にご迷惑がかかるのが心苦しく、、、。それに両親が心配で、、、」
「あぁ、ご両親の身柄は国が保護しているので安心していい」
「そ、それはありがとうございます」
人質を取られてしまった
両親を捨てて逃げ出す事はできない
「国として当たり前の事をしたたけだ」
「本当にありがとうございます。お役に立てるかはわかりませんが、私も聖女として頑張りたいと思います」
必死でシルビアのノートを思い出していた
確か公爵領で祈りを捧げて魔王を倒せば終わるはず
「じ、実は、怖い夢をみたのです」
「夢?とは?」
「はい、、、」
シルビアのノートを思い出しながら即席で作った話をする
「信じられない話なんですが、、夢で、、、私は見知らぬお方から怖い話を聞かされました」
「怖い話?」
「はい」
信憑性を持たせる為周りを伺うフリをして魔王の復活の話をする
「魔王が復活すると。魔王が復活してしまうと、世界が大変な事になると。その前に手を打つ事で魔王が復活しても本来の力を使う事が出来ないらしいです」
仕方なくこの男に即席のわりに名作になりそうな話をすると驚いた顔をする
「どこでその話を」
「え?」
私の話信じてる?
やっぱりバカ?
「その話は王族や教会の一部しか知らないはず」
魔王って本当の話?
関わりたく無いんだけど
「王族?シルビア様は?」
「シルビア?彼女は知らないはずだが?それがどうした?」
この男は珍しく役に立つ情報を寄越した
この話が本当ならシルビアは本当に異世界から来た可能性が出てくる
「いえ、シルビア様が知っておられるならご助言頂けるかと」
「そうか」
「それで、、、魔王を再び封印事が出来れば私の聖女の役目は終わり、自由になれると言われました。また両親と一緒に普通に暮らせると」
「普通に暮らせる、、、」
「はい。私は元の生活に戻りたい。両親がいる、、、」
貴族の生活も気にはなるれど、両親がいてこそ
「、、、そうか」
「はい。その為にも、、私が聖女になる為にお力をお貸し頂けないでしょうか?」
「勿論だ、教会に話を通しておく。暫くは学園に通いながら教会で色々学んでくれ」
「はい、よろしくお願いします」
両親を取り返したら逃げよう
ただ相手はシルビアにではなく世間
聖女の噂が王族内や学園内だけでなく平民の間にも広がってしまった
おかげで学園の外には人々が押し寄せている
落ち着くまでは貴族の嫡男以外は外出を禁止
嫡男の外出も自宅で執務する為だけで、それ以外は退学のみ
全てあの男たちのせいなのに生徒たちから逆恨みを受けている
そして筆頭がシルビアだ
隠れてしている設定で虐めている
このままでは、、、
仕方なくあの男に助けを求める
元凶に助けを求めるのも悔しいが背に腹はかえられない
「で、殿下にご相談したいことが」
「シルビアの事か」
「は?」
つい本音が出てしまった
「聞いている。シルビアが君に酷いことをしていると」
「は?」
「その事では無いのか?」
シルビアから確かに虐められているが、あんなあからさまなものを虐めに入れないでほしい
シルビアの思う壺だ
「え?ば、、、いいえ。シルビア様の事ではございません」
危うく本音がでてしまう所だった
なんとかと鋏は使い様
不敬発言をする前に
「そうか。それで、相談とは?」
「はい。先日検査していただいたおかげで大役を仰せ遣ったのですが、他の方にご迷惑がかかるのが心苦しく、、、。それに両親が心配で、、、」
「あぁ、ご両親の身柄は国が保護しているので安心していい」
「そ、それはありがとうございます」
人質を取られてしまった
両親を捨てて逃げ出す事はできない
「国として当たり前の事をしたたけだ」
「本当にありがとうございます。お役に立てるかはわかりませんが、私も聖女として頑張りたいと思います」
必死でシルビアのノートを思い出していた
確か公爵領で祈りを捧げて魔王を倒せば終わるはず
「じ、実は、怖い夢をみたのです」
「夢?とは?」
「はい、、、」
シルビアのノートを思い出しながら即席で作った話をする
「信じられない話なんですが、、夢で、、、私は見知らぬお方から怖い話を聞かされました」
「怖い話?」
「はい」
信憑性を持たせる為周りを伺うフリをして魔王の復活の話をする
「魔王が復活すると。魔王が復活してしまうと、世界が大変な事になると。その前に手を打つ事で魔王が復活しても本来の力を使う事が出来ないらしいです」
仕方なくこの男に即席のわりに名作になりそうな話をすると驚いた顔をする
「どこでその話を」
「え?」
私の話信じてる?
やっぱりバカ?
「その話は王族や教会の一部しか知らないはず」
魔王って本当の話?
関わりたく無いんだけど
「王族?シルビア様は?」
「シルビア?彼女は知らないはずだが?それがどうした?」
この男は珍しく役に立つ情報を寄越した
この話が本当ならシルビアは本当に異世界から来た可能性が出てくる
「いえ、シルビア様が知っておられるならご助言頂けるかと」
「そうか」
「それで、、、魔王を再び封印事が出来れば私の聖女の役目は終わり、自由になれると言われました。また両親と一緒に普通に暮らせると」
「普通に暮らせる、、、」
「はい。私は元の生活に戻りたい。両親がいる、、、」
貴族の生活も気にはなるれど、両親がいてこそ
「、、、そうか」
「はい。その為にも、、私が聖女になる為にお力をお貸し頂けないでしょうか?」
「勿論だ、教会に話を通しておく。暫くは学園に通いながら教会で色々学んでくれ」
「はい、よろしくお願いします」
両親を取り返したら逃げよう
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