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1章 慧→乃愛
6話 話が違うな
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さて、先生方がいなくなったから家に乃愛連れてくるって連絡しようか。
事後報告だけど問題ない。
(一応校則でスマホの持ち込みは禁止だが非常に緩い。慧は持ち込まないタイプ)
理科室はうるさいから、階段脇まで行こうか。
確実に姉ちゃんに茶化されるし。
それに乃愛もついてきた。可愛い。
「もう歩くのは平気になったのか?」
「ううん よく下見てないとすぐコケちゃいそう」
「ほら」
「いいのっ!」
腕を差し出したのは監督責任ってやつだ。
今までの好感度を利用して体を触ろうなんてことは1㎜も思ってないからな。
転ばれると危ないからってだけだ、女の子柔らけーとか全く感じていないぞ。
乃愛は嬉しそうに俺の腕を取り、危なっかしく歩く。
嬉しそう…ではあるんだが、どこか考え事をしているようにも思えた。
ーー
無事階段脇までたどり着き、姉ちゃんに電話をかけようとした。
それをなぜか乃愛に止められた。
「どうした?」
「…」
ん?
いつものか。
(慧は何か言いたいときに独特の間で黙り込んでしまうことがよくあった。言うのに少し勇気がいることとかなら特に)
「オッっと 乃愛サン!?」
「・・・」
正面からのハグは初めてだなぁ…いい匂いがして柔らかい。
って、そんなこと言ってる場合ではない!
色々と元気になってしまう
「ど、どうしたんだ乃愛?」
「今日だけ…ノアの家じゃ だめ?」
「ん?」
ん?
あれ?
「いろんなこと起こりすぎてて… いっぱいいっぱいなの」
「今日でがんばって整理するから… 今日だけ」
そっか…
そうだよな。
突然女体化する精神ストレスなんて計り知れないし、慧は人間関係の変化にめっぽう弱い。
これに初めての俺の家泊りまで追加したら可哀そうすぎるか…
人見知りというか対人恐怖症のレベルだもんな、慧。
親友歴1年だが、結局一度も慧はウチに来ていない(俺の姉ちゃんに人見知りしてな)
それが女体化したから、OK行きます!とはならないか。
やけにスムーズに話が進んだとは思っていたが、周りに合わせていたんだな。
帰らせてあげるのが慧のためだな。
「分かった、そうしよう」
となると、先ほどの会議の通り警備が心配だな。
慧の一人暮らし先は学校からチャリで10分くらいの場所で、治安が悪いとかは別にない。
ただ、お世辞にもセキュリティーばっちりとは言えない。
かすみ荘というアパートで築20年くらいの木造2階建てだ。
大家さんもおばあちゃんだし、ご近所さんも高齢の方しかいない。
そんなとこに金髪美少女は浮くだろ… (慧でも十分浮いてたのに)
近くで夜通し待機するか…
そうなったら俺が不審者だけどな
「カナタも来てほしい…」
「へっ」
「ひとりは不安なの・・・ だめ…?」
逆にいいの?
2人きりはまずいんではなくて?
俺の家へのホームステイ許可が出たのは、姉ちゃんの存在があったからよ。
姉ちゃん、この地域の有名な美容室で働いててうちのクラスの女子からの認知度が異様に高い。姉ちゃんがいるならまぁ安心かなって判断だったのに。
でも
「いいよ」
「やった!」
この顔で言われる「だめ…?」の破壊力がえぐいんだ。身長差30㎝の密着だからめっちゃ上目遣いだし。
これにてクラスでの妥協案を破って二人きりでの泊りが確定。バレたら俺の命が終わり。
「でも絶対に他の人に言っちゃダメだぞ、物理的にも社会的にも俺の命が危うい。まだ俺は死にたくないんだ」
「うん。言わない。ノアもカナタとずっといっしょにいたい」
何気にプロポーズされたような気もするが、他意はなさそうだったのでスルーだ。
好かれているからといって思い上がりは禁物。
差し出されたから指切りもしておいた。
手のサイズが違いすぎてこれだけで逮捕案件だった。
で、ひとつ忘れてはいけないことがある。
いまだに俺はホールドされたままなのである。
この至る所の柔らかさと女の子特有の香りをスルーするのも限界なのである。
「…? 水筒?」
それは水筒ではありません。
ズボンに水筒を入れる趣味はないですが、いっそ水筒のほうがマシかもしれません。
「よぉーし!じゃあ戻って何事もなかったかのように振る舞うぞ!ワッハッハ!」
大声スルー以外の選択肢が思いつかなかった。
無理やりすぎて申し訳ない。
「まっ、まって あのっ… カナタって…」
「ん?」
「女の子…くわしい?」
「ええーっとぉぉ」
どーー答えるのが正解なんだこれ
回答は正真正銘のNoなんだが、それでいいのか
「詳しくは…ないんだが、どうした?」
「そうだよね… だいじょうぶ」
モジモジとして何か言いたげだったがこれ以上は聞いても「だいじょうぶだから」とはぐらかされてしまった。
きっと大声スルーが雑すぎて頼ってもらえなかったんだ…
すこぶる寂しい。反省だ
ーー
理科室へ戻ると乃愛は俺から引きはがされ、ガールズトークに半ば無理やり加えられた。
そして、その様子を男子たちが遠くから見つめるという構図が続いた。
男子は乃愛が神々しすぎて完全に萎縮してしまっている。(教室ではさんざん言ってたのにな)
逆に女子は乃愛を口説いているのかと思うくらいに積極的になっている。
なんというか、女子は女子でストッパーが外れてテンションが上がっているような感じがした。
俺はさっき二人になった時間で、乃愛が慧と見た目以外はマジで何も変わっていないと確信した。
だから、可愛くなりすぎてまだ直視し続けるのは厳しいが特に萎縮することはない。
後から聞いたことだが、ガールズトーク中に乃愛はずっと俺に「助けて!」と視線を送っていたそうだ。
すまん、気付かんかった。
乃愛は慣れなすぎる女子との交流に疲弊しきった様子である。
ーー
ここらで慧と俺たちのことについて少し話そうと思う。
英知高校は中高一貫で、なんなら幼稚園も小学校も一緒っていうパターンがめっちゃ多い。
一応幼稚園と小学校は複数あるけど、中学でそれがみんな集まる。
別に小学校とかが距離的に離れてるとかもないから、ここらの地域で知らない子はいない…ザ・田舎って感じだな
そこに高校から転入してきたのが慧だ。
(うちは高校入試がなくて中学からの純粋なエレベーター方式、体感的には中1~中6の学校って感じなんだ。 だから中1の4月以降は全部転入生って扱いになる。地元民しかいないし、若い人が移住するような町じゃないからな)
正直キツかったと思う。 自分以外の結束が強すぎるから。
それに、俺らの学年は転入生とか初めてだったから、お互いスタートダッシュミスったんだ。
俺たち側はテンションを上げすぎた。
慧は人見知りすぎた。
まぁ慧の人見知りというか対人恐怖症に近いのは、昔のトラウマ由来らしいんだが詳しくは聞いていない。話したくなさそうだったから深堀はしてないんだ。
それからはなんだかんだで今に至るんだけど・・・軽くまとめると
ほとんどの女子が(一部男子も)慧の美貌に惹かれる→ 慧がガシガシ話しかけられるのが苦手だと気付く→ 好きな気持ちは抑えられないけど、話しかけるわけにはいかない→ ファンクラブ&過激派親衛隊爆誕→ 不要不急に慧に近づくと処される→ 慧に好かれた男子はギリ処刑免除(ヤったら慧が悲しむからな)→ それ以外は処刑対象なため仲良しになるのは厳しい→ 慧はみんなと仲良くなれないことを悩む→ それを主に俺に相談→ 俺とすーっごく仲良くなる
みたいな感じで慧は友達が少ない。
そもそも慧が話せる…慧に話しかけられる人が限られてるんだ。
マジで男子数人じゃないかな。
俺が慧と仲良くなれたのも奇跡みたいなもんだ。
転入初日にみんなに囲まれて疲弊しきっていた慧を俺が救ってあげたんだ。
まぁ、昼休みに神速で拉致して空き教室に匿って、優しくおしゃべりしただけなんだけどな。
でもそれから好かれるようになった。
親衛隊ができる前で良かった。 危うく処刑されるところだった。
今は慧が乃愛になって親衛隊の対処が追い付いてないから、欲求不満の女子たちが爆発してるってわけだ。
その行動は転入初日の二の舞だけどな。
とりあえずこんな感じかな。
俺が慧と仲良くなったキッカケと俺がファンクラブ会員からゲシゲシされるようになったキッカケ。
ーーー
6限が終わり、教室から荷物を回収済みだったため、各自下校となった。
(乃愛のことは口外禁止)
乃愛と俺は姉ちゃんにお迎えを頼んでいたため しばらく理科室で待機。という設定。
乃愛と二人で慧の家に行くところを目撃されるわけにはいかないから動けないんだ。
皆が続々と帰宅していく。
去り際は「乃愛ちゃんバイバーイ」と共に、全員俺へ妬み嫉みの視線送っていった。
…視線って傷害罪適用できないかな…
乃愛はぎこちなく手を振って皆を見送ると共に、何かのタイミングを計っているようだった。
そして、人が減るのを待っていたんだろうか。
突然、乃愛が最後の方まで残っていた彩葉ちゃんの袖を後ろからキュッとつまむ。
あまりにベタな漫画のような展開だ。
彩葉ちゃんは乃愛が無言のままなので状況がつかめずあたふたしてる。
すると、乃愛は消えてしまいそうな小さな声で恥ずかしそうに言う。
「トイレ・・・いきたい」
俺に言おうとしていたのはそういうことか。
急に女の子になってトイレの仕方も分からず、男の俺に相談しても意味がない。
仲がいいからこそ言いづらい話でもあるだろうし
気づけなかった。
気づいたとてではあるが…
確か男女では尿道の長さがかなり違って、我慢できるキャパが全然違うと聞いたことがある。
どんな感覚なんだろうな…
そんなこと考えているうちに、既に彩葉ちゃんが乃愛をトイレへ連れて行ってくれたようだ。
事後報告だけど問題ない。
(一応校則でスマホの持ち込みは禁止だが非常に緩い。慧は持ち込まないタイプ)
理科室はうるさいから、階段脇まで行こうか。
確実に姉ちゃんに茶化されるし。
それに乃愛もついてきた。可愛い。
「もう歩くのは平気になったのか?」
「ううん よく下見てないとすぐコケちゃいそう」
「ほら」
「いいのっ!」
腕を差し出したのは監督責任ってやつだ。
今までの好感度を利用して体を触ろうなんてことは1㎜も思ってないからな。
転ばれると危ないからってだけだ、女の子柔らけーとか全く感じていないぞ。
乃愛は嬉しそうに俺の腕を取り、危なっかしく歩く。
嬉しそう…ではあるんだが、どこか考え事をしているようにも思えた。
ーー
無事階段脇までたどり着き、姉ちゃんに電話をかけようとした。
それをなぜか乃愛に止められた。
「どうした?」
「…」
ん?
いつものか。
(慧は何か言いたいときに独特の間で黙り込んでしまうことがよくあった。言うのに少し勇気がいることとかなら特に)
「オッっと 乃愛サン!?」
「・・・」
正面からのハグは初めてだなぁ…いい匂いがして柔らかい。
って、そんなこと言ってる場合ではない!
色々と元気になってしまう
「ど、どうしたんだ乃愛?」
「今日だけ…ノアの家じゃ だめ?」
「ん?」
ん?
あれ?
「いろんなこと起こりすぎてて… いっぱいいっぱいなの」
「今日でがんばって整理するから… 今日だけ」
そっか…
そうだよな。
突然女体化する精神ストレスなんて計り知れないし、慧は人間関係の変化にめっぽう弱い。
これに初めての俺の家泊りまで追加したら可哀そうすぎるか…
人見知りというか対人恐怖症のレベルだもんな、慧。
親友歴1年だが、結局一度も慧はウチに来ていない(俺の姉ちゃんに人見知りしてな)
それが女体化したから、OK行きます!とはならないか。
やけにスムーズに話が進んだとは思っていたが、周りに合わせていたんだな。
帰らせてあげるのが慧のためだな。
「分かった、そうしよう」
となると、先ほどの会議の通り警備が心配だな。
慧の一人暮らし先は学校からチャリで10分くらいの場所で、治安が悪いとかは別にない。
ただ、お世辞にもセキュリティーばっちりとは言えない。
かすみ荘というアパートで築20年くらいの木造2階建てだ。
大家さんもおばあちゃんだし、ご近所さんも高齢の方しかいない。
そんなとこに金髪美少女は浮くだろ… (慧でも十分浮いてたのに)
近くで夜通し待機するか…
そうなったら俺が不審者だけどな
「カナタも来てほしい…」
「へっ」
「ひとりは不安なの・・・ だめ…?」
逆にいいの?
2人きりはまずいんではなくて?
俺の家へのホームステイ許可が出たのは、姉ちゃんの存在があったからよ。
姉ちゃん、この地域の有名な美容室で働いててうちのクラスの女子からの認知度が異様に高い。姉ちゃんがいるならまぁ安心かなって判断だったのに。
でも
「いいよ」
「やった!」
この顔で言われる「だめ…?」の破壊力がえぐいんだ。身長差30㎝の密着だからめっちゃ上目遣いだし。
これにてクラスでの妥協案を破って二人きりでの泊りが確定。バレたら俺の命が終わり。
「でも絶対に他の人に言っちゃダメだぞ、物理的にも社会的にも俺の命が危うい。まだ俺は死にたくないんだ」
「うん。言わない。ノアもカナタとずっといっしょにいたい」
何気にプロポーズされたような気もするが、他意はなさそうだったのでスルーだ。
好かれているからといって思い上がりは禁物。
差し出されたから指切りもしておいた。
手のサイズが違いすぎてこれだけで逮捕案件だった。
で、ひとつ忘れてはいけないことがある。
いまだに俺はホールドされたままなのである。
この至る所の柔らかさと女の子特有の香りをスルーするのも限界なのである。
「…? 水筒?」
それは水筒ではありません。
ズボンに水筒を入れる趣味はないですが、いっそ水筒のほうがマシかもしれません。
「よぉーし!じゃあ戻って何事もなかったかのように振る舞うぞ!ワッハッハ!」
大声スルー以外の選択肢が思いつかなかった。
無理やりすぎて申し訳ない。
「まっ、まって あのっ… カナタって…」
「ん?」
「女の子…くわしい?」
「ええーっとぉぉ」
どーー答えるのが正解なんだこれ
回答は正真正銘のNoなんだが、それでいいのか
「詳しくは…ないんだが、どうした?」
「そうだよね… だいじょうぶ」
モジモジとして何か言いたげだったがこれ以上は聞いても「だいじょうぶだから」とはぐらかされてしまった。
きっと大声スルーが雑すぎて頼ってもらえなかったんだ…
すこぶる寂しい。反省だ
ーー
理科室へ戻ると乃愛は俺から引きはがされ、ガールズトークに半ば無理やり加えられた。
そして、その様子を男子たちが遠くから見つめるという構図が続いた。
男子は乃愛が神々しすぎて完全に萎縮してしまっている。(教室ではさんざん言ってたのにな)
逆に女子は乃愛を口説いているのかと思うくらいに積極的になっている。
なんというか、女子は女子でストッパーが外れてテンションが上がっているような感じがした。
俺はさっき二人になった時間で、乃愛が慧と見た目以外はマジで何も変わっていないと確信した。
だから、可愛くなりすぎてまだ直視し続けるのは厳しいが特に萎縮することはない。
後から聞いたことだが、ガールズトーク中に乃愛はずっと俺に「助けて!」と視線を送っていたそうだ。
すまん、気付かんかった。
乃愛は慣れなすぎる女子との交流に疲弊しきった様子である。
ーー
ここらで慧と俺たちのことについて少し話そうと思う。
英知高校は中高一貫で、なんなら幼稚園も小学校も一緒っていうパターンがめっちゃ多い。
一応幼稚園と小学校は複数あるけど、中学でそれがみんな集まる。
別に小学校とかが距離的に離れてるとかもないから、ここらの地域で知らない子はいない…ザ・田舎って感じだな
そこに高校から転入してきたのが慧だ。
(うちは高校入試がなくて中学からの純粋なエレベーター方式、体感的には中1~中6の学校って感じなんだ。 だから中1の4月以降は全部転入生って扱いになる。地元民しかいないし、若い人が移住するような町じゃないからな)
正直キツかったと思う。 自分以外の結束が強すぎるから。
それに、俺らの学年は転入生とか初めてだったから、お互いスタートダッシュミスったんだ。
俺たち側はテンションを上げすぎた。
慧は人見知りすぎた。
まぁ慧の人見知りというか対人恐怖症に近いのは、昔のトラウマ由来らしいんだが詳しくは聞いていない。話したくなさそうだったから深堀はしてないんだ。
それからはなんだかんだで今に至るんだけど・・・軽くまとめると
ほとんどの女子が(一部男子も)慧の美貌に惹かれる→ 慧がガシガシ話しかけられるのが苦手だと気付く→ 好きな気持ちは抑えられないけど、話しかけるわけにはいかない→ ファンクラブ&過激派親衛隊爆誕→ 不要不急に慧に近づくと処される→ 慧に好かれた男子はギリ処刑免除(ヤったら慧が悲しむからな)→ それ以外は処刑対象なため仲良しになるのは厳しい→ 慧はみんなと仲良くなれないことを悩む→ それを主に俺に相談→ 俺とすーっごく仲良くなる
みたいな感じで慧は友達が少ない。
そもそも慧が話せる…慧に話しかけられる人が限られてるんだ。
マジで男子数人じゃないかな。
俺が慧と仲良くなれたのも奇跡みたいなもんだ。
転入初日にみんなに囲まれて疲弊しきっていた慧を俺が救ってあげたんだ。
まぁ、昼休みに神速で拉致して空き教室に匿って、優しくおしゃべりしただけなんだけどな。
でもそれから好かれるようになった。
親衛隊ができる前で良かった。 危うく処刑されるところだった。
今は慧が乃愛になって親衛隊の対処が追い付いてないから、欲求不満の女子たちが爆発してるってわけだ。
その行動は転入初日の二の舞だけどな。
とりあえずこんな感じかな。
俺が慧と仲良くなったキッカケと俺がファンクラブ会員からゲシゲシされるようになったキッカケ。
ーーー
6限が終わり、教室から荷物を回収済みだったため、各自下校となった。
(乃愛のことは口外禁止)
乃愛と俺は姉ちゃんにお迎えを頼んでいたため しばらく理科室で待機。という設定。
乃愛と二人で慧の家に行くところを目撃されるわけにはいかないから動けないんだ。
皆が続々と帰宅していく。
去り際は「乃愛ちゃんバイバーイ」と共に、全員俺へ妬み嫉みの視線送っていった。
…視線って傷害罪適用できないかな…
乃愛はぎこちなく手を振って皆を見送ると共に、何かのタイミングを計っているようだった。
そして、人が減るのを待っていたんだろうか。
突然、乃愛が最後の方まで残っていた彩葉ちゃんの袖を後ろからキュッとつまむ。
あまりにベタな漫画のような展開だ。
彩葉ちゃんは乃愛が無言のままなので状況がつかめずあたふたしてる。
すると、乃愛は消えてしまいそうな小さな声で恥ずかしそうに言う。
「トイレ・・・いきたい」
俺に言おうとしていたのはそういうことか。
急に女の子になってトイレの仕方も分からず、男の俺に相談しても意味がない。
仲がいいからこそ言いづらい話でもあるだろうし
気づけなかった。
気づいたとてではあるが…
確か男女では尿道の長さがかなり違って、我慢できるキャパが全然違うと聞いたことがある。
どんな感覚なんだろうな…
そんなこと考えているうちに、既に彩葉ちゃんが乃愛をトイレへ連れて行ってくれたようだ。
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