Crystal Ruby*クリスタルルビー*

4. 未知の世界 *

━━ここはどこ？━━

ビージェは、おおきな大樹木の前にいた。
周りは霧で包まれている。

そして、我に返りある事に気付く。
自分の母親 ﾞダイナ ﾞ の教えを破ってしまったことに。

霧の中から小さな灯の光が見えた。
そこには、馬車がいた。

━━本で見たことある━━━

ビージェは、すぐに何か理解出来た。
今まで色々な文庫本を読み
知識を得たおかげだ。
遠くに遠くに行かなければならない。

 馬車を操る物に、
どこに行くか尋ねられた。
なんて言ったらいいのか
ビージェは分からなかった。

ただ、思わずビージェの口から

「メタトロンランド･･･に行きたい･･･」

メタトロンランドはビージェが、
世界の文庫本を読んで1番行きたかった国だ。
その国を思わず言ってしまったのだ。

ビージェは、馬車に乗り
ﾞ未知の世界ﾞ に旅に出た━━━


 馬車の窓から、
暖かい光がビージェを照らす。

窓の外を見るとそこには、
青く煌びやかに光る海が広がっていた。

そして、海の上には島が浮かんでいた。
とても大きい ﾞ鐘の塔ﾞ が見える。

━━━メタトロンランドだ━━━


馬車の中で深い眠りについてる間に
ビージェはメタトロンランドに着いたのだ。


━やっぱり世界は黒の城ブラックキャッスルだけではなかったんだ━━━


その現実に嬉しくて、
ビージェの目から
煌びやかな希望に溢れた雫がこぼれた。