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 6月。安井高校3年A組に、教室がどよめくほどの美少女が転校してきた。  彼女――鈴木雪乃はなぜ大学受験の追い込みが始まるこの時期に転校してきたのか。そして理科準備室のブラックライトに反応したセーラー服の、蛍光飛沫の意味は……僕はザワザワとする感覚を押さえながら雪乃を見ていた。  やがて、クラスには雪乃を取り巻くグループができ、雪乃はクラスの男子学生を次々に魅了していく。    
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文字数 15,925 最終更新日 2021.07.27 登録日 2021.06.17
 宇宙には、星の秩序を守る組織がある。 星間連絡協議会の監視システムが、ある星の終焉を予想した。 この星はやがて自滅する。  命を育む水で覆い、色彩豊かな植物群と、あらゆる種類の生命体で、数百光年内には比類するものがないほど美しく育った『地球』と名付けたこの星が、星を維持管理するために存在させた『人間』の手によって破壊されると予想したのだ。  地球を見守る担当者はある時期から、『人間』は殺し合い、共倒れするか或いは他民族を消滅させる危険性を持ち始めた事に気がついていた。  地球にあるものはどれ一つとして一個人のためのものはないのに、人間は土地を、資源を『欲』によって占有し始めたからだ。  担当者は、人間の『欲』を分析し五つの種類がある事を知った。その欲を抑制するために五色の『鬼』を地球に降ろした。だが、双方が持つ磁場エネルギーの違いから、人と鬼は、それぞれ別の世界に棲み分ける状態になってしまった。 担当者が目論んだ鬼と人間が混在して人の欲を制御する世界にはならなかったのだ。    このままであれば、原子核をもてあそび破壊兵器を手にし始めた人間は、協議会の予想通り、自らの手で地球を壊滅させてしまう。    人間と地球を救わなければ。担当者は苦悩した。  そもそも人間が争う原因となる欲の発生は何によって生じるのか、どの時代からなのか、担当者は分析とシミュレーションを繰り返した。  その結果あるターニングポイントをみつけることができたのだ。  それは 地球年で刻んだ指標1400年の、小さな島の民族がキーになっていた。  この島でも多分に漏れず、あちらこちらで争いが繰り広げられてはいたが、この島の中心に位置するある集落の争いを無くしてみたところ、波が広がるように次々と争いが収まっていったのだ。   この時代の人間に争いを起こさせていたのは、貧しさや飢えからくる生命の危機感が原因だと判明した。    人間社会が複雑化する前に、この集落を富と平和のモデルケースにして波及させることで、人間の欲望と争いが収束する。  しかし、『欲望』にしても、争いの原因になる『怒り』にしても、これらを完全に人間から無くしてしまえば、やはりこの星は荒れ果ててしまうとシミュレーションは告げていた。  この微妙な問題に対して担当者は、協議会に連絡して一組の男女をその集落に派遣するように要請した。  男女は夫婦となり、一応の成果をえたので最後の仕上げに娘を村に残した。  村に残された少女、小夜は、鬼に身を挺し、統領となり、豊かさと平和を得るために村を牽引する。
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文字数 156,051 最終更新日 2021.06.30 登録日 2021.06.17
ご免ね。好きにならないをことを前提にあなた達を選んだのは私。なのにいつのまにかあなたが良くなった。あなたが好きになった。あなたで無ければ駄目になった……勝手だよね。 このままで良いかもって感じなんだけど、やっぱりね。恋愛を前提とした出会いってものがあるだろうから、それはお互いに経験してみるべきなんだよね?」 「お前馬鹿だろう」  珍しく猛男が辛辣な言葉を投げた。  ある日――  獣医学科と医学科を持つ大学の、男女六人が 混んだ居酒屋で相席になった。  医科の女子3人は合コンを途中で取りやめて、飲み直そうと居酒屋に立ち寄った。 獣医科の男子3人は、山から帰って夕飯代わりの、学生用大盛りメニュウからそれぞれをチョイスしたところだった。  女子学生達は特に男性と付き合いたいわけではなく、男性の、女性に対する反応や扱いを観察することだけが目的で合コンに参加していたから、相席になった男子学生達とも連絡手段の交換をすることなく、その場限りで解散した。 「でも、どうせ観察するのなら毎回初めて会う女に餓えた軽薄男より、特定の男性を詳しく観察した方がより正確に生態まで知ることができるのではないかしら。それに彼らなら私達とは分野が違うから、将来まとわりつかれるリスクもないから安心だし。因みに私はタケちゃんと呼ばれていたひとがいいかな」 「賛成。じゃあ私はヤスさんがいいのでナオは剣道仲間になった冬馬君から二人の連絡先を聞き出してきてよ」    こんな感じで6人の、異文化交流的な日々が始まった。  供に食事をする日常。スキーや花見の非日常を供にすごす日々のなかで、『好き』をコントロールする女性と普通に好意を募らせていく男性。  やがて『好き』は『愛情』に変質し、それを認識した両者の前に不幸が姿を現した。  就職の内定と同時に告白を決意した冬馬は、愛をつなぎ止めることが出来るのか。  それとも、医科と獣医科の異文化の壁に阻まれて、想いを断ち切り次の人生を切り開くのか。
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登録日 2021.06.30
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