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第12章 ねむり続ける主人公
074 【挿絵】 15日目 シュウピンからの御礼の言葉
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真々美が姉妹関係の儀式 第4段階の1 で気を失った翌朝です。
◇
15日目 AM 07:20 朝
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、14日目の分を本日、実施予定
一番権利者: 真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
◇
絵美は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
絵美
「やっぱり、ボディスーツのような戦闘服よりもスーツ姿の方が落ち着くわ。
ボディラインが出ることは構わないけれど、乳房の形まで分かるボディスーツは好きになれないわ。」
鏡の前で、ひと通り着こなし具合を確認した後で、寝ている真々美の顔を覗きこんだ。
絵美
「うーん、かわいいわあ、真々美。
しばらく起きないだろうけれど、目覚めのキスをしておきましょうね。
チュッ!
ごちそうさま。」
真々美
「う、うーん。
朝なのか?」
絵美
「真々美?
起きて、大丈夫なの?」
真々美
「あ、ああ、なんとかな。
いまは無理そうだが、夜には続きをできると思う。」
絵美
「無理はしないでね。
真々美と過ごせる夜は、まだまだ有るのだから。」
真々美
「ありがとう。絵美。
無理はしない。
駄目そうだと思ったら、延期させてもらう。」
真々美は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
真々美
「うっ、痛い、これは・・・」
真々美 こころの声
『この口紅マークは絵美だろうな。
それは、良いとして・・・』
真々美
「絵美? ちょっと来てくれるか?」
絵美
「なあに? 真々美?
どうしたの?」
真々美
「胸の辺りが痛いんだが、なにか知らないか?」
絵美
「まあ、私に恋する胸の痛みね。
大丈夫よ。わたしも真々美が大好きよ。」
真々美
「そうか?
この口紅マークを見てくれないか?」
絵美
「まあ、素敵なキスマークね。
だれに付けてもらったの?」
真々美は、絵美の両方のほっぺたを指でつまんで、横に引っ張った。
真々美
「絵美しかいないよな?
こういうことするひとは?」
絵美
「あらあ? ばれちゃったあ?
しょうがないなあ、エッヘン、私が付けたわ。
うれしくてしょうがないでしょ。」
真々美は作り笑いをして、絵美を見つめ返した。
真々美
「口紅マークの下のキスマークも絵美だな?
強く吸われすぎて、うっ血しているじゃないか!」
絵美
「わたしの真々美に対する愛と執着の強さを反映しているわね。」
真々美
「はあ?
開き直るのもいいが痛かったぞ。
あれは、夢では無かったのだな?」
絵美
「へえ? どんな夢を見たの?」
真々美は顔を赤くして答えようとしない。
絵美
「真々美が、どんな夢を見たのか? 知りたいなあ。」
絵美は後ろから真々美に抱きついて、胸を下から持ち上げながら聞いた。
絵美
「すばらしい大きさと重さね。
答えてくれないなら、昨日の続きを済ませちゃおうか?
ねえ、どうする?」
真々美
「絵美から熱い愛情を注がれて、逃がしてもらえない夢を見たんだ。」
絵美
「そう、良い夢ね。 正夢かもよ。」
真々美
「絵美、次からは手加減、いや、口加減してくれ。
跡に残るくらいされると痛すぎる。」
絵美
「はーい、気を付けます。」
真々美
「頼むぞ、本当に。」
真々美は少しだけ怒って見せた。
絵美に背を向けた後で・・・
真々美 こころの声
『ここまで、絵美に執着されているとは・・・
なんだか、うれしくなってくるな。』
真々美は、口紅を拭い落として、キスマークのうっ血が目立たないように、クリームを塗った。
◇
オルア
「アリム、おはよう。
今日はいい天気だよ。」
アリム
「・・・」
アリムは意識不明のままだった。
オルア
「あと、5日待つのかあ。
待ち遠しいわ。」
オルアは、アリムをはさんで反対側に寝ている冬香に気付いた。
オルア
「冬香、来ていたのね。
あれ? 胸になにか書いてある。
カタカナで、アリム ね。
ということは、アリムの胸にも・・・
うん、冬香と書いているわ。
冬香も私と同じくらいアリムを所有したいと思っているのね。
うれしいわ。
右端に書いている理由は、真々美のための余白ね。」
オルアは起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
オルア
「よし、泣きすぎて腫れた目もマシになってきたわ。」
鏡に起きようとする冬香が見えた。
オルアは、振り向いて、冬香を見た。
オルア
「冬香、おはよう。」
冬香
「オルア、おはよう。」
オルア
「昨日はどうだった。
真々美は、もう第5番目の性魔力を使えるようになったの?」
冬香
「まだよ。
あと、2日は掛かる気がするわ。」
オルア
「そうすると、アリムが目覚める日と同じくらいになりそうね。」
冬香
「そうね、でも、予定日になってもアリムが目覚めない場合に備えておかないと。」
オルア
「そうね。
じゃあ、朝ごはんの準備をしてくるわ。」
冬香
「ありがとう、オルア。」
冬香は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
冬香
「不機嫌な顔をしているわ。
絵美様に真々美を盗られたような気持ちになっているのかもしれないわね。
こんな顔を絵美様に見せるわけには行かないわ。」
冬香は、表情を整えた。
◇
台所で朝ごはんの準備をしているオルア。
オルア
「アリムがいつ目覚めても大丈夫なように、5人分の朝ごはんを用意しましょう。」
絵美様と真々美がリビングに入ってきた。
絵美
「オルアさん、おはよう。
よく眠れた?」
オルア
「絵美様、おはようございます。
ええ、良く眠れました。
おかげさまで。」
絵美
「オルアさん、
「ございます。」
は、余計だわ。
絵美様と呼ぶだけで距離感があるんだから、
「おはよう!」
って、返事して欲しいわ。
オルアさん、やりなおして!
オルアさん、おはよう。」
オルア
「絵美様、おはよう。」
絵美
「そうよ、そんな感じで、よろしくね。」
オルア
「はい、絵美様。」
真々美
「オルア、おはよう。」
オルア
「真々美、おはよう。」
真々美
「オルア、どうしたんだ?
わたしの顔になにかついているか?」
オルア
「目と鼻と口がついているわ。」
真々美
「それなら、いつもどおりだな。」
オルア こころの声
『受け答えの仕方を、やり直しさせる文化は絵美様が由来だったのね。』
しばらくして、冬香もやってきた。
冬香
「絵美様、おはようございます。」
絵美
「冬香さん、おはよう。
冬香さんも、やりなおしね。」
冬香
「えっ、なにがでしょうか?」
オルア
「ございます
は、余計だって。
おはよう!
って、言うべきだって。」
冬香
「そ、そうなの?」
絵美
「オルアさんの言う通りよ。
まあ、冬香さんとも10年ぶりだものね。
忘れられても距離を感じられても仕方ないけれど。
やりなおしてね。
冬香さん、おはよう!」
絵美は満面の笑みを冬香に向けて言った。
冬香
「絵美様、おはよう!」
絵美
「うんうん、良い感じね。
冬香さん、オルアさん、覚えておいてね。」
冬香、オルア
「「はい、絵美様。」」
4人は朝ごはんを食べることにした。
◇
朝ごはんの食休みを兼ねて、真々美が本日の予定を説明している。
真々美
「今日の予定だが、昨日の分の会議を今日の朝から行う予定だ。
朝の10時からの予定だ。
絵美も同席して見守って欲しい。
カセイダード女王 サア様のように寝た振りしていてくれても構わない。」
絵美
「わたし、寝たふりは得意じゃないのよね。」
真々美
「それなら、起きていてくれ。
みんなの励みになるだろう。」
真々美 こころの声
『ウソ泣きは、1級品なのだがな。
狸寝入りは苦手なのか。』
真々美
「わたくしごとだが、絵美と私の姉妹関係の儀式 第4段階はまだ完了していない。
しばらく待って欲しい。
絵美からはなにかあるか?」
絵美
「そうねえ。
オルアさん、アリムさんの様子はどうですか?」
オルア
「すやすやと眠っているように見えます。
今にも目を覚ましてくれそうに思えるのですが。」
絵美
「冬香さんから見て、どうですか?」
冬香
「大脳の疲労を解消するための物資は、高すぎて買えません。
ですから、なんとしても、わたしもスリーカーをコールできるようにならなければなりません。」
絵美
「ある程度までの金額なら、出せると思うのだけれど。
そんなに高いの?」
冬香
「こういう金額です。」
絵美
「た、高すぎるわ。
真々美とオルアさんも見てちょうだい。」
真々美、オルア
「「た、高い。」」
冬香
「という訳で、なんとしても、スリーカーをコールできるようになりたいです。」
絵美
「そうね、冬香さん。
That's the sprit.
その意気だわ。」
オルア
「冬香、お願いね。」
冬香
「ええ、なんとしても、コール権を獲得するわ。」
真々美
「冬香はなにかあるか?」
冬香
「モンテハート大公爵の屋敷の調査結果次第では、大々的に踏み込む必要が有るわね。」
真々美
「そうだな。
証拠隠滅のために、焼き払われなかったことが幸いだからな。
なにが出てくるか考えると寒気がしてくるが、処理しないとな。
オルアは?」
オルア
「アリムさんの様子を知るために見守りテレビを持ち込みたいわ。」
真々美
「ああ、持ち込んでくれ。
アリムのそばにいさせてやりたいが、今回の会議には出てもらう必要があるからな。
絵美、冬香、オルア ほかにはなにかあるか?」
真々美は、しばらく待った。
真々美
「無さそうだったら、ここまでにしよう。
10時からの会議に備えてくれ。」
絵美、冬香、オルア
「「「はい。」」」
◇
10時になって、シュウピンさん、メラニィさんと、もう一人の女性がやってきた。
シュウピン
「絵美様、真々美様、冬香様、オルア様、おはようございます。」
絵美
「おはよう、シュウピンさん、メラニィさん。
そして、奥にいる女性は?」
冬香
「もしかして、セーラさん?」
シュウピン
「その通りです。
冬香様。」
メラニィ
「周囲のやっかみが有るから、今はまだ、ひとりで残すことは避けたいです。
そして、オルア様との顔合わせの必要があるから、連れてきました。」
シュウピン
「まず、セーラは会議を傍聴するだけで、意見を言うことも賛成票や反対票を投じることはできません。」
セーラは、大きくうなづいていた。
真々美
「オルアとの顔合わせと言うことは、オルアと仕事をするということだな。」
シュウピン
「その通りです。」
メラニィ
「そして、会議の前にシュウピンが話したいことがあるから、時間を割いて頂けませんか?」
冬香
「メラニィさんが間に入るということは、シュウピンさんの私事の話だけれど、わたしたちに深く関係するということですか。」
シュウピン
「そうです。
わたし個人の気が済むために聞いて欲しい話です。
今頃、言うのか?
と責められる覚悟をしています。
それでも、仕事の御報告をする中で、分かってしまうことでも有りますので。」
真々美
「今回からの会議は、絵美に同席してもらう。
個人的な話を知る者が多くなってしまうが構わないのか?」
メラニィ
「シュウピン、わたしがそばにいるからな。」
メラニィは、シュウピンの両方の二の腕を優しく抱きしめて、シュウピンを励ました。
シュウピン
「はい、ぜひ、皆様、全員に聞いて頂きたい話です。」
真々美
「そうか、わかった。
絵美、冬香、オルア。
シュウピンさんが【責められる覚悟】で、と言うからには、わたしたちに深く関係する話なのだろう。
こころの準備をしてくれ。」
絵美
「真々美、シュウピンさん、ちょっと待って。」
真々美
「どうした? 絵美?」
絵美
「シュウピンさん、よく考えて決心したのだと思います。
それでも、シュウピンさんが満足するためだけにする話だとしたら、
秘密にしておいて、墓場まで持っていくべき話でもあるわよね。」
シュウピン
「そうかもしれません。」
絵美
「だったら、知らない方が幸せ、という場合もあるわよ。
報告にしたって、隠した方が良いと判断したのなら、隠しても構わない。
他人を落とし入れるウソをつくことは許されませんが、ご自分を守るためのウソは限度こそあれども、許されると考えています。」
シュウピン
「絵美様、ありがとうございます。
それでも、わたしは聞いてもらいたいのです。
メラニィ、私の骨はあなたに拾って欲しいわ。
セーラさん、わたしがいなくなったら、メラニィの言う通りにしてね。
メラニィ? お願いできるわね。」
メラニィ
「シュウピン、なあ考え直さないか?
絵美様は、さいごのチャンスをくださっているんだ。
今なら、まだ、引き返せるぞ。」
シュウピン
「最後まで、ありがとうね。
メラニィ、愛しているわ。
あなたと仲良く熱い夜を過ごせたから、わたしの感情が戻ってきていると思えるわ。
かわいいセーラ、あなたのことは妹のように思っているわ。」
メラニィ
「シュウピン。」
セーラ
「シュウピン様。」
ふたりは必死に泣くことを、こらえているようだった。
シュウピンは、そんなふたりの肩に手を置いて、抱き寄せた。
シュウピン
「ふたりとも、見守っていてね。」
メラニィ
「ああ。」
セーラ
「はい。」
シュウピン
「お待たせしました。
絵美様、真々美様、冬香様、お見届けください。
そして、オルア様、あなたが私たちと名前呼びすることを勧めてくださる前から、わたしはオルア様のことを気に掛けていました。」
☆ オルア=サーパース
☆ 「わたしたちがお互いを呼ぶ呼び方ですが、よそよそしく苗字ではなく名前で呼び合う選択肢はありますか?」
☆
☆ 025 6日目 AM10時 面接担当たちの反応
オルア
「えっ? 見届けるひとにわたしが含まれていないということは、わたしに関する話ですか?」
シュウピン
「その通りです。 オルア様。」
オルアは緊張して、つばを飲み込んだ。
シュウピン
「オルア様。
わたしの妹を、男どもから助けてくださり、誠にありがとうございました。」
オルア
「えっ? まさか?」
シュウピン
「その、まさかです。」
☆ シュウピン
☆ 「あなたは、妹の命と、わたしの感情をうばった。」
☆
☆ 066 14日目 その玉座にすわる者は誰か?
☆ オルア
☆ 「ひとりの若くて美しい女性が6人の男性に輪姦《りんかん》されていたの。
☆ 6人の男性が代わる代わる女性を犯していたわ。
☆
☆ 072 オルアの想い、オルアの過去
◇
今頃、言うのか?
と、真々美たちが言いそうですね。
それを事前に感じた絵美様も流石ですね。
◇
15日目 AM 07:20 朝
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、14日目の分を本日、実施予定
一番権利者: 真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
◇
絵美は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
絵美
「やっぱり、ボディスーツのような戦闘服よりもスーツ姿の方が落ち着くわ。
ボディラインが出ることは構わないけれど、乳房の形まで分かるボディスーツは好きになれないわ。」
鏡の前で、ひと通り着こなし具合を確認した後で、寝ている真々美の顔を覗きこんだ。
絵美
「うーん、かわいいわあ、真々美。
しばらく起きないだろうけれど、目覚めのキスをしておきましょうね。
チュッ!
ごちそうさま。」
真々美
「う、うーん。
朝なのか?」
絵美
「真々美?
起きて、大丈夫なの?」
真々美
「あ、ああ、なんとかな。
いまは無理そうだが、夜には続きをできると思う。」
絵美
「無理はしないでね。
真々美と過ごせる夜は、まだまだ有るのだから。」
真々美
「ありがとう。絵美。
無理はしない。
駄目そうだと思ったら、延期させてもらう。」
真々美は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
真々美
「うっ、痛い、これは・・・」
真々美 こころの声
『この口紅マークは絵美だろうな。
それは、良いとして・・・』
真々美
「絵美? ちょっと来てくれるか?」
絵美
「なあに? 真々美?
どうしたの?」
真々美
「胸の辺りが痛いんだが、なにか知らないか?」
絵美
「まあ、私に恋する胸の痛みね。
大丈夫よ。わたしも真々美が大好きよ。」
真々美
「そうか?
この口紅マークを見てくれないか?」
絵美
「まあ、素敵なキスマークね。
だれに付けてもらったの?」
真々美は、絵美の両方のほっぺたを指でつまんで、横に引っ張った。
真々美
「絵美しかいないよな?
こういうことするひとは?」
絵美
「あらあ? ばれちゃったあ?
しょうがないなあ、エッヘン、私が付けたわ。
うれしくてしょうがないでしょ。」
真々美は作り笑いをして、絵美を見つめ返した。
真々美
「口紅マークの下のキスマークも絵美だな?
強く吸われすぎて、うっ血しているじゃないか!」
絵美
「わたしの真々美に対する愛と執着の強さを反映しているわね。」
真々美
「はあ?
開き直るのもいいが痛かったぞ。
あれは、夢では無かったのだな?」
絵美
「へえ? どんな夢を見たの?」
真々美は顔を赤くして答えようとしない。
絵美
「真々美が、どんな夢を見たのか? 知りたいなあ。」
絵美は後ろから真々美に抱きついて、胸を下から持ち上げながら聞いた。
絵美
「すばらしい大きさと重さね。
答えてくれないなら、昨日の続きを済ませちゃおうか?
ねえ、どうする?」
真々美
「絵美から熱い愛情を注がれて、逃がしてもらえない夢を見たんだ。」
絵美
「そう、良い夢ね。 正夢かもよ。」
真々美
「絵美、次からは手加減、いや、口加減してくれ。
跡に残るくらいされると痛すぎる。」
絵美
「はーい、気を付けます。」
真々美
「頼むぞ、本当に。」
真々美は少しだけ怒って見せた。
絵美に背を向けた後で・・・
真々美 こころの声
『ここまで、絵美に執着されているとは・・・
なんだか、うれしくなってくるな。』
真々美は、口紅を拭い落として、キスマークのうっ血が目立たないように、クリームを塗った。
◇
オルア
「アリム、おはよう。
今日はいい天気だよ。」
アリム
「・・・」
アリムは意識不明のままだった。
オルア
「あと、5日待つのかあ。
待ち遠しいわ。」
オルアは、アリムをはさんで反対側に寝ている冬香に気付いた。
オルア
「冬香、来ていたのね。
あれ? 胸になにか書いてある。
カタカナで、アリム ね。
ということは、アリムの胸にも・・・
うん、冬香と書いているわ。
冬香も私と同じくらいアリムを所有したいと思っているのね。
うれしいわ。
右端に書いている理由は、真々美のための余白ね。」
オルアは起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
オルア
「よし、泣きすぎて腫れた目もマシになってきたわ。」
鏡に起きようとする冬香が見えた。
オルアは、振り向いて、冬香を見た。
オルア
「冬香、おはよう。」
冬香
「オルア、おはよう。」
オルア
「昨日はどうだった。
真々美は、もう第5番目の性魔力を使えるようになったの?」
冬香
「まだよ。
あと、2日は掛かる気がするわ。」
オルア
「そうすると、アリムが目覚める日と同じくらいになりそうね。」
冬香
「そうね、でも、予定日になってもアリムが目覚めない場合に備えておかないと。」
オルア
「そうね。
じゃあ、朝ごはんの準備をしてくるわ。」
冬香
「ありがとう、オルア。」
冬香は起きて、着替えを済ませて、鏡の前でポーズを取っていた。
冬香
「不機嫌な顔をしているわ。
絵美様に真々美を盗られたような気持ちになっているのかもしれないわね。
こんな顔を絵美様に見せるわけには行かないわ。」
冬香は、表情を整えた。
◇
台所で朝ごはんの準備をしているオルア。
オルア
「アリムがいつ目覚めても大丈夫なように、5人分の朝ごはんを用意しましょう。」
絵美様と真々美がリビングに入ってきた。
絵美
「オルアさん、おはよう。
よく眠れた?」
オルア
「絵美様、おはようございます。
ええ、良く眠れました。
おかげさまで。」
絵美
「オルアさん、
「ございます。」
は、余計だわ。
絵美様と呼ぶだけで距離感があるんだから、
「おはよう!」
って、返事して欲しいわ。
オルアさん、やりなおして!
オルアさん、おはよう。」
オルア
「絵美様、おはよう。」
絵美
「そうよ、そんな感じで、よろしくね。」
オルア
「はい、絵美様。」
真々美
「オルア、おはよう。」
オルア
「真々美、おはよう。」
真々美
「オルア、どうしたんだ?
わたしの顔になにかついているか?」
オルア
「目と鼻と口がついているわ。」
真々美
「それなら、いつもどおりだな。」
オルア こころの声
『受け答えの仕方を、やり直しさせる文化は絵美様が由来だったのね。』
しばらくして、冬香もやってきた。
冬香
「絵美様、おはようございます。」
絵美
「冬香さん、おはよう。
冬香さんも、やりなおしね。」
冬香
「えっ、なにがでしょうか?」
オルア
「ございます
は、余計だって。
おはよう!
って、言うべきだって。」
冬香
「そ、そうなの?」
絵美
「オルアさんの言う通りよ。
まあ、冬香さんとも10年ぶりだものね。
忘れられても距離を感じられても仕方ないけれど。
やりなおしてね。
冬香さん、おはよう!」
絵美は満面の笑みを冬香に向けて言った。
冬香
「絵美様、おはよう!」
絵美
「うんうん、良い感じね。
冬香さん、オルアさん、覚えておいてね。」
冬香、オルア
「「はい、絵美様。」」
4人は朝ごはんを食べることにした。
◇
朝ごはんの食休みを兼ねて、真々美が本日の予定を説明している。
真々美
「今日の予定だが、昨日の分の会議を今日の朝から行う予定だ。
朝の10時からの予定だ。
絵美も同席して見守って欲しい。
カセイダード女王 サア様のように寝た振りしていてくれても構わない。」
絵美
「わたし、寝たふりは得意じゃないのよね。」
真々美
「それなら、起きていてくれ。
みんなの励みになるだろう。」
真々美 こころの声
『ウソ泣きは、1級品なのだがな。
狸寝入りは苦手なのか。』
真々美
「わたくしごとだが、絵美と私の姉妹関係の儀式 第4段階はまだ完了していない。
しばらく待って欲しい。
絵美からはなにかあるか?」
絵美
「そうねえ。
オルアさん、アリムさんの様子はどうですか?」
オルア
「すやすやと眠っているように見えます。
今にも目を覚ましてくれそうに思えるのですが。」
絵美
「冬香さんから見て、どうですか?」
冬香
「大脳の疲労を解消するための物資は、高すぎて買えません。
ですから、なんとしても、わたしもスリーカーをコールできるようにならなければなりません。」
絵美
「ある程度までの金額なら、出せると思うのだけれど。
そんなに高いの?」
冬香
「こういう金額です。」
絵美
「た、高すぎるわ。
真々美とオルアさんも見てちょうだい。」
真々美、オルア
「「た、高い。」」
冬香
「という訳で、なんとしても、スリーカーをコールできるようになりたいです。」
絵美
「そうね、冬香さん。
That's the sprit.
その意気だわ。」
オルア
「冬香、お願いね。」
冬香
「ええ、なんとしても、コール権を獲得するわ。」
真々美
「冬香はなにかあるか?」
冬香
「モンテハート大公爵の屋敷の調査結果次第では、大々的に踏み込む必要が有るわね。」
真々美
「そうだな。
証拠隠滅のために、焼き払われなかったことが幸いだからな。
なにが出てくるか考えると寒気がしてくるが、処理しないとな。
オルアは?」
オルア
「アリムさんの様子を知るために見守りテレビを持ち込みたいわ。」
真々美
「ああ、持ち込んでくれ。
アリムのそばにいさせてやりたいが、今回の会議には出てもらう必要があるからな。
絵美、冬香、オルア ほかにはなにかあるか?」
真々美は、しばらく待った。
真々美
「無さそうだったら、ここまでにしよう。
10時からの会議に備えてくれ。」
絵美、冬香、オルア
「「「はい。」」」
◇
10時になって、シュウピンさん、メラニィさんと、もう一人の女性がやってきた。
シュウピン
「絵美様、真々美様、冬香様、オルア様、おはようございます。」
絵美
「おはよう、シュウピンさん、メラニィさん。
そして、奥にいる女性は?」
冬香
「もしかして、セーラさん?」
シュウピン
「その通りです。
冬香様。」
メラニィ
「周囲のやっかみが有るから、今はまだ、ひとりで残すことは避けたいです。
そして、オルア様との顔合わせの必要があるから、連れてきました。」
シュウピン
「まず、セーラは会議を傍聴するだけで、意見を言うことも賛成票や反対票を投じることはできません。」
セーラは、大きくうなづいていた。
真々美
「オルアとの顔合わせと言うことは、オルアと仕事をするということだな。」
シュウピン
「その通りです。」
メラニィ
「そして、会議の前にシュウピンが話したいことがあるから、時間を割いて頂けませんか?」
冬香
「メラニィさんが間に入るということは、シュウピンさんの私事の話だけれど、わたしたちに深く関係するということですか。」
シュウピン
「そうです。
わたし個人の気が済むために聞いて欲しい話です。
今頃、言うのか?
と責められる覚悟をしています。
それでも、仕事の御報告をする中で、分かってしまうことでも有りますので。」
真々美
「今回からの会議は、絵美に同席してもらう。
個人的な話を知る者が多くなってしまうが構わないのか?」
メラニィ
「シュウピン、わたしがそばにいるからな。」
メラニィは、シュウピンの両方の二の腕を優しく抱きしめて、シュウピンを励ました。
シュウピン
「はい、ぜひ、皆様、全員に聞いて頂きたい話です。」
真々美
「そうか、わかった。
絵美、冬香、オルア。
シュウピンさんが【責められる覚悟】で、と言うからには、わたしたちに深く関係する話なのだろう。
こころの準備をしてくれ。」
絵美
「真々美、シュウピンさん、ちょっと待って。」
真々美
「どうした? 絵美?」
絵美
「シュウピンさん、よく考えて決心したのだと思います。
それでも、シュウピンさんが満足するためだけにする話だとしたら、
秘密にしておいて、墓場まで持っていくべき話でもあるわよね。」
シュウピン
「そうかもしれません。」
絵美
「だったら、知らない方が幸せ、という場合もあるわよ。
報告にしたって、隠した方が良いと判断したのなら、隠しても構わない。
他人を落とし入れるウソをつくことは許されませんが、ご自分を守るためのウソは限度こそあれども、許されると考えています。」
シュウピン
「絵美様、ありがとうございます。
それでも、わたしは聞いてもらいたいのです。
メラニィ、私の骨はあなたに拾って欲しいわ。
セーラさん、わたしがいなくなったら、メラニィの言う通りにしてね。
メラニィ? お願いできるわね。」
メラニィ
「シュウピン、なあ考え直さないか?
絵美様は、さいごのチャンスをくださっているんだ。
今なら、まだ、引き返せるぞ。」
シュウピン
「最後まで、ありがとうね。
メラニィ、愛しているわ。
あなたと仲良く熱い夜を過ごせたから、わたしの感情が戻ってきていると思えるわ。
かわいいセーラ、あなたのことは妹のように思っているわ。」
メラニィ
「シュウピン。」
セーラ
「シュウピン様。」
ふたりは必死に泣くことを、こらえているようだった。
シュウピンは、そんなふたりの肩に手を置いて、抱き寄せた。
シュウピン
「ふたりとも、見守っていてね。」
メラニィ
「ああ。」
セーラ
「はい。」
シュウピン
「お待たせしました。
絵美様、真々美様、冬香様、お見届けください。
そして、オルア様、あなたが私たちと名前呼びすることを勧めてくださる前から、わたしはオルア様のことを気に掛けていました。」
☆ オルア=サーパース
☆ 「わたしたちがお互いを呼ぶ呼び方ですが、よそよそしく苗字ではなく名前で呼び合う選択肢はありますか?」
☆
☆ 025 6日目 AM10時 面接担当たちの反応
オルア
「えっ? 見届けるひとにわたしが含まれていないということは、わたしに関する話ですか?」
シュウピン
「その通りです。 オルア様。」
オルアは緊張して、つばを飲み込んだ。
シュウピン
「オルア様。
わたしの妹を、男どもから助けてくださり、誠にありがとうございました。」
オルア
「えっ? まさか?」
シュウピン
「その、まさかです。」
☆ シュウピン
☆ 「あなたは、妹の命と、わたしの感情をうばった。」
☆
☆ 066 14日目 その玉座にすわる者は誰か?
☆ オルア
☆ 「ひとりの若くて美しい女性が6人の男性に輪姦《りんかん》されていたの。
☆ 6人の男性が代わる代わる女性を犯していたわ。
☆
☆ 072 オルアの想い、オルアの過去
◇
今頃、言うのか?
と、真々美たちが言いそうですね。
それを事前に感じた絵美様も流石ですね。
15
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