【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第13章 愛する人を目覚めさせるために スリーカーを

081 バーシル換算レート 絵美とメラニィ

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 引き続き、会議回です。
 読者が離れていく気がします。

 16日目 AM 11:00  朝
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、16日目の分を本日実施中

 一番権利者: 真々美。
  ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》





真々美
「では、続きをしよう。
 メラニィさんの議題にうつる。」

☆ メラニィ
☆ 「為替の換算レート 1バーシル=1万丸について、
☆  諸外国への対応について、
☆  戦争になった場合の軍事力の不足について、
☆  明日の議題でお願いいたします。」
☆ 
☆ 075 オルアの名誉回復と行政長就任


メラニィ
「白沢絵美様  
 いまチータマルム支国では、絵美様が設定されたバーシル換算レートを用いて諸外国と取引しようとしております。
 議事録から該当部分を抜粋ばっすいいたしました。
 お手元またはこちらのディスプレイをご覧ください。」

筆者の注釈
「原文をご確認されたい読者は、下記を読み返してください。」
☆   027 6日目 新レートは、1バーシル=10,000丸《1万丸》


メラニィ
「白沢絵美様
 目的 実施内容 対応 問題点 について 読み上げ致します。

 【目的】

  1.光元国と関係諸国が理解できる競技種目で、
  2.光元国と関係諸国が理解できる程度まで、
 カセイダード王国が嫌悪感を持ったことを示す。

 【実施内容】

  2023年9月1日から適用開始。
 《医療サービス利用者に通達済み。
  カセイダード王国チータマルム支国の広報から発信済み。》

   1バーシル = 10,000まる 光元国《Land of Luminia》の通貨 丸《Maru》
   1バーシル =     50ゴル 世界団結国《Unity of Justice》の通貨 ゴル《Gorl》
   1バーシル =     50ユーア 文明気品同盟《Civilization Elegance Alliance》の通貨 ユーア《Yure》

 にして、通貨安による燃料費を高騰こうとうさせて、経済的に苦しめます。

  なお、現在の為替レートと比べると 光元国が不利になっております。
  このことから光元国が何かやらかしたとわかるものには分かるでしょう。

 【対応】

   新しい為替レートを不服として交渉に来られた時にする対応については、7つの詳細報告書《※》の様式データを渡すだけとする。

《※》
 Q1.なにが起こったことが問題と考えますか?
 Q2.なぜ、起こったのでしょうか?
 Q3.今後、起こったときに、どうやって見つけますか?
 Q4.今後、起こらないように、どうしますか?
 Q5.起こしたひとたちや設備に対して、どうしますか?
 Q6.同一属性をもつひとたちや設備に対して、どうしますか?
 Q7.将来的に起こすかもしれないひとたちや設備に対して、どうしますか?
という7つの質問にくわしく答えさせる報告書

 【問題点】

   戦争になった場合、戦力が足りません。
   本星からの兵器支給が必要です。《別紙参照》

   グレーターロボは、著作権料が高くて使えません。
   しかも、有人兵器に乗りたがるものがいません。

   AIの無人兵器と、それを見守る人材または高度AIが必要です。

 【まとめ】

   このように進める準備を進めておりますが、白沢絵美様のお考えに近いものになっておりますでしょうか?
   ここにいらっしゃることはとてもありがたい機会ですので、お言葉をたまわることは可能でしょうか?」

絵美
「メラニィさん?
 そこまで、そこまで気を使った言葉遣いはしなくていいわよ。
 絵美様と名前に様をつけて呼んでくれるだけでいいわ。

 そして、素晴らしい内容だわ。

 メラニィさんが、私の言外げんがいの意味までみ取ってくださるなんて感激かんげきだわ。」

メラニィ
「絵美様 ありがとうございます。

 一つ質問があるのですが、お答えいただけますか?」

絵美
「いいわよう。何かしら?」

メラニィ
「絵美様、今回カセイダード王国が侮辱ぶじょくされました。
 また、アリム様も光元国で非常につらい目にあわされました。

 これらのことについて復讐や仕返しをするのではなく、新しい試合で 勝てるようにすすめるべきというお考えを絵美様がお持ちと解釈してよろしいでしょうか?」

絵美
「そうですね。
 復讐や敵討ちをしても 幸せなことにならないわ。
 復讐の連鎖が断ち切れなくなるだけ。
 
 だから過去を引きずった戦いではなくて 新しい戦いを進めるべきだと思いました。」
 
 絵美のほほからは、一筋の涙が光った。
 
メラニィ
「絵美様、ご回答ありがとうございます。

 絵美様は、アリム様を過去の戦いから抜け出させてあげたいとお考えになったのですね。
 そして、ここからは光元国とカセイダード王国の戦いである と おっしゃっておられるのですね。」

絵美
「そうですね。
 負けた試合の事を引きずったり、やり直ししたいと思うよりも 新しい試合で勝ち続ける方がよっぽど有意義 だからね。」

メラニィ
「絵美様は私が想像したとうりの素晴らしいお方です。
 アリム様を、これ以上傷つけたくない。
 昔のつらい思い出は忘れさせてあげたいとお考えなのですね。」 

絵美
「メラニィさんの、おっしゃるとおりです。

 アリムさんに長年にわたって続けてきた仕打しうちが非常に無礼で許されないことだということを、カセイダード王国に対してもした結果、返ってくるむくいを、痛みとして理解してもらいましょう。

 自分自身と 愛しい人たちが同じ目にうまで それが悪いことだと分からない者たちはどこにでもいるものです。」

真々美 こころの声
『鑑賞が創作を超える というものだな。
 絵美は、ここまで深くは考えていなかったはずだ。

 いや、それとも、ここまでの意図を無意識で盛り込んでいたのか?』

冬香 こころの声
『メラニィさんの展開力、いちを聞いて じゅうを知る力は素晴らしいものだわ。
 まるで絵美様とメラニィさんの間では、ことわざを伝えあったぐらい情報の密度みつどが高いのね。』

オルア こころの声
『わたしは、アリムの復讐ふくしゅうたすことばかり考えていたわ。
 絵美様はアリムの苦しみがこれ以上、悪化あっかしないように、アリムをつらい記憶から解放してあげることを考えてくださっていたのね。』

シュウピン こころの声
『さすがは真々美様のハイシスをつとめるだけあるわ。
 あなどれないわね。
 真々美様を射止いとめるためには、絵美様にきらわれないようにしなきゃね。』

メラニィ
「絵美様、重ねて質問をしてもよろしいでしょうか?」

絵美
「もちろんよ。
 こうやって顔と顔を合わせて話す機会はなかなか取れないから、日頃から疑問に思うことが有れば聞いてほしいわ。」

メラニィ
「絵美様は、彼らから反省や謝罪の弁を得ることができると思いですか?」

絵美
「ペットの鳥のオウムや九官鳥から、
  おはよう
  こんにちは
と言わせる方がまだ有意義じゃないかしら。」

メラニィ
「つまり音声としてそのように聞こえたとしても、言葉としては意味をなしてない
 と言うことですよね。」

絵美
「本当に残念ですが世の中には良心りょうしん、良い心を持たない人がいることもまた事実です。
 そのような者達と 共有する時間を持とうとすることは 人生の無駄遣いというしかありません。

 戦うよりも 逃げることを選ぶ。
 それが賢明けんめいなのかもしれませんね。」

メラニィ
「絵美様、ご回答いただき誠にありがとうございます。
 感謝します。
 絵美様を頂点とする組織に所属していること、近しい配下でいられることを女神様に感謝しております。」
 
絵美
「こちらこそ、心から光栄に思います。
 真々美、素晴らしい仲間に めぐまれたわね。」

真々美
「ああ、私を守護してくださるすべての存在に感謝している。」

絵美 こころの声
『メラニィさんを含む5人が伍姫いつひめになれば、この国は安泰だわ。
 真々美がセーラさんを含む5人と関係を持つのか?
 アリムさんが真々美を含む5人と関係を持つのか?

 どちらでも、おなじに思えるけれど、運命がより良い方を選んでくれるでしょう。』

シュウピン
「絵美様、それで兵器の補充はお願いできますでしょうか?」

絵美
「そうね。
 ご希望通りにはいかないだろうけれど 著作権使用料が要らない兵器を補充するようにするわ。

 真々美、シュウピンさん、メラニィさん、セーラさんを中心にして、希望兵器のリストを送ってちょうだいな。」

シュウピン
「ご用意できておりますので真々美様にお送りします。
 ディスプレイにも表示します。」

絵美
「ふむ。 サア、つまり女王様に投げておくわ。
 本星にいるミミーたち伍姫いつひめと検討してくれるでしょう。
 ただし、どのくらい要望が通るかは分からないわ。

 真々美、議論を続けてくれる?」

真々美
「ああ、分かった。

 2023年9月1日から新しい為替換算レートで、医療費の精算をしたとして、諸外国の我慢がいつまで続くかな?」

冬香
「3カ月程度でしょうね。」

絵美
「その頃には、私はカセイダード本星にいるわね。
 兵器の支給が進んでいない場合は代替案を含めて、何か手を打つわ。」

シュウピン
「よろしくお願いいたします。」





真々美
「次は、行政庁の視察と引継ぎについてだな。

 本日の午後から回る方が良いか?
 それとも、そちらの都合が良い日程はあるか?」

セーラ
「それが、そのう。」

 セーラは助けを求める視線をメラニィに向けた。

メラニィ
「申し上げにくいことですが セーラは、いま、無視むしされている状況です。
 オルア様が行政庁の長、トップになることはもちろん、セーラが副長になることを納得していないやからが大勢います。

 表向きは従っているふりをしますが、私たちが見ていないところでは手の平を返しているのです。」

真々美
「切るか?
 セーラさんが異例の出世をした理由は、すでに説明済みのはずだ。」

シュウピン
「よろしいのですか?」

真々美
「ああ、かまわない。」

絵美
「わたしに良い考えがあるわ。」

 絵美がめったに見せない悪い顔をしていた。



 絵美様にも暗黒面はあるのかなあ?
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