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第17話 冒険者のお仕事
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私は、仲間たちと冒険者としての活動をスタートした。
まずはアンクティワンが紹介してくれた依頼をこなしていく。実績を積み、少しずつ名声を上げていくのが目標だ。私たちは彼の商店に所属する専属冒険者パーティーとして認識されている。そのため、主に彼から受ける依頼が中心となっている。
初めての依頼は、近隣住民を困らせているモンスターの退治。倒した証拠を持ち帰る、シンプルな任務。私が聖女だった頃にも似たような仕事を数多くこなしてきた。
初めての依頼を無事に完了させてから、既に一ヶ月ほどの月日が経過していた。
地道に数をこなしていった。様々な魔法を駆使し、工夫を凝らしながら素早く任務を終わらせていく。困っている人がいるのなら、できるだけ早く現場に駆けつけて、迅速に解決したい。ただし、急ぎすぎて失敗しないよう気をつける必要もある。
「ここは私が盾になるから、ノエラとエミリーは後ろから魔法で攻撃を!」
ナディーヌが的確な指示を出す。彼女の声には迷いがなく、的確な指示で動きやすい。普段は私の護衛として一歩後ろにいたのに、今は最前線に立って私たちを守ってくれている。彼女の騎士としての実力は、私が思っていた以上だ。魔物に立ち向かう姿は、とても頼もしい。
「了解!」
エミリーが弾むような声で応じる。彼女も聖女時代より生き生きとしている。修行の成果を発揮できる場があることが、彼女の自信になっているようだ。
「ジャメル、左側を頼むわね」
「わかった、任せておけ」
ジャメルは相変わらず落ち着いた様子で魔法を繰り出す。白髪交じりの髭を風になびかせながら、彼は左側から接近する別の魔物に対して魔法で対処する。
私は敵の動きを見極めながら、最適な魔法を選んでいく。聖女時代よりも解放された力は、より効率的に発揮できるようになっていた。魔力が体内を巡り、指先から解き放たれる感覚は、心地良い興奮をもたらす。
私たちの仕事ぶりは完璧で、他の冒険者と比べても遥かに早く任務を完了させると評判を得るようになっていた。依頼の数を重ねるごとに、チームワークは磨かれていった。
依頼を全て終えた後、いつものように仲間たちに待機してもらい、私はアンクティワンに完了報告をするために彼の商館を訪れた。陽光が差し込む高級感あふれる応接室で、彼はお茶を用意しながら私を迎えた。
「ということで、依頼を受けていた仕事は全て終わらせてきたわ」
部屋の中央にある大きな机に、依頼書と討伐の証を並べながら報告する。
「あの数をもう終わらせた、ということですか。本当に仕事が早いですね」
アンクティワンの瞳が驚きで見開かれた。彼はいつもの笑顔を崩し、純粋な驚きを見せている。
「え?」
仕事完了の報告をすると、なぜか驚いたアンクティワンに私も驚きながら頷いた。私たちにとっては普通のペースだったけれど、彼の反応を見ると、そうではなかったらしい。
優秀な仲間たちのおかげで、そこまで苦労せずに任務を完了できた。もっと多くの依頼をこなすことも可能だと思う。正直なところ、聖女だった頃に任された仕事の量と比べたら、10分の1程度の感覚ぐらいである。まだまだ余裕がある。
「凄いですね。通常の冒険者パーティーなら1ヶ月、ノエラ様たちでも1週間は要すると想定していましたが、まさかその予想を遥かに超えてくれるなんて。驚きです」
彼は机の上の討伐の証を確認し、依頼書を整理しながら言った。
「早く終わらせると、不都合かしら?」
「いえいえ、そんな事はありません。こちらとしても、仕事が早いと大変助かります」
アンクティワンは両手を広げて否定した。
「それならよかった」
早く終わらせて問題が生じるかもしれないと心配したけど、喜んでもらえたようで安心した。
「ノエラ様のパーティーの評判は上々ですし、依頼主から私の方にも感謝の言葉が次々と届いているんですよ。優秀な冒険者を紹介してくれて助かった、とね」
「役に立ったようで何よりだわ」
アンクティワンには色々と世話になっている。こうやって、少しずつ恩返しをしていきたい。まだまだ彼に受けた恩は多くて、返しきるのは先になりそうだけど。
「ところで、一つ聞きたいのだけど」
「はい、何でしょうか?」
ちょっと前から気になっていたことを切り出す。
「この依頼の成功報酬、高くないかしら? もっと安くてもいいと思うんだけど」
依頼を受けるたびに、どんどん上がっていく報酬。この金額は、ちょっと貰い過ぎじゃないかしら。こんなに貰っていいのかしら。
受けた依頼の数は多いけれど、あんなに簡単な任務だけでこれだけ貰ってしまうのは申し訳ない気がする。特に私は、これまでに鍛えてきた魔法があるので、危険もなく終わらせることが出来てしまうから。
「いえいえ、そんなことはありません。あなた達への仕事の成功率と評判で依頼が殺到しており、この価格は適正です。これを安くしすぎると、過度に負担がかかってしまう可能性があるので」
「そうなの」
アンクティワンは真剣な表情で説明した。商人としての計算が彼の頭の中で働いているのが見て取れる。
彼は私を気遣って、仕事の量を調整してくれている。なら私は、アンクティワンに紹介してもらった依頼を、今後も失敗しないように頑張っていけば良い。
「はい。神殿に依頼すると、もっと高額な依頼料を請求されることも多いですから。それに比べれば破格ですよ」
「やっぱり、そうだったのね」
薄々感じていたことが確信に変わった。神殿が高額な依頼料を請求していたなんて、聖女だった私は全く知らされていなかった。でも、なんとなくそういう雰囲気は感じていた。あの時は、自分の仕事に精一杯で、その周りで何が起きているのか気にする余裕すらなかった。
あれから聖女の地位を離れて、冷静になって振り返ったら、そういうことなのだろうと理解できた。神殿は私の能力を使って、高額な報酬を得ていたのだ。その思いに、少し複雑な気持ちが胸をよぎる。
「それから、早く片付けてもらったお礼に報酬も上乗せしますよ」
アンクティワンは追加の報酬が入った袋を取り出した。
「ええっ!? 流石にそれは受け取れないわよ」
思わず両手を振って拒否しようとする。
「そう言わず、受け取ってください、ノエラ様。これは商人として仕事を完璧にこなしてくれたことに対する感謝の気持ちなんです。ノエラ様の頑張りのおかげで、商店の評価も上がっている。なので、どうかお願いします!」
彼は真剣な眼差しで言った。その目には、純粋な感謝の気持ちが溢れていた。
「……そこまで言うのなら、ありがたく受け取るわね」
感謝の気持ち。そこまで言われたら断れない。それに、この受け取った報酬は仲間たちとも分配する。受け取る金額が高いほど、彼らも喜んでくれるだろう。
「それじゃあ引き続き、次の依頼の紹介をお願いね」
「では、こちらをお願いします」
早速、次の仕事を用意してくれていた。さすがアンクティワン、準備が良い。彼は新しい依頼書を手渡してくれた。
「わかった。任せてちょうだい」
新しい依頼書を受け取りながら微笑む。このように、私たちの冒険者としての活動は順調に進んでいた。
まずはアンクティワンが紹介してくれた依頼をこなしていく。実績を積み、少しずつ名声を上げていくのが目標だ。私たちは彼の商店に所属する専属冒険者パーティーとして認識されている。そのため、主に彼から受ける依頼が中心となっている。
初めての依頼は、近隣住民を困らせているモンスターの退治。倒した証拠を持ち帰る、シンプルな任務。私が聖女だった頃にも似たような仕事を数多くこなしてきた。
初めての依頼を無事に完了させてから、既に一ヶ月ほどの月日が経過していた。
地道に数をこなしていった。様々な魔法を駆使し、工夫を凝らしながら素早く任務を終わらせていく。困っている人がいるのなら、できるだけ早く現場に駆けつけて、迅速に解決したい。ただし、急ぎすぎて失敗しないよう気をつける必要もある。
「ここは私が盾になるから、ノエラとエミリーは後ろから魔法で攻撃を!」
ナディーヌが的確な指示を出す。彼女の声には迷いがなく、的確な指示で動きやすい。普段は私の護衛として一歩後ろにいたのに、今は最前線に立って私たちを守ってくれている。彼女の騎士としての実力は、私が思っていた以上だ。魔物に立ち向かう姿は、とても頼もしい。
「了解!」
エミリーが弾むような声で応じる。彼女も聖女時代より生き生きとしている。修行の成果を発揮できる場があることが、彼女の自信になっているようだ。
「ジャメル、左側を頼むわね」
「わかった、任せておけ」
ジャメルは相変わらず落ち着いた様子で魔法を繰り出す。白髪交じりの髭を風になびかせながら、彼は左側から接近する別の魔物に対して魔法で対処する。
私は敵の動きを見極めながら、最適な魔法を選んでいく。聖女時代よりも解放された力は、より効率的に発揮できるようになっていた。魔力が体内を巡り、指先から解き放たれる感覚は、心地良い興奮をもたらす。
私たちの仕事ぶりは完璧で、他の冒険者と比べても遥かに早く任務を完了させると評判を得るようになっていた。依頼の数を重ねるごとに、チームワークは磨かれていった。
依頼を全て終えた後、いつものように仲間たちに待機してもらい、私はアンクティワンに完了報告をするために彼の商館を訪れた。陽光が差し込む高級感あふれる応接室で、彼はお茶を用意しながら私を迎えた。
「ということで、依頼を受けていた仕事は全て終わらせてきたわ」
部屋の中央にある大きな机に、依頼書と討伐の証を並べながら報告する。
「あの数をもう終わらせた、ということですか。本当に仕事が早いですね」
アンクティワンの瞳が驚きで見開かれた。彼はいつもの笑顔を崩し、純粋な驚きを見せている。
「え?」
仕事完了の報告をすると、なぜか驚いたアンクティワンに私も驚きながら頷いた。私たちにとっては普通のペースだったけれど、彼の反応を見ると、そうではなかったらしい。
優秀な仲間たちのおかげで、そこまで苦労せずに任務を完了できた。もっと多くの依頼をこなすことも可能だと思う。正直なところ、聖女だった頃に任された仕事の量と比べたら、10分の1程度の感覚ぐらいである。まだまだ余裕がある。
「凄いですね。通常の冒険者パーティーなら1ヶ月、ノエラ様たちでも1週間は要すると想定していましたが、まさかその予想を遥かに超えてくれるなんて。驚きです」
彼は机の上の討伐の証を確認し、依頼書を整理しながら言った。
「早く終わらせると、不都合かしら?」
「いえいえ、そんな事はありません。こちらとしても、仕事が早いと大変助かります」
アンクティワンは両手を広げて否定した。
「それならよかった」
早く終わらせて問題が生じるかもしれないと心配したけど、喜んでもらえたようで安心した。
「ノエラ様のパーティーの評判は上々ですし、依頼主から私の方にも感謝の言葉が次々と届いているんですよ。優秀な冒険者を紹介してくれて助かった、とね」
「役に立ったようで何よりだわ」
アンクティワンには色々と世話になっている。こうやって、少しずつ恩返しをしていきたい。まだまだ彼に受けた恩は多くて、返しきるのは先になりそうだけど。
「ところで、一つ聞きたいのだけど」
「はい、何でしょうか?」
ちょっと前から気になっていたことを切り出す。
「この依頼の成功報酬、高くないかしら? もっと安くてもいいと思うんだけど」
依頼を受けるたびに、どんどん上がっていく報酬。この金額は、ちょっと貰い過ぎじゃないかしら。こんなに貰っていいのかしら。
受けた依頼の数は多いけれど、あんなに簡単な任務だけでこれだけ貰ってしまうのは申し訳ない気がする。特に私は、これまでに鍛えてきた魔法があるので、危険もなく終わらせることが出来てしまうから。
「いえいえ、そんなことはありません。あなた達への仕事の成功率と評判で依頼が殺到しており、この価格は適正です。これを安くしすぎると、過度に負担がかかってしまう可能性があるので」
「そうなの」
アンクティワンは真剣な表情で説明した。商人としての計算が彼の頭の中で働いているのが見て取れる。
彼は私を気遣って、仕事の量を調整してくれている。なら私は、アンクティワンに紹介してもらった依頼を、今後も失敗しないように頑張っていけば良い。
「はい。神殿に依頼すると、もっと高額な依頼料を請求されることも多いですから。それに比べれば破格ですよ」
「やっぱり、そうだったのね」
薄々感じていたことが確信に変わった。神殿が高額な依頼料を請求していたなんて、聖女だった私は全く知らされていなかった。でも、なんとなくそういう雰囲気は感じていた。あの時は、自分の仕事に精一杯で、その周りで何が起きているのか気にする余裕すらなかった。
あれから聖女の地位を離れて、冷静になって振り返ったら、そういうことなのだろうと理解できた。神殿は私の能力を使って、高額な報酬を得ていたのだ。その思いに、少し複雑な気持ちが胸をよぎる。
「それから、早く片付けてもらったお礼に報酬も上乗せしますよ」
アンクティワンは追加の報酬が入った袋を取り出した。
「ええっ!? 流石にそれは受け取れないわよ」
思わず両手を振って拒否しようとする。
「そう言わず、受け取ってください、ノエラ様。これは商人として仕事を完璧にこなしてくれたことに対する感謝の気持ちなんです。ノエラ様の頑張りのおかげで、商店の評価も上がっている。なので、どうかお願いします!」
彼は真剣な眼差しで言った。その目には、純粋な感謝の気持ちが溢れていた。
「……そこまで言うのなら、ありがたく受け取るわね」
感謝の気持ち。そこまで言われたら断れない。それに、この受け取った報酬は仲間たちとも分配する。受け取る金額が高いほど、彼らも喜んでくれるだろう。
「それじゃあ引き続き、次の依頼の紹介をお願いね」
「では、こちらをお願いします」
早速、次の仕事を用意してくれていた。さすがアンクティワン、準備が良い。彼は新しい依頼書を手渡してくれた。
「わかった。任せてちょうだい」
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