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6周目(異世界ファンタジー:勇者)
第82話 試合後にお願いされた事
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2回戦を勝ち上がり時間に余裕ができた俺は、今も会場で行われている他の試合を見学していた。
1回戦を勝ち上がって2回戦が行われるまで、かなり待機時間があった。まだまだ試験は長く続きそうだ。とりあえず他の受験者たちの試合を観察して、彼らの実力を見ておく。
3回戦の相手は、どんな相手と当たるだろうか。さっきの試合で俺は、実力を発揮したわけじゃないのに、強いと思われたようだ。会場も盛り上がっていたし。次は、派手に戦う相手が来てくれることを願う。接戦を演じて、相手に注目を向けるような戦いをしたいから。
その日に予定されていた試合が全て終わったので会場から出る。そのまま俺は宿へ戻ることにした。
1人で歩いていると、後ろから誰かがついて歩く気配を感じた。会場を出た所から付いてきたな。何者だろうか。心当たりはない。気の所為かもしれないと思い、もう少し早足で歩いてみるが、遅れないように誰かが後ろを付いてきている気配がある。
宿まで付いてこられると面倒だな。途中で立ち止まって、気配がある方へ振り向き問いかける。面倒なことは、さっさと処理してしまおう。
「だれ?」
「……」
建物の影から出てきたのは、先ほど戦った対戦相手の青年だった。無言のままで、しかも無表情で俺と視線を合わせて、視線を外そうとしない。負けた腹いせに、報復でもする気なのか。
しかし彼は、1人だけのようだ。青年の周りに仲間や、他の誰かが影に潜んでいる気配はない。なら一体、何が目的だろうか。
「?」
暗い夜の中、黙ったまま見つめ合っていると青年が突然、動いた。ここで仕掛けてくるのか。警戒して、彼の動きを見ていた俺の視線が下がる。
青年は地面の上に直に座り込んでから、地面に両手をつき、顔も地面に付きそうになるほど額を低くする。彼は、道の真ん中、俺の目の前で土下座していた。
「ん?」
急な行動に、びっくりして彼の頭を見る俺。その姿勢のまま青年は、こう言った。
「私を、弟子にして下さい!」
「!?」
この世界にも、土下座して頼み込むなんて文化があったのかと驚きながら、初めて見る光景。というか、弟子にしてほしい、とは。
「私は、貴方に完全に負けました。本当に、自惚れていました。貴方のように、私も強くなりたい……!」
顔を上げて、まっすぐ視線を合わせてくる。心の底から言っているようだ。青年の真剣な眼差し、強くなりたいという気持ちが伝わってくる。本気のようだった。ここまで強くお願いされてしまうと、俺は弱い。
彼と試合してみて、才能を感じていた。その才能を磨いてみたい、という気持ちが湧く。面倒なことになりそうだけど、それ以上に面白そうだと思ってしまった。
答えは、すぐに決まった。
「いいよ」
「ほ、本当ですか!? よ、よろしくおねがいします!」
あっさりと彼の願いを受け入れた。それから、お互いに自己紹介する。弟子入りを希望してきた彼の名は、ジョナス。やはり貴族の息子だったらしい。
大会で敗退してしまった後、家に戻るとダンモルタン侯爵家の当主である父親に、貴族が平民に負けるなんてみっともない、と怒られてしまったそうだ。
最初に当たってしまった相手が俺で、運が悪かった。シード制で1回戦は突破していたので、1回も試合で勝てていないという事実も、怒らせた原因なんだろうな。
怒られたショックでジョナスは家を飛び出してきて、フラフラと歩いていると偶然俺の姿を見つけた。気付いたら土下座をして弟子にしてくれと懇願していた、ということらしい。
ちゃんと負けを認めて、強くなりたいという意志もある。鍛えれば、グンと伸びていきそうな才能も秘めているし、成長した姿を見てみたい。弟子にすると楽しそうな人材である。
ということで俺は、勇者の試験を受けている最中に、同じく試験を受けていたが、敗退してしまった青年の弟子入りを認めた。
「来て」
「え? い、今からですか!?」
早速、ジョナスを連れて行こうと彼に呼びかける。なぜか驚き、尻込みしていた。時間が勿体ない。
「うん」
「でも、もう夜ですよ」
空を見上げる。確かに空は真っ暗だった。でも、問題はない。これからする事は、そんなに時間はかからないはず。
「ちょっと、見るだけ」
「は、はい」
ようやく観念して、彼は俺の後について来た。さて、どうやって鍛えていこうか。ワクワクしながら、彼のトレーニングメニューを考える。
孤児院の子供たちに戦い方についてを指導していた時もあったが、彼らには無理をさせることが出来ない。だから子供たちに見合った、抑えた特訓をさせていた。
しかし、今回は弟子として迎える。多少の無理は大丈夫そうだ。試合の最中に見た感じでは、根性もありそうだし。
まずは、彼の現状の実力を改めて確認しないといけないな。それから特訓の方法を考える。
先ほどの試験で戦ってみた時に見て感じたのは、剣術を習っている、ということ。ただ、基礎的な能力を磨いていないのがもったいない。それじゃあ、勝てない。
有望な才能を秘めていそうなのに、それを活かしきれていない。試合している最中に気になっていた点だった。
やはり最初は、お決まりである走って体力をつける所から始めるかな。そして、徐々に筋力を増やしていって、体の動かし方を覚えてもらう。土台を固めることから始めないと。
「その……、えっと、ほどほどで大丈夫です」
「任せて」
今回の結果は残念だったけれども、一年後の試験には合格できるよう彼を鍛える。まずは、それを目標にしようか。一年だと、出来ることも少ない。だから早く始めるべき。時間を無駄にしないように。
「早く」
「は、はい。すぐ行きます!」
足取りの重いジョナスに声をかけて、急かす。
これは、長くなりそうな勇者の試験が行われている最中も、彼の特訓を見ることで退屈せずに済みそうだった。彼が俺に弟子入りしてくれて、良かったよ。
1回戦を勝ち上がって2回戦が行われるまで、かなり待機時間があった。まだまだ試験は長く続きそうだ。とりあえず他の受験者たちの試合を観察して、彼らの実力を見ておく。
3回戦の相手は、どんな相手と当たるだろうか。さっきの試合で俺は、実力を発揮したわけじゃないのに、強いと思われたようだ。会場も盛り上がっていたし。次は、派手に戦う相手が来てくれることを願う。接戦を演じて、相手に注目を向けるような戦いをしたいから。
その日に予定されていた試合が全て終わったので会場から出る。そのまま俺は宿へ戻ることにした。
1人で歩いていると、後ろから誰かがついて歩く気配を感じた。会場を出た所から付いてきたな。何者だろうか。心当たりはない。気の所為かもしれないと思い、もう少し早足で歩いてみるが、遅れないように誰かが後ろを付いてきている気配がある。
宿まで付いてこられると面倒だな。途中で立ち止まって、気配がある方へ振り向き問いかける。面倒なことは、さっさと処理してしまおう。
「だれ?」
「……」
建物の影から出てきたのは、先ほど戦った対戦相手の青年だった。無言のままで、しかも無表情で俺と視線を合わせて、視線を外そうとしない。負けた腹いせに、報復でもする気なのか。
しかし彼は、1人だけのようだ。青年の周りに仲間や、他の誰かが影に潜んでいる気配はない。なら一体、何が目的だろうか。
「?」
暗い夜の中、黙ったまま見つめ合っていると青年が突然、動いた。ここで仕掛けてくるのか。警戒して、彼の動きを見ていた俺の視線が下がる。
青年は地面の上に直に座り込んでから、地面に両手をつき、顔も地面に付きそうになるほど額を低くする。彼は、道の真ん中、俺の目の前で土下座していた。
「ん?」
急な行動に、びっくりして彼の頭を見る俺。その姿勢のまま青年は、こう言った。
「私を、弟子にして下さい!」
「!?」
この世界にも、土下座して頼み込むなんて文化があったのかと驚きながら、初めて見る光景。というか、弟子にしてほしい、とは。
「私は、貴方に完全に負けました。本当に、自惚れていました。貴方のように、私も強くなりたい……!」
顔を上げて、まっすぐ視線を合わせてくる。心の底から言っているようだ。青年の真剣な眼差し、強くなりたいという気持ちが伝わってくる。本気のようだった。ここまで強くお願いされてしまうと、俺は弱い。
彼と試合してみて、才能を感じていた。その才能を磨いてみたい、という気持ちが湧く。面倒なことになりそうだけど、それ以上に面白そうだと思ってしまった。
答えは、すぐに決まった。
「いいよ」
「ほ、本当ですか!? よ、よろしくおねがいします!」
あっさりと彼の願いを受け入れた。それから、お互いに自己紹介する。弟子入りを希望してきた彼の名は、ジョナス。やはり貴族の息子だったらしい。
大会で敗退してしまった後、家に戻るとダンモルタン侯爵家の当主である父親に、貴族が平民に負けるなんてみっともない、と怒られてしまったそうだ。
最初に当たってしまった相手が俺で、運が悪かった。シード制で1回戦は突破していたので、1回も試合で勝てていないという事実も、怒らせた原因なんだろうな。
怒られたショックでジョナスは家を飛び出してきて、フラフラと歩いていると偶然俺の姿を見つけた。気付いたら土下座をして弟子にしてくれと懇願していた、ということらしい。
ちゃんと負けを認めて、強くなりたいという意志もある。鍛えれば、グンと伸びていきそうな才能も秘めているし、成長した姿を見てみたい。弟子にすると楽しそうな人材である。
ということで俺は、勇者の試験を受けている最中に、同じく試験を受けていたが、敗退してしまった青年の弟子入りを認めた。
「来て」
「え? い、今からですか!?」
早速、ジョナスを連れて行こうと彼に呼びかける。なぜか驚き、尻込みしていた。時間が勿体ない。
「うん」
「でも、もう夜ですよ」
空を見上げる。確かに空は真っ暗だった。でも、問題はない。これからする事は、そんなに時間はかからないはず。
「ちょっと、見るだけ」
「は、はい」
ようやく観念して、彼は俺の後について来た。さて、どうやって鍛えていこうか。ワクワクしながら、彼のトレーニングメニューを考える。
孤児院の子供たちに戦い方についてを指導していた時もあったが、彼らには無理をさせることが出来ない。だから子供たちに見合った、抑えた特訓をさせていた。
しかし、今回は弟子として迎える。多少の無理は大丈夫そうだ。試合の最中に見た感じでは、根性もありそうだし。
まずは、彼の現状の実力を改めて確認しないといけないな。それから特訓の方法を考える。
先ほどの試験で戦ってみた時に見て感じたのは、剣術を習っている、ということ。ただ、基礎的な能力を磨いていないのがもったいない。それじゃあ、勝てない。
有望な才能を秘めていそうなのに、それを活かしきれていない。試合している最中に気になっていた点だった。
やはり最初は、お決まりである走って体力をつける所から始めるかな。そして、徐々に筋力を増やしていって、体の動かし方を覚えてもらう。土台を固めることから始めないと。
「その……、えっと、ほどほどで大丈夫です」
「任せて」
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