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第12話 変わりゆくイステリッジ公爵領 ※第三者視点
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「ジヨホウナント辺境伯殿。この度は、皇帝陛下との交渉で間を取り持ってもらい、誠にありがとうございます」
「いえいえ。こちらこそ、ローレタウ王国の大貴族であるイステリッジ公爵家を帝国に招いたという成果を評価されて、非常に美味しい思いをさせてもらっていますよ」
そう言って笑うのは、ウフェイン帝国のジヨホウナント辺境伯であるカローチ卿。彼と親しげに握手を交わしているのは、ローレタウ王国のイステリッジ公爵家当主であるブレイン卿。
良好な関係である事が見て分かる、そんな光景。
続けて、カローチ卿が真剣な表情を浮かべて口を開く。
「状況は計画通り、ですね?」
「えぇ。これで我々が統治していた領地についても、帝国に献上する準備が整いました」
カローチ卿の質問に、ブレイン卿が笑みを浮かべて答えながら頷いた。その返答を聞いたカローチ卿も、愉快そうな笑い声を上げた。
「それは素晴らしい! さすがは、ブレイン卿といったところですか!」
「いえいえ、今回は本当に運が良かったですよ。そして、王国の状況が想像以上に酷かった」
「なるほど。その話は、聞いていますよ」
先日の婚約破棄事件については、他国の人であるカローチ卿の耳にも届いていた。そして、その酷い有様を思い出して苦い顔をしてしまう。もしも自分が関わっていたらと思うと、ゾッとするのだ。
話題を変えて、2人は今後について話し合う。
「帝国でも、我々の身分は公爵という扱いにするとのことですが、よろしいのでしょうか?」
「陛下は、ブレイン卿やイステリッジ公爵家の者たちを非常に高く評価しておられた。それを示すため、身分については相応のものを用意するとおっしゃっていた。帝国の貴族たちも納得させて、すでに手続きを進めているそうだ」
イステリッジ公爵は、帝国でも今までと同じ地位を与えられることになっていた。
「領地についても、一旦整理してから割譲するという形になるが、よろしいか?」
「もちろん、承知しております」
カローチ卿が、状況について再確認するために聞いた。これも、事前に話し合って決めていた内容。納得していると頷く、ブレイン卿。
譲渡される予定の土地は、イステリッジ公爵が保有していた領地よりも数倍広いものになる予定。未開発の土地も多く含まれ居てるが、鉱山や河川などの資源も豊富。開拓に成功すれば非常に価値の高くなる可能性を秘めている場所だった。
特に異論はないので、ブレイン卿は頷いて了承の意を示した。
「それから、帝国の領地をブレイン卿にも治めてもらおうと、陛下はお考えのようだ。かつて王国で活躍してきた貴殿の働きを、帝国でも期待している。その実力を、存分に発揮してもらいたいとのことだ」
「分かりました。期待に応えられるよう、頑張りましょう」
「うむ、頼んだ。我らも全力で協力しよう。何かあれば、遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございます。カローチ卿の助けがあれば、非常に心強いですね」
こうしてイステリッジ公爵領は、その領土の主権について内外に公表した後すぐ、正式に帝国へ組み込まれることになった。
「いえいえ。こちらこそ、ローレタウ王国の大貴族であるイステリッジ公爵家を帝国に招いたという成果を評価されて、非常に美味しい思いをさせてもらっていますよ」
そう言って笑うのは、ウフェイン帝国のジヨホウナント辺境伯であるカローチ卿。彼と親しげに握手を交わしているのは、ローレタウ王国のイステリッジ公爵家当主であるブレイン卿。
良好な関係である事が見て分かる、そんな光景。
続けて、カローチ卿が真剣な表情を浮かべて口を開く。
「状況は計画通り、ですね?」
「えぇ。これで我々が統治していた領地についても、帝国に献上する準備が整いました」
カローチ卿の質問に、ブレイン卿が笑みを浮かべて答えながら頷いた。その返答を聞いたカローチ卿も、愉快そうな笑い声を上げた。
「それは素晴らしい! さすがは、ブレイン卿といったところですか!」
「いえいえ、今回は本当に運が良かったですよ。そして、王国の状況が想像以上に酷かった」
「なるほど。その話は、聞いていますよ」
先日の婚約破棄事件については、他国の人であるカローチ卿の耳にも届いていた。そして、その酷い有様を思い出して苦い顔をしてしまう。もしも自分が関わっていたらと思うと、ゾッとするのだ。
話題を変えて、2人は今後について話し合う。
「帝国でも、我々の身分は公爵という扱いにするとのことですが、よろしいのでしょうか?」
「陛下は、ブレイン卿やイステリッジ公爵家の者たちを非常に高く評価しておられた。それを示すため、身分については相応のものを用意するとおっしゃっていた。帝国の貴族たちも納得させて、すでに手続きを進めているそうだ」
イステリッジ公爵は、帝国でも今までと同じ地位を与えられることになっていた。
「領地についても、一旦整理してから割譲するという形になるが、よろしいか?」
「もちろん、承知しております」
カローチ卿が、状況について再確認するために聞いた。これも、事前に話し合って決めていた内容。納得していると頷く、ブレイン卿。
譲渡される予定の土地は、イステリッジ公爵が保有していた領地よりも数倍広いものになる予定。未開発の土地も多く含まれ居てるが、鉱山や河川などの資源も豊富。開拓に成功すれば非常に価値の高くなる可能性を秘めている場所だった。
特に異論はないので、ブレイン卿は頷いて了承の意を示した。
「それから、帝国の領地をブレイン卿にも治めてもらおうと、陛下はお考えのようだ。かつて王国で活躍してきた貴殿の働きを、帝国でも期待している。その実力を、存分に発揮してもらいたいとのことだ」
「分かりました。期待に応えられるよう、頑張りましょう」
「うむ、頼んだ。我らも全力で協力しよう。何かあれば、遠慮なく言ってくれ」
「ありがとうございます。カローチ卿の助けがあれば、非常に心強いですね」
こうしてイステリッジ公爵領は、その領土の主権について内外に公表した後すぐ、正式に帝国へ組み込まれることになった。
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