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第18話 様々な影響 ※ギオマスラヴ王子視点
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「それなら、イステリッジ公爵家と交渉して茶葉を売ってもらえるように――」
「それも、無理だ」
王家とイステリッジ公爵家。これまでの関係が変わったのは理解した。納得はできないけれど、一旦置いておく。配慮してもらえないなら交渉して、買い取ればいい。そうすれば、前と同じように手に入る。俺は提案するが、父上は即座に否定する。
「なっ!? どうしてですか!」
「金がないから。売ってもらったとしても、買えないだろう」
「はぁ?」
予想もしていなかった言葉に思わず声が漏れた。お金が無い? 父上は一体、何を言っているんだろう? そんなはずはない。だって、俺達は王族なのに。由緒正しい血筋なのに。それなのに、お金が無いなんてことあるわけないじゃないか!
「まさか、そんな冗談を言っている場合じゃ――」
「事実だ。我々は今まで、イステリッジ公爵家の援助によって生き長らえてきたと言っても過言じゃない」
「そんな馬鹿な。だって彼らは貴族で、私達は王族なのに」
呆然とする俺に、父は淡々と告げてくる。
「イステリッジ公爵家の支援は、資金に人材、他にも色々とあった。だが、今までの関係が終わって、その全てが無くなったのだ」
「それは、どういう意味でしょうか?」
「お前は、気付いていないのか。この王城からも、多くの人間が去ったことを」
「あっ」
そう言われてから、気が付いた。以前に比べて王城内にあった人の気配が、随分と少なくなっていたことに。侍女の仕事が遅かったのも、それが原因なのか。彼女たちの対応が悪いと感じたのは、人が減ったから。
「イステリッジ公爵家から派遣されていた者たちは、非常に優秀だった。それを失ってしまい、残った者たちだけでは手が回らない状態になっているのだ」
まさか今、そんな状況になっていたなんて。
「減ってしまった人員を補充するために、これまで以上に多くの金銭が必要になる。そして今までイステリッジ公爵家に頼ってきた部分を、自分たちでやらなければならない。これは、想像している以上の負担になるだろう」
「……」
イステリッジ公爵家の支援が無くなっただけで、ここまで酷いことになるなんて。
「今後、もっと大きな影響が出てくるだろうな。もしかしたら、王国も長くは――」
そう言って、父上は溜息を吐く。とても悲観していた。こんなにも落ち込んでいる父上を見るのは、初めてかもしれない。これが本当に、王の姿なのか。なんて酷い。
いや、でもマズイな。そんな状況だったなんて知らなかった。これは、俺がリザベットにプレゼントを買ってあげているのがバレたら、怒られるかも。無駄遣いだろうと、責められるかもしれない。俺としては、全く無駄ではない。彼女を喜ばせるために必要なことだった。だけど、タイミングが悪い。
プレゼントの金額なんて、たかが知れている。王国の存続に影響するような額じゃないはず。だけど、知られたら怒られるだろう。もう、怒られるのは嫌だ。さっさと退散しよう。
話を終えて、俺は逃げ出すように執務室から離れた。自室に戻ってくると、1人になって考える。
王家の現状が判明した。イステリッジ公爵家というのが、俺の想像している以上に力を持っていることも、よく分かった。
このままでは、俺が王を継ぐ時に面倒なことになるのではないのか。王族なのに、貴族よりも貧乏だなんて恥ずかしすぎて、とても耐えられない。
どうにかしなければ。
「それも、無理だ」
王家とイステリッジ公爵家。これまでの関係が変わったのは理解した。納得はできないけれど、一旦置いておく。配慮してもらえないなら交渉して、買い取ればいい。そうすれば、前と同じように手に入る。俺は提案するが、父上は即座に否定する。
「なっ!? どうしてですか!」
「金がないから。売ってもらったとしても、買えないだろう」
「はぁ?」
予想もしていなかった言葉に思わず声が漏れた。お金が無い? 父上は一体、何を言っているんだろう? そんなはずはない。だって、俺達は王族なのに。由緒正しい血筋なのに。それなのに、お金が無いなんてことあるわけないじゃないか!
「まさか、そんな冗談を言っている場合じゃ――」
「事実だ。我々は今まで、イステリッジ公爵家の援助によって生き長らえてきたと言っても過言じゃない」
「そんな馬鹿な。だって彼らは貴族で、私達は王族なのに」
呆然とする俺に、父は淡々と告げてくる。
「イステリッジ公爵家の支援は、資金に人材、他にも色々とあった。だが、今までの関係が終わって、その全てが無くなったのだ」
「それは、どういう意味でしょうか?」
「お前は、気付いていないのか。この王城からも、多くの人間が去ったことを」
「あっ」
そう言われてから、気が付いた。以前に比べて王城内にあった人の気配が、随分と少なくなっていたことに。侍女の仕事が遅かったのも、それが原因なのか。彼女たちの対応が悪いと感じたのは、人が減ったから。
「イステリッジ公爵家から派遣されていた者たちは、非常に優秀だった。それを失ってしまい、残った者たちだけでは手が回らない状態になっているのだ」
まさか今、そんな状況になっていたなんて。
「減ってしまった人員を補充するために、これまで以上に多くの金銭が必要になる。そして今までイステリッジ公爵家に頼ってきた部分を、自分たちでやらなければならない。これは、想像している以上の負担になるだろう」
「……」
イステリッジ公爵家の支援が無くなっただけで、ここまで酷いことになるなんて。
「今後、もっと大きな影響が出てくるだろうな。もしかしたら、王国も長くは――」
そう言って、父上は溜息を吐く。とても悲観していた。こんなにも落ち込んでいる父上を見るのは、初めてかもしれない。これが本当に、王の姿なのか。なんて酷い。
いや、でもマズイな。そんな状況だったなんて知らなかった。これは、俺がリザベットにプレゼントを買ってあげているのがバレたら、怒られるかも。無駄遣いだろうと、責められるかもしれない。俺としては、全く無駄ではない。彼女を喜ばせるために必要なことだった。だけど、タイミングが悪い。
プレゼントの金額なんて、たかが知れている。王国の存続に影響するような額じゃないはず。だけど、知られたら怒られるだろう。もう、怒られるのは嫌だ。さっさと退散しよう。
話を終えて、俺は逃げ出すように執務室から離れた。自室に戻ってくると、1人になって考える。
王家の現状が判明した。イステリッジ公爵家というのが、俺の想像している以上に力を持っていることも、よく分かった。
このままでは、俺が王を継ぐ時に面倒なことになるのではないのか。王族なのに、貴族よりも貧乏だなんて恥ずかしすぎて、とても耐えられない。
どうにかしなければ。
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