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第17話 悪いのは ※ギオマスラヴ王子視点
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「大変です、父上!」
「……どうした。何があった」
イステリッジ公爵家と茶の件について、父上に報告しに来た。しかし、疲れた表情で答える父上。どうしたのだろうか。
「かなり、お疲れのようですが。大丈夫ですか?」
「あぁ……、大丈夫だ。それよりも、どうしたのだ? 何か問題でもあったのか?」
ちょっと心配だけど、まず俺から話そう。父上も、それを望んでいるようなので、急いで報告する。イステリッジ公爵家の悪行を。
「父上は、今まで王城で使っていた茶葉が手に入らなくなったのは、ご存知ですか? 備蓄も無くなり、もう飲めなくなったことを」
「なに? もう備蓄も無くなってしまったのか。それは、残念だな」
悲惨な原状を報告したのに、そんなに慌てていない。やはり、父上は事態を正確に把握しておられない。ちゃんと知っておくべきだと思って、こうなってしまった理由を説明する。
「残念ではありません! こうなったのは、イステリッジ公爵家が原因なんです!」
「は?」
父上の目が点になっている。かなり驚いているようだ。俺は、説明を続ける。
「彼らは、自分の領地で生産している茶葉を勝手に独占して、王国内で売らないようにしているらしいです! そのせいで我々は、自由に茶を飲むことが出来なくなってしまったのです!」
「はぁ……」
父上は呆れている。イステリッジ公爵家の勝手な行動に腹を立てているのだろう。そして俺は、父上に説明しながら思いついたことがあった。まさか、公爵家が茶葉を独占し始めた理由は、きっと。
「これは、おそらく。いえ、確実に公爵家は王家に反抗するつもりなのでしょう! 婚約を破棄されたからといって、このような暴挙に出るとは……。許せません!」
それが真実なのであれば、酷いことだ。怒りが湧いてくる。婚約を破棄されたのは向こうが悪いのに。逆恨みではないか。それで王族の楽しみを奪うなんて、言語道断である。彼らには、相応の罰が必要だ。思い知らせる必要がある。
「お前は一体、何を言っている!!!」
「え?」
急に怒り始めた父上。どうして怒っているのだろうか。俺が疑問に思っていると、更に怒り出した。
「いいか。イステリッジ公爵家に罪などない! 全て、お前たちのせいだぞッ!!」
「はい?」
どういうことなのか。意味が全く分からない。なぜ、公爵家を庇おうとするのか。なぜ父上は、俺達に責任があると言い出したのか。
「前にも、ちゃんと説明したはずだぞ。イステリッジ公爵家は、王家との関係を断ち切った。今までの関係を終わらせたのだ。向こうが望んで」
そんな話、覚えていない。聞いたような気もするが、記憶になかった。しかし、気になることがある。俺たちからではなく、向こう側から関係を終わらせたなんて。そこに疑問があった。
「そんな事、許されるはずが……」
「お前が、それほどの事をしてしまったのだ!」
「……ッ!」
父上の怒りが止まらない。だとしても、彼らは貴族であり、俺達は由緒正しい王家の血筋を引く者なのだ。だから、配慮するべきである。向こうから関係を断ち切り、勝手に茶葉を独占までしていいわけがないはず。
それなのに、国王である父上の考えは違っていた。
「領土の主権も譲渡した。イステリッジ公爵家が、自分の領地で生産したものを誰に売って、誰に売らないか決めるのも自由だ。それに今までも王家の我々に配慮してくれて、優先的に販売してくれていただけだ。それを勘違いして、手に入るのが当然のように思っているのは、傲慢にも程がある!」
「……どうした。何があった」
イステリッジ公爵家と茶の件について、父上に報告しに来た。しかし、疲れた表情で答える父上。どうしたのだろうか。
「かなり、お疲れのようですが。大丈夫ですか?」
「あぁ……、大丈夫だ。それよりも、どうしたのだ? 何か問題でもあったのか?」
ちょっと心配だけど、まず俺から話そう。父上も、それを望んでいるようなので、急いで報告する。イステリッジ公爵家の悪行を。
「父上は、今まで王城で使っていた茶葉が手に入らなくなったのは、ご存知ですか? 備蓄も無くなり、もう飲めなくなったことを」
「なに? もう備蓄も無くなってしまったのか。それは、残念だな」
悲惨な原状を報告したのに、そんなに慌てていない。やはり、父上は事態を正確に把握しておられない。ちゃんと知っておくべきだと思って、こうなってしまった理由を説明する。
「残念ではありません! こうなったのは、イステリッジ公爵家が原因なんです!」
「は?」
父上の目が点になっている。かなり驚いているようだ。俺は、説明を続ける。
「彼らは、自分の領地で生産している茶葉を勝手に独占して、王国内で売らないようにしているらしいです! そのせいで我々は、自由に茶を飲むことが出来なくなってしまったのです!」
「はぁ……」
父上は呆れている。イステリッジ公爵家の勝手な行動に腹を立てているのだろう。そして俺は、父上に説明しながら思いついたことがあった。まさか、公爵家が茶葉を独占し始めた理由は、きっと。
「これは、おそらく。いえ、確実に公爵家は王家に反抗するつもりなのでしょう! 婚約を破棄されたからといって、このような暴挙に出るとは……。許せません!」
それが真実なのであれば、酷いことだ。怒りが湧いてくる。婚約を破棄されたのは向こうが悪いのに。逆恨みではないか。それで王族の楽しみを奪うなんて、言語道断である。彼らには、相応の罰が必要だ。思い知らせる必要がある。
「お前は一体、何を言っている!!!」
「え?」
急に怒り始めた父上。どうして怒っているのだろうか。俺が疑問に思っていると、更に怒り出した。
「いいか。イステリッジ公爵家に罪などない! 全て、お前たちのせいだぞッ!!」
「はい?」
どういうことなのか。意味が全く分からない。なぜ、公爵家を庇おうとするのか。なぜ父上は、俺達に責任があると言い出したのか。
「前にも、ちゃんと説明したはずだぞ。イステリッジ公爵家は、王家との関係を断ち切った。今までの関係を終わらせたのだ。向こうが望んで」
そんな話、覚えていない。聞いたような気もするが、記憶になかった。しかし、気になることがある。俺たちからではなく、向こう側から関係を終わらせたなんて。そこに疑問があった。
「そんな事、許されるはずが……」
「お前が、それほどの事をしてしまったのだ!」
「……ッ!」
父上の怒りが止まらない。だとしても、彼らは貴族であり、俺達は由緒正しい王家の血筋を引く者なのだ。だから、配慮するべきである。向こうから関係を断ち切り、勝手に茶葉を独占までしていいわけがないはず。
それなのに、国王である父上の考えは違っていた。
「領土の主権も譲渡した。イステリッジ公爵家が、自分の領地で生産したものを誰に売って、誰に売らないか決めるのも自由だ。それに今までも王家の我々に配慮してくれて、優先的に販売してくれていただけだ。それを勘違いして、手に入るのが当然のように思っているのは、傲慢にも程がある!」
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