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第28話 よりを戻すために ※ギオマスラヴ王子視点
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エルミリアのことを誤解していた。リザベットなんて女を信じた俺が愚かだった。だけど、目が覚めた。誤解が解けて良かった。だから、前のような関係に戻りたい。そのためなら俺は、エルミリアに心の底から謝罪する。この気持ちを、彼女に知ってもらいたい。
だけど、どうすればエルミリアに伝えられるのか。
イステリッジ公爵家は、帝国に行ってしまったらしい。なら、彼女も一緒に帝国へ行ってしまったのか。そんな彼女と、どうやって連絡を取ればいいのか。
会いに行こうとしても、イステリッジ公爵領に入る手前で止められてしまう。そこに彼女が待っている保証もない。
「それなら、私にお任せください! イステリッジ公爵家とは、何度も取引した実績がありますよ」
「本当か? なら、お前に任せよう」
色々と考えて、手紙を送ることにした。これを商人に預けて、彼女の手元に届けてもらう。偶然出会えたその商人は、イステリッジ公爵家と取引したことがあり、今も関係が繋がっているらしい。
やはり、出来る人間に任せるべきだな。自分で行って、時間を無駄にしてしまうのはダメだ。
金を支払い、商人に依頼した。イステリッジ公爵家の令嬢であるエルミリアに必ず届けるように。王国の存続に関わる重要な仕事だから、金なんて払わず王子としての権力を使いべきだと思ったけれど、そうすると彼女は受け取らない気がしてやめた。しっかりと手順を踏んで、正しく俺の意思を伝えるべきだと思った。
それが、俺の誠意。
後日、手紙を任せた商人が無事に届けたという報告に来た。しっかり届けてくれたのか。それで返事はあるのか聞いたが、彼女からの返事は無いとのことだった。
「本当に、俺の手紙をエルミリアに届けたんだろうな?」
「もちろん、届けましたよ。ですが、本人に直接届いたかどうか……」
「なに? どういうことだ!?」
「イステリッジ公爵家の関係者に渡してもらうよう、お願いはしたんです。私が把握しているのは、そこまで。イステリッジ公爵家は今、帝国との関係構築に必死で大変忙しいようでしたから。私でも会うのが困難で」
「……なるほど、そうか」
ちゃんと届いたのか。商人の報告によると、本人の手元に届いているのかどうかは分からないとのこと。本当に、こいつは届けたのかどうか。言っていることは本当のように聞こえるが、少し怪しい。疑ってしまう。だけど、イステリッジ公爵家の当主には届いているはずだという。それは、確実らしい。
王族に対して商人が、嘘はつけないだろう。それが嘘だとバレた場合には、責任を取らせる。それを理解しているはずだから。とりあえず、この商人は信じよう。
だが返事が無いということは、イステリッジ公爵家の当主が握ったままで渡していない可能性があるな。そうだとしたら、厄介だな。
今の俺の力だけでは、エルミリアと連絡を取り合うことすら難しいか。ローレタウ王国の王子だというのに、それすら出来ないなんて情けない。
こうなってしまうと、国王である父上を頼るしかないのか。
王家の権力を存分に発揮し、帝国に行ってしまったイステリッジ公爵家を呼び戻すために協力してもらう。これは、王家の今後にも関わることだし、父上は断ることはないはず。
リザベットという愚かな女に関する報告も、直接しておきたい。色々と話しておくことがあった。
最近、王の仕事が忙しいそうで父上と会う機会も減っていた。だが、大事な用件があると言えば、優先して会ってもらえるだろう。
話し合う時間を作ってもらい、父上に相談しよう。そうすれば、解決の糸口が見つかるはずだ。
だけど、どうすればエルミリアに伝えられるのか。
イステリッジ公爵家は、帝国に行ってしまったらしい。なら、彼女も一緒に帝国へ行ってしまったのか。そんな彼女と、どうやって連絡を取ればいいのか。
会いに行こうとしても、イステリッジ公爵領に入る手前で止められてしまう。そこに彼女が待っている保証もない。
「それなら、私にお任せください! イステリッジ公爵家とは、何度も取引した実績がありますよ」
「本当か? なら、お前に任せよう」
色々と考えて、手紙を送ることにした。これを商人に預けて、彼女の手元に届けてもらう。偶然出会えたその商人は、イステリッジ公爵家と取引したことがあり、今も関係が繋がっているらしい。
やはり、出来る人間に任せるべきだな。自分で行って、時間を無駄にしてしまうのはダメだ。
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それが、俺の誠意。
後日、手紙を任せた商人が無事に届けたという報告に来た。しっかり届けてくれたのか。それで返事はあるのか聞いたが、彼女からの返事は無いとのことだった。
「本当に、俺の手紙をエルミリアに届けたんだろうな?」
「もちろん、届けましたよ。ですが、本人に直接届いたかどうか……」
「なに? どういうことだ!?」
「イステリッジ公爵家の関係者に渡してもらうよう、お願いはしたんです。私が把握しているのは、そこまで。イステリッジ公爵家は今、帝国との関係構築に必死で大変忙しいようでしたから。私でも会うのが困難で」
「……なるほど、そうか」
ちゃんと届いたのか。商人の報告によると、本人の手元に届いているのかどうかは分からないとのこと。本当に、こいつは届けたのかどうか。言っていることは本当のように聞こえるが、少し怪しい。疑ってしまう。だけど、イステリッジ公爵家の当主には届いているはずだという。それは、確実らしい。
王族に対して商人が、嘘はつけないだろう。それが嘘だとバレた場合には、責任を取らせる。それを理解しているはずだから。とりあえず、この商人は信じよう。
だが返事が無いということは、イステリッジ公爵家の当主が握ったままで渡していない可能性があるな。そうだとしたら、厄介だな。
今の俺の力だけでは、エルミリアと連絡を取り合うことすら難しいか。ローレタウ王国の王子だというのに、それすら出来ないなんて情けない。
こうなってしまうと、国王である父上を頼るしかないのか。
王家の権力を存分に発揮し、帝国に行ってしまったイステリッジ公爵家を呼び戻すために協力してもらう。これは、王家の今後にも関わることだし、父上は断ることはないはず。
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最近、王の仕事が忙しいそうで父上と会う機会も減っていた。だが、大事な用件があると言えば、優先して会ってもらえるだろう。
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