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第5話
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「そんな! クリスティーナ様と一緒に居なくていいのかって私が尋ねたら、いいんだって言ったじゃない! 私は王族だから、決められた相手だから仕方ないって! 政略結婚だから、嫌だけど仕方なく一緒にいるんだと思って私は……!」
「政略結婚? もちろん私とクリスの結婚は家のため、王国のためでもある。だが、この結婚は私がクリスを愛していて、私から望んだことでもある。嫌だとは、今まで一度も考えたことはない」
「じゃ、じゃあ……。その女を嫌っていたのは?」
「全て、貴様の勘違いだ」
ピシャリと、マレイラ嬢の言葉を全て否定する。私も、彼に嫌われているだなんて今まで一度も感じたことはない。
ただ、他の人に仲の良さを見せてこなかったのは確か。バレないように、ずーっと隠してきた。周りは勘違いする可能性もありそう。二人の仲が悪い、って。
「そんなの、私は知らなかった! 誰も、教えてくれなかったわ!」
「なぜ、そんな事を説明せねばならないのだ? それに私は王族として、貴族の手本として、いつでもどこでも好き勝手に睦み合う姿なんて見せられるものか」
ルシャード様が建前を語る。本当は、いつも仲良く過ごしたいと思っているのに。
だけど、私達がイチャイチャする姿を周りに見られてイジられたくないから隠してきた。特に、両親にはイジられたくないと語っていたルシャード様。
もう、バレちゃったけれど。
「嘘よ! クリスティーナ様と愛し合っているなんて、信じられないッ! 本当は、私とでしょ? 私と王子様が将来は結ばれるんだって、お父様も言っていたわよ! だから、養子にしてくれたって。それで、クリスティーナ様が嫉妬して……」
「あぁ。シャイト子爵家の当主は、お前を側妃や妾に据えたかったようだな。それで派手に金を使い込んだ。しかも、根回しのために使う資金を集めようと脱税や横領を行っていたことも判明している」
「そ、そんな……。うそよ……」
いきなり出てきた実家に関する最悪な情報を聞いてた、マレイラ嬢は呆然とする。その話を受け入れきれず、顔は青ざめていた。
マレイラ嬢の反応など無視して、ルシャード様が話を続ける。
「そして、クリスが嫉妬するわけないんだよ。私は、クリスしか見ていない。それを彼女は十分に理解している。いや、もしかすると私の愛がまだ足りないかな?」
先程の黒いオーラを纏った笑みとは違って、楽しそうな雰囲気の笑顔で私の顔を覗き込んでくる。これは、いたずらっ子のときの顔だわ。二人っきりのときのように、私の反応を楽しんでいる。
「いいえ! 十分理解しております、ルシャード様!」
「クリス、いつものは?」
「ッ!」
彼はニヤニヤしながら、いつものを求めてくる。人前で、恥ずかしいわ。けれど、応えないと拗ねちゃうだろうし。もう十分に恥ずかしい思いはした。
あとは、勢いに任せるだけかしら。
「……はい、ルー様」
私は、二人だけの時に使う愛称を口にしながら首に手を回して、そっと抱きつく。ルー様の体温を感じるまで、ギュッと。彼の身体も、いつもより熱く感じる。これは私の体温か。それとも、彼か。
「ありがとう、私の可愛いクリス」
そう言って、おでこにキスを落とすルー様。こんな姿を見せたら、疑う余地もないだろう。ご覧の通り、私達は愛し合っている。
「政略結婚? もちろん私とクリスの結婚は家のため、王国のためでもある。だが、この結婚は私がクリスを愛していて、私から望んだことでもある。嫌だとは、今まで一度も考えたことはない」
「じゃ、じゃあ……。その女を嫌っていたのは?」
「全て、貴様の勘違いだ」
ピシャリと、マレイラ嬢の言葉を全て否定する。私も、彼に嫌われているだなんて今まで一度も感じたことはない。
ただ、他の人に仲の良さを見せてこなかったのは確か。バレないように、ずーっと隠してきた。周りは勘違いする可能性もありそう。二人の仲が悪い、って。
「そんなの、私は知らなかった! 誰も、教えてくれなかったわ!」
「なぜ、そんな事を説明せねばならないのだ? それに私は王族として、貴族の手本として、いつでもどこでも好き勝手に睦み合う姿なんて見せられるものか」
ルシャード様が建前を語る。本当は、いつも仲良く過ごしたいと思っているのに。
だけど、私達がイチャイチャする姿を周りに見られてイジられたくないから隠してきた。特に、両親にはイジられたくないと語っていたルシャード様。
もう、バレちゃったけれど。
「嘘よ! クリスティーナ様と愛し合っているなんて、信じられないッ! 本当は、私とでしょ? 私と王子様が将来は結ばれるんだって、お父様も言っていたわよ! だから、養子にしてくれたって。それで、クリスティーナ様が嫉妬して……」
「あぁ。シャイト子爵家の当主は、お前を側妃や妾に据えたかったようだな。それで派手に金を使い込んだ。しかも、根回しのために使う資金を集めようと脱税や横領を行っていたことも判明している」
「そ、そんな……。うそよ……」
いきなり出てきた実家に関する最悪な情報を聞いてた、マレイラ嬢は呆然とする。その話を受け入れきれず、顔は青ざめていた。
マレイラ嬢の反応など無視して、ルシャード様が話を続ける。
「そして、クリスが嫉妬するわけないんだよ。私は、クリスしか見ていない。それを彼女は十分に理解している。いや、もしかすると私の愛がまだ足りないかな?」
先程の黒いオーラを纏った笑みとは違って、楽しそうな雰囲気の笑顔で私の顔を覗き込んでくる。これは、いたずらっ子のときの顔だわ。二人っきりのときのように、私の反応を楽しんでいる。
「いいえ! 十分理解しております、ルシャード様!」
「クリス、いつものは?」
「ッ!」
彼はニヤニヤしながら、いつものを求めてくる。人前で、恥ずかしいわ。けれど、応えないと拗ねちゃうだろうし。もう十分に恥ずかしい思いはした。
あとは、勢いに任せるだけかしら。
「……はい、ルー様」
私は、二人だけの時に使う愛称を口にしながら首に手を回して、そっと抱きつく。ルー様の体温を感じるまで、ギュッと。彼の身体も、いつもより熱く感じる。これは私の体温か。それとも、彼か。
「ありがとう、私の可愛いクリス」
そう言って、おでこにキスを落とすルー様。こんな姿を見せたら、疑う余地もないだろう。ご覧の通り、私達は愛し合っている。
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