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第6話
「さぁ、クリス。痛めた足を治療するために、医務室へ向かおう。彼女に対する暴言や身分を弁えない態度は、後でしっかり沙汰を出すよ。クリスを突き飛ばした君は、特に厳しく処理してあげるから覚悟しておいて。逃さないように、二人を連行しろ」
「了解しました」
最初は私に向けて。次にシャイト子爵令嬢とテスタ伯爵令息の二人。そして最後は近衛に向かって、色々な表情を使い分けながら指示するルシャード様。
「や、やめろ……! 俺は、違うんだ!」
慌てたのは、テスタ伯爵令息のリカルドである。近衛に腕を掴まれると、暴れた。
「も、申し訳ありませんでした、殿下ッ! ですが、僕は知らなくて。騙されただけなんですよ! 本当に、マレイラ嬢がイジメられていると思ったから……!」
私を突き飛ばしたリカルドは、ルシャード様に向かって何度も繰り返し頭を下げて必死に謝罪する。近衛の人たちに拘束されながら、泣きそうな顔で。身体をブルブル震わせながら。
「医務室に急ごう。早く治療してもらわないと、怪我が悪化するかも」
「あ。え、えぇ……。お願いします」
「で、殿下!! どうか! どうか、お許しを!!」
彼のことなど完全に無視をして、医務室へ移動しようとする。しかし、リカルドも諦めが悪かった。声を張り上げて、何度も何度もしつこく謝罪を繰り返す。
ルシャード様が立ち止まり、彼の方へ顔を向ける。
「……ハァ。謝る相手は、私じゃないだろう? それを理解していない時点で、君は許されないのさ」
「あ……。も、申し訳……」
ため息をこぼしながら、ルシャード様は指摘する。謝罪する相手を間違っている、と。
リカルドの視線が私に向く。けれど、もう遅いわよね。指摘されて黙ってしまった彼を放置して、ルシャード様は今度こそ立ち止まらずに医務室へ向かった。
「了解しました」
最初は私に向けて。次にシャイト子爵令嬢とテスタ伯爵令息の二人。そして最後は近衛に向かって、色々な表情を使い分けながら指示するルシャード様。
「や、やめろ……! 俺は、違うんだ!」
慌てたのは、テスタ伯爵令息のリカルドである。近衛に腕を掴まれると、暴れた。
「も、申し訳ありませんでした、殿下ッ! ですが、僕は知らなくて。騙されただけなんですよ! 本当に、マレイラ嬢がイジメられていると思ったから……!」
私を突き飛ばしたリカルドは、ルシャード様に向かって何度も繰り返し頭を下げて必死に謝罪する。近衛の人たちに拘束されながら、泣きそうな顔で。身体をブルブル震わせながら。
「医務室に急ごう。早く治療してもらわないと、怪我が悪化するかも」
「あ。え、えぇ……。お願いします」
「で、殿下!! どうか! どうか、お許しを!!」
彼のことなど完全に無視をして、医務室へ移動しようとする。しかし、リカルドも諦めが悪かった。声を張り上げて、何度も何度もしつこく謝罪を繰り返す。
ルシャード様が立ち止まり、彼の方へ顔を向ける。
「……ハァ。謝る相手は、私じゃないだろう? それを理解していない時点で、君は許されないのさ」
「あ……。も、申し訳……」
ため息をこぼしながら、ルシャード様は指摘する。謝罪する相手を間違っている、と。
リカルドの視線が私に向く。けれど、もう遅いわよね。指摘されて黙ってしまった彼を放置して、ルシャード様は今度こそ立ち止まらずに医務室へ向かった。
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