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貴族学院編
シュクルの楽しい換金
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「昨日の夜会の報告と指示を仰ぎに来ました。サバン魔術師はいらっしゃいますか?」
「おはよう。Sはまだ仕事に来ていないわね。アイツどうしたのかしら?無断欠勤かしら?汚らわしい⋯⋯」
「「⋯⋯⋯⋯」」
朝になり、魔術師団棟へ来たのだが、指示を出してくれるはずのサバンがいない。
「仕方ないな。時間があるなら換金に行こうか。昨日の収穫物は一日でも早く手放した方がいいし」
「どうやって換金するの?」
まずは⋯⋯⋯⋯
「これらの服から家名を特定できる物を外そうか。そして怪しまれない様に大体の品質や大きさに分ける」
ボタンに家紋が彫られていたりもするよ!ポケットに名前入りのハンカチなども入っているので、よいこのみんなはよく注意して、足がつかない様に毟った服を確認しようね!
「ジャケットの内側やクラヴァットに名前を入れるおっさんもいる。確認しよう」
確認が終わったら皺にならない様に畳んで終わり。
「我々もめかし込んで行こうか」
いざ換金へ!
「この辺りだな~ここかな?」
ミカエルさんに聞いた王都の紳士服専門店に入る。
「こんにちは。紳士服を買い取っていただきたいのですが」
「いらっしゃいませ。ありがとうございます。どうぞこちらへ」
面倒臭いのですべての品をここで換金する事にした。せっかく仕分けしたのにね。ズボラなシュクルは怪しまれる事を恐れるより、数店舗に分けて売る面倒臭さが勝ったのだ。それに良い言い訳を思いついたのさ。
「⋯⋯随分とサイズや質に開きがございますね」
「母の恋人達のよ。母は美人だし、いつも沢山いるの。でもこの服の持ち主達とは別れてしまったそうよ。家にソレを残して置いても困るし、母はもう見たくもないって言うの」
「そ、そうでございましたか」
シュクルの容姿から事実だと思ったのだろう。ちょっと失礼だが、怪しまれずにすんなりと換金する事ができた。
「ククク⋯⋯大儲けだぜ。金貨八枚だぜ!ほら一人金貨二枚ずつな。ほい」
金貨八枚、日本円で約八十万円。それを四人で割って一人二十万円だ。
「ムシシ」「イヒヒ」「えぇ?!そんなにもらえたの?!」
チンチラ状になって一緒について来た精霊も喜んでいる。
「残りのお金で飯でも食べるか?それとも遊ぶか?」
「あ!あのお店に寄ってもいい?」
「いいぞ」
ショタクル君はショコラ専門店に入って行った。
「うわ~幸せな甘い匂いがする」
高級感漂うダークブラウンと水色でまとめられたシックな店内は、甘いショコラの香りに包まれていた。陳列棚に置いてある一口サイズのショコラは最早宝石であり芸術である。だが⋯⋯
「一粒で銅貨一枚⋯⋯」
一粒で約千円。そういえば昨日の夜会で、これに似た物を大量に吸い込んだ気がする。もっと味わえばよかった。今度は食品保存用の容器を持ち込もう。
「買えたよ。よかった」
「ショタクル君は誰にショコラを買ったんだい?」
「家族のみんなにだよ。でもお父さんは家でショコラを食べられないから職場に届けるね」
よい子ですなぁ。ショタクル君は。おじさん感動⋯⋯じゃなくて、シュクルは感動したよ。
その後、若い女性が多いレストランで二人は肉を食べ、精霊二匹はお隣の席のお姉さんにナデナデしてもらい王宮に戻った。
「サバン魔術師はいますか?」
「ごめんなさいね。午後なのにまだ来ていないのよ。本当、キモイわよね」
「「⋯⋯⋯⋯」」
サバンは無断欠勤する様な奴じゃないし、夜会後にはすでにいなかった。
少々気になるので昨日の夜会会場に戻ってみるか。何か知っている人がいるかもしれない。
二人で夜会会場に行ってみた。
「すでに清掃も終わっているな」
昨日の夜会が行われた会場に足を踏み入れると、そこはすでに何も無い広いホールとなっていた。
「ねぇ、最後にサバンさんを見たのってあの休憩室前だよね?一応行ってみる?」
「そうだな」
次は休憩室の方へ行ってみる事にした。
「あれ?廊下に結構人がいるなぁ?どうしたんだろう?聞いてみるか。すみません、何かありましたか?」
廊下にいるメイドさんに話しかけてみる。
「えっと⋯⋯」
「ご安心を一応関係者です」
別働班のバッジを見せる。まだ正式な騎士団員ではないが、何か問題があった時には迅速に対処するようにとギルド長に言われているのだ。
「私たちは休憩室の掃除に来たのですが、ほとんどの部屋が今も使用中なのです。声をお掛けても返事はございませんし⋯⋯」
午前中はちらほらお休みの方がいるのは通常通りだそうだが、もう午後三時なのに部屋の中の人が出てこないそうだ。一体中で何か起きているのだろうか?
「とりあえず一部屋入って確認しますね。危険があるかもしれません。皆さんは下がってお待ち下さい」
まずは昨日の夜にサバンの入って行った部屋を確認してみよう。最悪寝ていただけだとしても、勝手に部屋に入るな!と怒られる事はないだろう。無断欠勤野郎だからな。
サバンに教わった通り、まずは周囲の魔力の有無を確認する。ドアを開けた時や一歩部屋に入った瞬間にドカン!なトラップだって無いとは言えないのだ。
「ドアは大丈夫そうだな。部屋の中からは魔力を感じる。魔力持ちの人間がいるな」
メイドから借りた鍵でドアを開ける。ゆっくりとドアを開くと部屋の中は暗かった。
慎重に床にトラップが仕掛けられていない事を確認しながら中を進むが、トラップはなさそうだ。
そしてベッドに人の気配を感じる。
「すみません。返事をして下さい」
返事はない。
「すみません!!起きて下さい!!」
大声で話しかけるが返事はないし、ピクリとも反応がない。これはおかしい。
シュクルはベッドにいる人間に近づいて顔を確認した。
「大丈夫で⋯⋯⋯⋯はぁ?!サバン!!おいぃぃ?!」
ベッドに横たわっていたのは素っ裸のサバンだった。
「おはよう。Sはまだ仕事に来ていないわね。アイツどうしたのかしら?無断欠勤かしら?汚らわしい⋯⋯」
「「⋯⋯⋯⋯」」
朝になり、魔術師団棟へ来たのだが、指示を出してくれるはずのサバンがいない。
「仕方ないな。時間があるなら換金に行こうか。昨日の収穫物は一日でも早く手放した方がいいし」
「どうやって換金するの?」
まずは⋯⋯⋯⋯
「これらの服から家名を特定できる物を外そうか。そして怪しまれない様に大体の品質や大きさに分ける」
ボタンに家紋が彫られていたりもするよ!ポケットに名前入りのハンカチなども入っているので、よいこのみんなはよく注意して、足がつかない様に毟った服を確認しようね!
「ジャケットの内側やクラヴァットに名前を入れるおっさんもいる。確認しよう」
確認が終わったら皺にならない様に畳んで終わり。
「我々もめかし込んで行こうか」
いざ換金へ!
「この辺りだな~ここかな?」
ミカエルさんに聞いた王都の紳士服専門店に入る。
「こんにちは。紳士服を買い取っていただきたいのですが」
「いらっしゃいませ。ありがとうございます。どうぞこちらへ」
面倒臭いのですべての品をここで換金する事にした。せっかく仕分けしたのにね。ズボラなシュクルは怪しまれる事を恐れるより、数店舗に分けて売る面倒臭さが勝ったのだ。それに良い言い訳を思いついたのさ。
「⋯⋯随分とサイズや質に開きがございますね」
「母の恋人達のよ。母は美人だし、いつも沢山いるの。でもこの服の持ち主達とは別れてしまったそうよ。家にソレを残して置いても困るし、母はもう見たくもないって言うの」
「そ、そうでございましたか」
シュクルの容姿から事実だと思ったのだろう。ちょっと失礼だが、怪しまれずにすんなりと換金する事ができた。
「ククク⋯⋯大儲けだぜ。金貨八枚だぜ!ほら一人金貨二枚ずつな。ほい」
金貨八枚、日本円で約八十万円。それを四人で割って一人二十万円だ。
「ムシシ」「イヒヒ」「えぇ?!そんなにもらえたの?!」
チンチラ状になって一緒について来た精霊も喜んでいる。
「残りのお金で飯でも食べるか?それとも遊ぶか?」
「あ!あのお店に寄ってもいい?」
「いいぞ」
ショタクル君はショコラ専門店に入って行った。
「うわ~幸せな甘い匂いがする」
高級感漂うダークブラウンと水色でまとめられたシックな店内は、甘いショコラの香りに包まれていた。陳列棚に置いてある一口サイズのショコラは最早宝石であり芸術である。だが⋯⋯
「一粒で銅貨一枚⋯⋯」
一粒で約千円。そういえば昨日の夜会で、これに似た物を大量に吸い込んだ気がする。もっと味わえばよかった。今度は食品保存用の容器を持ち込もう。
「買えたよ。よかった」
「ショタクル君は誰にショコラを買ったんだい?」
「家族のみんなにだよ。でもお父さんは家でショコラを食べられないから職場に届けるね」
よい子ですなぁ。ショタクル君は。おじさん感動⋯⋯じゃなくて、シュクルは感動したよ。
その後、若い女性が多いレストランで二人は肉を食べ、精霊二匹はお隣の席のお姉さんにナデナデしてもらい王宮に戻った。
「サバン魔術師はいますか?」
「ごめんなさいね。午後なのにまだ来ていないのよ。本当、キモイわよね」
「「⋯⋯⋯⋯」」
サバンは無断欠勤する様な奴じゃないし、夜会後にはすでにいなかった。
少々気になるので昨日の夜会会場に戻ってみるか。何か知っている人がいるかもしれない。
二人で夜会会場に行ってみた。
「すでに清掃も終わっているな」
昨日の夜会が行われた会場に足を踏み入れると、そこはすでに何も無い広いホールとなっていた。
「ねぇ、最後にサバンさんを見たのってあの休憩室前だよね?一応行ってみる?」
「そうだな」
次は休憩室の方へ行ってみる事にした。
「あれ?廊下に結構人がいるなぁ?どうしたんだろう?聞いてみるか。すみません、何かありましたか?」
廊下にいるメイドさんに話しかけてみる。
「えっと⋯⋯」
「ご安心を一応関係者です」
別働班のバッジを見せる。まだ正式な騎士団員ではないが、何か問題があった時には迅速に対処するようにとギルド長に言われているのだ。
「私たちは休憩室の掃除に来たのですが、ほとんどの部屋が今も使用中なのです。声をお掛けても返事はございませんし⋯⋯」
午前中はちらほらお休みの方がいるのは通常通りだそうだが、もう午後三時なのに部屋の中の人が出てこないそうだ。一体中で何か起きているのだろうか?
「とりあえず一部屋入って確認しますね。危険があるかもしれません。皆さんは下がってお待ち下さい」
まずは昨日の夜にサバンの入って行った部屋を確認してみよう。最悪寝ていただけだとしても、勝手に部屋に入るな!と怒られる事はないだろう。無断欠勤野郎だからな。
サバンに教わった通り、まずは周囲の魔力の有無を確認する。ドアを開けた時や一歩部屋に入った瞬間にドカン!なトラップだって無いとは言えないのだ。
「ドアは大丈夫そうだな。部屋の中からは魔力を感じる。魔力持ちの人間がいるな」
メイドから借りた鍵でドアを開ける。ゆっくりとドアを開くと部屋の中は暗かった。
慎重に床にトラップが仕掛けられていない事を確認しながら中を進むが、トラップはなさそうだ。
そしてベッドに人の気配を感じる。
「すみません。返事をして下さい」
返事はない。
「すみません!!起きて下さい!!」
大声で話しかけるが返事はないし、ピクリとも反応がない。これはおかしい。
シュクルはベッドにいる人間に近づいて顔を確認した。
「大丈夫で⋯⋯⋯⋯はぁ?!サバン!!おいぃぃ?!」
ベッドに横たわっていたのは素っ裸のサバンだった。
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